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2人きりで遠乗り
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ドキドキする。この距離…心臓がいつまで持つかわからないわ。顔だって真っ赤のまま全く引かないし。
「エレナ? 今日はやけに静かだね」
「えっ!? そ、そうですか?」
馬上で2人きり…ルーク様は片手で私を抱きしめ、もう片方の手で手綱を握っている。もちろん護衛もいるけど少し離れているし、そんなこと関係ないくらいルーク様のことしか考えられない。
「そろそろ着きますね」
「そうだね。……残念だよ」
「えっ!?」
「このままずっと抱きしめていたい」
「っ!! ル、ルーク様…」
お顔が真っ赤ですっていう言葉は、顔を上げないよう胸に強く抱きしめられてしまい、続けることはできなかった。
ずっと気付かなかったけど、ルーク様の心臓も私と同じくらいにすごく早い。ドキドキしているの、私だけじゃなかったんだ。
ふふ。ルーク様の体温かな? それともいい匂いがするから? ルーク様の手が安心するから? なぜだか分からないけど、ドキドキするのにすっごく落ち着く。
「あっ…」
「着いたよ」
離れた体温が少し寂しいって思っちゃった。
「お昼にしようか」
着いた場所は王都にある公園。公園って言っても前世小さい頃に遊んだ公園とは全然違う。
公園の中心には人工の川が流れているし、東屋が設置されていたり、様々な花が咲いている温室も併設されていて…何よりその規模が大きい。ニューヨークにあるセントラルパークくらい大きい。行ったことないけど。でも都会にどーんと大きな公園があるし一番近い気がする。行ったことないけど。
丘になっている場所にシートを引いて昼食…ではなく、サロンのようになっている温室もいくつかあり、その1つを予約してくれていたためそこで昼食をとることに。
「キレイですね…」
「さぁエレナ、こっちだよ」
エスコートされた先にあるテーブルの上を見ると、おにぎりと卵焼きに唐揚げに…これぞザ・お弁当といったメニューが上品にお皿に飾られていた。
「カフェテリアで食べたマイを気に入っていただろう? 王女殿下に少し分けていただいた際にマイに合うからとレシピも譲ってくれてね」
「王女殿下のレシピ、ですか…」
なんだろう。お弁当のおかずが並べられていて懐かしいと一瞬嬉しかったのは事実なのに、モヤモヤする。
「きっと喜ぶはずだと殿下がアドバイスしてくれたんだ」
「……私と会うと相談されたのですか?」
「そうだけど…?」
「他の女性のアドバイスで用意されても嬉しくないですっ」
「えっ?」
「あっ…その、なんでもないです」
せっかく私のために用意してくれたのに…なんて醜い考えをしてしまったのだろう。
「エレナの言う通りだね。僕が間違っていたよ」
「いえ、違うのです…」
「いいんだ。仕切り直させて」
「仕切り直す?」
「あ…えっと」
ルーク様がアイコンタクトを送った公爵家の執事の方を見ると…すぐに見えなくなったけど花束を持っていたような?
「バレちゃった?」
「他の方なら気付かなかったでしょうが…」
何年も一緒にいるからか、たまにルーク様の行動が手に取るように分かるのよね。あ、今からアイコンタクトを送ろうとしている、とかね。
「どなたに贈られるのですか?」
「うん?」
「あの花束……」
「誤解されたままにしたくないから言うけど、エレナに渡すつもりだったんだ」
いつの間にか花束を持って戻ってきていた公爵家の執事が、ルーク様にそれを手渡した。
「何も聞かずに受け取ってほしい。仕切り直すから」
そう言って差し出されたのはバラの花束で。
「何本あるのですか?」
「ふぅ。まぁ数えれば分かることだし、エレナなら数え間違えする可能性もあるしね。99本だよ」
99本…確か永遠の愛とかずっと好きだったとかそういう意味があったはず。
「仕切り直したいから、1本足すね」
どうやって手配したのか、執事がここまで読んで事前に準備していたのかは分からないけど、花束とは別で1本のバラを私の頭に飾ってくれた。
「これで100本だね」
100%の愛……親愛にもとれる? いや親愛なら別の花の花言葉であるし…。
「その…1本でも、99本でも、100本でも、僕の気持ちであることに変わりはないから。変に疑らずに受け取って」
「はい……」
疑らずにって言われてもそのままの意味で受け取っていいのか、それが嬉しいやら恥ずかしいやら、私はそれに答えられるのかとか…バラの意味ばっかり考えてしまう。
だからお弁当の味を楽しめなかったのはもちろん、王女殿下に対して醜い考えをしてしまったことまですっかり頭から抜け落ちていた。
「でも、エレナが嫉妬してくれて嬉しかったよ」
「っ!!!」
そうか。私は嫉妬してしまっていたのか。
「初めて会った時から僕の気持ちは変わらないよ」
そう言って頭に飾ったバラを指の腹で撫で、そのまま私の頬に手を添えたルーク様。徐々に顔が近くなり自然と瞼を閉じた私の唇に、そっとルーク様の唇が重なった。
1本のバラ………意味は確か一目惚れ。
「エレナ? 今日はやけに静かだね」
「えっ!? そ、そうですか?」
馬上で2人きり…ルーク様は片手で私を抱きしめ、もう片方の手で手綱を握っている。もちろん護衛もいるけど少し離れているし、そんなこと関係ないくらいルーク様のことしか考えられない。
「そろそろ着きますね」
「そうだね。……残念だよ」
「えっ!?」
「このままずっと抱きしめていたい」
「っ!! ル、ルーク様…」
お顔が真っ赤ですっていう言葉は、顔を上げないよう胸に強く抱きしめられてしまい、続けることはできなかった。
ずっと気付かなかったけど、ルーク様の心臓も私と同じくらいにすごく早い。ドキドキしているの、私だけじゃなかったんだ。
ふふ。ルーク様の体温かな? それともいい匂いがするから? ルーク様の手が安心するから? なぜだか分からないけど、ドキドキするのにすっごく落ち着く。
「あっ…」
「着いたよ」
離れた体温が少し寂しいって思っちゃった。
「お昼にしようか」
着いた場所は王都にある公園。公園って言っても前世小さい頃に遊んだ公園とは全然違う。
公園の中心には人工の川が流れているし、東屋が設置されていたり、様々な花が咲いている温室も併設されていて…何よりその規模が大きい。ニューヨークにあるセントラルパークくらい大きい。行ったことないけど。でも都会にどーんと大きな公園があるし一番近い気がする。行ったことないけど。
丘になっている場所にシートを引いて昼食…ではなく、サロンのようになっている温室もいくつかあり、その1つを予約してくれていたためそこで昼食をとることに。
「キレイですね…」
「さぁエレナ、こっちだよ」
エスコートされた先にあるテーブルの上を見ると、おにぎりと卵焼きに唐揚げに…これぞザ・お弁当といったメニューが上品にお皿に飾られていた。
「カフェテリアで食べたマイを気に入っていただろう? 王女殿下に少し分けていただいた際にマイに合うからとレシピも譲ってくれてね」
「王女殿下のレシピ、ですか…」
なんだろう。お弁当のおかずが並べられていて懐かしいと一瞬嬉しかったのは事実なのに、モヤモヤする。
「きっと喜ぶはずだと殿下がアドバイスしてくれたんだ」
「……私と会うと相談されたのですか?」
「そうだけど…?」
「他の女性のアドバイスで用意されても嬉しくないですっ」
「えっ?」
「あっ…その、なんでもないです」
せっかく私のために用意してくれたのに…なんて醜い考えをしてしまったのだろう。
「エレナの言う通りだね。僕が間違っていたよ」
「いえ、違うのです…」
「いいんだ。仕切り直させて」
「仕切り直す?」
「あ…えっと」
ルーク様がアイコンタクトを送った公爵家の執事の方を見ると…すぐに見えなくなったけど花束を持っていたような?
「バレちゃった?」
「他の方なら気付かなかったでしょうが…」
何年も一緒にいるからか、たまにルーク様の行動が手に取るように分かるのよね。あ、今からアイコンタクトを送ろうとしている、とかね。
「どなたに贈られるのですか?」
「うん?」
「あの花束……」
「誤解されたままにしたくないから言うけど、エレナに渡すつもりだったんだ」
いつの間にか花束を持って戻ってきていた公爵家の執事が、ルーク様にそれを手渡した。
「何も聞かずに受け取ってほしい。仕切り直すから」
そう言って差し出されたのはバラの花束で。
「何本あるのですか?」
「ふぅ。まぁ数えれば分かることだし、エレナなら数え間違えする可能性もあるしね。99本だよ」
99本…確か永遠の愛とかずっと好きだったとかそういう意味があったはず。
「仕切り直したいから、1本足すね」
どうやって手配したのか、執事がここまで読んで事前に準備していたのかは分からないけど、花束とは別で1本のバラを私の頭に飾ってくれた。
「これで100本だね」
100%の愛……親愛にもとれる? いや親愛なら別の花の花言葉であるし…。
「その…1本でも、99本でも、100本でも、僕の気持ちであることに変わりはないから。変に疑らずに受け取って」
「はい……」
疑らずにって言われてもそのままの意味で受け取っていいのか、それが嬉しいやら恥ずかしいやら、私はそれに答えられるのかとか…バラの意味ばっかり考えてしまう。
だからお弁当の味を楽しめなかったのはもちろん、王女殿下に対して醜い考えをしてしまったことまですっかり頭から抜け落ちていた。
「でも、エレナが嫉妬してくれて嬉しかったよ」
「っ!!!」
そうか。私は嫉妬してしまっていたのか。
「初めて会った時から僕の気持ちは変わらないよ」
そう言って頭に飾ったバラを指の腹で撫で、そのまま私の頬に手を添えたルーク様。徐々に顔が近くなり自然と瞼を閉じた私の唇に、そっとルーク様の唇が重なった。
1本のバラ………意味は確か一目惚れ。
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