225 / 354
第225話 剣術大会本戦㉓
しおりを挟む
「ルーク、いよいよ明日ね」
宿への帰り道ミリーナがルークに尋ねる。
「ああ」
ルークが短く答えた。
バグラス大将軍の準決勝の試合は一瞬で終わった。
もちろん、バグラス大将軍の勝利である。
「勝算はあるのかの?」
ヒルダがルークに尋ねる。
「・・・無いな。信じ難いがやつは片腕を失っているにも関わらず7年前以上の実力をつけている」
「・・・そうか、、、」
ヒルダが心配そうに言うので、
「心配するな。7年前以上の実力になったのは俺も同じだ。勝てぬかも知れないが死ぬことは無いだろう」
「!?そうか!!それなら良かったわぃ!絶対に無事で戻るのじゃぞ!!」
ヒルダが喜んでそう言う。
「ああ。約束する」
ルークがヒルダの頭をぽんぽんと優しく触りながら答える。
ヒルダが嬉し恥ずかしいのか顔を赤くする。
「利き腕を使う気はないの?」
ミリーナがそう聞いてくる。
「・・・気づいていたか」
「ん?どういうことじゃミリーナ?」
「え?ああ。ルークはバグラス大将軍に合わせて自分も利き腕を使わないようにしてきたのよ」
ヒルダの疑問に答えるミリーナ。
「なっ!なんじゃと!?」
ヒルダが驚く。
「利き腕を使う気はない。これはやつに同情してとかそういう事じゃない。戦争中なら使えるものは全て使って絶対に勝つ戦いをするが今は違う。過去の因縁はあるがそういう事は度外視して純粋に戦いたいんだ」
「そういうものなのね。無事に戻ってきてね」
ルークの言葉にミリーナは頷く。
「ああ。ありがとう」
(あたしは因縁の相手がいたこともないからルークの気持ちは完全には理解できないけど、憎しみさえある相手にその気持ちを持ち出さず純粋に対等に戦うということが出来るかしら?)
恐らく自分にはルークのようにはできないだろう。
(ルークは本当に凄いな)
剣の強さだけでない。
心の強さも併せ持つルークにミリーナは尊敬の念をますます持ったのだった。
宿への帰り道ミリーナがルークに尋ねる。
「ああ」
ルークが短く答えた。
バグラス大将軍の準決勝の試合は一瞬で終わった。
もちろん、バグラス大将軍の勝利である。
「勝算はあるのかの?」
ヒルダがルークに尋ねる。
「・・・無いな。信じ難いがやつは片腕を失っているにも関わらず7年前以上の実力をつけている」
「・・・そうか、、、」
ヒルダが心配そうに言うので、
「心配するな。7年前以上の実力になったのは俺も同じだ。勝てぬかも知れないが死ぬことは無いだろう」
「!?そうか!!それなら良かったわぃ!絶対に無事で戻るのじゃぞ!!」
ヒルダが喜んでそう言う。
「ああ。約束する」
ルークがヒルダの頭をぽんぽんと優しく触りながら答える。
ヒルダが嬉し恥ずかしいのか顔を赤くする。
「利き腕を使う気はないの?」
ミリーナがそう聞いてくる。
「・・・気づいていたか」
「ん?どういうことじゃミリーナ?」
「え?ああ。ルークはバグラス大将軍に合わせて自分も利き腕を使わないようにしてきたのよ」
ヒルダの疑問に答えるミリーナ。
「なっ!なんじゃと!?」
ヒルダが驚く。
「利き腕を使う気はない。これはやつに同情してとかそういう事じゃない。戦争中なら使えるものは全て使って絶対に勝つ戦いをするが今は違う。過去の因縁はあるがそういう事は度外視して純粋に戦いたいんだ」
「そういうものなのね。無事に戻ってきてね」
ルークの言葉にミリーナは頷く。
「ああ。ありがとう」
(あたしは因縁の相手がいたこともないからルークの気持ちは完全には理解できないけど、憎しみさえある相手にその気持ちを持ち出さず純粋に対等に戦うということが出来るかしら?)
恐らく自分にはルークのようにはできないだろう。
(ルークは本当に凄いな)
剣の強さだけでない。
心の強さも併せ持つルークにミリーナは尊敬の念をますます持ったのだった。
32
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?
宇多田真紀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。
栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。
その彼女に脅された。
「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」
今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。
でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる!
しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ??
訳が分からない……。それ、俺困るの?
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる