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37.ロイド視点
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グリフィアス国王、王妃の元へゆく。
彼らの周りには側妃アナスタシア、王太子のオブライド、その弟のアルスタインが立っている。あと宰相のリチャードも。
今の僕は皇帝として彼らの前に立つ。
「お久しぶりです。グリフィアス国、国王ライベルト殿」
「お久しぶりでございます。ロイド皇帝陛下」
年下に頭を下げるのはプライドだけは高いグリフィアス国王には屈辱だろうな。
隣にいる王妃も渋々といった体だ。
僕は皇帝だよ。
きちんと敬意を払って欲しいものだ。どんな思いがあろうと顔に出してはいけないよ。
「華やかな式典で何よりだ」
「ありがたき幸せです。皇帝陛下。失礼ながらそちらはどなたですか?」
僕はにっこりと笑った。
セシリアを呼び隣に来てもらう。
「わたしの婚約者だ。セシリア・リンセス。リンセス伯爵の娘だ」
セシリアは美しいカーテシーをした。誰もが息をつくのがわかる。
彼女の努力の賜物。
僕の紹介に次第に誰もが驚き騒がしくなってゆく。
「リンセス卿の?いや、リンセス卿には男児しかいないはず・・・」
知っていたか。
リンセス老とリンセス公爵が前に来てセシリアの横に立つ。自慢げな顔つきに少しイラッとしてしまった。
「少しばかり前に年寄りの気晴らしに旅行に行きましてな、思わぬところで娘に再会しまして、そこで孫娘がいる事を知ったのですわ」
リンセス老は高笑いした。
周囲のどよめきが聴こえてくる。
「エリザが・・・生きていた?」
「はい。ですが、エリザは病でして、すでに亡くなりました。娘に再び会え、皇帝陛下に保護されていた孫にまで会えるとは長生きするものですな。天の導きですな」
「姉の忘形見ですので、先日、私共夫婦の養女の手続きをしましたところです。」
笑う彼ら。
それを見て顔をこわばらせる国王と王妃。
笑いが込み上げるのを必死に堪えた。
「お待ちください」
来たか。
オブライドが僕の前に進み出てくると国王の方を向いた。
その顔は堅い。
まだ、受け入れられないのであろう。
「彼女は以前学園にいた者です。髪の色は違いますが確かに彼女です。その者は孤児院の出でした。そんな者が公爵家の人間であるはずがありません。ましてやリンセス公爵家のエリゼは死んだとされています。そうですよね!?ですので何かの間違いです。騙りです」
そうだな。
証明できなければ、そうなる。
「証明があればいいようだ。セシリア」
「はい」
セシリアは目の中のレンズを外した。
本当によく出来たレンズだ。帝国の技術者たちは素晴らしい。
レンズを外したセシリアの瞳は金の虹彩に紅い瞳孔をしていた。
グリフィアス国王族特有の色。
その目を見た国王、王妃、オブライドは息を呑んだ。
離れたところにいる僕たちにも聞こえときたのだから、よほど驚いたのだろう。
「これで証明になりませんか?もしお疑いでしたら手紙もあります」
「彼女を襲い売った輩の証言でもいいぞ」
叔父上。
いつの間にか叔父上がセシリアの後ろにいた。
叔父上、国王を見つめる目が怖くなっていますよ。
彼らの周りには側妃アナスタシア、王太子のオブライド、その弟のアルスタインが立っている。あと宰相のリチャードも。
今の僕は皇帝として彼らの前に立つ。
「お久しぶりです。グリフィアス国、国王ライベルト殿」
「お久しぶりでございます。ロイド皇帝陛下」
年下に頭を下げるのはプライドだけは高いグリフィアス国王には屈辱だろうな。
隣にいる王妃も渋々といった体だ。
僕は皇帝だよ。
きちんと敬意を払って欲しいものだ。どんな思いがあろうと顔に出してはいけないよ。
「華やかな式典で何よりだ」
「ありがたき幸せです。皇帝陛下。失礼ながらそちらはどなたですか?」
僕はにっこりと笑った。
セシリアを呼び隣に来てもらう。
「わたしの婚約者だ。セシリア・リンセス。リンセス伯爵の娘だ」
セシリアは美しいカーテシーをした。誰もが息をつくのがわかる。
彼女の努力の賜物。
僕の紹介に次第に誰もが驚き騒がしくなってゆく。
「リンセス卿の?いや、リンセス卿には男児しかいないはず・・・」
知っていたか。
リンセス老とリンセス公爵が前に来てセシリアの横に立つ。自慢げな顔つきに少しイラッとしてしまった。
「少しばかり前に年寄りの気晴らしに旅行に行きましてな、思わぬところで娘に再会しまして、そこで孫娘がいる事を知ったのですわ」
リンセス老は高笑いした。
周囲のどよめきが聴こえてくる。
「エリザが・・・生きていた?」
「はい。ですが、エリザは病でして、すでに亡くなりました。娘に再び会え、皇帝陛下に保護されていた孫にまで会えるとは長生きするものですな。天の導きですな」
「姉の忘形見ですので、先日、私共夫婦の養女の手続きをしましたところです。」
笑う彼ら。
それを見て顔をこわばらせる国王と王妃。
笑いが込み上げるのを必死に堪えた。
「お待ちください」
来たか。
オブライドが僕の前に進み出てくると国王の方を向いた。
その顔は堅い。
まだ、受け入れられないのであろう。
「彼女は以前学園にいた者です。髪の色は違いますが確かに彼女です。その者は孤児院の出でした。そんな者が公爵家の人間であるはずがありません。ましてやリンセス公爵家のエリゼは死んだとされています。そうですよね!?ですので何かの間違いです。騙りです」
そうだな。
証明できなければ、そうなる。
「証明があればいいようだ。セシリア」
「はい」
セシリアは目の中のレンズを外した。
本当によく出来たレンズだ。帝国の技術者たちは素晴らしい。
レンズを外したセシリアの瞳は金の虹彩に紅い瞳孔をしていた。
グリフィアス国王族特有の色。
その目を見た国王、王妃、オブライドは息を呑んだ。
離れたところにいる僕たちにも聞こえときたのだから、よほど驚いたのだろう。
「これで証明になりませんか?もしお疑いでしたら手紙もあります」
「彼女を襲い売った輩の証言でもいいぞ」
叔父上。
いつの間にか叔父上がセシリアの後ろにいた。
叔父上、国王を見つめる目が怖くなっていますよ。
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