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第207話 剣術大会本戦⑤
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「珍しいわね。ルークがそこまで影響されるなんて」
「ほんとじゃな、流石は大将軍というわけじゃの」
ミリーナとヒルダがルークの昂ぶりの理由を理解しているかのように言うと2人してルークの顔を覗き込む。
「・・・ばれていたか」
2人の様子でルークがそう判断し、ますますバツが悪そうにする。
先日のヒルダの話の後だ。
察しの良いミリーナも気づいていて当然だろう。
「それで、どう思う?」
ミリーナがみなまで言わずにそう聞いてくる。
ルークは一瞬何のことを聞いているか分からなかったが、ヒルダの不安そうな表情を見て理解した。
「・・・これは俺の予想だがヒルダの件とは別件だな」
「やっぱりルークもそう思うわよね」
ミリーナもルークと同意見のようだ。
「ううう、そうかのぉ」
ヒルダはまだ心配そうだったため、ルークは言葉を続ける。
「あの男自身はそういった政治が絡む話は嫌いなタイプだ。これは7年前の俺のイメージではあるが実際に剣を合わせれば相手の性格は分かるもの。あの年まで行くとそうそう性格など変わらないだろうから今も変わらないだろう。なので少なくともあの男自体は無関係と言って良い。しかし、取り巻きがヒルダの件の関係者という可能性はゼロじゃない。警戒することに越したことは無いな。既にミリーナが言っているかもしれないがミリーナの傍を離れないようにな」
「なるほど。分かったのじゃ」
ヒルダはミリーナだけでなくルークにも言われて安心したのか明らかに表情が柔らかくなる。
そしてさっそくミリーナの傍による。
「ふ、そうしてくれ。ミリーナ、頼んだぞ。何かあったら大声で助けを呼ぶんだぞ」
「任して、ルーク。分かったわ」
ルークの頼み事をされる前からヒルダのことを守ろうとしていたのでやることは変わらないが2人から頼られて悪い気はしなかった。
(それにしても・・・ヒルダちゃん可愛いわね)
ミリーナの後をちょこちょこ付いてくるヒルダ様子を見て思わず頭を撫でてしまう。
「わぁ、いきなりなにするんじゃ~」
ヒルダが驚きながらもされるがままにしている。
別に嫌がっているというわけでは無さそうだ。
ルークはそんな2人の様子を微笑ましそうに見ていた。
「ほんとじゃな、流石は大将軍というわけじゃの」
ミリーナとヒルダがルークの昂ぶりの理由を理解しているかのように言うと2人してルークの顔を覗き込む。
「・・・ばれていたか」
2人の様子でルークがそう判断し、ますますバツが悪そうにする。
先日のヒルダの話の後だ。
察しの良いミリーナも気づいていて当然だろう。
「それで、どう思う?」
ミリーナがみなまで言わずにそう聞いてくる。
ルークは一瞬何のことを聞いているか分からなかったが、ヒルダの不安そうな表情を見て理解した。
「・・・これは俺の予想だがヒルダの件とは別件だな」
「やっぱりルークもそう思うわよね」
ミリーナもルークと同意見のようだ。
「ううう、そうかのぉ」
ヒルダはまだ心配そうだったため、ルークは言葉を続ける。
「あの男自身はそういった政治が絡む話は嫌いなタイプだ。これは7年前の俺のイメージではあるが実際に剣を合わせれば相手の性格は分かるもの。あの年まで行くとそうそう性格など変わらないだろうから今も変わらないだろう。なので少なくともあの男自体は無関係と言って良い。しかし、取り巻きがヒルダの件の関係者という可能性はゼロじゃない。警戒することに越したことは無いな。既にミリーナが言っているかもしれないがミリーナの傍を離れないようにな」
「なるほど。分かったのじゃ」
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そしてさっそくミリーナの傍による。
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「任して、ルーク。分かったわ」
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(それにしても・・・ヒルダちゃん可愛いわね)
ミリーナの後をちょこちょこ付いてくるヒルダ様子を見て思わず頭を撫でてしまう。
「わぁ、いきなりなにするんじゃ~」
ヒルダが驚きながらもされるがままにしている。
別に嫌がっているというわけでは無さそうだ。
ルークはそんな2人の様子を微笑ましそうに見ていた。
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