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第32話 いちばん大事なのは ※アンドリック視点
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「妻? あんな女よりも、私のほうがいいでしょ?」
「いいわけあるか」
「え」
考えるまでもなく口から出た言葉。それが本音だ。呆然としている王妃を置いて、使用人に指示を出す。
「すまない。この女性の面倒を見てくれ」
本当に大変な仕事を任せることになって、申し訳なく思う。後で褒美を与えないといけないな。
「もしも無茶なことを言ってきたら、無視していいから。何かあれば、公爵家が守ることを約束する」
「了解しました」
一礼する使用人たちに見送られて、俺は離れる。後ろから、なにか聞こえるけれど無視した。これ以上、関わりたくないから。
嫌な予感がする。会場に残していたオリヴィアに何かあったら、僕は自分を許せない。何も起きていなければいいけど。そう思いながら、急いで戻る。
そして、マルク王がオリヴィアの腕を掴んでいる瞬間を見た。
頭に血が上る。僕の大事な人に何をしてるんだ! そう叫びたかった。
しかし、オリヴィアが必死で耐えているのを見て思いとどまる。騒動にしたくないのだろう。迷惑がかかると思って。
ならば、彼女の気持ちを尊重してあげないと。僕がすべきなのは、この場を穏便に収めること。怒りを抑えて、冷静に対処しよう。
我慢して、王に突撃。このまま顔面を殴ってやりたい気持ちを抑え、なんとか耐えつつ話しかける。
「私の妻に乱暴するのは、やめていただけますか?」
「お前は……」
「アンドリック様!」
戻るのが遅くなって、不安にさせてしまったようだ。ごめんね、オリヴィア。
僕の後ろに回り込んで隠れた彼女を守るようにして、王の前に立つ。王は驚いた顔をしていた。まさか、オリヴィアが逃げるなんて想像していなかった様子。僕自身、驚いているよ。こんな事になるなんて、予想していなかった。
まさか、マルク王が人の妻に乱暴するような人物だったなんてな。今後、王家との付き合いを考えなければ。王妃も酷かったし。
その後の話し合いで、なんとか穏便に終わらせることが出来た。
パーティーが無事に終わったあと、腕を掴まれて赤くなっていたオリヴィアを医者に診てもらった。大丈夫だったようで安心する。何もなくて本当に良かった。だが、今回の出来事によって今後に影響が出るだろうな。王がしたことを、僕は忘れない。
オリヴィアを奪おうとする、マルク王との付き合い方をどうするのか。それから、王妃が誘惑してきた件について。
重大な問題にするつもりはないが、向こうが仕掛けてきたのであれば反撃する。
オリヴィアのことは、絶対に守る。そのためには徹底的に戦うつもり。マルク王に伝えた、あの言葉は本気だった。
いちばん大事なのは、オリヴィアだから。
「いいわけあるか」
「え」
考えるまでもなく口から出た言葉。それが本音だ。呆然としている王妃を置いて、使用人に指示を出す。
「すまない。この女性の面倒を見てくれ」
本当に大変な仕事を任せることになって、申し訳なく思う。後で褒美を与えないといけないな。
「もしも無茶なことを言ってきたら、無視していいから。何かあれば、公爵家が守ることを約束する」
「了解しました」
一礼する使用人たちに見送られて、俺は離れる。後ろから、なにか聞こえるけれど無視した。これ以上、関わりたくないから。
嫌な予感がする。会場に残していたオリヴィアに何かあったら、僕は自分を許せない。何も起きていなければいいけど。そう思いながら、急いで戻る。
そして、マルク王がオリヴィアの腕を掴んでいる瞬間を見た。
頭に血が上る。僕の大事な人に何をしてるんだ! そう叫びたかった。
しかし、オリヴィアが必死で耐えているのを見て思いとどまる。騒動にしたくないのだろう。迷惑がかかると思って。
ならば、彼女の気持ちを尊重してあげないと。僕がすべきなのは、この場を穏便に収めること。怒りを抑えて、冷静に対処しよう。
我慢して、王に突撃。このまま顔面を殴ってやりたい気持ちを抑え、なんとか耐えつつ話しかける。
「私の妻に乱暴するのは、やめていただけますか?」
「お前は……」
「アンドリック様!」
戻るのが遅くなって、不安にさせてしまったようだ。ごめんね、オリヴィア。
僕の後ろに回り込んで隠れた彼女を守るようにして、王の前に立つ。王は驚いた顔をしていた。まさか、オリヴィアが逃げるなんて想像していなかった様子。僕自身、驚いているよ。こんな事になるなんて、予想していなかった。
まさか、マルク王が人の妻に乱暴するような人物だったなんてな。今後、王家との付き合いを考えなければ。王妃も酷かったし。
その後の話し合いで、なんとか穏便に終わらせることが出来た。
パーティーが無事に終わったあと、腕を掴まれて赤くなっていたオリヴィアを医者に診てもらった。大丈夫だったようで安心する。何もなくて本当に良かった。だが、今回の出来事によって今後に影響が出るだろうな。王がしたことを、僕は忘れない。
オリヴィアを奪おうとする、マルク王との付き合い方をどうするのか。それから、王妃が誘惑してきた件について。
重大な問題にするつもりはないが、向こうが仕掛けてきたのであれば反撃する。
オリヴィアのことは、絶対に守る。そのためには徹底的に戦うつもり。マルク王に伝えた、あの言葉は本気だった。
いちばん大事なのは、オリヴィアだから。
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