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第2話 冷酷な宣告
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「え?」
私の口から漏れたのは、小さく震える声だった。
頭の中が真っ白になる。ヴィクター様が何を言ったのか、理解が全く追いつかない。今しがた師匠の元で覚醒したばかりの古代魔法のこと、一刻も早く伝えたかった素晴らしい知らせのことが、まるで霧のように消えていく。現実感が失われ、まるで悪夢の中にいるような錯覚に陥った。
もしかして、今のは私の聞き間違い? 聞き間違いであってほしい。そう願いながらも、彼の表情に宿る冷たさは紛れもない現実を物語っていた。
「い、今、何とおっしゃいましたか?」
震え声で縋るように尋ねる私を、ヴィクター様は冷たい眼差しで見つめてくる。彼の手に握られたペンが宙で止まったまま、まるで時間そのものが停止してしまったかのよう。
窓から差し込む夕日が、私たち二人を橙色に染めている。だけど、その温かな光とは裏腹に、室内の空気は氷のように冷たかった。重厚な書斎の調度品たちでさえ、今は私を見下ろしてくる。
しばらく沈黙の時間が続いた。胸の奥では、心臓が激しく鼓動している。ドクン、ドクン。とても不吉で、重苦しい音だった。
ようやく、彼が口を開いた。
「婚約を破棄すると言った。二度も言わせないでくれ」
ヴィクター様の声は、事務的で感情のかけらもない。まるで使用人に雑用を言いつけるかのような、機械的な口調。その無関心さが、私の心をさらに深く傷つけた。
彼は書類に視線を戻して、ペンを再び動かす。これで話は終わったと示すように。まるで私という人間が、もうそこに存在しないかのような扱いだった。
「ど、どうしてそんな、急に!?」
涙声になりそうな自分の声を必死に抑えながら、私は問いかける。今まで何の話も聞いていないのに、どうして突然こんなことに?
「婚約破棄の理由を聞く権利くらい、私にもあるはずです!」
必死の抗議だった。だけど、ヴィクター様は明らかに面倒だという表情を浮かべて私を見た。駄々をこねる子供を見るような、軽蔑の込もった視線。その視線が、私の尊厳を容赦なく踏みにじっていく。
「どれだけ待っても、君が成長しないからだ」
彼の冷たい視線が、私を値踏みするように見つめる。
「いつまで経っても魔力不足。魔法学院を出てもう二年になるというのに、一向に改善される気配がない」
ヴィクター様は腕を組み、劣等生を叱責する教師のような口調で続ける。
「努力しているらしいが、結果が出ていない。正直言って、君を見ていると失望するばかりだ」
首を振って、呆れたというように。
「これ以上、時間を無駄にするわけにはいかない。私にも将来がある。伯爵家の跡取りとして、相応しい伴侶を見つける必要がある。君に期待して待ち続けるのは、もう限界だ。それぐらい、君もわかるだろう」
ヴィクター様の言葉の一つ一つが、鋭い刃のように私の心を切り裂いていく。これまでにも何度も浴びせられてきた言葉だったけれど、今日はその冷酷さがいつも以上に身に染みた。
魔力が少ない。それが、致命的だった。見下される大きな原因。
私は屈辱に震えていた。こうして見下されること、自分の価値を完全に否定されること。まるで欠陥品を見るような彼の視線に、惨めさと悔しさが混ざり合った感情が湧き上がる。
「君に期待していた、私が愚かだった」
吐き捨てるように言われた失望の言葉。その瞬間、私の胸に熱いものが込み上げてきた。それでも、私は……。
もし彼が知ってくれたら——私が今日、古代魔法を覚醒させたことを聞いてくれたら、きっと見る目も変わるはず。枯れた大地に花を咲かせた奇跡を見てもらえれば、私への評価も一変するに違いない。
他の人よりも魔力が少ない私でも、別の手段で役に立てるはず。新しく使えるようになった、この力を示せば。これからも努力を続けて磨いていけば、伯爵夫人として相応しい力を証明できる。
「で、ですが私は――」
必死に言いかけた瞬間だった。古代魔法のこと、師匠との特訓で得られた成果のこと、枯れた大地に花を咲かせた奇跡のこと。それらすべてを伝えれば、きっと状況は変わる。あと一言、ほんの一言を聞いてもらえれば——。
「無意味な言い訳など、聞くつもりはない!」
「っ!!」
ヴィクター様の強い制止の声が、雷のように書斎に響いた。私の言葉を完全に封じる、有無を言わさぬ拒絶だった。その声の鋭さに、私は反射的に身を縮こまらせる。
言葉が喉の奥で詰まった。古代魔法という、私にとって最大の切り札を伝える機会が、こうして無慈悲に奪われてしまう。彼は聞く耳を持とうとしない。私の話など、価値のないものとしてしか見ていない。
努力も、成果も、すべてが無意味にされてしまう。この苦痛と無力感は、これまで味わったどんな屈辱よりも辛かった。胸の奥で何かがぽきりと折れるような、絶望的な音が聞こえた気がした。
「君がどう言おうとも、婚約破棄は決定したことだ」
ヴィクター様は、私の動揺など歯牙にもかけずに続けた。その表情には、微塵の迷いも後悔も見えない。その判断が間違いないと、完璧な自信を持っている。
「すでに、ヴァーレンティア家の当主にも伝えてある。正式な書類も提出済みだ」
「え……?」
私は目を見開いた。父が、もう了承しているというの? 私の知らないところで、私の人生に関わる重大な決定が勝手に進められていた。まるで私は部外者かのように無視されていた。
「いつ、そんな話を……?」
「一週間前だ。君の父君も、この決定に同意している」
私が師匠と特訓に励んでいた時、父とヴィクター様は私の人生を勝手に決めていた。私という当事者を完全に無視して。
「……私の意見は聞いてもらえないのですか?」
最後の抗議だった。声は震えていたけれど、できる限り毅然とした態度を保とうとした。自分の人生に関わる重大な決定なのに、私は蚊帳の外だった。これまでも魔力不足が原因で色々と意見を封じ込められてきた。けれど、まさか最後までこんな形で決定事項だけを突きつけられるなんて酷すぎる。
「君に選択権などない」
その一言が、私の希望を打ち砕いた。まるで物のように扱われている現実に、強いショックを受ける。婚約者だった人の口から、これほどまでに冷酷な言葉が発せられるなんて。
「話は以上だ」
ヴィクター様は冷徹に言い切った。その声には、これまでの婚約関係への名残も、別れの寂しさも、何一つ込められていなかった。
「君と私は、これでもう無関係だ。なので、早く出ていってくれ。処理しないといけない仕事があるのでね」
「……」
そう言うと、彼は再び書類に視線を戻した。まるで私の存在自体を完全に否定するかのような、冷淡な態度。私がここにいることすら、彼にとっては迷惑でしかないのだろう。
私は振り返り、書斎の扉に向かった。
ここに入ってくるときの弾むような軽やかさとは、まるで正反対。足が鉛のように重く、一歩進むのも辛い。振り返ることもできない惨めさが、私の背中を重くする。
部屋を出る直前、最後にもう一度振り返りたい衝動に駆られた。でも、ヴィクター様の冷たい態度を目にするのが怖くて、結局そのまま前を向いて、黙ったまま部屋を出ていくことしか出来なかった。
扉の向こうから、書類を処理するペンの音が聞こえてきた。ヴィクター様は、もう私のことなど一切気にせず書類の処理に戻っているのだろう。厄介な来客が去って清々しているかのような、軽やかな筆音だった。
古代魔法を使えるようになった人生最高の瞬間と、婚約破棄を突きつけられた人生最悪の瞬間と重なってしまった。希望に満ちた気持ちと、今の絶望的な気持ち。こんな急激な感情の落差があるなんて、思ってもみなかった。天国から地獄へと、わずかの間に私の人生は一変してしまった。
師匠の元で感じたあの温かな力も、花々が咲き誇った美しい光景も、今では遠い夢のように感じられる。あれは本当に今日起こったことなのだろうか。まるで別の人生の出来事のように、現実感が失われている。
伯爵邸の廊下を歩きながら、使用人たちの視線が私に注がれているのを感じた。きっと婚約破棄のことは、もう館中の噂になっているのだろう。同情の視線、好奇の視線、厳しい視線——様々な感情が入り混じった目線が、私の背中に突き刺さる。
中には、ひそひそと囁き合う声も聞こえてくる。
「やはり、魔力不足では無理だったのでしょうね」
「可哀想に……でも、仕方のないことですわ」
「伯爵様にも、お考えがおありでしょうから」
重い足取りで伯爵邸を後にしながら、私は馬車に乗ってヴァーレンティア家へ戻る。
父への報告をしなければならない。でも、父はもう知っているらしい。私の知らないところで、すべてが決められてしまったのだから。
それでも、父に今の状況を話せば変わるかもしれない。
師匠に指導してもらい、古代魔法を使えるようになったことを。ちゃんと話せば、ヴィクター様にも話をつけてくれるかもしれない。自分に、そう言い聞かせる。
だけど、胸の奥に溜まった恐怖と不安はいつまでも消えなかった。
私の口から漏れたのは、小さく震える声だった。
頭の中が真っ白になる。ヴィクター様が何を言ったのか、理解が全く追いつかない。今しがた師匠の元で覚醒したばかりの古代魔法のこと、一刻も早く伝えたかった素晴らしい知らせのことが、まるで霧のように消えていく。現実感が失われ、まるで悪夢の中にいるような錯覚に陥った。
もしかして、今のは私の聞き間違い? 聞き間違いであってほしい。そう願いながらも、彼の表情に宿る冷たさは紛れもない現実を物語っていた。
「い、今、何とおっしゃいましたか?」
震え声で縋るように尋ねる私を、ヴィクター様は冷たい眼差しで見つめてくる。彼の手に握られたペンが宙で止まったまま、まるで時間そのものが停止してしまったかのよう。
窓から差し込む夕日が、私たち二人を橙色に染めている。だけど、その温かな光とは裏腹に、室内の空気は氷のように冷たかった。重厚な書斎の調度品たちでさえ、今は私を見下ろしてくる。
しばらく沈黙の時間が続いた。胸の奥では、心臓が激しく鼓動している。ドクン、ドクン。とても不吉で、重苦しい音だった。
ようやく、彼が口を開いた。
「婚約を破棄すると言った。二度も言わせないでくれ」
ヴィクター様の声は、事務的で感情のかけらもない。まるで使用人に雑用を言いつけるかのような、機械的な口調。その無関心さが、私の心をさらに深く傷つけた。
彼は書類に視線を戻して、ペンを再び動かす。これで話は終わったと示すように。まるで私という人間が、もうそこに存在しないかのような扱いだった。
「ど、どうしてそんな、急に!?」
涙声になりそうな自分の声を必死に抑えながら、私は問いかける。今まで何の話も聞いていないのに、どうして突然こんなことに?
「婚約破棄の理由を聞く権利くらい、私にもあるはずです!」
必死の抗議だった。だけど、ヴィクター様は明らかに面倒だという表情を浮かべて私を見た。駄々をこねる子供を見るような、軽蔑の込もった視線。その視線が、私の尊厳を容赦なく踏みにじっていく。
「どれだけ待っても、君が成長しないからだ」
彼の冷たい視線が、私を値踏みするように見つめる。
「いつまで経っても魔力不足。魔法学院を出てもう二年になるというのに、一向に改善される気配がない」
ヴィクター様は腕を組み、劣等生を叱責する教師のような口調で続ける。
「努力しているらしいが、結果が出ていない。正直言って、君を見ていると失望するばかりだ」
首を振って、呆れたというように。
「これ以上、時間を無駄にするわけにはいかない。私にも将来がある。伯爵家の跡取りとして、相応しい伴侶を見つける必要がある。君に期待して待ち続けるのは、もう限界だ。それぐらい、君もわかるだろう」
ヴィクター様の言葉の一つ一つが、鋭い刃のように私の心を切り裂いていく。これまでにも何度も浴びせられてきた言葉だったけれど、今日はその冷酷さがいつも以上に身に染みた。
魔力が少ない。それが、致命的だった。見下される大きな原因。
私は屈辱に震えていた。こうして見下されること、自分の価値を完全に否定されること。まるで欠陥品を見るような彼の視線に、惨めさと悔しさが混ざり合った感情が湧き上がる。
「君に期待していた、私が愚かだった」
吐き捨てるように言われた失望の言葉。その瞬間、私の胸に熱いものが込み上げてきた。それでも、私は……。
もし彼が知ってくれたら——私が今日、古代魔法を覚醒させたことを聞いてくれたら、きっと見る目も変わるはず。枯れた大地に花を咲かせた奇跡を見てもらえれば、私への評価も一変するに違いない。
他の人よりも魔力が少ない私でも、別の手段で役に立てるはず。新しく使えるようになった、この力を示せば。これからも努力を続けて磨いていけば、伯爵夫人として相応しい力を証明できる。
「で、ですが私は――」
必死に言いかけた瞬間だった。古代魔法のこと、師匠との特訓で得られた成果のこと、枯れた大地に花を咲かせた奇跡のこと。それらすべてを伝えれば、きっと状況は変わる。あと一言、ほんの一言を聞いてもらえれば——。
「無意味な言い訳など、聞くつもりはない!」
「っ!!」
ヴィクター様の強い制止の声が、雷のように書斎に響いた。私の言葉を完全に封じる、有無を言わさぬ拒絶だった。その声の鋭さに、私は反射的に身を縮こまらせる。
言葉が喉の奥で詰まった。古代魔法という、私にとって最大の切り札を伝える機会が、こうして無慈悲に奪われてしまう。彼は聞く耳を持とうとしない。私の話など、価値のないものとしてしか見ていない。
努力も、成果も、すべてが無意味にされてしまう。この苦痛と無力感は、これまで味わったどんな屈辱よりも辛かった。胸の奥で何かがぽきりと折れるような、絶望的な音が聞こえた気がした。
「君がどう言おうとも、婚約破棄は決定したことだ」
ヴィクター様は、私の動揺など歯牙にもかけずに続けた。その表情には、微塵の迷いも後悔も見えない。その判断が間違いないと、完璧な自信を持っている。
「すでに、ヴァーレンティア家の当主にも伝えてある。正式な書類も提出済みだ」
「え……?」
私は目を見開いた。父が、もう了承しているというの? 私の知らないところで、私の人生に関わる重大な決定が勝手に進められていた。まるで私は部外者かのように無視されていた。
「いつ、そんな話を……?」
「一週間前だ。君の父君も、この決定に同意している」
私が師匠と特訓に励んでいた時、父とヴィクター様は私の人生を勝手に決めていた。私という当事者を完全に無視して。
「……私の意見は聞いてもらえないのですか?」
最後の抗議だった。声は震えていたけれど、できる限り毅然とした態度を保とうとした。自分の人生に関わる重大な決定なのに、私は蚊帳の外だった。これまでも魔力不足が原因で色々と意見を封じ込められてきた。けれど、まさか最後までこんな形で決定事項だけを突きつけられるなんて酷すぎる。
「君に選択権などない」
その一言が、私の希望を打ち砕いた。まるで物のように扱われている現実に、強いショックを受ける。婚約者だった人の口から、これほどまでに冷酷な言葉が発せられるなんて。
「話は以上だ」
ヴィクター様は冷徹に言い切った。その声には、これまでの婚約関係への名残も、別れの寂しさも、何一つ込められていなかった。
「君と私は、これでもう無関係だ。なので、早く出ていってくれ。処理しないといけない仕事があるのでね」
「……」
そう言うと、彼は再び書類に視線を戻した。まるで私の存在自体を完全に否定するかのような、冷淡な態度。私がここにいることすら、彼にとっては迷惑でしかないのだろう。
私は振り返り、書斎の扉に向かった。
ここに入ってくるときの弾むような軽やかさとは、まるで正反対。足が鉛のように重く、一歩進むのも辛い。振り返ることもできない惨めさが、私の背中を重くする。
部屋を出る直前、最後にもう一度振り返りたい衝動に駆られた。でも、ヴィクター様の冷たい態度を目にするのが怖くて、結局そのまま前を向いて、黙ったまま部屋を出ていくことしか出来なかった。
扉の向こうから、書類を処理するペンの音が聞こえてきた。ヴィクター様は、もう私のことなど一切気にせず書類の処理に戻っているのだろう。厄介な来客が去って清々しているかのような、軽やかな筆音だった。
古代魔法を使えるようになった人生最高の瞬間と、婚約破棄を突きつけられた人生最悪の瞬間と重なってしまった。希望に満ちた気持ちと、今の絶望的な気持ち。こんな急激な感情の落差があるなんて、思ってもみなかった。天国から地獄へと、わずかの間に私の人生は一変してしまった。
師匠の元で感じたあの温かな力も、花々が咲き誇った美しい光景も、今では遠い夢のように感じられる。あれは本当に今日起こったことなのだろうか。まるで別の人生の出来事のように、現実感が失われている。
伯爵邸の廊下を歩きながら、使用人たちの視線が私に注がれているのを感じた。きっと婚約破棄のことは、もう館中の噂になっているのだろう。同情の視線、好奇の視線、厳しい視線——様々な感情が入り混じった目線が、私の背中に突き刺さる。
中には、ひそひそと囁き合う声も聞こえてくる。
「やはり、魔力不足では無理だったのでしょうね」
「可哀想に……でも、仕方のないことですわ」
「伯爵様にも、お考えがおありでしょうから」
重い足取りで伯爵邸を後にしながら、私は馬車に乗ってヴァーレンティア家へ戻る。
父への報告をしなければならない。でも、父はもう知っているらしい。私の知らないところで、すべてが決められてしまったのだから。
それでも、父に今の状況を話せば変わるかもしれない。
師匠に指導してもらい、古代魔法を使えるようになったことを。ちゃんと話せば、ヴィクター様にも話をつけてくれるかもしれない。自分に、そう言い聞かせる。
だけど、胸の奥に溜まった恐怖と不安はいつまでも消えなかった。
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