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第16話 親友 ※ミリアン視点
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親友のレティシアが王都から旅立って、しばらく時間が経過すると手紙が届いた。 約束していた通り、ちゃんと送ってくれたようだ。
手紙の内容を読んでみると、とても素敵な出会いがあったようで、私は安心した。
『この出会いは、私にとって運命的な出来事でした』とか書かれているけど、それぐらい衝撃的だったらしい。
それからレティシアと私は定期的に手紙を送り合い、お互いの近況について報告し合った。とにかく彼女が、新しい婚約相手に心の底から惚れ込んでいる様子が分かる内容で、それが私も嬉しかった。
結婚していたら面倒だったと思うような相手から、心の底から惚れてしまうぐらい良い相手と一緒になれたことが分かって、本当に嬉しい。
結婚していたら面倒だっただろう相手は今、後悔している様子。
自分から婚約破棄を告げたというのに、その事を悔やんでいるらしい。それから、新しいパートナーとの関係も上手くいっていないという噂を聞いた。周囲には不満を漏らして、よりを戻したいとつぶやいているらしい。女々しいことだ。そんな簡単にパートナーを乗り換えようとする男は、絶対に信用できないだろうに。
レティシアは絶対に、元通りになったらダメだ。そんな事を私は考えていた。
その後、無事に結婚も済ませたようで、元通りになることは無いだろうなと思って安心していた。これから彼女は、どんどん幸せを積み重ねていく。そうなるべきだと思っていた。
そんな時期に、彼女が王都に戻ってくるという内容の手紙が送られてきた。彼女と再会できるのは、とても嬉しい。でも今は、タイミングが悪いかもしれない。王都に戻ってくるべきじゃないと感じていた。
フィリベール王子主催のパーティーに呼ばれたなんて、何か目的があるのは明らかだ。王族の権力を使って、レティシアとの関係を元通りにしようと考えているのかもしれない。そうだとしたら最悪だ。
彼女は既に結婚しているのに、それでも強引に関係修復を狙ってくる可能性があるかもしれない。幸せになれた二人の仲を壊そうとするかも。
不幸な結末なんて、絶対に許せない。
どうにかして、阻止しないと。だけど、ただの令嬢である私には出来ることなんて少ない。既にパーティーに参加することを決めて、辺境を出発してしまった彼女達を止めることも難しそうだ。
私は、彼女達が王都に到着するまでに出来る限り情報を集めて状況を把握しておくことにした。そして、彼女達に教えてから忠告する。くれぐれも王子の動向には気をつけてと伝えるんだ。
それぐらいしか、私に出来ることはないのだから。
後は、とても頼りになるという彼女の新たなパートナーとなった辺境伯のことを私も信じて、任せる。親友のレティシアが幸せになれるよう願うしかない。
手紙の内容を読んでみると、とても素敵な出会いがあったようで、私は安心した。
『この出会いは、私にとって運命的な出来事でした』とか書かれているけど、それぐらい衝撃的だったらしい。
それからレティシアと私は定期的に手紙を送り合い、お互いの近況について報告し合った。とにかく彼女が、新しい婚約相手に心の底から惚れ込んでいる様子が分かる内容で、それが私も嬉しかった。
結婚していたら面倒だったと思うような相手から、心の底から惚れてしまうぐらい良い相手と一緒になれたことが分かって、本当に嬉しい。
結婚していたら面倒だっただろう相手は今、後悔している様子。
自分から婚約破棄を告げたというのに、その事を悔やんでいるらしい。それから、新しいパートナーとの関係も上手くいっていないという噂を聞いた。周囲には不満を漏らして、よりを戻したいとつぶやいているらしい。女々しいことだ。そんな簡単にパートナーを乗り換えようとする男は、絶対に信用できないだろうに。
レティシアは絶対に、元通りになったらダメだ。そんな事を私は考えていた。
その後、無事に結婚も済ませたようで、元通りになることは無いだろうなと思って安心していた。これから彼女は、どんどん幸せを積み重ねていく。そうなるべきだと思っていた。
そんな時期に、彼女が王都に戻ってくるという内容の手紙が送られてきた。彼女と再会できるのは、とても嬉しい。でも今は、タイミングが悪いかもしれない。王都に戻ってくるべきじゃないと感じていた。
フィリベール王子主催のパーティーに呼ばれたなんて、何か目的があるのは明らかだ。王族の権力を使って、レティシアとの関係を元通りにしようと考えているのかもしれない。そうだとしたら最悪だ。
彼女は既に結婚しているのに、それでも強引に関係修復を狙ってくる可能性があるかもしれない。幸せになれた二人の仲を壊そうとするかも。
不幸な結末なんて、絶対に許せない。
どうにかして、阻止しないと。だけど、ただの令嬢である私には出来ることなんて少ない。既にパーティーに参加することを決めて、辺境を出発してしまった彼女達を止めることも難しそうだ。
私は、彼女達が王都に到着するまでに出来る限り情報を集めて状況を把握しておくことにした。そして、彼女達に教えてから忠告する。くれぐれも王子の動向には気をつけてと伝えるんだ。
それぐらいしか、私に出来ることはないのだから。
後は、とても頼りになるという彼女の新たなパートナーとなった辺境伯のことを私も信じて、任せる。親友のレティシアが幸せになれるよう願うしかない。
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