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第24話 結婚式の理想と現実 ※マルク王子視点
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今日は結婚式の日。思っていたよりも早く、この時が来たというのが正直な印象。
アイリーンの妃教育は間に合わなかった。最近は結婚式の準備などで忙しいから、という理由でサボっていたようだ。
後回しにした分は、また後になって苦しむことになるというのに。それとも、このまま妃教育をサボり続けるつもりなのか。彼女は、そうする気がする。
いちいち注意したり、叱ったりするのは、もう面倒なんだが。
とりあえず今日は、結婚式に集中するべきか。大事な日なんだから、気を抜かないようにしないと。結婚式用のスーツを着た俺は、背筋をピンと伸ばした。
結婚式用のドレスを着たアイリーンが供を引き連れて、私の側までやってきた。
「どうかしら?」
「綺麗だよ」
「……それだけ?」
「いや、うん」
感想を求められたが、言葉に詰まる。いつもより太って見えたから。二の腕とか、お腹の部分がぷにぷにしているし、顔も少しふくよかになったような。
そう見えるのは、彼女の着ているドレスがパツパツだからなのかな。まるで、中に肉を詰め込んだように見える。アイリーンって、こんなに太っていたか?
母のドレスを断って、せっかく新しく用意したドレスなのに。サイズが小さかったとか。
絶対に口には出さないようにと我慢したから、何も言えずに黙ってしまった。
俺がイメージしていたのと全然違う。本人は嬉しそうにしているが。結婚式の花嫁って、もっと特別で、美しいはずなのに。
モヤモヤした気持ちを抱きながら、式が始まった。
挨拶回りやら何やらあって、披露宴会場にはたくさんの貴族たちが集まっている。そこに、彼女の姿もあった。久々に見た、良く知っている女性。
俺の元婚約相手だった、オリヴィアだ。
彼女の居る場所まで、自然と足が向く。すると、向こうも俺に気がついたようで、嬉しそうな笑みを浮かべた。
「ご結婚おめでとうございます、マルク様にアイリーン様」
「ありがとう、オリヴィア」
丁寧な一礼で祝福の言葉を述べる彼女に対して、俺も頭を下げた。そして、お互い顔を上げると、俺とオリヴィアの視線が絡み合う。
「久しぶり、だな」
「そうですね」
しばらく見ない間に、彼女は美しくなっていた。前は常に暗い表情だったけれど、今は明るい。その明るさが綺麗というか、なんというか。大人の女性の魅力を感じてしまった。とても素敵な女性だ。
ドレス姿も質素だが美しくて、俺がイメージしていたような姿。今の君だったら、俺は。
「マルク様、アイリーン様。ご結婚おめでとうございます」
「あ、ああ。ありがとう」
横から、別の貴族の男が話しかけてきた。ちょっと待ってくれ。今は、オリヴィアと話をしたい。そう思っていたのに。
「それでは、ごきげんよう」
「あっ」
さっさと挨拶を終えて、彼女は去っていった。もう少し話したかったのに。彼女の背中を目で追ってしまう。
横で、忌々しそうに見ているアイリーンに気付かないまま。
アイリーンの妃教育は間に合わなかった。最近は結婚式の準備などで忙しいから、という理由でサボっていたようだ。
後回しにした分は、また後になって苦しむことになるというのに。それとも、このまま妃教育をサボり続けるつもりなのか。彼女は、そうする気がする。
いちいち注意したり、叱ったりするのは、もう面倒なんだが。
とりあえず今日は、結婚式に集中するべきか。大事な日なんだから、気を抜かないようにしないと。結婚式用のスーツを着た俺は、背筋をピンと伸ばした。
結婚式用のドレスを着たアイリーンが供を引き連れて、私の側までやってきた。
「どうかしら?」
「綺麗だよ」
「……それだけ?」
「いや、うん」
感想を求められたが、言葉に詰まる。いつもより太って見えたから。二の腕とか、お腹の部分がぷにぷにしているし、顔も少しふくよかになったような。
そう見えるのは、彼女の着ているドレスがパツパツだからなのかな。まるで、中に肉を詰め込んだように見える。アイリーンって、こんなに太っていたか?
母のドレスを断って、せっかく新しく用意したドレスなのに。サイズが小さかったとか。
絶対に口には出さないようにと我慢したから、何も言えずに黙ってしまった。
俺がイメージしていたのと全然違う。本人は嬉しそうにしているが。結婚式の花嫁って、もっと特別で、美しいはずなのに。
モヤモヤした気持ちを抱きながら、式が始まった。
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俺の元婚約相手だった、オリヴィアだ。
彼女の居る場所まで、自然と足が向く。すると、向こうも俺に気がついたようで、嬉しそうな笑みを浮かべた。
「ご結婚おめでとうございます、マルク様にアイリーン様」
「ありがとう、オリヴィア」
丁寧な一礼で祝福の言葉を述べる彼女に対して、俺も頭を下げた。そして、お互い顔を上げると、俺とオリヴィアの視線が絡み合う。
「久しぶり、だな」
「そうですね」
しばらく見ない間に、彼女は美しくなっていた。前は常に暗い表情だったけれど、今は明るい。その明るさが綺麗というか、なんというか。大人の女性の魅力を感じてしまった。とても素敵な女性だ。
ドレス姿も質素だが美しくて、俺がイメージしていたような姿。今の君だったら、俺は。
「マルク様、アイリーン様。ご結婚おめでとうございます」
「あ、ああ。ありがとう」
横から、別の貴族の男が話しかけてきた。ちょっと待ってくれ。今は、オリヴィアと話をしたい。そう思っていたのに。
「それでは、ごきげんよう」
「あっ」
さっさと挨拶を終えて、彼女は去っていった。もう少し話したかったのに。彼女の背中を目で追ってしまう。
横で、忌々しそうに見ているアイリーンに気付かないまま。
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