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狙いは悪役令嬢
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週明け、ニーナ様に接触せずにナターシャに近付く方法はないかと悩んでいたら、早速チャンスが訪れた。
「はぁぁ。やっぱりいつ見てもカッコいいわよね。ライナス様」
ん? お兄様の話?
「ちょっと止まって」
「どうしたの?」
ナターシャが友人と思しき令嬢2人と中庭で話しているじゃない。
「カフェテリアに行くの、少し遅くなってもいい?」
「いいけど? あれは…ナターシャ様ね」
「彼女達の話が聞きたいの。あっ! ほらっ、……彼女ってニーナ様と同じクラスでしょう? 何か新情報が手に入らないかなぁって。あはは…」
「ふふっ、エレナより詳しい人っているの?」
あっぶない。友人を信用していないわけじゃないけど、王族が絡んでいる話だから無闇に言えないんだった。
よしっ、ここなら向こうから見えないはず。ちょっと遠いけど…耳をすませば聞こえないこともない。
「ライナス様もだけど、ルーク様も素敵よね」
「私はライナス様一択だわ」
「あなたって昔からライナス様に憧れていたものね。ナターシャもでしょう?」
「別に…私はライナス様が一番カッコいいなんて思ってないわ」
そうなの?
「えっ!? そうなの? 冷たくされても気にせず、毎日ライナス様に話しかけているのに? てっきり好きなんだと思っていたわ」
私も思ってたよ。違ったんだ………違うのに毎日話しかけてるの? えっ、なんで?
「私も、ナターシャはライナス様の愛人になりたいのだと思っていたわ」
まさかの愛人!
「貴族の結婚なんて政略が多いから、愛人を囲っている貴族なんて珍しくないものね」
「そうよね。私の両親も互いに愛人がいるお陰で夫婦仲も悪くないし、私と弟も大切にしてくれてるから…愛人様々って感じ?」
「分かる」
分かるんだ…。前世日本人としては、愛人が普通に家族に受け入れられているのが理解できないよ。良かった…うちの親は政略結婚だけど、愛し合っていて愛人なんていたことないから。
「愛人になんてなりたくないわ」
「そうなの? それならクラーク公爵家に目を付けられるようなこと、しない方がいいわよ?」
「私、ニーナ様から奪いたいの」
「「えっ!?」」
えっ!? って、漫画は思い合ってる2人をキレイに描いていただけで、普通に主人公は悪役令嬢の婚約者を奪ってたわ。でも…ナターシャってこんな感じだっけ? もっといい子だと思ってたんだけど。
私がストーリーを変えちゃったから、直接は関わってなくてもナターシャも変えちゃった可能性もある? まぁ、漫画は漫画、現実は現実だから、私がいるからって何かが変わっても、私に責任はないわよね。
「それって婚約者になりたいってこと?」
「あの2人、仲が悪いとは思わないけどライナス様って妹のエレナ様が最優先って感じだし、漬け込む隙はあると思うの」
「そんな上手くいくかな? あまり無茶しないほうがいいと思うよ?」
良い友達ね。私もナターシャには無茶しないでほしいわ。彼女のためっていうより私のために。王女とか王女とか…面倒だから。
「私、ニーナ様が嫌いなの。公爵令嬢ってだけで、みんなあの人に気を使わなきゃいけないし。ライナス様との婚約だってあの人が我儘を言ったからじゃない。良いわよねっ、親の爵位が高いと自分の思い通りにできて」
「そ、それはこんなところで言わないほうがいいよ?」
「気持ちは分からくないけど…ねぇ」
「うん…。といっても私達はクラスも違うし、爵位も子爵だから気を使うほど関わることってないんだけどね」
ニーナ様は悪役令嬢にならなかったけど、公爵令嬢だから周りに気を使われるのは仕方ないのよね。
私だって所謂取り巻きってのがいるしね…。出会った当初は普通にしてって何度かお願いしたけど、彼女達は私と友達になりたいんじゃなくて、取り巻きになって侯爵家の恩恵を受けたいんだ! って気付いてからはお願いしなくなったけど。
ニーナ様は私以上にそういう目的で集まってくる人が多いんだろうなぁ。
「ナターシャ様達行ったよ」
「あっ、ごめんね」
私には推し活友達の彼女がいてよかった。数少ない本当の友人…あれ? 同じ年の同じ性別の貴族の友人って……やめよう、悲しくなってきた。
「それにしてもナターシャ様には毎回驚かされるわね」
「まさかニーナ様が嫌いだからって理由だとは思わなかったわ…」
「公爵令嬢になりたかったのかな? 嫉妬でライナス様を奪いたいなんて恐ろしい人」
これ…絶対王女殿下に知られないようにしなきゃ。ナターシャがニーナ様からお兄様を奪えるなんて思っていないけど、仮に、仮によ? お兄様がナターシャを選んでしまった時、王女殿下の思い通りになってしまう。
お義姉様になるのはニーナ様がいい。ナターシャも王女殿下もお断りよ!
このことは後でルーク様にお伝えしておこう。お兄様には…ルーク様に任せようかな。
「はぁぁ。やっぱりいつ見てもカッコいいわよね。ライナス様」
ん? お兄様の話?
「ちょっと止まって」
「どうしたの?」
ナターシャが友人と思しき令嬢2人と中庭で話しているじゃない。
「カフェテリアに行くの、少し遅くなってもいい?」
「いいけど? あれは…ナターシャ様ね」
「彼女達の話が聞きたいの。あっ! ほらっ、……彼女ってニーナ様と同じクラスでしょう? 何か新情報が手に入らないかなぁって。あはは…」
「ふふっ、エレナより詳しい人っているの?」
あっぶない。友人を信用していないわけじゃないけど、王族が絡んでいる話だから無闇に言えないんだった。
よしっ、ここなら向こうから見えないはず。ちょっと遠いけど…耳をすませば聞こえないこともない。
「ライナス様もだけど、ルーク様も素敵よね」
「私はライナス様一択だわ」
「あなたって昔からライナス様に憧れていたものね。ナターシャもでしょう?」
「別に…私はライナス様が一番カッコいいなんて思ってないわ」
そうなの?
「えっ!? そうなの? 冷たくされても気にせず、毎日ライナス様に話しかけているのに? てっきり好きなんだと思っていたわ」
私も思ってたよ。違ったんだ………違うのに毎日話しかけてるの? えっ、なんで?
「私も、ナターシャはライナス様の愛人になりたいのだと思っていたわ」
まさかの愛人!
「貴族の結婚なんて政略が多いから、愛人を囲っている貴族なんて珍しくないものね」
「そうよね。私の両親も互いに愛人がいるお陰で夫婦仲も悪くないし、私と弟も大切にしてくれてるから…愛人様々って感じ?」
「分かる」
分かるんだ…。前世日本人としては、愛人が普通に家族に受け入れられているのが理解できないよ。良かった…うちの親は政略結婚だけど、愛し合っていて愛人なんていたことないから。
「愛人になんてなりたくないわ」
「そうなの? それならクラーク公爵家に目を付けられるようなこと、しない方がいいわよ?」
「私、ニーナ様から奪いたいの」
「「えっ!?」」
えっ!? って、漫画は思い合ってる2人をキレイに描いていただけで、普通に主人公は悪役令嬢の婚約者を奪ってたわ。でも…ナターシャってこんな感じだっけ? もっといい子だと思ってたんだけど。
私がストーリーを変えちゃったから、直接は関わってなくてもナターシャも変えちゃった可能性もある? まぁ、漫画は漫画、現実は現実だから、私がいるからって何かが変わっても、私に責任はないわよね。
「それって婚約者になりたいってこと?」
「あの2人、仲が悪いとは思わないけどライナス様って妹のエレナ様が最優先って感じだし、漬け込む隙はあると思うの」
「そんな上手くいくかな? あまり無茶しないほうがいいと思うよ?」
良い友達ね。私もナターシャには無茶しないでほしいわ。彼女のためっていうより私のために。王女とか王女とか…面倒だから。
「私、ニーナ様が嫌いなの。公爵令嬢ってだけで、みんなあの人に気を使わなきゃいけないし。ライナス様との婚約だってあの人が我儘を言ったからじゃない。良いわよねっ、親の爵位が高いと自分の思い通りにできて」
「そ、それはこんなところで言わないほうがいいよ?」
「気持ちは分からくないけど…ねぇ」
「うん…。といっても私達はクラスも違うし、爵位も子爵だから気を使うほど関わることってないんだけどね」
ニーナ様は悪役令嬢にならなかったけど、公爵令嬢だから周りに気を使われるのは仕方ないのよね。
私だって所謂取り巻きってのがいるしね…。出会った当初は普通にしてって何度かお願いしたけど、彼女達は私と友達になりたいんじゃなくて、取り巻きになって侯爵家の恩恵を受けたいんだ! って気付いてからはお願いしなくなったけど。
ニーナ様は私以上にそういう目的で集まってくる人が多いんだろうなぁ。
「ナターシャ様達行ったよ」
「あっ、ごめんね」
私には推し活友達の彼女がいてよかった。数少ない本当の友人…あれ? 同じ年の同じ性別の貴族の友人って……やめよう、悲しくなってきた。
「それにしてもナターシャ様には毎回驚かされるわね」
「まさかニーナ様が嫌いだからって理由だとは思わなかったわ…」
「公爵令嬢になりたかったのかな? 嫉妬でライナス様を奪いたいなんて恐ろしい人」
これ…絶対王女殿下に知られないようにしなきゃ。ナターシャがニーナ様からお兄様を奪えるなんて思っていないけど、仮に、仮によ? お兄様がナターシャを選んでしまった時、王女殿下の思い通りになってしまう。
お義姉様になるのはニーナ様がいい。ナターシャも王女殿下もお断りよ!
このことは後でルーク様にお伝えしておこう。お兄様には…ルーク様に任せようかな。
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