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アーサー様は宣言通り、休み時間になると教室に現れ、みんなのわからないところを教えてくれた。
おかげで、今回のテストの平均点が上がる。
学園長先生からも彼の評価が上がり困惑していた。
それより、私的にはアーサー様が女生徒から絶大な人気になってしまったことが気になって仕方ないでいる。
アルバート先生の研究室で私が資料まとめをしていると、アーサー様が入ってきた。入る寸前扉の向こうに何か言うと急いで閉めた。
「はあ・・・」
その場でうずくまって、深いため息をつく。
「アーサー、どうした?」
先生の問いかけられて、やっと立ち上がる。
「本を返しに図書館に行った帰りに、女生徒に声を掛けられたんだ。最近、やたら絡まれるんだが・・・」
うんざりしている?
私の胸はモヤモヤする。なんか、嫌だ。それを嫌味として吐き出す。
「モテモテですね」
「やめてくれ。どうせ、みんな、僕の公爵の肩書きしか見てないんだから」
「そうかしら?」
彼は困ったように笑うがどっちなのだろう。嬉しくて?それとも、本当に困ってる?
以前「今は自由にさせてはもらってるけど、いずれ将来のことを真剣に考えない」と言っていた。それは結婚のことだって含まれるはず。
いい機会じゃないのかしら?
「ノエル嬢?」
「なんでもないわ」
資料に再び目を向けた。
「このところ風邪が流行り出しているみたいだな・・・」
アルバート先生話を変えた。
「そういえば、クラスでも半分近くが風邪で休みになってますね」
「冬休み間近になって一気に来たな・・・」
毎年、この時期になると風邪が流行する。
十数年前はその風邪で死者が出るほどひどいものだったが、現在では特効薬があるため風邪で亡くなるものは少なくはなったものの、今も油断できないのである。
「君たちも気をつけなさい」
「はい」
「って、ノエル嬢はこの冬休み国に帰るのか?」
アーサー様の言葉に顔をあげる。
頼りない顔をしたのかもしれない。二人ともなんとも言えない表情で私を見ていた。
「ごめん。寮に残るのもいいけど、今年の風邪は熱が高くなるらしいって聞いたし、一人でいるよりは・・・と思って・・・。叔父さんも冬は屋敷に帰るし。もし、よければうちにくれば・・・」
「わたしのところに来て!!」
ばん!!っと扉が開き、仁王立ちのエマが立っている。
「聞こえたわよ」
ずんずんと部屋に入ってきたかと思うと高らかにいい放つ。
「ノエル。帰りたくないのよね。じゃぁ、わたしンちに来ちゃいなさい。ちょうどお父様が買い付けでブルタニア国に行ったら、そこで風邪をひいて戻ってこれなくなって、今年は寂しい冬を送るのよ」
「エマ?」
「女の子同士でお茶会しましょうよ。お母様もノエルに会いたがってるのよね。そんな、中年男と問題児のいる屋敷より落ち着けると思うわ?」
鼻息荒く語るエマに、アルバート先生もアーサー様も言葉を失っている。
「ふふっ、じゃぁ、お願いしても、いい?」
「やったぁ!」
エマは私に抱きつく。
そして、彼らに向かって鼻で笑うのが聞こえた。
おかげで、今回のテストの平均点が上がる。
学園長先生からも彼の評価が上がり困惑していた。
それより、私的にはアーサー様が女生徒から絶大な人気になってしまったことが気になって仕方ないでいる。
アルバート先生の研究室で私が資料まとめをしていると、アーサー様が入ってきた。入る寸前扉の向こうに何か言うと急いで閉めた。
「はあ・・・」
その場でうずくまって、深いため息をつく。
「アーサー、どうした?」
先生の問いかけられて、やっと立ち上がる。
「本を返しに図書館に行った帰りに、女生徒に声を掛けられたんだ。最近、やたら絡まれるんだが・・・」
うんざりしている?
私の胸はモヤモヤする。なんか、嫌だ。それを嫌味として吐き出す。
「モテモテですね」
「やめてくれ。どうせ、みんな、僕の公爵の肩書きしか見てないんだから」
「そうかしら?」
彼は困ったように笑うがどっちなのだろう。嬉しくて?それとも、本当に困ってる?
以前「今は自由にさせてはもらってるけど、いずれ将来のことを真剣に考えない」と言っていた。それは結婚のことだって含まれるはず。
いい機会じゃないのかしら?
「ノエル嬢?」
「なんでもないわ」
資料に再び目を向けた。
「このところ風邪が流行り出しているみたいだな・・・」
アルバート先生話を変えた。
「そういえば、クラスでも半分近くが風邪で休みになってますね」
「冬休み間近になって一気に来たな・・・」
毎年、この時期になると風邪が流行する。
十数年前はその風邪で死者が出るほどひどいものだったが、現在では特効薬があるため風邪で亡くなるものは少なくはなったものの、今も油断できないのである。
「君たちも気をつけなさい」
「はい」
「って、ノエル嬢はこの冬休み国に帰るのか?」
アーサー様の言葉に顔をあげる。
頼りない顔をしたのかもしれない。二人ともなんとも言えない表情で私を見ていた。
「ごめん。寮に残るのもいいけど、今年の風邪は熱が高くなるらしいって聞いたし、一人でいるよりは・・・と思って・・・。叔父さんも冬は屋敷に帰るし。もし、よければうちにくれば・・・」
「わたしのところに来て!!」
ばん!!っと扉が開き、仁王立ちのエマが立っている。
「聞こえたわよ」
ずんずんと部屋に入ってきたかと思うと高らかにいい放つ。
「ノエル。帰りたくないのよね。じゃぁ、わたしンちに来ちゃいなさい。ちょうどお父様が買い付けでブルタニア国に行ったら、そこで風邪をひいて戻ってこれなくなって、今年は寂しい冬を送るのよ」
「エマ?」
「女の子同士でお茶会しましょうよ。お母様もノエルに会いたがってるのよね。そんな、中年男と問題児のいる屋敷より落ち着けると思うわ?」
鼻息荒く語るエマに、アルバート先生もアーサー様も言葉を失っている。
「ふふっ、じゃぁ、お願いしても、いい?」
「やったぁ!」
エマは私に抱きつく。
そして、彼らに向かって鼻で笑うのが聞こえた。
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