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35.アーサー視点
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自分が尊敬する人は誰かと聞かれたら、間違いなく叔父であるアルバートと兄のロイドをあげる。
父は・・・ロマニズ公爵当主としては尊敬できるが、仕事に真摯だからこそ父親としてはいかがなものかと思う。
叔父は学者として名を馳せ、変わり者と言われても自分のスタイルを崩さない。兄とは歳が離れているのもあり、僕を先導し、父の手伝いをそつなくこなすすごい人だ。忙しい中、僕を気にかけてくれた。
そんな兄と僕の間には二人の姉がいるものの、ロマニズ家は変わり者と言われる通りで姉たちもだった。上の姉は留学先で知り合った現地の商人に一目惚れし、周りの反対を押し切り結婚する。下の姉は女性騎士となり、活躍中。
自我を押し通してくる口うるさい姉たちや、仕事で頭いっぱいで構うことをしない両親より心地よい叔父の研究室に入り浸るのは当然のこと。
末っ子というのもあり、口うるさく言われることもなく、好きな本を読むことができた。叔父は自分の持つ知識を教えてくれる。
そんな僕が他人を下に見てしまうのは当然だろう。
周りは子どもだった。話す内容に見出す価値はなかった。
ひけらかす知識は浅いのに、ドヤ顔でいわれても僕には「だからなに?」としか思えない。
それが相手の神経を逆撫をして泣くか怒ってくる。
論理的に反論すれど、「訳のわからない言葉を並べるな!」と言って、最終的に殴りかかられた。
見ていた周りは僕が一方的に悪いと言い放つ。
べつにいい。他の人に理解してもらおうなんて思わない。
次第に僕に声をかける人もいなくなった。
ー寂しくない。
人付き合いなんて面倒臭いだけだ。
女性陣からも遠巻きにされても苦にさえならなかった。
女たちのファッションや化粧品、人気の食べ物の話が聞けててきても興味はない。逆に何が楽しんのか理解できなかった。
あまりの無関心さに兄や叔父からは注意されたが、気にしない。二人がいれば、僕は大丈夫だったから。
そして、そんな僕も学園に入学した。友人を作ることもせず、ひたすら勉強する。
友達とつるんでどうする?流行りのことを聞いて、話してどこに生産性が生まれる?わからない。そんなことより、解読されていない文献などを調べて理解すれば未来に貢献できるだろう。その方が価値があるのに!
一年で卒業までの単位を得ると、そのまま叔父の助手になることにした。
どんなに妬まれ皮肉を言われようと、完全無視を決め込む。
そうしていると、実力行使してくる馬鹿さえでてきた。もちろん論破する。
だが、これが父の逆鱗に触れた。
「いい加減にしろ。ロマニズ家の恥晒しが。頭を冷やすためにも留学してこい!!」
本当にポイッと、簡単な手荷物一つ渡されて追い出された。
やってやろうじゃないか!
反発精神で留学先に乗り込んだものの、散々たるものだった。
まず、コミュニケーションがうまく取れない。今まで自分がどれだけ他人と関わってこなかったのか、反省するほどに、僕は常に一人だった。
右も左もわからない。次に行うべきことも考えれない。他人の気持ちを理解できないから、嫌われる。
思っていたものとは違う生活に心身を削った。食事さえまともに喉にとおらない。
やる気をなくし、学園の中庭で一人いた時、銀色の髪の男が僕の前に立った。
「おい!腹減ってんのか?」
彼は手に持っていた紙袋を手渡して来る。
袋を開けると香ばしい匂いがしてきた。
「腹減ってんだろ、食べろや」
その言葉に、僕は手を突っ込んで中をだす。まだ暖かな肉や野菜が挟まれたベーグル。
僕はかぶりついた。
美味しい。
こんなに美味しいと思って食べるのは久しぶりだった。
心が満たされて、涙が溢れた。
父は・・・ロマニズ公爵当主としては尊敬できるが、仕事に真摯だからこそ父親としてはいかがなものかと思う。
叔父は学者として名を馳せ、変わり者と言われても自分のスタイルを崩さない。兄とは歳が離れているのもあり、僕を先導し、父の手伝いをそつなくこなすすごい人だ。忙しい中、僕を気にかけてくれた。
そんな兄と僕の間には二人の姉がいるものの、ロマニズ家は変わり者と言われる通りで姉たちもだった。上の姉は留学先で知り合った現地の商人に一目惚れし、周りの反対を押し切り結婚する。下の姉は女性騎士となり、活躍中。
自我を押し通してくる口うるさい姉たちや、仕事で頭いっぱいで構うことをしない両親より心地よい叔父の研究室に入り浸るのは当然のこと。
末っ子というのもあり、口うるさく言われることもなく、好きな本を読むことができた。叔父は自分の持つ知識を教えてくれる。
そんな僕が他人を下に見てしまうのは当然だろう。
周りは子どもだった。話す内容に見出す価値はなかった。
ひけらかす知識は浅いのに、ドヤ顔でいわれても僕には「だからなに?」としか思えない。
それが相手の神経を逆撫をして泣くか怒ってくる。
論理的に反論すれど、「訳のわからない言葉を並べるな!」と言って、最終的に殴りかかられた。
見ていた周りは僕が一方的に悪いと言い放つ。
べつにいい。他の人に理解してもらおうなんて思わない。
次第に僕に声をかける人もいなくなった。
ー寂しくない。
人付き合いなんて面倒臭いだけだ。
女性陣からも遠巻きにされても苦にさえならなかった。
女たちのファッションや化粧品、人気の食べ物の話が聞けててきても興味はない。逆に何が楽しんのか理解できなかった。
あまりの無関心さに兄や叔父からは注意されたが、気にしない。二人がいれば、僕は大丈夫だったから。
そして、そんな僕も学園に入学した。友人を作ることもせず、ひたすら勉強する。
友達とつるんでどうする?流行りのことを聞いて、話してどこに生産性が生まれる?わからない。そんなことより、解読されていない文献などを調べて理解すれば未来に貢献できるだろう。その方が価値があるのに!
一年で卒業までの単位を得ると、そのまま叔父の助手になることにした。
どんなに妬まれ皮肉を言われようと、完全無視を決め込む。
そうしていると、実力行使してくる馬鹿さえでてきた。もちろん論破する。
だが、これが父の逆鱗に触れた。
「いい加減にしろ。ロマニズ家の恥晒しが。頭を冷やすためにも留学してこい!!」
本当にポイッと、簡単な手荷物一つ渡されて追い出された。
やってやろうじゃないか!
反発精神で留学先に乗り込んだものの、散々たるものだった。
まず、コミュニケーションがうまく取れない。今まで自分がどれだけ他人と関わってこなかったのか、反省するほどに、僕は常に一人だった。
右も左もわからない。次に行うべきことも考えれない。他人の気持ちを理解できないから、嫌われる。
思っていたものとは違う生活に心身を削った。食事さえまともに喉にとおらない。
やる気をなくし、学園の中庭で一人いた時、銀色の髪の男が僕の前に立った。
「おい!腹減ってんのか?」
彼は手に持っていた紙袋を手渡して来る。
袋を開けると香ばしい匂いがしてきた。
「腹減ってんだろ、食べろや」
その言葉に、僕は手を突っ込んで中をだす。まだ暖かな肉や野菜が挟まれたベーグル。
僕はかぶりついた。
美味しい。
こんなに美味しいと思って食べるのは久しぶりだった。
心が満たされて、涙が溢れた。
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