8 / 60
第1章 姉妹編
第07話 妹
しおりを挟む
ガツガツとお皿とスプーンがぶつける音を立てながら、とんでもない早さで食べる沙希さん。一口食べては、ウンウンと首を振る春お姉ちゃん。
口までゆっくりとスプーンを運び、静かに食べている香織さんと紗綾お姉ちゃん。
いつの間にか席について、恐る恐るチャーハンを食べている女の子。多分あの子が葵って子なんだろう。
「おかわり!」
食べ終わって綺麗になった皿を僕に向けて言う沙希さん。
「ごめんなさい、もう材料が無くって」
気持ちよく食べてくれて、おかわりまでしてくれる沙希さん。おかわりを用意したいけれど、残念ながら材料が足りなくて作れない。
「そっか、それにしても美味かった。こんなに美味いもん食ったのは初めてだ」
本当に残念そうな沙希さんの表情。それだけで、作り直したかいがある。だけど、大げさすぎる評価に、僕は恥ずかしくなった。
「そ、そんな大したものじゃないです」
すると、春お姉ちゃんが言葉を挟む。
「いやいや、とっても美味しかったよ優。いつも、スーパーの弁当か惣菜だからな。やはり、手作りは良い」
紗綾お姉ちゃんが言う。その顔に、嘘はなかった。本気で、そう思ってくれているようだ。
「みんな、お料理できないものね」
「そ、そんなことないわ。私は、料理できるわよ。カレーが作れるわ」
沙希さんが指摘するが、香織さんは慌てて否定した。
「母さん、カレーしか作れないじゃない。あとは、焼いたりするだけ」
香織さんが否定したのに、すぐ紗綾お姉ちゃんに反論されて、ううっとテーブルに項垂れる。
「……ごちそうさま」
黙々と食べていた女の子が言った。注意していなければ、聞こえないぐらい小さな声だった。席から立って、お皿を持って台所に向かう。流しに放り込んだあと、すぐダイニングルームを出て行った。とても、大人しい子だった。
僕は、皆に聞いてみた。
「今の女の子が、妹の葵ちゃんですか?」
香織さんが顔を上げ女の子が出て行った扉を見つめながら、答えてくれた。
「えぇ、そうよ。いつもはもっとお話するんだけれど」
「葵は、優のことあんまり好きじゃないからな」
席から立ちながら沙希さんが言う。そのまま、皿を持って台所の流し台に行く。
「それよりも優、お風呂あがったらすぐ教えてくれ。俺、明日も部活で早いから早めに頼む」
「僕は、後でいいですよ」
そう言うと、ギョッとした表情になる沙希さん。何か、変なことを言ってしまったらしい。
「んなアホなこと言ってないで、早く風呂に入れよ。優の前に入るわけにはいかないだろ。んじゃ呼んでくれ、そこの部屋で待ってるから」
そう言うと、ガラス戸を開けてすぐ隣の部屋に行った。隣の部屋にはテレビがあるようで、プロ野球中継の音が聞こえてきた。
「あの、先に入ったほうが良い?」
沙希さんは、僕のほうが先に入る事が当たり前のような言い方だった。先に入って良いのかな。一応確認したほうが良いかと思って、香織さんに聞いてみた。
「まぁ、そうね。サキちゃんの言ったように、女性が男性の先にお風呂に入るのは、よろしくないわよ。だから、先に入っちゃって」
それが当たり前なのか、先に入るように言われる。一番風呂になんだか申し訳ない感じがするが、ありがたく入らせてもらう。
「ん、わかった」
残りのご飯を早く食べて、お風呂に入らないと。
「ごちそうさまでした」
残りのチャーハンを全て食べた後に、僕はお皿を流し台へ運ぶ。
(お皿洗わないといけないけど待たせてるから、先にお風呂かな)
「それじゃあ先に、お風呂入らせてもらうね」
食べ終わった後に、お茶を飲みながら落ち着いている、香織さん、春お姉ちゃん、沙綾お姉ちゃんの三人に声を掛けてからお風呂に向かう。
「お風呂は、扉を出て右手の奥にあるから」
香織さんがお風呂の場所を教えてくれる。部屋を出て、お風呂に向かった。
向かう途中の階段のところに、葵ちゃんが立っていた。どうしたんだろう。部屋に戻ったんじゃなかったのか。
「葵ちゃんだよね」
思い切って声を掛けてみる。だけどじっと、こちらを見つめてくるが黙ったままで何も返事がない。
「えーっと……」
「……返して」
「えっ?」
突然、何か言われた。小さな声だったので、聞き逃してしまった。
「私の、取った。……返して」
「えっと? 何を返してって?」
今度は、先程よりも少し大きな、それでも聴き逃してしまいそうな声だ。返してと言われたが、全く何のことか分からない。
「ゲーム……、私の」
(ゲーム? 取ったって、僕が? ……あっ! もしかして)
部屋を捜索している時に見つけて、夢中でやっていたゲーム機を思い出す。
「もしかして、ゲームポケットの事?」
彼女は、コクンと頷いた。どうやら、あれは葵ちゃんの物だったらしい。彼女から僕が、取った物らしい。それは申し訳ないことをしていた。すぐに返さないと。
「わ、分かったすぐ返すよ! 部屋にあるから、すぐ取ってくる。ついてきて」
「……うん」
階段を上がり、部屋に戻る。後ろを黙ってついてくる葵ちゃん。部屋に入り、机の引き出しに置いてある、先ほどまでやっていたゲーム機を取って部屋の外に戻る。
「はい、これでよかった?」
ゲーム機を渡すと、ゲームの画面を数秒見て、ゲームのカートリッジを確認した。最後に僕を一瞬だけ見ると、そのまま何も言わずに向かいの部屋に入っていった。
「ん~? 彼女が言った”取った”って言う事は、前の僕が無理やり奪ったのかな?」
その記憶も覚えていない。でも先ほど、沙希さんが言った葵ちゃんが僕を嫌いだと言っていたのを思い出した。
もしかしたら、前の僕が妹をいじめていたから嫌われていたのか。記憶に無いことだけど、自分が行ったかもしれないことに罪悪感に苛まれる。
あんなに可愛い自分の家族を、大事にしないなんて。前の僕は、とんでもないヤツだったのかもしれない。
(とにかく、お風呂に入るか)
沙希さんや、他の皆を待たせている。さっさとお風呂に入って、後の人達に順番を回さないと。階段を降りて一階に行き、僕はお風呂場へ向かった。
口までゆっくりとスプーンを運び、静かに食べている香織さんと紗綾お姉ちゃん。
いつの間にか席について、恐る恐るチャーハンを食べている女の子。多分あの子が葵って子なんだろう。
「おかわり!」
食べ終わって綺麗になった皿を僕に向けて言う沙希さん。
「ごめんなさい、もう材料が無くって」
気持ちよく食べてくれて、おかわりまでしてくれる沙希さん。おかわりを用意したいけれど、残念ながら材料が足りなくて作れない。
「そっか、それにしても美味かった。こんなに美味いもん食ったのは初めてだ」
本当に残念そうな沙希さんの表情。それだけで、作り直したかいがある。だけど、大げさすぎる評価に、僕は恥ずかしくなった。
「そ、そんな大したものじゃないです」
すると、春お姉ちゃんが言葉を挟む。
「いやいや、とっても美味しかったよ優。いつも、スーパーの弁当か惣菜だからな。やはり、手作りは良い」
紗綾お姉ちゃんが言う。その顔に、嘘はなかった。本気で、そう思ってくれているようだ。
「みんな、お料理できないものね」
「そ、そんなことないわ。私は、料理できるわよ。カレーが作れるわ」
沙希さんが指摘するが、香織さんは慌てて否定した。
「母さん、カレーしか作れないじゃない。あとは、焼いたりするだけ」
香織さんが否定したのに、すぐ紗綾お姉ちゃんに反論されて、ううっとテーブルに項垂れる。
「……ごちそうさま」
黙々と食べていた女の子が言った。注意していなければ、聞こえないぐらい小さな声だった。席から立って、お皿を持って台所に向かう。流しに放り込んだあと、すぐダイニングルームを出て行った。とても、大人しい子だった。
僕は、皆に聞いてみた。
「今の女の子が、妹の葵ちゃんですか?」
香織さんが顔を上げ女の子が出て行った扉を見つめながら、答えてくれた。
「えぇ、そうよ。いつもはもっとお話するんだけれど」
「葵は、優のことあんまり好きじゃないからな」
席から立ちながら沙希さんが言う。そのまま、皿を持って台所の流し台に行く。
「それよりも優、お風呂あがったらすぐ教えてくれ。俺、明日も部活で早いから早めに頼む」
「僕は、後でいいですよ」
そう言うと、ギョッとした表情になる沙希さん。何か、変なことを言ってしまったらしい。
「んなアホなこと言ってないで、早く風呂に入れよ。優の前に入るわけにはいかないだろ。んじゃ呼んでくれ、そこの部屋で待ってるから」
そう言うと、ガラス戸を開けてすぐ隣の部屋に行った。隣の部屋にはテレビがあるようで、プロ野球中継の音が聞こえてきた。
「あの、先に入ったほうが良い?」
沙希さんは、僕のほうが先に入る事が当たり前のような言い方だった。先に入って良いのかな。一応確認したほうが良いかと思って、香織さんに聞いてみた。
「まぁ、そうね。サキちゃんの言ったように、女性が男性の先にお風呂に入るのは、よろしくないわよ。だから、先に入っちゃって」
それが当たり前なのか、先に入るように言われる。一番風呂になんだか申し訳ない感じがするが、ありがたく入らせてもらう。
「ん、わかった」
残りのご飯を早く食べて、お風呂に入らないと。
「ごちそうさまでした」
残りのチャーハンを全て食べた後に、僕はお皿を流し台へ運ぶ。
(お皿洗わないといけないけど待たせてるから、先にお風呂かな)
「それじゃあ先に、お風呂入らせてもらうね」
食べ終わった後に、お茶を飲みながら落ち着いている、香織さん、春お姉ちゃん、沙綾お姉ちゃんの三人に声を掛けてからお風呂に向かう。
「お風呂は、扉を出て右手の奥にあるから」
香織さんがお風呂の場所を教えてくれる。部屋を出て、お風呂に向かった。
向かう途中の階段のところに、葵ちゃんが立っていた。どうしたんだろう。部屋に戻ったんじゃなかったのか。
「葵ちゃんだよね」
思い切って声を掛けてみる。だけどじっと、こちらを見つめてくるが黙ったままで何も返事がない。
「えーっと……」
「……返して」
「えっ?」
突然、何か言われた。小さな声だったので、聞き逃してしまった。
「私の、取った。……返して」
「えっと? 何を返してって?」
今度は、先程よりも少し大きな、それでも聴き逃してしまいそうな声だ。返してと言われたが、全く何のことか分からない。
「ゲーム……、私の」
(ゲーム? 取ったって、僕が? ……あっ! もしかして)
部屋を捜索している時に見つけて、夢中でやっていたゲーム機を思い出す。
「もしかして、ゲームポケットの事?」
彼女は、コクンと頷いた。どうやら、あれは葵ちゃんの物だったらしい。彼女から僕が、取った物らしい。それは申し訳ないことをしていた。すぐに返さないと。
「わ、分かったすぐ返すよ! 部屋にあるから、すぐ取ってくる。ついてきて」
「……うん」
階段を上がり、部屋に戻る。後ろを黙ってついてくる葵ちゃん。部屋に入り、机の引き出しに置いてある、先ほどまでやっていたゲーム機を取って部屋の外に戻る。
「はい、これでよかった?」
ゲーム機を渡すと、ゲームの画面を数秒見て、ゲームのカートリッジを確認した。最後に僕を一瞬だけ見ると、そのまま何も言わずに向かいの部屋に入っていった。
「ん~? 彼女が言った”取った”って言う事は、前の僕が無理やり奪ったのかな?」
その記憶も覚えていない。でも先ほど、沙希さんが言った葵ちゃんが僕を嫌いだと言っていたのを思い出した。
もしかしたら、前の僕が妹をいじめていたから嫌われていたのか。記憶に無いことだけど、自分が行ったかもしれないことに罪悪感に苛まれる。
あんなに可愛い自分の家族を、大事にしないなんて。前の僕は、とんでもないヤツだったのかもしれない。
(とにかく、お風呂に入るか)
沙希さんや、他の皆を待たせている。さっさとお風呂に入って、後の人達に順番を回さないと。階段を降りて一階に行き、僕はお風呂場へ向かった。
9
あなたにおすすめの小説
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる