【完結】失くし物屋の付喪神たち 京都に集う「物」の想い

ヲダツバサ

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第2章 手帳

2-42

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「立ち話も難だし、どこかで話さない?」

 男性の方から提案されました。これはチャンス。

「でしたら、宮川みやかわ町のゑびす神社の正面にある、あかり堂はどうでしょうか?」
「あかり堂? 宮川町って、そんな所で……?」
「花街ですが、お茶屋ではありません。雑貨屋みたいなお店です」
「うーむ。妻が望むなら……」

 ここで、私は思い切ってお願いしました。

「出来れば、祐美さんのお母さんとふたりきりで話したいのです」

「えっ?」
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