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序章・帝国崩壊編
5、領主、のほほんとする
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サバルト教団の反乱は一ヶ月もせずに鎮圧された。
アーランドラ帝国の大規模な鎮圧作戦が功を奏したのもあったが、最大の原因は、反乱に加担した人々の数が多すぎた割に食糧の準備も何も無しの反乱だったから、食うに困ったサバルト教団は各地で略奪を働いたのである。
これにサバルト教団を信用していた人々が愛想を尽かしてアーランドラ帝国に潜伏する反乱軍の居場所の情報を伝えたのだ。
こうして各地のサバルト教団は鎮圧されていき、トルムトは最後に数千の信者を率いてランクーンという町に引きこもった。
トルムトは指輪を用いて、強風や大雨、強い日差しを出して対抗した。
火矢を放って大地に火がつくと帝国軍へと突風が吹いて火を煽る。
城の前に兵が展開すると信じられない陽光で鎧が焼けて、たまらず兵は逃げ出した。
幾日も大雨が降って多くの食糧が腐ってしまうし、洪水で陣地を撤収せねばならない。
トルムトの妖しい術を前にした帝国軍の被害は一万とも二万とも言われていた。
そんな状況を打開したのはハルアーダである。
彼が剣を一振りすると突風が止み、彼が槍を天へ突き出すと雨雲が四散し、熱い陽光を彼の鎧は跳ね返した。
そうして単騎でランクーンの町へと乗り込むと、信者達はハルアーダの奇跡を目の前にしてたちまち降伏する。
トルムトの術に魅了された信者達なので、同じように不思議な力を見せたハルアーダに畏れたのだ。
こうして部下の一切を失ったトルムトは絶望し、町の中心に建てられている庁舎の中で首をナイフで突き刺して死んだのであった。
ハルアーダはこの功績から近衛騎士から昇格して皇帝騎士となる。
皇帝陛下が寝る時も、食べる時も、夫婦の営みをする時も、片時も離れずに側に仕える、最高位の信頼を寄せられた騎士だ。
ハルアーダの華々しい戦果はアーランドラ帝国の歴史編纂者によって記されて本にされた。
一冊は城の図書館に蔵書されて国の歴史に刻まれたのである。
その本には、ハルアーダ以外にも鎮圧にあたった多くの英雄達の名が記された。
その中には、あのラドウィンの名もある。
『モンタアナより百人の兵を率いて出陣。サバルト教団幹部オルゴンとの戦いで兵九十人を失って敗走』
それだけ書かれていて、誰の記憶にも残る事が無かった。
とはいえ、ラドウィンにとってはどうでも良いことだったが。
モンタアナに戻ったラドウィンは大規模な反乱なんて無かったかのように日々の暮らしに戻った。
森を開拓し、家を建てて、田畑を耕す。
時折蛮族や山賊が村へやって来たが、ラドウィンを筆頭に村人達が一致団結して村を守った。
灌漑用水を作ったり、貯蔵庫を増やしたり、馬車が通りやすいように土の道路へ石畳を敷く工人を誘致したりした。
気付けばモンタアナの村はその規模が二倍近く増え、新しい職場を探していた工人などの技術者も増えて、行商人の往来も多くなっている。
小麦のみならずあらゆる農作物を買い付けて、一年を通して作物を採れるようにしたから食べ物に困る事は無くなった。しかもその時にそれらの農作物を育てた経験のある者を呼んだので人口の増加に拍車を掛けた。
こうして短期間の間に村とは名ばかりのちょっとした町へと発展し始めていた。
ラドウィンの名は確かに記憶に残らないかも知れない。
だが、モンタアナという村の中では間違いなく英雄のような人であった事は疑いようのない事だ。
しかし、ラドウィンはこのような功績を帝国に報告しなかったので、アーランドラ帝国はモンタアナがそのように豊かな事となっているとは気付かなかった。
噂程度にラドウィンの治めるモンタアナが豊かになっているとは聞くが、帝都の貴族達はラドウィンの怠惰を知っていたし、皇帝がラドウィンの名を嫌っていたからそんなものはただの噂に過ぎないと信じなかった。
むしろラドウィンの名が皇帝の耳に入らないように緘口令を敷いたから、ますますラドウィンの功績が人に知られる事は無かったのである。
とはいえラドウィンも功績を認められてその能力を評価された結果、余計な仕事を押し付けられたく無いから、帝都の貴族達がモンタアナの事を信じなかったのは都合が良い事だ。
そのラドウィンといえば、モンタアナの規模が大きくなってきても相変わらず本と昼寝に一日の大半を費やしていた。
そんなある日、いつも通りに本を読んでいた彼は「うん」と頷くと本をパタンと閉じる。
そして、立派な口髭を生やした中年タッガルの家へと訪問した。
ちょうど昼飯の時間のようで、タッガルの妻が訪問したラドウィンの事を招いて食事となる。
ラドウィンは食事を村人の家で頂くことが多い。
いい加減にメイドの一人でも雇って食事を作らせれば良いのにと言われるが、ラドウィンは何処吹く風で「皆と食事をするのが良いんだよ」と飄々としていた。
その日の食事は芋を中心とした野菜のスープに猪肉をローストしたもの、それとパンだ。
ラドウィンはスープを一口食べながら食卓に着いているタッガルの家族を見た。
夫妻と息子が二人、娘が一人。
ラドウィンはタッガルの息子がそろそろいい年齢で、中々の好青年に育っていると言う。
タッガルは三人の子がいずれも自慢の子だったから、ラドウィンに褒められて喜んだ。
「しかしですね、倅(せがれ)にそろそろ畑の一つでもやらなきゃいかんのですが、いつ頃分け与えられますかね?」
皆で開墾した畑は順次、村人達で分け与えられる。
タッガルの長男は丁度いい年齢なのでそろそろ畑の一つでも欲しかった。
するとラドウィンはニコニコ笑って、実は今日タッガルの家に来たのはその話で来たのだと言う。
タッガルは、この息子に畑をくれるという話なのだなと思った。
「タッガル。息子君にタッガルの畑を譲ってやってくれ」
ところが、ラドウィンの口から出たのはタッガルの畑を息子にやれと言うものである。
これにタッガルとその家族は驚いた。
「いやいや、それでは俺のやる事がなくなっちまう。我が家の食べる物が増えないじゃないですか」
タッガルが異を唱えるも、ラドウィンは相変わらず飄々とした笑みを浮かべて「実はタッガルにやって欲しい仕事があるんだ」と言う。
「やって欲しい仕事?」
タッガル達が眉をひそめた。
ラドウィンはタッガルを含めた数名で警備団を作るつもりなのだ。
と、いうのも、モンタアナは今、急激な人口増加で隣人トラブルへもとより、盗んだ盗んでないといういぞこざがそこら中で起こっていたのである。
その問題をラドウィンが解決出来れば良かったのだが、モンタアナという村は村人一人一人が自分の身を守るという暮らしをしていたから、多くの場合、私刑(リンチ)で解決していたのだ。
ラドウィンはその現状を問題視して、私刑(リンチ)を止めさせると共に村の問題事を探す警備団を作る事にした。
そして、住民間のいざこざは私刑では無く、ラドウィンが定めた公平公正中立な法の下で治める事にしたのである。
「タッガルは僕の父の代では兵士をやっていただろ?」
ラドウィンの父がモンタアナの辺境伯となってこの地へ赴任してきた時、従軍してきた兵士の一人がタッガルであった。
彼のように元々は兵士であったが、食う為に剣を閉まって鋤や鍬を持っている村人は多い。
彼らもそろそろいい歳で彼らの子供達も大きくなっていたから、畑を全て子供達に与えて、彼らに再び剣を持って貰うことにした。
ラドウィンは驚くべき事に半日の間でモンタアナの法を事細かな部分まで決定して、その日のうちに警備団が動けるようにしたのだ。
警備団は二百人体制で各員が小方という小さなグループを形成し、一日中を昼夜に関わらず警戒し、いざこざが起こった時はラドウィンのもとへと連れて行く。
そうすると、意外にも住民間以外の問題というものも見えてきて、急激に拡大された村のせいで家と畑の距離が遠く、足を挫いた男が帰るのに困難していたり、灌漑用水がどこかで詰まっていてとある畑にまで流れていなかったりしていた。
そういった細やかな問題に対処するために警備団は役に立ったのである。
モンタアナの人々はラドウィンが警備団を作ってくれたお陰で生活が楽になったと喜んだ。
しかし、ラドウィンは屋敷の庭で椅子に座って本を読みながら、その事態に憂慮していた。
なにせ彼は働きたくない。
だけどこのまま村人達が幸福になればなるほど噂が流れて人々がやって来てしまう。
そうなると領主として多忙になるのは間違いない。
ラドウィンはいずれ来るだろうその時を恐怖し、戦慄した。
そして、「忙しくなる前に思う存分休もう」と思って、背もたれに深くもたれ掛かるとあくびをしながら本を開くのだ。
ラドウィンはあまり物事に執着しない。
忙しくなったらその時はその時であった。
本を読みながら「そうだ。頼れる仲間を探そう。僕の代わりに仕事が出来る仲間が良いな」と考えながら、いつの間にか本を顔に乗せて眠るのである。
穏やかだ。
ラドウィンはいずれ来たる多忙の日々に頭を悩ませていたが、それでもなんだかんだこうして本を読みながら眠るのだろう。
ラドウィンはそう思っていたが、この平和な暮らしが再び脅かされるのは数ヶ月もしなかった。
それはちょうどサバルト教団の反乱が鎮圧されてから半年後。
アーランドラ帝国全土にとある報が走ったのである。
その報せとは、『皇帝崩御す』というものだった。
アーランドラ帝国の大規模な鎮圧作戦が功を奏したのもあったが、最大の原因は、反乱に加担した人々の数が多すぎた割に食糧の準備も何も無しの反乱だったから、食うに困ったサバルト教団は各地で略奪を働いたのである。
これにサバルト教団を信用していた人々が愛想を尽かしてアーランドラ帝国に潜伏する反乱軍の居場所の情報を伝えたのだ。
こうして各地のサバルト教団は鎮圧されていき、トルムトは最後に数千の信者を率いてランクーンという町に引きこもった。
トルムトは指輪を用いて、強風や大雨、強い日差しを出して対抗した。
火矢を放って大地に火がつくと帝国軍へと突風が吹いて火を煽る。
城の前に兵が展開すると信じられない陽光で鎧が焼けて、たまらず兵は逃げ出した。
幾日も大雨が降って多くの食糧が腐ってしまうし、洪水で陣地を撤収せねばならない。
トルムトの妖しい術を前にした帝国軍の被害は一万とも二万とも言われていた。
そんな状況を打開したのはハルアーダである。
彼が剣を一振りすると突風が止み、彼が槍を天へ突き出すと雨雲が四散し、熱い陽光を彼の鎧は跳ね返した。
そうして単騎でランクーンの町へと乗り込むと、信者達はハルアーダの奇跡を目の前にしてたちまち降伏する。
トルムトの術に魅了された信者達なので、同じように不思議な力を見せたハルアーダに畏れたのだ。
こうして部下の一切を失ったトルムトは絶望し、町の中心に建てられている庁舎の中で首をナイフで突き刺して死んだのであった。
ハルアーダはこの功績から近衛騎士から昇格して皇帝騎士となる。
皇帝陛下が寝る時も、食べる時も、夫婦の営みをする時も、片時も離れずに側に仕える、最高位の信頼を寄せられた騎士だ。
ハルアーダの華々しい戦果はアーランドラ帝国の歴史編纂者によって記されて本にされた。
一冊は城の図書館に蔵書されて国の歴史に刻まれたのである。
その本には、ハルアーダ以外にも鎮圧にあたった多くの英雄達の名が記された。
その中には、あのラドウィンの名もある。
『モンタアナより百人の兵を率いて出陣。サバルト教団幹部オルゴンとの戦いで兵九十人を失って敗走』
それだけ書かれていて、誰の記憶にも残る事が無かった。
とはいえ、ラドウィンにとってはどうでも良いことだったが。
モンタアナに戻ったラドウィンは大規模な反乱なんて無かったかのように日々の暮らしに戻った。
森を開拓し、家を建てて、田畑を耕す。
時折蛮族や山賊が村へやって来たが、ラドウィンを筆頭に村人達が一致団結して村を守った。
灌漑用水を作ったり、貯蔵庫を増やしたり、馬車が通りやすいように土の道路へ石畳を敷く工人を誘致したりした。
気付けばモンタアナの村はその規模が二倍近く増え、新しい職場を探していた工人などの技術者も増えて、行商人の往来も多くなっている。
小麦のみならずあらゆる農作物を買い付けて、一年を通して作物を採れるようにしたから食べ物に困る事は無くなった。しかもその時にそれらの農作物を育てた経験のある者を呼んだので人口の増加に拍車を掛けた。
こうして短期間の間に村とは名ばかりのちょっとした町へと発展し始めていた。
ラドウィンの名は確かに記憶に残らないかも知れない。
だが、モンタアナという村の中では間違いなく英雄のような人であった事は疑いようのない事だ。
しかし、ラドウィンはこのような功績を帝国に報告しなかったので、アーランドラ帝国はモンタアナがそのように豊かな事となっているとは気付かなかった。
噂程度にラドウィンの治めるモンタアナが豊かになっているとは聞くが、帝都の貴族達はラドウィンの怠惰を知っていたし、皇帝がラドウィンの名を嫌っていたからそんなものはただの噂に過ぎないと信じなかった。
むしろラドウィンの名が皇帝の耳に入らないように緘口令を敷いたから、ますますラドウィンの功績が人に知られる事は無かったのである。
とはいえラドウィンも功績を認められてその能力を評価された結果、余計な仕事を押し付けられたく無いから、帝都の貴族達がモンタアナの事を信じなかったのは都合が良い事だ。
そのラドウィンといえば、モンタアナの規模が大きくなってきても相変わらず本と昼寝に一日の大半を費やしていた。
そんなある日、いつも通りに本を読んでいた彼は「うん」と頷くと本をパタンと閉じる。
そして、立派な口髭を生やした中年タッガルの家へと訪問した。
ちょうど昼飯の時間のようで、タッガルの妻が訪問したラドウィンの事を招いて食事となる。
ラドウィンは食事を村人の家で頂くことが多い。
いい加減にメイドの一人でも雇って食事を作らせれば良いのにと言われるが、ラドウィンは何処吹く風で「皆と食事をするのが良いんだよ」と飄々としていた。
その日の食事は芋を中心とした野菜のスープに猪肉をローストしたもの、それとパンだ。
ラドウィンはスープを一口食べながら食卓に着いているタッガルの家族を見た。
夫妻と息子が二人、娘が一人。
ラドウィンはタッガルの息子がそろそろいい年齢で、中々の好青年に育っていると言う。
タッガルは三人の子がいずれも自慢の子だったから、ラドウィンに褒められて喜んだ。
「しかしですね、倅(せがれ)にそろそろ畑の一つでもやらなきゃいかんのですが、いつ頃分け与えられますかね?」
皆で開墾した畑は順次、村人達で分け与えられる。
タッガルの長男は丁度いい年齢なのでそろそろ畑の一つでも欲しかった。
するとラドウィンはニコニコ笑って、実は今日タッガルの家に来たのはその話で来たのだと言う。
タッガルは、この息子に畑をくれるという話なのだなと思った。
「タッガル。息子君にタッガルの畑を譲ってやってくれ」
ところが、ラドウィンの口から出たのはタッガルの畑を息子にやれと言うものである。
これにタッガルとその家族は驚いた。
「いやいや、それでは俺のやる事がなくなっちまう。我が家の食べる物が増えないじゃないですか」
タッガルが異を唱えるも、ラドウィンは相変わらず飄々とした笑みを浮かべて「実はタッガルにやって欲しい仕事があるんだ」と言う。
「やって欲しい仕事?」
タッガル達が眉をひそめた。
ラドウィンはタッガルを含めた数名で警備団を作るつもりなのだ。
と、いうのも、モンタアナは今、急激な人口増加で隣人トラブルへもとより、盗んだ盗んでないといういぞこざがそこら中で起こっていたのである。
その問題をラドウィンが解決出来れば良かったのだが、モンタアナという村は村人一人一人が自分の身を守るという暮らしをしていたから、多くの場合、私刑(リンチ)で解決していたのだ。
ラドウィンはその現状を問題視して、私刑(リンチ)を止めさせると共に村の問題事を探す警備団を作る事にした。
そして、住民間のいざこざは私刑では無く、ラドウィンが定めた公平公正中立な法の下で治める事にしたのである。
「タッガルは僕の父の代では兵士をやっていただろ?」
ラドウィンの父がモンタアナの辺境伯となってこの地へ赴任してきた時、従軍してきた兵士の一人がタッガルであった。
彼のように元々は兵士であったが、食う為に剣を閉まって鋤や鍬を持っている村人は多い。
彼らもそろそろいい歳で彼らの子供達も大きくなっていたから、畑を全て子供達に与えて、彼らに再び剣を持って貰うことにした。
ラドウィンは驚くべき事に半日の間でモンタアナの法を事細かな部分まで決定して、その日のうちに警備団が動けるようにしたのだ。
警備団は二百人体制で各員が小方という小さなグループを形成し、一日中を昼夜に関わらず警戒し、いざこざが起こった時はラドウィンのもとへと連れて行く。
そうすると、意外にも住民間以外の問題というものも見えてきて、急激に拡大された村のせいで家と畑の距離が遠く、足を挫いた男が帰るのに困難していたり、灌漑用水がどこかで詰まっていてとある畑にまで流れていなかったりしていた。
そういった細やかな問題に対処するために警備団は役に立ったのである。
モンタアナの人々はラドウィンが警備団を作ってくれたお陰で生活が楽になったと喜んだ。
しかし、ラドウィンは屋敷の庭で椅子に座って本を読みながら、その事態に憂慮していた。
なにせ彼は働きたくない。
だけどこのまま村人達が幸福になればなるほど噂が流れて人々がやって来てしまう。
そうなると領主として多忙になるのは間違いない。
ラドウィンはいずれ来るだろうその時を恐怖し、戦慄した。
そして、「忙しくなる前に思う存分休もう」と思って、背もたれに深くもたれ掛かるとあくびをしながら本を開くのだ。
ラドウィンはあまり物事に執着しない。
忙しくなったらその時はその時であった。
本を読みながら「そうだ。頼れる仲間を探そう。僕の代わりに仕事が出来る仲間が良いな」と考えながら、いつの間にか本を顔に乗せて眠るのである。
穏やかだ。
ラドウィンはいずれ来たる多忙の日々に頭を悩ませていたが、それでもなんだかんだこうして本を読みながら眠るのだろう。
ラドウィンはそう思っていたが、この平和な暮らしが再び脅かされるのは数ヶ月もしなかった。
それはちょうどサバルト教団の反乱が鎮圧されてから半年後。
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