婚約破棄された私は、号泣しながらケーキを食べた~限界に達したので、これからは自分の幸せのために生きることにしました~

キョウキョウ

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第37話 幸せな未来に向けて

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「しっかり食べて栄養をつけてくれ、オリヴィア」
「はい、アンドリック様」

 子どもが出来た私を、過剰なほど気遣ってくれるアンドリック様。言われた通り、いつも以上にしっかり食べる。

 食べると、体を動かしたくなるのよね。そんな私を、屋敷の皆が心配して止めてくる。

「ちょっと散歩するぐらいは、ダメ?」
「散歩するだけですよ。走ったり、負荷の高いトレーニングは絶対にダメですから」

 ということで、見守られながら屋敷の周りを歩いた。これで、少しだけ欲求不満が解消される。これ以上は、心配してくれる人たちの気持ちを無下にしないためにも、無茶はしない。

 そんな日々が続いた。



 どんどん、お腹の膨らみが大きくなっていく。

 アンドリック様も初めての子どもに期待と不安を隠せない様子。赤ちゃんのために出来ることなら何でもしてあげたい、出来る限りのことをすると言ってくれた。その言葉が嬉しかった。

 アンドリック様なら、どんな時も私を支えてくれるだろうと思える。生まれてくる子も、きっと幸せに過ごせるでしょう。

 アンドリック様と私の子どもだから、きっと食いしん坊な子に育つはず。たくさん美味しいものを食べて、すくすく育ってほしい。

 自分のような、食べたくても食べられない悲惨な幼少期を送ってほしくないから、いっぱい食べさせてあげたい。

 ただ、食べ過ぎるのもよくない。アンドリック様が痩せて健康的になったように、我が子にも運動させる必要がある。そこは、甘やかし過ぎないように気をつけないといけないわよね。

「自分の子が可愛くて、甘やかせてしまいそうだ」
「そこは、一緒に頑張りましょう! 旦那様の後を継げるように、時に厳しく、でも時に優しくすることも忘れないように」
「そうだな。この子には、俺の跡を継いでほしいから」

 そう言って、大きくなった私のお腹を優しく撫でるアンドリック様。子どもの育て方について何度も話し合い、その時に向けて備える。とても楽しみな未来を信じて。


 そして、無事に出産することができた。元気な男の子が生まれてきてくれた。

「旦那様、とても元気な、男の子、ですよ」
「ああ……、ありがとう、オリヴィア。よく頑張ってくれた」

 生まれたばかりの我が子を見て、感極まったのか涙をこぼすアンドリック様。

「私たちの子だ」
「ええ、そうですね。私たちの息子です」

 こうして、私とアンドリック様の愛の結晶である息子が生まれたのだった。



 これから先も、ずっと家族仲良く過ごしていきたい。皆で、美味しいご飯を食べましょうね。
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