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かつらのかつら
しおりを挟むバレました。
はい。
会長に引き続き、今度はよりにもよって……
「め、めぐむくん……?!」
「嘘、その頭……!」
「なんで……?!」
(あちゃー……)
そう、可愛い可愛い親衛隊の隊長さん達に。
*
「うっわ、恵?!何その頬!」
教室に戻ってきたオレの姿に友達連中がざわめく。
それもそうだろう、頬にはくっきりとした青痣。
髪はぼさぼさ、服はぼろぼろ。
女子ならば襲われたのでは、と疑いたくなる格好だ。
「誰にやられたんだよ?」
「……隊長さん達に」
「え?あの知り合ってみたら超可愛かったっていう?あの隊長さん達?」
「そう」
「なんで?!って、もしかして……」
「そのもしかして、だよ。俺が変装してたってバレた」
「あちゃー」
俺のセリフに周りの奴らが頭を抱えた。
「ていうか、それでその怪我?」
「想像以上にすごいな隊長さん達」
「あんな可愛いから油断してたのもあるんだけどさ」
はああ、と大きな溜め息を吐き出してついさっきの出来事を思い出した。
*
「ど、どういう事?!そのカツラ……!」
「待って、カツラはわかるけど、その髪の毛……!」
「前はなかったのに……!」
(あー……)
会長の時も突然だったが、ここまでパニックにはならなかったと思う。
表面上は冷静だが、頭の中はぐちゃぐちゃだ。
(やっべ、どうしよう、何て言えばいいんだ?え?病気治ったから生えてきましたとか?)
言い訳を頭の中で浮かべるが声に出せない。
そうこうしている内に、隊長さん達は何かを察したらしい。
「……まさか、俺達の事騙して……?!」
「病気だっていうのも嘘?!」
「じゃあ、じゃあもしかして転校生だっていうのも……?!」
「えーっと……」
しどろもどろな俺に、隊長さん達は自分の考えが正しい事を悟り、段々と目付きが険しくなっていく。
その鋭さはさすが泣く子も黙る隊長さんズで。
まずは……
「信じらんない……!」
「いっ……!」
そう呟いた隊長さん1から頬に一発。
「病気語るなんて最低!」
「んがッ?!」
隊長さん2には腹に一発。
「俺達がどんだけ心配したと思ってんだー!」
「ふぐお……っ」
最後に隊長さん3からは足に一発喰らい。
それから何発かびしばしと喰らった後の俺はもうぼろぼろで。
まあ最初の一発以外は可愛いもんだったんだけど。
隊長さん達はぷりぷりと怒りながら、その場に倒れこんだ俺には見向きもせずに立ち去って行った。
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