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61.アーサー視点
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身体が沸騰したかのように熱い。
身体を動かそうとすれば、痛くて辛かった。
だが、手だけは冷たくて気持ちよかった。
あれは・・・いつだったか・・・。
そう、あれは冬に風邪をひいた時だ。
あの時、目を覚ますと手に柔らかな感触があって、そちらを見るとノエルがいた。
銀色の頭頂部が見えて、びっくりしたのを覚えている。
あまりの意外さに目の端に写ったエマに聞けば、看病してくれたのだと知って嬉しかった。
風邪がうつると厄介だというのに、僕の看病をしてくれたのだと思うと、愛おしくてたまらない。
思わず手を握りしめた。
それに反応してノエルが目を覚ます。
「アーサー様・・・?・・・起きたのですか??よかった・・・」
そう言った彼女の顔が緩む。
「ノエル・・・」
触れたい。
それは自然なことだった。
ノエルの頬に触れる。
「人目を感じでくれないかしら?」
エマの言葉に我に返り、手を引っ込めた。
エマに言われなければ、僕は彼女に何をしようとしていた??
この時、自分の感情を自覚した。
僕はノエルが好きなんだー。
ノエルを見ていたい。声を聞きたい。そして、触れたい。
医師から風邪が治ったことを告げられた時、ずっと病気でいたいと思う・・・浅ましい自分がいた。
話があるからとノエルたちが別室に行ったあと、僕は突っ伏した。
自分がどれだけ醜いのだろう。
こんな自分をノエルに知られたくない。
「アーサー。どうかしたのかい?」
叔父さんが不思議そうに聞いてきた。
「いや・・・なんでもない・・・」
「そうか。ちゃんとノエル君にお礼をいうんだぞ」
「・・・はい」
そうだ。
ノエルにちゃんと・・・。
寝起きのとろんとした水色の瞳を思い出し、胸が高鳴る。
普通に接してゆけるだろうか・・・。大丈夫だ。いつものようにすればー。
僕は早く良くなろうと栄養のあるものを食べ、よく眠り、運動を増やした。
なにより、義姉やエマのおかげでノエルが屋敷にいることが嬉しくてたまらない。
朝起きてすぐにノエルに会える。ご飯も一緒にできるし、会話もできることが嬉しかった。
「アーサー。気色悪いんだけど」
エマは僕を見て言う。その顔はナメクジに出くわしたようだった。
「そうか?」
口元を隠す。
にやけているのか?
そんなことを言いながら、ノエルのいる部屋につく。わずかに開いた扉の向こうに、鏡の前でウロウロするノエルの姿があった。
ノエルがよく転けるのは左右の視力に差があるためだと目が覚めた翌日にエマから聞かされた。
義姉が気づいたらしい。
その差の解消のために注文していた片眼鏡が届いたのだろう。
彼女が楽しそう見えた。
そんな彼女が可愛くてずっと見ていた。
そんな僕らにノエルは気づく。
真っ赤な顔をしていた。
僕は改めて真正面から彼女を見た。
「似合う。かっこいい・・・」
すごくノエルに似合っている。
可愛い上にかっこいい。
ノエルは硬直した。
どうしたのだろう?動かないし、喋らない。
彼女の顔がさらに赤くなった。
そしえ、そのままふらりとしゃがみこんだのだ。
「ノエル!?」
エマが叫ぶ。
なっ!?
ノエル??
彼女は熱を出した。
しかも、エマの屋敷に帰ってしまう。
どうして?
僕は何をやらかしたんだ!!
そう思うしかなかった。
身体を動かそうとすれば、痛くて辛かった。
だが、手だけは冷たくて気持ちよかった。
あれは・・・いつだったか・・・。
そう、あれは冬に風邪をひいた時だ。
あの時、目を覚ますと手に柔らかな感触があって、そちらを見るとノエルがいた。
銀色の頭頂部が見えて、びっくりしたのを覚えている。
あまりの意外さに目の端に写ったエマに聞けば、看病してくれたのだと知って嬉しかった。
風邪がうつると厄介だというのに、僕の看病をしてくれたのだと思うと、愛おしくてたまらない。
思わず手を握りしめた。
それに反応してノエルが目を覚ます。
「アーサー様・・・?・・・起きたのですか??よかった・・・」
そう言った彼女の顔が緩む。
「ノエル・・・」
触れたい。
それは自然なことだった。
ノエルの頬に触れる。
「人目を感じでくれないかしら?」
エマの言葉に我に返り、手を引っ込めた。
エマに言われなければ、僕は彼女に何をしようとしていた??
この時、自分の感情を自覚した。
僕はノエルが好きなんだー。
ノエルを見ていたい。声を聞きたい。そして、触れたい。
医師から風邪が治ったことを告げられた時、ずっと病気でいたいと思う・・・浅ましい自分がいた。
話があるからとノエルたちが別室に行ったあと、僕は突っ伏した。
自分がどれだけ醜いのだろう。
こんな自分をノエルに知られたくない。
「アーサー。どうかしたのかい?」
叔父さんが不思議そうに聞いてきた。
「いや・・・なんでもない・・・」
「そうか。ちゃんとノエル君にお礼をいうんだぞ」
「・・・はい」
そうだ。
ノエルにちゃんと・・・。
寝起きのとろんとした水色の瞳を思い出し、胸が高鳴る。
普通に接してゆけるだろうか・・・。大丈夫だ。いつものようにすればー。
僕は早く良くなろうと栄養のあるものを食べ、よく眠り、運動を増やした。
なにより、義姉やエマのおかげでノエルが屋敷にいることが嬉しくてたまらない。
朝起きてすぐにノエルに会える。ご飯も一緒にできるし、会話もできることが嬉しかった。
「アーサー。気色悪いんだけど」
エマは僕を見て言う。その顔はナメクジに出くわしたようだった。
「そうか?」
口元を隠す。
にやけているのか?
そんなことを言いながら、ノエルのいる部屋につく。わずかに開いた扉の向こうに、鏡の前でウロウロするノエルの姿があった。
ノエルがよく転けるのは左右の視力に差があるためだと目が覚めた翌日にエマから聞かされた。
義姉が気づいたらしい。
その差の解消のために注文していた片眼鏡が届いたのだろう。
彼女が楽しそう見えた。
そんな彼女が可愛くてずっと見ていた。
そんな僕らにノエルは気づく。
真っ赤な顔をしていた。
僕は改めて真正面から彼女を見た。
「似合う。かっこいい・・・」
すごくノエルに似合っている。
可愛い上にかっこいい。
ノエルは硬直した。
どうしたのだろう?動かないし、喋らない。
彼女の顔がさらに赤くなった。
そしえ、そのままふらりとしゃがみこんだのだ。
「ノエル!?」
エマが叫ぶ。
なっ!?
ノエル??
彼女は熱を出した。
しかも、エマの屋敷に帰ってしまう。
どうして?
僕は何をやらかしたんだ!!
そう思うしかなかった。
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