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121 箱庭生活の薬師の今後と、ゆったりした商品開発を。
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我が箱庭の薬師――ライナの息子ラキュアスは、彼専用に作ってある小屋で黙々と調合をしていましたわ。
彼の後ろには様々な実験道具や必要器具が置かれており、今は何かをゴリゴリとすり鉢でやってますわね。
「ラキュアス? 今宜しいかしら?」
「はい、リディア姉さん」
「薬師のスキルは上がりまして?」
「ええ、知識もそれなりにです。今作っていたのは咳止めですね」
「素晴らしいわ。実は近々ダンノージュ侯爵領で薬局を作る事になりましたの。ラキュアスの作ったお薬も売ることが出来るようになりますわ」
「本当ですか?」
「ええ、今はどの様なアイテムが作れるようになったのか教えて下さる?」
そう言うとラキュアスはすり鉢を机に置き、今作れるものを教えて頂きましたわ。
「今はのど飴に咳や鼻水を止める薬、後は熱さましも作れるようになりました。胃薬や胃腸に弱い人の薬も作れています」
「素晴らしいわ!」
「子供たちが多いのもあって、子供用の薬も作っている所です。けれど薬は苦い物が多いので、リディアお姉ちゃんから貰った本に、薬を飲みやすくする甘いシロップがあったので、それも作っています」
「うんうん!」
「後は目薬に傷薬、湿布と言うものも作れるようになってきました」
「湿布は偉大ですものね……」
「ええ、お年寄りたちが良く買いに来ます。後は熱を出した際に額を冷やす【ひやりんこ】も作れるようになりました」
「最高じゃありませんの!」
「えへへ……みんなの為に頑張りました」
「優しくて偉い子ですわラキュアス。それだけの商品が作れるのでしたら、薬局は問題なさそうですわね」
「箱庭にいる子供たちは、皆自分の持つスキルを上げようと努力しています。そんな子たちを見ると、僕も負けていられないって思うんです」
「ラキュアス……なんて良い子っ」
「僕の作った薬が皆さんのお役に立ち、それが薬局で売られるようになれば、沢山の方々の命を助けることに繋がります。ですから手を抜くことは出来ません。命を預かるのが薬師ですから」
「立派ですわ!」
「本当は僕も、ライトくんのように外に出て仕事がしたいんです。もしお店が出来たら、僕も働いて良いでしょうか」
「そうですわね……。でも箱庭にいる方々もお薬が必要な事があるでしょうから、薬局で働くようになったら、一時間だけ箱庭に薬局を開いてくださる? そしたら湿布を求めるお年寄りたちも安心しますわ」
「そうします。僕の目標はライトくんですから、彼のように頑張りたい」
「応援してますわね」
「有難うございます」
こうしてラキュアスくんの調合の邪魔をこれ以上してはならないと思い、「頑張ってくださいませね」と言って離れましたけれど、確かに箱庭にいる子供たちはガンガンスキルをあげてますのよね。
わたくし、最近ロストテクノロジーで作れるアイテムくらいしか作ってませんもの。
今あるサルビアのお店の商品は、此処で保護された方々や、お年寄りの方々がスキルを上げながらアイテムを沢山作ってくださってますの。
お陰で全てのお店で問題なく商品が行き届いている状態ですわ。
わたくしもある意味暇になってしまいましたね。
でも、今後も保護される方が増える事を考えると、更に色々出来るようになりますでしょうし、わたくしは新商品を考えた方が良さそうですわね。
王太子領では【ほっかり肌着】が最近売られ始めて売れ行きは好調と聞いてますし、何か面白い商品はないかしら。
そう言えば、子供用のオモチャで作りたいのがあったんでしたわ。
まずはそれを作ってからにしましょう。
そう決めると、何時ものように素材用のアイテムボックスを手に池鏡の元へと向かうと、そこはわたくしが何時も作業をするからか、子供達やお年寄りのスキル上げの場にもなってますわ。
そう、娯楽……。
娯楽が少ないんですのよね。
と言う事は――楽器、音楽、オルゴール……。
この辺りは作れるかしらとロストテクノロジーや他のスキル一覧を見ていると――ありましたわ!
子供用の小さいピアノに、オルゴール、それに……蓄音機!
蓄音機の為のレコードも幾つかありますわね。前世で聞いた音楽が流れるのかしら。
オルガンもピアノありますし、楽器に関しては何とかなりそうですわ。
子供たちの情操教育にも良さそうですもの。
蓄音機に関しては、ネイルサロン・サルビアで流してもよさそうですわね。
取り敢えず一つずつ作ってみましょう。
そう決めると、まずは小さなピアノから作成してくと、黒と白の木製ピアノが生まれ、更に趣向を変えてグランドピアノも作成すると、近くでスキル上げをしていた子供たちが集まってきましたわ。
「リディア様、これなぁに?」
「これは子供用のピアノと言う楽器ですわ。遊んでみても構いませんわよ」
「本当!?」
「ええ、皆さんで交互に遊べるように幾つか作りますわね」
そう言うと普通の子供用ピアノを合計6つ、グランドピアノを合計3つ作ると、興味津々で見ておられましたわ。
そして、鍵盤を鳴らすと可愛らしい音が響き、子供達の表情が輝いてますわね。
「こちらのピアノは、箱庭にいる子供達へのプレゼントですわ。喧嘩せず交互に遊びなさいませ」
「ありがとお!」
「みんなの所に持って行こう!」
「うん!」
あらあら、スキル上げしていた子供たちがピアノを担いで走って行ってしまいましたわ。
でも、自由な所が子供らしくて可愛らしいのよね。
次に作るのはオルゴール。
曲名を選べるのね……昔好きだった音楽でも入れ込んでみましょう。
出来れば鍵盤が見れる簡単な奴からにしてみましょうか。
そう思い幾つか思いつく音楽を頭に思い出しながら時間を掛けて作ると、一つのオルゴールが出来上がりましたわ。
ネジを回してみると、金属音で音楽が流れ始めましたの。
これにはお年寄りたちが群がってきましたわ。
「まぁ~……可愛らしい音ですこと!」
「これは素敵な音楽ね、部屋に一つ置きたいわ」
「簡単な見た目から作ってみましたけれど、これは娯楽になりますかしら?」
「物によっては、高額で売れると思います」
「ええ、見た目を凝った陶器で作るとか」
「陶器が回ると素敵ね」
なるほどなるほど、その辺りは前世にあったオルゴールと似たり寄ったりな所が御座いますのね。
今度は陶器を想像しながら作ると、ウサギがバイオリンを奏でている姿の同じ音の物が出来ましたわ。
うん、これはカイルに相談した方が良さそうな気がしますわね。
陶器はやはり、陶芸師の仕事のような気がしますもの。
「これは箱庭の方々でしたら何時でも聞けるオルゴールにしておきますわ。休憩所に置いておきましょうか」
「それが良いですわね」
「皆さんで、しかも音楽で癒されるなんて素敵ねぇ」
「では、この様な物はどうかしら?」
次に作ったのは蓄音機。
これに幾つか思い出せる音楽をレコードとして作っていくと、数枚出来ましたわ!
と言っても、わたくしは音楽にはあまり精通していなかったので、前世の童謡とか映画とかアニメ音楽になってしまいましたけれど。
蓄音機にレコードをセットして音を流すと、懐かしい童謡が流れてきましたわ。
「まぁ、これは……」
「これはレコードと呼ばれる丸い物が音楽を記憶して流れてますの。音楽が終わればレコードも止まりますわ」
「凄いアイテムですね」
「娯楽が少ないと思いましたの。音楽くらいは自由に皆さんだって聞きたいじゃありませんの」
「ふふふ、確かにそうね」
「音楽は大事ね」
「ええ、歌も大事だわ」
こうして出来上がった蓄音機は休憩所で流すことにしましたわ。
後はレコードを幾つか作り、皆さんが聞きたい音楽を流せば良いですものね。
「リディア様、此れは売り物になさるの?」
「いいえ、これは非売品ですわ」
「非売品にするのね」
「ええ、カフェや飲食店にはおいても良いでしょうけれど、店は選びますわね」
「そうですね」
「でも、朝から素敵な音楽が流れるお店で珈琲を飲むなんて、贅沢ねぇ」
「本当ね~」
「それは良いかもしれませんわね!」
音楽の知識が童謡か当時のアニメか映画くらいしかありませんけれど、それでよければ作りましょう!
こうして蓄音機をもう3台作り、音楽も出来る限り思い出せるものを捻りだしながら10枚ほど作ると、流石に汗が出ましたわ。
一つずつレコードはカバーに入れて、カバーには曲名を書いておけばいいですわね。
「ふふふ、皆さん驚くかしら?」
「このアイテムは蓄音機と言うんですね」
「絶対に皆さん驚きますよ」
「音楽は様々作りましたから、各々聞きたい音楽を流す感じですわね。人が流している時は喧嘩せず聞くことが大事ですけれど」
「そうですね」
「喧嘩は良くないね」
こうして出来上がった蓄音機を休憩所の開いている棚の上に置くと、休憩所にいたお年寄りたちも集まってまいりましたわ。
そこで、レコードから音楽を流すと拍手喝采でしたわ!
「皆さん休憩所で各々好きな音楽などを流して結構ですが、喧嘩だけは為さらない様にしてくだいませね?」
「ああ、わかっている」
「こりゃええ、休憩所が華やかになるな」
「海の音に音楽……なんて贅沢でしょう」
「さっきの子供たちのピアノで遊んでいる姿も可愛かったなぁ」
「音楽と言うのは子供の情操教育にも最適ですものね。皆さんも見守って差し上げてね」
そう言うとわたくしは、カイルが戻ってくるまでに案を出さねばならなくなりましたわ。
蓄音機……、飲食店とカフェには卸したいのよね。
それにネイルサロン・サルビアにも是非に欲しい所だわ。
せめて貴族が来るネイルサロンには一台は欲しいところ。
問題はレコードだけれど、今作った音楽であれば直ぐ作成は可能……と。
一度思い出して作ると、それは完全にロストテクノロジーに残っていつでも作れますのね。
まぁ、後はカイルが帰ってきてから考えるとして、他の冬に向けての商品でも考えながら、道具店の様子を伺いましょうかしら。
そんな事を思いつつ鏡池までまた戻ったわたくしでしたわ。
彼の後ろには様々な実験道具や必要器具が置かれており、今は何かをゴリゴリとすり鉢でやってますわね。
「ラキュアス? 今宜しいかしら?」
「はい、リディア姉さん」
「薬師のスキルは上がりまして?」
「ええ、知識もそれなりにです。今作っていたのは咳止めですね」
「素晴らしいわ。実は近々ダンノージュ侯爵領で薬局を作る事になりましたの。ラキュアスの作ったお薬も売ることが出来るようになりますわ」
「本当ですか?」
「ええ、今はどの様なアイテムが作れるようになったのか教えて下さる?」
そう言うとラキュアスはすり鉢を机に置き、今作れるものを教えて頂きましたわ。
「今はのど飴に咳や鼻水を止める薬、後は熱さましも作れるようになりました。胃薬や胃腸に弱い人の薬も作れています」
「素晴らしいわ!」
「子供たちが多いのもあって、子供用の薬も作っている所です。けれど薬は苦い物が多いので、リディアお姉ちゃんから貰った本に、薬を飲みやすくする甘いシロップがあったので、それも作っています」
「うんうん!」
「後は目薬に傷薬、湿布と言うものも作れるようになってきました」
「湿布は偉大ですものね……」
「ええ、お年寄りたちが良く買いに来ます。後は熱を出した際に額を冷やす【ひやりんこ】も作れるようになりました」
「最高じゃありませんの!」
「えへへ……みんなの為に頑張りました」
「優しくて偉い子ですわラキュアス。それだけの商品が作れるのでしたら、薬局は問題なさそうですわね」
「箱庭にいる子供たちは、皆自分の持つスキルを上げようと努力しています。そんな子たちを見ると、僕も負けていられないって思うんです」
「ラキュアス……なんて良い子っ」
「僕の作った薬が皆さんのお役に立ち、それが薬局で売られるようになれば、沢山の方々の命を助けることに繋がります。ですから手を抜くことは出来ません。命を預かるのが薬師ですから」
「立派ですわ!」
「本当は僕も、ライトくんのように外に出て仕事がしたいんです。もしお店が出来たら、僕も働いて良いでしょうか」
「そうですわね……。でも箱庭にいる方々もお薬が必要な事があるでしょうから、薬局で働くようになったら、一時間だけ箱庭に薬局を開いてくださる? そしたら湿布を求めるお年寄りたちも安心しますわ」
「そうします。僕の目標はライトくんですから、彼のように頑張りたい」
「応援してますわね」
「有難うございます」
こうしてラキュアスくんの調合の邪魔をこれ以上してはならないと思い、「頑張ってくださいませね」と言って離れましたけれど、確かに箱庭にいる子供たちはガンガンスキルをあげてますのよね。
わたくし、最近ロストテクノロジーで作れるアイテムくらいしか作ってませんもの。
今あるサルビアのお店の商品は、此処で保護された方々や、お年寄りの方々がスキルを上げながらアイテムを沢山作ってくださってますの。
お陰で全てのお店で問題なく商品が行き届いている状態ですわ。
わたくしもある意味暇になってしまいましたね。
でも、今後も保護される方が増える事を考えると、更に色々出来るようになりますでしょうし、わたくしは新商品を考えた方が良さそうですわね。
王太子領では【ほっかり肌着】が最近売られ始めて売れ行きは好調と聞いてますし、何か面白い商品はないかしら。
そう言えば、子供用のオモチャで作りたいのがあったんでしたわ。
まずはそれを作ってからにしましょう。
そう決めると、何時ものように素材用のアイテムボックスを手に池鏡の元へと向かうと、そこはわたくしが何時も作業をするからか、子供達やお年寄りのスキル上げの場にもなってますわ。
そう、娯楽……。
娯楽が少ないんですのよね。
と言う事は――楽器、音楽、オルゴール……。
この辺りは作れるかしらとロストテクノロジーや他のスキル一覧を見ていると――ありましたわ!
子供用の小さいピアノに、オルゴール、それに……蓄音機!
蓄音機の為のレコードも幾つかありますわね。前世で聞いた音楽が流れるのかしら。
オルガンもピアノありますし、楽器に関しては何とかなりそうですわ。
子供たちの情操教育にも良さそうですもの。
蓄音機に関しては、ネイルサロン・サルビアで流してもよさそうですわね。
取り敢えず一つずつ作ってみましょう。
そう決めると、まずは小さなピアノから作成してくと、黒と白の木製ピアノが生まれ、更に趣向を変えてグランドピアノも作成すると、近くでスキル上げをしていた子供たちが集まってきましたわ。
「リディア様、これなぁに?」
「これは子供用のピアノと言う楽器ですわ。遊んでみても構いませんわよ」
「本当!?」
「ええ、皆さんで交互に遊べるように幾つか作りますわね」
そう言うと普通の子供用ピアノを合計6つ、グランドピアノを合計3つ作ると、興味津々で見ておられましたわ。
そして、鍵盤を鳴らすと可愛らしい音が響き、子供達の表情が輝いてますわね。
「こちらのピアノは、箱庭にいる子供達へのプレゼントですわ。喧嘩せず交互に遊びなさいませ」
「ありがとお!」
「みんなの所に持って行こう!」
「うん!」
あらあら、スキル上げしていた子供たちがピアノを担いで走って行ってしまいましたわ。
でも、自由な所が子供らしくて可愛らしいのよね。
次に作るのはオルゴール。
曲名を選べるのね……昔好きだった音楽でも入れ込んでみましょう。
出来れば鍵盤が見れる簡単な奴からにしてみましょうか。
そう思い幾つか思いつく音楽を頭に思い出しながら時間を掛けて作ると、一つのオルゴールが出来上がりましたわ。
ネジを回してみると、金属音で音楽が流れ始めましたの。
これにはお年寄りたちが群がってきましたわ。
「まぁ~……可愛らしい音ですこと!」
「これは素敵な音楽ね、部屋に一つ置きたいわ」
「簡単な見た目から作ってみましたけれど、これは娯楽になりますかしら?」
「物によっては、高額で売れると思います」
「ええ、見た目を凝った陶器で作るとか」
「陶器が回ると素敵ね」
なるほどなるほど、その辺りは前世にあったオルゴールと似たり寄ったりな所が御座いますのね。
今度は陶器を想像しながら作ると、ウサギがバイオリンを奏でている姿の同じ音の物が出来ましたわ。
うん、これはカイルに相談した方が良さそうな気がしますわね。
陶器はやはり、陶芸師の仕事のような気がしますもの。
「これは箱庭の方々でしたら何時でも聞けるオルゴールにしておきますわ。休憩所に置いておきましょうか」
「それが良いですわね」
「皆さんで、しかも音楽で癒されるなんて素敵ねぇ」
「では、この様な物はどうかしら?」
次に作ったのは蓄音機。
これに幾つか思い出せる音楽をレコードとして作っていくと、数枚出来ましたわ!
と言っても、わたくしは音楽にはあまり精通していなかったので、前世の童謡とか映画とかアニメ音楽になってしまいましたけれど。
蓄音機にレコードをセットして音を流すと、懐かしい童謡が流れてきましたわ。
「まぁ、これは……」
「これはレコードと呼ばれる丸い物が音楽を記憶して流れてますの。音楽が終わればレコードも止まりますわ」
「凄いアイテムですね」
「娯楽が少ないと思いましたの。音楽くらいは自由に皆さんだって聞きたいじゃありませんの」
「ふふふ、確かにそうね」
「音楽は大事ね」
「ええ、歌も大事だわ」
こうして出来上がった蓄音機は休憩所で流すことにしましたわ。
後はレコードを幾つか作り、皆さんが聞きたい音楽を流せば良いですものね。
「リディア様、此れは売り物になさるの?」
「いいえ、これは非売品ですわ」
「非売品にするのね」
「ええ、カフェや飲食店にはおいても良いでしょうけれど、店は選びますわね」
「そうですね」
「でも、朝から素敵な音楽が流れるお店で珈琲を飲むなんて、贅沢ねぇ」
「本当ね~」
「それは良いかもしれませんわね!」
音楽の知識が童謡か当時のアニメか映画くらいしかありませんけれど、それでよければ作りましょう!
こうして蓄音機をもう3台作り、音楽も出来る限り思い出せるものを捻りだしながら10枚ほど作ると、流石に汗が出ましたわ。
一つずつレコードはカバーに入れて、カバーには曲名を書いておけばいいですわね。
「ふふふ、皆さん驚くかしら?」
「このアイテムは蓄音機と言うんですね」
「絶対に皆さん驚きますよ」
「音楽は様々作りましたから、各々聞きたい音楽を流す感じですわね。人が流している時は喧嘩せず聞くことが大事ですけれど」
「そうですね」
「喧嘩は良くないね」
こうして出来上がった蓄音機を休憩所の開いている棚の上に置くと、休憩所にいたお年寄りたちも集まってまいりましたわ。
そこで、レコードから音楽を流すと拍手喝采でしたわ!
「皆さん休憩所で各々好きな音楽などを流して結構ですが、喧嘩だけは為さらない様にしてくだいませね?」
「ああ、わかっている」
「こりゃええ、休憩所が華やかになるな」
「海の音に音楽……なんて贅沢でしょう」
「さっきの子供たちのピアノで遊んでいる姿も可愛かったなぁ」
「音楽と言うのは子供の情操教育にも最適ですものね。皆さんも見守って差し上げてね」
そう言うとわたくしは、カイルが戻ってくるまでに案を出さねばならなくなりましたわ。
蓄音機……、飲食店とカフェには卸したいのよね。
それにネイルサロン・サルビアにも是非に欲しい所だわ。
せめて貴族が来るネイルサロンには一台は欲しいところ。
問題はレコードだけれど、今作った音楽であれば直ぐ作成は可能……と。
一度思い出して作ると、それは完全にロストテクノロジーに残っていつでも作れますのね。
まぁ、後はカイルが帰ってきてから考えるとして、他の冬に向けての商品でも考えながら、道具店の様子を伺いましょうかしら。
そんな事を思いつつ鏡池までまた戻ったわたくしでしたわ。
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