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第十三章 決定打
第七十四話 手がかりは
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昼間だというのに薄暗い森の中を、捜索班の一行は進んでいた。森に入り始めてまだ間もないため、馬の歩行に支障の無い小道が続いている。
「さっきの夫婦に描いてもらった案内図だと、この小道はそろそろ終わるらしい」
ルーサーは紙を片手にそう言った。
森で食料調達をする住人がいるおかげで一応整備はされているが、捜索のためにさらに奥へ行けば、舗装されていない場所を進むことになる。
馬をずっと歩かせるわけにはいかないし、人間の方も休憩が必要だ。
「休憩を取るほど長引く前に、シャーロットが見つかれば良いんだが……」
ギルバートは懸念を吐露した。すると、ルーサーが口を開く。
「一旦、例の馬車が見つかった場所まで行ってみるか?何か手がかりが残っているかもしれないし」
闇雲に森全体を捜索するのは時間がかかる。それに日が暮れてしまえば、昨日のように捜索は中止せざるを得ない。
見つかる可能性の高いところを割り出し、そこから攻めるのが今のギルバート達の最善策だ。
「そうだな。まずはそこに向かおう」
一行は、夫婦にもらった案内図も頼りに森の奥へと足を進めた。
それから三十分ほどして見えてきたのは、木々の合間に放置されている古びた馬車。
目撃証言を得て警備隊の者が一度調べているものの、現場保全のために残しておいたものだった。
ギルバートは馬から降り、ゆっくりと近付く。
貴族が乗るような華麗な装飾のある車体ではなく、最低限の塗装がされた広い車体。
屋根から布が被せられているため、乗り込み口を閉じてしまえば中の様子は分からない。
ルーサーの言っていた「乗合馬車」というのは確かにそうなのだが、見た目は物を運ぶためだけの輸送馬車に近かった。
近衛兵の一人が先に乗り込み口を開け、中を確認する。安全を確保した後に出てきた彼と交代するようにして、ギルバートは馬車に乗り込んだ。
「広いと言っても……五、六人が限界というところか」
座面の横幅を目視し、呟く。
シャーロットを隠した大きな木箱を乗せたことを踏まえると、それほど多くの人数は乗り込むことができない。
さらに、怪しまれないように偽の荷物を積んでいた可能性もある。仲間を何人も連れていたとは考えにくい。
ただ、いくら何でも一人ということは無いはずだ。
抵抗する女性を縄で縛るとなると、それなりに手が要る。薬を染み込ませた布で口元を覆って眠らせたとしても、完全に意識を手放した人間の身体は意外に重い。
特にあの日、シャーロットは外出用に布地の重なったドレスを着ていたはずだから、なおさらだ。
その時ふと、ギルバートは疑問を抱いた。
「ここからどうやって移動した?」
シャーロットを隠していたであろう木箱と縄は、馬車の中に放置されている。つまり彼女はここで木箱から出され、縄の拘束も解かれたことになる。
しかし、先程ギルバート達が進んできた小道ならまだしも、奥まった足場の悪い森の中を、ドレス姿の令嬢が何分も歩けるとは思えない。
そもそも眠らせたままだったとすれば、担いだにしても犯人側が大変だ。
乗合馬車で使っていたはずの馬がいないということは、馬に乗せて運んだと考えるのが妥当ではあるだろう。
「そうだとして……わざわざここに車体だけ置いていった行動が引っかかる」
古びた馬車とはいえ、立派な移動手段だ。舗装された道の無い森の中では煩わしかったとしても、もう少し進んで森を抜ければ乗り放題である。
それなのに、なぜここに捨てたのか。
「……考えがまとまらないな」
ギルバートは頭をぐるぐると回した。ここまで休憩も食事も取らず進み続けてきたせいか、どうにも冴えない。
「皆、一旦休憩にしないか」
馬車から降り、捜索班に声をかける。疲れと空腹が重なっていたのはギルバートだけでは無かったらしく、全員が頷いた。
するとルーサーが口を開く。
「狩りの道具はあるけど、どうする?案内図だとこの辺りは動物がほとんどいないってさ」
確かに、生き物の気配は無い。木々に阻まれて、鳥を射ることも諦めるしかなさそうだ。木の実はあるにはあるが、案内図には「毒」という単語が添えられている。迂闊に摘み取ることもできない。
「一番近いのは、小道の辺りか」
案内図を覗き込んだギルバート。
一行は馬に乗り、来た道を戻り始めた。小道が近付いてくるにつれ獲物との遭遇率は増え、馬の背中に積む食糧も増えていった。
「思ったより捕れたな」
人数分以上の収穫に、ルーサーが苦笑する。
他の貴族子息達と一緒に狩りの練習をしたことはあるが、その時は知り合いの領地に招待されていたから気付かなかった。まさか自分の家の領地で、これほど捕れる森があるとは思いもよらなかったのだ。
「食べ切れるか?これ」
火を起こすための木の枝を見繕いながらも、ルーサーは言う。そんな彼の意図に同調し、ギルバートは提案した。
「いっそのこと、村まで戻るか?」
小道は森に入ってすぐの場所。つまり、もう少し戻れば村の外れに出る。案内図を描いてくれた夫婦がいる所だ。
村の人々にもお裾分けをして、そこで昼食を取るのも手である。
「聞き取り調査班の進捗も知りたいし、そこで今後の作戦を立てるのが良いかもな」
ルーサーも頷く。そこで一行は、腹を満たすため、そして村での調査結果を聞くため、来た道を戻ることにした。
こんがり焼けた肉から、香ばしい匂いが立ち上る。
「料理までしていただいて、ありがとうございます」
椅子に座ったギルバートは、家主の夫婦──案内図を描いてもらった二人──に礼を述べた。
村に辿り着き、火を起こす場所を探していた一行。途中で夫婦に会い、ちょうど良い場所を尋ねたところで、親切にも「もし良ければ作りましょうか」と申し出てくれたのだった。
「いえいえ。こんなものしかできなくて……」
ギルバート達との生活水準の違いを想像しながら、夫のダニエルがそう言う。
妻のテレサと二人で懸命に作った料理だが、口に合うかどうかは分からない──彼は緊張した。さながら、料理人の腕を見る大会にでも出たような心持ちである。
しかし、その不安は次々と料理を食べ進める一行を見て晴らされた。
「とても美味しいです」
空腹ももちろん影響しているのだろうが、それを抜きにしてもダニエルとテレサの作る料理は、家庭の味がぎゅっと詰まっていた。
上流階級の家で出てくるようなしっとりした味付けとは異なる、素朴で温かい味付け。数時間移動し続け疲弊した身体に染み入る料理だった。
「こちらの味付けはどのように?」
ジェシカが夫婦に尋ねる。オルドリッジ公爵領で警備強化の連絡に向かった後、捜索を手伝うためにこの町にやって来たのである。
「そういえば、しばらく前に近衛兵の方から連絡があったのですが」
夫婦から調理法や調味料を聞いているジェシカの隣で、ふとナタリーが口を開いた。
「トンプソン伯爵子息が見つかったみたいです」
皆の手が止まる。
ナタリーの言葉を聞いたジェシカは夫婦との会話を一旦保留し、向き直った。
「彼は、無事だったか……?」
ルーサーが尋ねる。不安気な眼差し。ナタリーは皆を安心させるように、大きく頷いた。
「怪我はしていたみたいですが、無事に救出されたと聞いています」
「良かった……!」
生きて戻って来られた。その知らせは、一同の顔色をいくらか明るくさせた。
伯爵子息は今、王宮医師のマークのもとで怪我の手当てをしてもらっているようだ。
彼を連れ去った誘拐犯達については王宮警備隊が一斉に制圧し、身柄を確保しているという。
「ひとまず、彼の方は一段落したな」
ギルバートはほっと胸を撫で下ろした。
「あとはシャーロット嬢の方だが……聞き取り調査はどうだった?」
尋ねられたナタリーは口を開く。
「途中でジェシカ様も合流していただいて、手分けして全ての家を伺いました。その結果、今朝森の中で見慣れない男を見たという方がいらっしゃいました」
その住民の話では、商人にも旅人にも思えないような格好をしていたという。全身が暗色服で包まれ、顔の下半分も布で覆っていたらしい。
「この上なく怪しいな」
ルーサーの言葉に、皆頷く。
「その人物を見たのは、馬車が見つかった場所の近くだったそうです」
「やはり、あの辺りのどこかにシャーロット嬢がいるはずだな」
料理を食べ終わった一同は、すぐに捜索を再開することにした。向かうはもちろん、あの馬車が乗り捨てられていた場所である。
「さっきの夫婦に描いてもらった案内図だと、この小道はそろそろ終わるらしい」
ルーサーは紙を片手にそう言った。
森で食料調達をする住人がいるおかげで一応整備はされているが、捜索のためにさらに奥へ行けば、舗装されていない場所を進むことになる。
馬をずっと歩かせるわけにはいかないし、人間の方も休憩が必要だ。
「休憩を取るほど長引く前に、シャーロットが見つかれば良いんだが……」
ギルバートは懸念を吐露した。すると、ルーサーが口を開く。
「一旦、例の馬車が見つかった場所まで行ってみるか?何か手がかりが残っているかもしれないし」
闇雲に森全体を捜索するのは時間がかかる。それに日が暮れてしまえば、昨日のように捜索は中止せざるを得ない。
見つかる可能性の高いところを割り出し、そこから攻めるのが今のギルバート達の最善策だ。
「そうだな。まずはそこに向かおう」
一行は、夫婦にもらった案内図も頼りに森の奥へと足を進めた。
それから三十分ほどして見えてきたのは、木々の合間に放置されている古びた馬車。
目撃証言を得て警備隊の者が一度調べているものの、現場保全のために残しておいたものだった。
ギルバートは馬から降り、ゆっくりと近付く。
貴族が乗るような華麗な装飾のある車体ではなく、最低限の塗装がされた広い車体。
屋根から布が被せられているため、乗り込み口を閉じてしまえば中の様子は分からない。
ルーサーの言っていた「乗合馬車」というのは確かにそうなのだが、見た目は物を運ぶためだけの輸送馬車に近かった。
近衛兵の一人が先に乗り込み口を開け、中を確認する。安全を確保した後に出てきた彼と交代するようにして、ギルバートは馬車に乗り込んだ。
「広いと言っても……五、六人が限界というところか」
座面の横幅を目視し、呟く。
シャーロットを隠した大きな木箱を乗せたことを踏まえると、それほど多くの人数は乗り込むことができない。
さらに、怪しまれないように偽の荷物を積んでいた可能性もある。仲間を何人も連れていたとは考えにくい。
ただ、いくら何でも一人ということは無いはずだ。
抵抗する女性を縄で縛るとなると、それなりに手が要る。薬を染み込ませた布で口元を覆って眠らせたとしても、完全に意識を手放した人間の身体は意外に重い。
特にあの日、シャーロットは外出用に布地の重なったドレスを着ていたはずだから、なおさらだ。
その時ふと、ギルバートは疑問を抱いた。
「ここからどうやって移動した?」
シャーロットを隠していたであろう木箱と縄は、馬車の中に放置されている。つまり彼女はここで木箱から出され、縄の拘束も解かれたことになる。
しかし、先程ギルバート達が進んできた小道ならまだしも、奥まった足場の悪い森の中を、ドレス姿の令嬢が何分も歩けるとは思えない。
そもそも眠らせたままだったとすれば、担いだにしても犯人側が大変だ。
乗合馬車で使っていたはずの馬がいないということは、馬に乗せて運んだと考えるのが妥当ではあるだろう。
「そうだとして……わざわざここに車体だけ置いていった行動が引っかかる」
古びた馬車とはいえ、立派な移動手段だ。舗装された道の無い森の中では煩わしかったとしても、もう少し進んで森を抜ければ乗り放題である。
それなのに、なぜここに捨てたのか。
「……考えがまとまらないな」
ギルバートは頭をぐるぐると回した。ここまで休憩も食事も取らず進み続けてきたせいか、どうにも冴えない。
「皆、一旦休憩にしないか」
馬車から降り、捜索班に声をかける。疲れと空腹が重なっていたのはギルバートだけでは無かったらしく、全員が頷いた。
するとルーサーが口を開く。
「狩りの道具はあるけど、どうする?案内図だとこの辺りは動物がほとんどいないってさ」
確かに、生き物の気配は無い。木々に阻まれて、鳥を射ることも諦めるしかなさそうだ。木の実はあるにはあるが、案内図には「毒」という単語が添えられている。迂闊に摘み取ることもできない。
「一番近いのは、小道の辺りか」
案内図を覗き込んだギルバート。
一行は馬に乗り、来た道を戻り始めた。小道が近付いてくるにつれ獲物との遭遇率は増え、馬の背中に積む食糧も増えていった。
「思ったより捕れたな」
人数分以上の収穫に、ルーサーが苦笑する。
他の貴族子息達と一緒に狩りの練習をしたことはあるが、その時は知り合いの領地に招待されていたから気付かなかった。まさか自分の家の領地で、これほど捕れる森があるとは思いもよらなかったのだ。
「食べ切れるか?これ」
火を起こすための木の枝を見繕いながらも、ルーサーは言う。そんな彼の意図に同調し、ギルバートは提案した。
「いっそのこと、村まで戻るか?」
小道は森に入ってすぐの場所。つまり、もう少し戻れば村の外れに出る。案内図を描いてくれた夫婦がいる所だ。
村の人々にもお裾分けをして、そこで昼食を取るのも手である。
「聞き取り調査班の進捗も知りたいし、そこで今後の作戦を立てるのが良いかもな」
ルーサーも頷く。そこで一行は、腹を満たすため、そして村での調査結果を聞くため、来た道を戻ることにした。
こんがり焼けた肉から、香ばしい匂いが立ち上る。
「料理までしていただいて、ありがとうございます」
椅子に座ったギルバートは、家主の夫婦──案内図を描いてもらった二人──に礼を述べた。
村に辿り着き、火を起こす場所を探していた一行。途中で夫婦に会い、ちょうど良い場所を尋ねたところで、親切にも「もし良ければ作りましょうか」と申し出てくれたのだった。
「いえいえ。こんなものしかできなくて……」
ギルバート達との生活水準の違いを想像しながら、夫のダニエルがそう言う。
妻のテレサと二人で懸命に作った料理だが、口に合うかどうかは分からない──彼は緊張した。さながら、料理人の腕を見る大会にでも出たような心持ちである。
しかし、その不安は次々と料理を食べ進める一行を見て晴らされた。
「とても美味しいです」
空腹ももちろん影響しているのだろうが、それを抜きにしてもダニエルとテレサの作る料理は、家庭の味がぎゅっと詰まっていた。
上流階級の家で出てくるようなしっとりした味付けとは異なる、素朴で温かい味付け。数時間移動し続け疲弊した身体に染み入る料理だった。
「こちらの味付けはどのように?」
ジェシカが夫婦に尋ねる。オルドリッジ公爵領で警備強化の連絡に向かった後、捜索を手伝うためにこの町にやって来たのである。
「そういえば、しばらく前に近衛兵の方から連絡があったのですが」
夫婦から調理法や調味料を聞いているジェシカの隣で、ふとナタリーが口を開いた。
「トンプソン伯爵子息が見つかったみたいです」
皆の手が止まる。
ナタリーの言葉を聞いたジェシカは夫婦との会話を一旦保留し、向き直った。
「彼は、無事だったか……?」
ルーサーが尋ねる。不安気な眼差し。ナタリーは皆を安心させるように、大きく頷いた。
「怪我はしていたみたいですが、無事に救出されたと聞いています」
「良かった……!」
生きて戻って来られた。その知らせは、一同の顔色をいくらか明るくさせた。
伯爵子息は今、王宮医師のマークのもとで怪我の手当てをしてもらっているようだ。
彼を連れ去った誘拐犯達については王宮警備隊が一斉に制圧し、身柄を確保しているという。
「ひとまず、彼の方は一段落したな」
ギルバートはほっと胸を撫で下ろした。
「あとはシャーロット嬢の方だが……聞き取り調査はどうだった?」
尋ねられたナタリーは口を開く。
「途中でジェシカ様も合流していただいて、手分けして全ての家を伺いました。その結果、今朝森の中で見慣れない男を見たという方がいらっしゃいました」
その住民の話では、商人にも旅人にも思えないような格好をしていたという。全身が暗色服で包まれ、顔の下半分も布で覆っていたらしい。
「この上なく怪しいな」
ルーサーの言葉に、皆頷く。
「その人物を見たのは、馬車が見つかった場所の近くだったそうです」
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