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76.最終話
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翌朝、私とアーサーは王立大図書館に来ていた。
まだ2年前だというのに長い年月来ていなかったように感じる。
中に入ると司書のお姉さんが出迎えてくれた。当時と変わらない彼女の瞳は優しい光があった。
「お帰りなさい。旅はいかがでしたか?」
お姉さんは冗談めかすようにくすりと笑う。それはどこかほっとさせた。
「・・・たくさんの出会いがありました」
「それは良かったです。では注意事項ですが、図書館の使い方は変わっておりません。今回もお二方には貸出ができないこととなっていますので、ご了承ください」
彼女はそれだけ言うと一礼して去っていく。
私たちはゆっくりと本を見ていった。アーサーと出会たきっかけの本棚、部屋を回る。
「懐かしいわね」
「そうだな・・・。恥ずかしい自分を思い出すよ」
ここから始まったのだ。
出会った頃より落ち着き『大人』になったアーサーをみてつい笑ってしまう。
そして、それは私も変わった。
ゆっくりと見回った後、入り口に戻ると司書のお姉さんが立っていた。
「ありがとうございました」
「いえ。こちらこそありがとうございます。またのお越しをお待ちしています」
淡々とした言葉。だが、その言葉の端々には温かさがある。
「ここは旅の入り口です。自分を見つける場所でもあります。ここからお二人は新たな旅に向かわれるのを嬉しく思っています。もし立ち止まることや迷ってしまうことがあるならばいつでもお立ち寄りください。ほぼどの国にも図書館はありますので。あなた方の見方になることでしょう」
そうね・・・。
「以前は突然のことでしたので、無理でしたが今回はこれをどうぞ」
お姉さんは栞を手渡してきた。
「道標は必要ですので」
「ありがとうございます」
「いえ、行ってらっしゃいませ」
「「行ってきます」」
私たちは答えた。
図書館をでると私たちは帰路についた。
「来てよかったね」
「うん」
心の中がほんわかとする。
明日、帝国へと帰る予定だからこそ、最後に図書館に来れてよかった。
昨夜、父とも挨拶をした。アーサーを紹介して喜んでくれた。
母はまだ私に対してぶつぶつと言っていたが、父は気にしなくて良いと言った。近々静養地に行くことが決まっているからと。
母は最後まで私を認めてくれなかった。もう会うことはないかもしれない。和解できなかったことは心残りではあるがどうしようもない。
「どうかした?」
「ううん・・・なんでもない」
私にはアーサーがいる。
「アーサー」
「なんだい?」
「ありのままの私を愛してくれてありがとう」
「ノエルも、ありのままの僕を見てくれてありがとう」
ふふふっと笑いが込み上げてきて笑い合う。
幸せだ。
この幸せがずっとずっと続きますようにー。
ーおわりー
まだ2年前だというのに長い年月来ていなかったように感じる。
中に入ると司書のお姉さんが出迎えてくれた。当時と変わらない彼女の瞳は優しい光があった。
「お帰りなさい。旅はいかがでしたか?」
お姉さんは冗談めかすようにくすりと笑う。それはどこかほっとさせた。
「・・・たくさんの出会いがありました」
「それは良かったです。では注意事項ですが、図書館の使い方は変わっておりません。今回もお二方には貸出ができないこととなっていますので、ご了承ください」
彼女はそれだけ言うと一礼して去っていく。
私たちはゆっくりと本を見ていった。アーサーと出会たきっかけの本棚、部屋を回る。
「懐かしいわね」
「そうだな・・・。恥ずかしい自分を思い出すよ」
ここから始まったのだ。
出会った頃より落ち着き『大人』になったアーサーをみてつい笑ってしまう。
そして、それは私も変わった。
ゆっくりと見回った後、入り口に戻ると司書のお姉さんが立っていた。
「ありがとうございました」
「いえ。こちらこそありがとうございます。またのお越しをお待ちしています」
淡々とした言葉。だが、その言葉の端々には温かさがある。
「ここは旅の入り口です。自分を見つける場所でもあります。ここからお二人は新たな旅に向かわれるのを嬉しく思っています。もし立ち止まることや迷ってしまうことがあるならばいつでもお立ち寄りください。ほぼどの国にも図書館はありますので。あなた方の見方になることでしょう」
そうね・・・。
「以前は突然のことでしたので、無理でしたが今回はこれをどうぞ」
お姉さんは栞を手渡してきた。
「道標は必要ですので」
「ありがとうございます」
「いえ、行ってらっしゃいませ」
「「行ってきます」」
私たちは答えた。
図書館をでると私たちは帰路についた。
「来てよかったね」
「うん」
心の中がほんわかとする。
明日、帝国へと帰る予定だからこそ、最後に図書館に来れてよかった。
昨夜、父とも挨拶をした。アーサーを紹介して喜んでくれた。
母はまだ私に対してぶつぶつと言っていたが、父は気にしなくて良いと言った。近々静養地に行くことが決まっているからと。
母は最後まで私を認めてくれなかった。もう会うことはないかもしれない。和解できなかったことは心残りではあるがどうしようもない。
「どうかした?」
「ううん・・・なんでもない」
私にはアーサーがいる。
「アーサー」
「なんだい?」
「ありのままの私を愛してくれてありがとう」
「ノエルも、ありのままの僕を見てくれてありがとう」
ふふふっと笑いが込み上げてきて笑い合う。
幸せだ。
この幸せがずっとずっと続きますようにー。
ーおわりー
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