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37.アーサー視点
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ライールの元で新しい生活が始まると、自分の甘い考えを捨てた。
常にどう動けばよいか先のことを考えるようにした。
そして、彼が大事な仕事の際は図書館で時間を潰す。
その国だけにある見たことのない本にも出会えた。
僕の知らないことばかりで驚く。自分の考え方が変わっているのに気づいてゆく。
視野が広くなっている??
もっとたくさんのことが知りたくなり今まで以上に勉強にも身が入った。
自分の意見を押し付けて物事を見なくなっている。色々な考え方があるのか・・・と、そう思えるようになっていた。
自分が変わっていくのがわかる。
1ヶ月ほどすると、ライールは自分の国であるトルスター国に帰ることになった。
「すまないが、この期間は別行動だ」
「ちぇっ!」
「お前、口が悪くなったな」
「誰かさんのおかげですかね?」
「ほぉ~」
頭をぐりぐりされる。
「やめろってば!!」
「礼儀は守れ」
「わかってる」
「ならいいが・・・。実家に泊めてやりたいのはやまやまだが、我が家には可愛い妹がいる。お前に紹介したくない!」
ライールに妹がいるのは知っていた。ことあるごとにいかに可愛いかを耳にタコができるほど自慢してくるから。
婚約者がいることも。その婚約者をライールは気に入ってないのも聞いていた。
「そうですかっ。じゃぁ、僕はどこに泊まればいいんですか?」
「王宮に用意する。いいだろう、客人対応の豪華な部屋だ。俺は事務処理だからアーサーに構うことはできないが、街には自由に行けるから遊んできてもいいぞ。わが国の特典としては、王宮のすぐ隣は王立の大図書館が併設されているから思うぞうぶん本が読める」
隣に大図書館!?
ごくりと唾を飲む。
ライールは面白そうに俺の頭をなぜた。
トルスター国は長閑かな感じがするもののどこか、違和感もある。
それがなんなのかわからない。
僕は一人王宮で朝を迎えた。部屋に食事が運ばれ食べる。給仕してくれる女性たちは無言のままだった。
やはり、何かおかしく感じる。
その正体がわからず、もやもやしているとライールが現れた。
「よく眠れたか?」
「はい」
「図書館にいくのか?」
「これから行きます」
「そうか。朝から夕方まで、ゆっくりと。図書館には食堂もあるから昼ごはんには困らないぞ」
「おとなしく図書館でいる」
「うん、そうしろ。と・・・・・・、そうそう・・・、実はトルスター国には暗黙のルールがあってな、図書館では女性に出会っても名前を尋ねたらダメだぞ」
なんだ、そのルールは?そんなものが存在するのか?
不思議に思い眉をひそめる。
「この国はまだ、女性の地位が低いんだ。図書館には個人的な教養を求める女性も来るが、身分を隠して来る者も多い」
それを聞いておかしいと思っていたことがわかった。
侍女たちの表情が暗い。
なにか関わりがあるのか・・・。立ち入らない方がいいのか?
「まぁ、そういうことだから、それだけには気をつけて行ってこい」
「はいはい」
そう言って、図書館に行った。
図書館に行くと、司書に図書館利用について一通りの説明を受けた。その後は変わった本はないだろうか?と、ゆっくりと内部を見て回っていた。
そんな時、背伸びをし本を取ろうと頑張っている女の子の姿が目に入った。
人差し指と中指を本の背に引っ掛けようと必死になっているのを見て、少し笑いそうになる。
ちょっとあの身長じゃぁ、無理だよな・・・。
可哀想なので、僕は近寄って本を抜いてあげた。
『ミヒャエル国伝承と文化』という本のタイトルが見える。
これを読む?専門家が読むようなやつだぞ。
誰が?と見れば、まだ少女の域を出ない自分と変わらないくらいの女の子だ。
彼女はすっと顔を背けた。
綺麗だな・・・。この国には金髪碧眼が多いと聞いていたが、ライールのほかにも銀髪がいるんだな。
そんなことを思いつつも、僕の口からは違うセリフが出ていた。
「君が読む?な訳ないか。ここは専門書コーナーだろ。身の程を考えた方がいいんじゃないのか?」
「えっ?」
彼女はこちらを見た。水色の目が僅かに睨んでくる。
正直なことを言ったまで。こんな難しい本は読めないだろうに。
僕も読んだことがあるが、それなりの知識があることを前提に書かれているのだから、女の子が理解するには難しいと思う。
「読めもしないものを見てもつまらないだろう?」
他のを・・・と進めようとしたところで、彼女は小さくお礼を言った。
「ありがとうございます」
彼女は僕の手にある本をすっと引き抜くと、身をひるがえし去ってゆく。
「おい!」
まじで読むのか?
気になって、僕は彼女の姿を追った。少し離れた場所で観察する。
彼女はとっていた自分の席につくと、読み始めた。
すごい。速読している。本を読み慣れていた。しかも、あの本をちゃんと理解しているのか、きちんと調べてメモまで取っている。
何を調べているんだろう?
気になってしかたない。
だから、僕は彼女の帰るのを待ち構えた。
常にどう動けばよいか先のことを考えるようにした。
そして、彼が大事な仕事の際は図書館で時間を潰す。
その国だけにある見たことのない本にも出会えた。
僕の知らないことばかりで驚く。自分の考え方が変わっているのに気づいてゆく。
視野が広くなっている??
もっとたくさんのことが知りたくなり今まで以上に勉強にも身が入った。
自分の意見を押し付けて物事を見なくなっている。色々な考え方があるのか・・・と、そう思えるようになっていた。
自分が変わっていくのがわかる。
1ヶ月ほどすると、ライールは自分の国であるトルスター国に帰ることになった。
「すまないが、この期間は別行動だ」
「ちぇっ!」
「お前、口が悪くなったな」
「誰かさんのおかげですかね?」
「ほぉ~」
頭をぐりぐりされる。
「やめろってば!!」
「礼儀は守れ」
「わかってる」
「ならいいが・・・。実家に泊めてやりたいのはやまやまだが、我が家には可愛い妹がいる。お前に紹介したくない!」
ライールに妹がいるのは知っていた。ことあるごとにいかに可愛いかを耳にタコができるほど自慢してくるから。
婚約者がいることも。その婚約者をライールは気に入ってないのも聞いていた。
「そうですかっ。じゃぁ、僕はどこに泊まればいいんですか?」
「王宮に用意する。いいだろう、客人対応の豪華な部屋だ。俺は事務処理だからアーサーに構うことはできないが、街には自由に行けるから遊んできてもいいぞ。わが国の特典としては、王宮のすぐ隣は王立の大図書館が併設されているから思うぞうぶん本が読める」
隣に大図書館!?
ごくりと唾を飲む。
ライールは面白そうに俺の頭をなぜた。
トルスター国は長閑かな感じがするもののどこか、違和感もある。
それがなんなのかわからない。
僕は一人王宮で朝を迎えた。部屋に食事が運ばれ食べる。給仕してくれる女性たちは無言のままだった。
やはり、何かおかしく感じる。
その正体がわからず、もやもやしているとライールが現れた。
「よく眠れたか?」
「はい」
「図書館にいくのか?」
「これから行きます」
「そうか。朝から夕方まで、ゆっくりと。図書館には食堂もあるから昼ごはんには困らないぞ」
「おとなしく図書館でいる」
「うん、そうしろ。と・・・・・・、そうそう・・・、実はトルスター国には暗黙のルールがあってな、図書館では女性に出会っても名前を尋ねたらダメだぞ」
なんだ、そのルールは?そんなものが存在するのか?
不思議に思い眉をひそめる。
「この国はまだ、女性の地位が低いんだ。図書館には個人的な教養を求める女性も来るが、身分を隠して来る者も多い」
それを聞いておかしいと思っていたことがわかった。
侍女たちの表情が暗い。
なにか関わりがあるのか・・・。立ち入らない方がいいのか?
「まぁ、そういうことだから、それだけには気をつけて行ってこい」
「はいはい」
そう言って、図書館に行った。
図書館に行くと、司書に図書館利用について一通りの説明を受けた。その後は変わった本はないだろうか?と、ゆっくりと内部を見て回っていた。
そんな時、背伸びをし本を取ろうと頑張っている女の子の姿が目に入った。
人差し指と中指を本の背に引っ掛けようと必死になっているのを見て、少し笑いそうになる。
ちょっとあの身長じゃぁ、無理だよな・・・。
可哀想なので、僕は近寄って本を抜いてあげた。
『ミヒャエル国伝承と文化』という本のタイトルが見える。
これを読む?専門家が読むようなやつだぞ。
誰が?と見れば、まだ少女の域を出ない自分と変わらないくらいの女の子だ。
彼女はすっと顔を背けた。
綺麗だな・・・。この国には金髪碧眼が多いと聞いていたが、ライールのほかにも銀髪がいるんだな。
そんなことを思いつつも、僕の口からは違うセリフが出ていた。
「君が読む?な訳ないか。ここは専門書コーナーだろ。身の程を考えた方がいいんじゃないのか?」
「えっ?」
彼女はこちらを見た。水色の目が僅かに睨んでくる。
正直なことを言ったまで。こんな難しい本は読めないだろうに。
僕も読んだことがあるが、それなりの知識があることを前提に書かれているのだから、女の子が理解するには難しいと思う。
「読めもしないものを見てもつまらないだろう?」
他のを・・・と進めようとしたところで、彼女は小さくお礼を言った。
「ありがとうございます」
彼女は僕の手にある本をすっと引き抜くと、身をひるがえし去ってゆく。
「おい!」
まじで読むのか?
気になって、僕は彼女の姿を追った。少し離れた場所で観察する。
彼女はとっていた自分の席につくと、読み始めた。
すごい。速読している。本を読み慣れていた。しかも、あの本をちゃんと理解しているのか、きちんと調べてメモまで取っている。
何を調べているんだろう?
気になってしかたない。
だから、僕は彼女の帰るのを待ち構えた。
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