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さぁ、はじめようか
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「報告はまだ?!」
「はい、侵入経路は殆ど封じられていて中には近づけないようです」
「どうにか部屋から誘き出せないの?」
「色々試してみてはいるようですが…、キャサドラが全て芽を潰しているようです」
「あの女兵、本当に手練れだったのね」
「そのようですね」
イライラするように部屋をウロチョロするレティシア。
それをオズワルドは壁に突っ立ち眺める。
「早くしないとあの男が帰ってきてしまうわ」
「戦況報告では、遅滞戦でまだまだ時間が掛かりそうです」
(遅滞戦闘?‥‥おかしい)
オズワルドが眉を微かに顰める。
「まぁ、それはラッキーだわ」
ふふふっと嬉しそうに笑う。
「あの部屋から引きずり出せばこちらのモノ」
「ええ、時間はまだあります、こちらも相当の手練れを準備しております、アナベル様もきっと準備している事でしょう、それに」
「?」
「弟はジークヴァルト殿下が戦場へ連れて行きました」
「まぁ!これはまたとないチャンスだわ」
にやーっと目が笑う。
「ジークヴァルトが帰ってきたら居場所が無くなっていた時の表情を思い浮かべるとたまらないわ」
くるりとスカートを翻し回る。
「あの女の亡骸を見るのも楽しみだわぁ、ああ、早く見たいわ」
リディアの亡骸を想像しうっとりした目つきに変わる。
「聖女の座を奪われるどころか殺されるなんて、まぁなんて哀れ!クスクス」
「ロドリゴ教皇も、すぐにレティシア様に聖女を譲渡できるよう準備を整えて下さっているそうです」
「そう、後は報告待ちということね」
「はい」
「あーもう、私が出ていく事が出来ればすぐに引きずり出してみせるのに、本当に無能ばかりね!」
報告が来ない事にまた苛立ち髪をぐしゃっと掴む。
「まぁでも時間の問題ね、私が聖女になったら直ぐに宣言をしてやるわ」
不敵の笑みを浮かべる。
「そうだわ」
壁に佇むオズワルドを嘲笑い見る。
「ジーク派の皆は災いを起こすと宣言し、ジークヴァルトが帰ってくる前に全員処刑し、帰ってきてすぐに解るようにあなたの首を門の前に飾っておこうかしら、そうしたら帰ってきたあの男、どんな顔をするかしら…ふふふ」
「‥‥」
「あーはっはっはっはっっ」
想像して楽しそうに高笑いをするレティシアの部屋のドアが勢いよくバンッと開く。
「!?」
その派手な音に皆が一斉に振り返る。
そんな皆の目が大きく見開いた。
「リディア‥‥」
思ってもみない人物に驚いて見開いた目がニヤリと笑う。
そして扇子を口元にパッと開く。
「あら、いらっしゃい」
緊迫した空気が漂う。
「こんな所にいらっしゃるとは…結構あなた、間抜けでいらしたのね」
レティシアがスッと手を上げる。
「イザーク!」
刹那、豪風が渦巻き周りのメイド達が吹き飛ばされる。
その隙を突いてレティシアに近寄る。
「時間がないの、オズワルドを私に貸して」
その言葉に目を見張りリディアを見る。
「あなた自分の立場が解っていらっしゃらないの?貸すも何も…ふふ、あなたはここで死ぬのよ!さあ、この女を――――」
――――― パンッ
「?!」
皆が驚愕する。今起こった出来事が信じられないと困惑する。
あの恐ろしいレティシアの頬をリディアが叩いたのだ。
蒼白し顔を強張らせ硬直したまま怯えながら二人を見る。
「な…わたくしの頬を…叩いた‥‥?」
信じられないという様にジンジンとする自分の頬に手を覆う。
皆も信じられないという様にリディアを見る。
「少しは目が覚めた?」
「なっ」
カッとなって怒ろうとするレティシアの胸倉を掴み上げる。
「敵の狙いはこの城、よ」
「はっ、何を言い出すかと思えば、戦はナハルと国境付近で―――」
「それは囮よ」
その言葉にオズワルドがぴくりと反応する。
「騙されませんわ、そんな事を言ってオズワルドを使ってジーク派優勢に持っていくつもりでしょう?」
――――― パンッ
「!」
「ひっ」
リディアがまたレティシアの頬を叩く。
皆が驚きと恐怖の余り息をするのを忘れ二人を見る。
「痛いっまた―――」
「今の現状をしっかり見なさい!この城に残っている兵はどうか?大した兵が残っていないわね?」
「騙されませんわ!」
「いいから聞け!」
間近で大きな声で怒鳴られ思わず閉口する。
「こんな手薄な城を攻められれば一瞬で落ちるわ、そうなったらあなたアグダスのお姫様だもの、男兵には格好の獲物だわ、そうなったら派閥どころの話ではないでしょ!」
怒鳴るリディアを睨み見るレティシア。
「まだ、解ってない顔ね、じゃ、具体的に言ってあげるわ、敵に落ちたら城の王であろうが姫であろうが相手には関係ないわ、男兵が沢山押し寄せるのよ?アドレナリン出まくりで興奮状態の男達が麗しい敵国の姫を目の前にしたら、あなた敵国の兵達に(ピ―――)されて(ピ―――)で、(ピ―――)(ピ―――)とか、(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)なんてされちゃったりして、(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)」
そこから放送禁止用語連発しまくるリディアの説明にレティシアの顔がどんどん青褪めていく。
「(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)とかもあり得るわね、(ピ―――)(ピ―――)も(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)」
「わ、解ったわ!!」
止まらないリディアの説明に堪らず声を上げる。
「じゃ、オズワルドを借りるわよ」
「‥‥本当に目的は城なのでしょうね?違ったら…」
「逆よ、何もなければラッキー、だけどもしも城だったら、何もしていない城など危険極まりないでしょう?」
「ラッキーだけでは済まされませんわ!私の頬を叩いたのよ?落とし前は付けてもらいますわ」
「頬ぐらい何よ?まぁ、だったら、あんたに聖女あげるわ」
「!」
レティシアが驚き目を見開く。
どちらにしろレティシアに譲る予定だったので痛手でも何でもないリディアが知れっと言う。
レティシアは喉から手が出るほど「聖女」が欲しい。リディアの申し出はまたとないチャンスだ。
リディアの言葉に嘘がないかジッと見つめていた目がふっと緩む。
「‥‥解りましたわ」
リディアがレティシアの胸倉を掴んでいた手を離す。
そしてオズワルドを見る。
「ついてきて」
オズワルドが無言で頷く。
「リディア様」
そのまま部屋を出ようとするリディアをイザークが抱き上げる。
「私がお連れします、‥‥急ぎますので、それではレティシア様、失礼いたします」
イザークがレティシアに一礼するとオズワルドに頷く。
そのまま部屋を駆け出した。
部屋を出た途端、手練れの刺客が襲い掛かる。
「わっ…」
イザークがリディアを抱き込む。
その頭上でドガッと鈍い音を聞く。
振り返るとオズワルドが二人を見下ろしていた。
「刺客は任せろ、そのまま突っ走れ」
「解りました、では参ります」
そこからは難なく目的の場所に辿り着いた。
「オズワルドがいるだけであっさり通れたわね」
「凄い…」
二人で通った時はどれほど大変だったか。
あの苦労は何だったんだというほどに、あっさりと着いてしまった。
「団長!」
そこで門前で馬などの準備をし待っていたキャサドラが振り返る。
「団長!うわっマジかっ本当に連れてくるとは?!レティシア相手に無理だと思っていたけど、よかった!はい、団長の鎧や剣も準備しておきました!」
「ああ、ありがとう」
「さ、早く着替えてください、で、リディア!無事だったか?」
キャサドラが心配そうにリディアに振り返った。
「キャサドラこそ大丈夫?」
「ああ、何とかね、それよりリディアの方よ、心配で心配で気が気じゃなかったわ…無事にレティシアの所まで辿り着いて良かった、そこからは団長が居るから心配はしてなかったけど」
「本当ね、敵が襲い掛かってきたのか解らないぐらいあっさりここまで来れたわ」
「ふふ、凄いでしょ?」
自分の事の様にキャサドラが自慢気に言う。
「準備出来たぞ」
オズワルドの言葉に振り返り目を見張る。
「団長、やはりその恰好が一番お似合いです」
キャサドラは感動に目が潤む。
リディアは感動するキャサドラの横で目を輝かせる。
(やっぱオズは騎士の姿、神過ぎるぅぅ~~~っっ)
「リディア様」
イザークの声掛けにハッと我に返る。
(いけない、魅入っている場合でなかったわ)
デレ顔をシャキッと戻す。
「どこへ向かえばいい?」
「城の東側のウラヌへ向かいます、敵はウラヌからやってくる」
「!」
オズワルドが少し驚いた顔をする。
「ウラヌから?…ウラヌのどの辺りか具体的な場所は?」
『ウラヌから来るはずがない』とか言わないオズワルドにリディアが感心するように見上げた。
大体こういう時は、ここでひと悶着あるものだ。
だから、どう説明しようかと思っていたため、すんなり話を聞いてくれてリディアはホッと胸をなでおろす。
「行けば何とかなります」
「行けば?」
「信じてください」
「解った」
(! すっごい…あっさり信じてくれた…)
「あっさりね」
「今は一刻を争うのだろう?利害も一致している」
(今はそんな問答している時でない事を解っているんだわ…やっぱオズ様、いい)
惚れ込み見惚れ、また顔がデレ始めたところでキャサドラが焦ったように声を上げた。
「って、リディアも行く気?敵は聖女も狙いなのよ?」
「だけど私が行かないと場所解らないでしょ?」
「そうだけど…」
「大丈夫、なんてったってこっちにはオズがいるわ」
「はっそれもそうだな」
心配の表情を浮かべていたキャサドラの表情が和らぐ。
だがすぐにスッと真顔になる。
「リディアに言われた通りジーク殿下に伝令兵を向かわせた、だけど援軍は難しいわ」
「解ってる」
ジークヴァルトに伝わったとしても、すでに敵はこの城近くまでやって来ているだろう。
リディアが頷くと用意された馬にイザークと乗る。
「キャサドラ、城は任せたわ」
「任せといて、リディアも気を付けて」
お互い頷くと前を見た。
「団長!リディアを頼みます」
「ああ」
「じゃ、行くわよ!」
「はい」
「リディア様、大丈夫ですか?」
心配そうに見下ろすイザークに笑む。
「見えた」
「あれがウラヌ山脈」
ウラヌ山脈の辺りで馬を止める。
「それでどうする?」
「少し待って」
リディアは自分の簪を抜く。
(この簪がカミルの手作りなら、セオリー的には通信に使えるはずだけど…)
上手くいくかどうかわからないが、とにかく試そうと簪に声を掛ける。
「カミル、聞こえる?」
「?」
オズワルドとイザークが少し訝しむ。
”聞こえているよ、やっぱり来たんだね”
声だけがリディアの頭に響く。
(よしっ、通じた!)
「『やっぱり』という事はやはり敵がこのウラヌ山脈を?」
「誰と喋っている?…ん?それは…」
オズワルドが怪訝に見、そしてその簪を凝視する。
”通っているね“
「ごめんなさい、あなたのウラヌを少し荒らすわ」
”解っているよ、聖女リディア、映像を送ろう、その先はあなた次第、あなたの好きなようにするといい“
「ありがとう」
「リディア様‥?」
リディアの脳裏にウラヌを通り抜けようとする軍の映像が浮かぶ。
ボーっとするリディアに心配そうにイザークが顔を覗き込む。
「この道をもう少し先に進みましょう」
「はい」
オズワルドが怪訝そうな表情のまま頷く。
「では馬を動かします」
リディアを気遣う様に最初はゆっくりと馬を動かす。
しばらく進むとリディアが止める。
そしてウラヌの森を指さす。
「この先に敵がいる」
「!」
「奥は広めだが出口付近は細い道となっているわ」
生い茂る木々からは全く中は見えない。
なのにハッキリと断言するリディアに戸惑いつつ馬から降りる。
「作戦はこうよ」
降りると同時にリディアが作戦を口にする。
そして、隊長のように二人の前に立つ。
「敵の頭は列の真ん中あたりにいる、前方には剣士が、後方には弓を持った兵、そして出口付近の道は細いが見晴らしがいい」
リディアがピンと人差し指を立てる。
「こちらはオズとイザーク二人だ、私は戦力にはならない、よって狙い目は細い道で1対1の攻撃戦が望ましい」
「後方の弓の位置は?」
「そこは心配しなくていい」
「?」
「ここでイザークの出番よ」
「闇を出せばいいのですね」
「!」
オズワルドがピクリと眉を動かす。
闇は黒魔法だ。
イザークが魔物だと言っているも当然。
(やはり、この男魔物だったか…)
「そう、闇で視界を遮る、そうすれば1対1の構図が出来上がる、もしも弓を射ったとしても、そこはイザークが援護すればいい、大した矢は射ってこないでしょう、闇の中で矢が降り注ぐような危険な真似は自殺行為だし出来ないでしょうからね」
リディアの言葉に頷く。
「ただ、一つこの作戦で確認しておかなくてはいけない事があるわ」
そこでリディアがオズワルドをまっすぐ見上げる。
「?」
「オズワルド、自信は?」
その言葉に一瞬ピクリと眉を動かす。
「問題ない」
その表情に満足気に頷く。
「なまってなくてよかったわ」
そこで真剣な眼差しでオズワルドを見る。
「この作戦、いえ、この国の運命は今あなたに委ねられている」
「解っている、敵の数を教えないという事はそれなりにいるのだな」
リディアが頷く。
「じゃ、ちょっと顔をこちらへ」
「? こうか?」
リディアの顔の前に自分の顔を近付ける。
そんなオズワルドの両頬を両手で覆う。
「!」
リディアの唇がオズワルドの瞼にキスを落とす。
すると瞳がじわっと温かくなる。
「これでイザークの闇の魔法を相殺できるはずよ」
(おおっオズワルドに口付け魔法!これ外から見たいわ~)
魔法なんて口付けなくても出来る。
そこを敢えて口付けて魔法を使ったのは、もちろんリディアの邪心からだ。
そんな二人をイザークが睨み見る。
(口付けて魔法を使う事で騎士の指揮を上げるとは流石です…ですが…)
自分の拳をギュッと握りしめる。
「なるほど、敵は闇の中だが俺には見晴らしばっちりとという事か」
「ええ」
ニッコリとリディアが笑うと二人を見た。
「準備はいい?」
「いつでも大丈夫です」
「ああ」
「では、イザーク、ウラヌに向かって闇を放て!」
「はい」
イザークが一歩前に出てウラヌの森に向かって手を翳す。
その手から見事な大きな陣が浮かび上がる。
――― 混沌の闇よ、人々から光を奪い全てを闇に包み込め
呪文と共にウラヌが闇に包み込まれていく。
(ほぉ、これが黒魔法か、見事だな)
その見事な黒魔法に魅入っていると目の前の小さな美女が腰に手を当てた。
「さて、オズワルド」
イザークからリディアに目線を移す。
「長く自由に動けず鬱憤が溜まっているでしょう?」
思わぬ声掛けにリディアを見る。
「解消法にここは最適な場所だと思わない?」
リディアがオズワルドを見てニヤリと笑う。
「ああ」
オズワルドも少し唇の端を上げ返事を返すと、ボキボキと体を慣らす。
「さぁ、あなたの出番よ」
リディアが敵の居るウラヌに向かって両手を大きく広げる。
「溜めに溜めた鬱憤を晴らすがいい!そして、この戦でオズワルドここに在り!と、敵にも味方にもあなたを蔑ろにした奴らに知らしめてやるがいい!!」
その言葉にオズワルドの全身の血がぶわっと沸騰する。
「さぁ行きなさいっ!思う存分暴れろ!アグダス王宮騎士団長オズワルド!!」
瞳がギンっと戦の眼となったと思った刹那、リディアの髪がスカートが突風に靡く。
「!」
次の瞬間には敵の悲鳴を聞いていた。
(こ‥‥、怖えぇ‥‥)
格好よく勇ましい事を言って見せたリディアは目を見開いたまま唇をひくひくと動かす。
オズワルドの戦闘モードをリアルで間近に見、恐怖に体ががくがくと震える。
「乗せ過ぎたかしら…?」
(でも一度はこういうの言ってみたかったのよね~)
まだバクバクいう心臓を手で押さえながら、森へと振り返った。
(はぁ~~でもやっぱ、本気モードのオズは素敵だわ)
と、こんな時でも相変わらずゲス思考を発揮していた。
「はい、侵入経路は殆ど封じられていて中には近づけないようです」
「どうにか部屋から誘き出せないの?」
「色々試してみてはいるようですが…、キャサドラが全て芽を潰しているようです」
「あの女兵、本当に手練れだったのね」
「そのようですね」
イライラするように部屋をウロチョロするレティシア。
それをオズワルドは壁に突っ立ち眺める。
「早くしないとあの男が帰ってきてしまうわ」
「戦況報告では、遅滞戦でまだまだ時間が掛かりそうです」
(遅滞戦闘?‥‥おかしい)
オズワルドが眉を微かに顰める。
「まぁ、それはラッキーだわ」
ふふふっと嬉しそうに笑う。
「あの部屋から引きずり出せばこちらのモノ」
「ええ、時間はまだあります、こちらも相当の手練れを準備しております、アナベル様もきっと準備している事でしょう、それに」
「?」
「弟はジークヴァルト殿下が戦場へ連れて行きました」
「まぁ!これはまたとないチャンスだわ」
にやーっと目が笑う。
「ジークヴァルトが帰ってきたら居場所が無くなっていた時の表情を思い浮かべるとたまらないわ」
くるりとスカートを翻し回る。
「あの女の亡骸を見るのも楽しみだわぁ、ああ、早く見たいわ」
リディアの亡骸を想像しうっとりした目つきに変わる。
「聖女の座を奪われるどころか殺されるなんて、まぁなんて哀れ!クスクス」
「ロドリゴ教皇も、すぐにレティシア様に聖女を譲渡できるよう準備を整えて下さっているそうです」
「そう、後は報告待ちということね」
「はい」
「あーもう、私が出ていく事が出来ればすぐに引きずり出してみせるのに、本当に無能ばかりね!」
報告が来ない事にまた苛立ち髪をぐしゃっと掴む。
「まぁでも時間の問題ね、私が聖女になったら直ぐに宣言をしてやるわ」
不敵の笑みを浮かべる。
「そうだわ」
壁に佇むオズワルドを嘲笑い見る。
「ジーク派の皆は災いを起こすと宣言し、ジークヴァルトが帰ってくる前に全員処刑し、帰ってきてすぐに解るようにあなたの首を門の前に飾っておこうかしら、そうしたら帰ってきたあの男、どんな顔をするかしら…ふふふ」
「‥‥」
「あーはっはっはっはっっ」
想像して楽しそうに高笑いをするレティシアの部屋のドアが勢いよくバンッと開く。
「!?」
その派手な音に皆が一斉に振り返る。
そんな皆の目が大きく見開いた。
「リディア‥‥」
思ってもみない人物に驚いて見開いた目がニヤリと笑う。
そして扇子を口元にパッと開く。
「あら、いらっしゃい」
緊迫した空気が漂う。
「こんな所にいらっしゃるとは…結構あなた、間抜けでいらしたのね」
レティシアがスッと手を上げる。
「イザーク!」
刹那、豪風が渦巻き周りのメイド達が吹き飛ばされる。
その隙を突いてレティシアに近寄る。
「時間がないの、オズワルドを私に貸して」
その言葉に目を見張りリディアを見る。
「あなた自分の立場が解っていらっしゃらないの?貸すも何も…ふふ、あなたはここで死ぬのよ!さあ、この女を――――」
――――― パンッ
「?!」
皆が驚愕する。今起こった出来事が信じられないと困惑する。
あの恐ろしいレティシアの頬をリディアが叩いたのだ。
蒼白し顔を強張らせ硬直したまま怯えながら二人を見る。
「な…わたくしの頬を…叩いた‥‥?」
信じられないという様にジンジンとする自分の頬に手を覆う。
皆も信じられないという様にリディアを見る。
「少しは目が覚めた?」
「なっ」
カッとなって怒ろうとするレティシアの胸倉を掴み上げる。
「敵の狙いはこの城、よ」
「はっ、何を言い出すかと思えば、戦はナハルと国境付近で―――」
「それは囮よ」
その言葉にオズワルドがぴくりと反応する。
「騙されませんわ、そんな事を言ってオズワルドを使ってジーク派優勢に持っていくつもりでしょう?」
――――― パンッ
「!」
「ひっ」
リディアがまたレティシアの頬を叩く。
皆が驚きと恐怖の余り息をするのを忘れ二人を見る。
「痛いっまた―――」
「今の現状をしっかり見なさい!この城に残っている兵はどうか?大した兵が残っていないわね?」
「騙されませんわ!」
「いいから聞け!」
間近で大きな声で怒鳴られ思わず閉口する。
「こんな手薄な城を攻められれば一瞬で落ちるわ、そうなったらあなたアグダスのお姫様だもの、男兵には格好の獲物だわ、そうなったら派閥どころの話ではないでしょ!」
怒鳴るリディアを睨み見るレティシア。
「まだ、解ってない顔ね、じゃ、具体的に言ってあげるわ、敵に落ちたら城の王であろうが姫であろうが相手には関係ないわ、男兵が沢山押し寄せるのよ?アドレナリン出まくりで興奮状態の男達が麗しい敵国の姫を目の前にしたら、あなた敵国の兵達に(ピ―――)されて(ピ―――)で、(ピ―――)(ピ―――)とか、(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)なんてされちゃったりして、(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)」
そこから放送禁止用語連発しまくるリディアの説明にレティシアの顔がどんどん青褪めていく。
「(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)とかもあり得るわね、(ピ―――)(ピ―――)も(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)(ピ―――)」
「わ、解ったわ!!」
止まらないリディアの説明に堪らず声を上げる。
「じゃ、オズワルドを借りるわよ」
「‥‥本当に目的は城なのでしょうね?違ったら…」
「逆よ、何もなければラッキー、だけどもしも城だったら、何もしていない城など危険極まりないでしょう?」
「ラッキーだけでは済まされませんわ!私の頬を叩いたのよ?落とし前は付けてもらいますわ」
「頬ぐらい何よ?まぁ、だったら、あんたに聖女あげるわ」
「!」
レティシアが驚き目を見開く。
どちらにしろレティシアに譲る予定だったので痛手でも何でもないリディアが知れっと言う。
レティシアは喉から手が出るほど「聖女」が欲しい。リディアの申し出はまたとないチャンスだ。
リディアの言葉に嘘がないかジッと見つめていた目がふっと緩む。
「‥‥解りましたわ」
リディアがレティシアの胸倉を掴んでいた手を離す。
そしてオズワルドを見る。
「ついてきて」
オズワルドが無言で頷く。
「リディア様」
そのまま部屋を出ようとするリディアをイザークが抱き上げる。
「私がお連れします、‥‥急ぎますので、それではレティシア様、失礼いたします」
イザークがレティシアに一礼するとオズワルドに頷く。
そのまま部屋を駆け出した。
部屋を出た途端、手練れの刺客が襲い掛かる。
「わっ…」
イザークがリディアを抱き込む。
その頭上でドガッと鈍い音を聞く。
振り返るとオズワルドが二人を見下ろしていた。
「刺客は任せろ、そのまま突っ走れ」
「解りました、では参ります」
そこからは難なく目的の場所に辿り着いた。
「オズワルドがいるだけであっさり通れたわね」
「凄い…」
二人で通った時はどれほど大変だったか。
あの苦労は何だったんだというほどに、あっさりと着いてしまった。
「団長!」
そこで門前で馬などの準備をし待っていたキャサドラが振り返る。
「団長!うわっマジかっ本当に連れてくるとは?!レティシア相手に無理だと思っていたけど、よかった!はい、団長の鎧や剣も準備しておきました!」
「ああ、ありがとう」
「さ、早く着替えてください、で、リディア!無事だったか?」
キャサドラが心配そうにリディアに振り返った。
「キャサドラこそ大丈夫?」
「ああ、何とかね、それよりリディアの方よ、心配で心配で気が気じゃなかったわ…無事にレティシアの所まで辿り着いて良かった、そこからは団長が居るから心配はしてなかったけど」
「本当ね、敵が襲い掛かってきたのか解らないぐらいあっさりここまで来れたわ」
「ふふ、凄いでしょ?」
自分の事の様にキャサドラが自慢気に言う。
「準備出来たぞ」
オズワルドの言葉に振り返り目を見張る。
「団長、やはりその恰好が一番お似合いです」
キャサドラは感動に目が潤む。
リディアは感動するキャサドラの横で目を輝かせる。
(やっぱオズは騎士の姿、神過ぎるぅぅ~~~っっ)
「リディア様」
イザークの声掛けにハッと我に返る。
(いけない、魅入っている場合でなかったわ)
デレ顔をシャキッと戻す。
「どこへ向かえばいい?」
「城の東側のウラヌへ向かいます、敵はウラヌからやってくる」
「!」
オズワルドが少し驚いた顔をする。
「ウラヌから?…ウラヌのどの辺りか具体的な場所は?」
『ウラヌから来るはずがない』とか言わないオズワルドにリディアが感心するように見上げた。
大体こういう時は、ここでひと悶着あるものだ。
だから、どう説明しようかと思っていたため、すんなり話を聞いてくれてリディアはホッと胸をなでおろす。
「行けば何とかなります」
「行けば?」
「信じてください」
「解った」
(! すっごい…あっさり信じてくれた…)
「あっさりね」
「今は一刻を争うのだろう?利害も一致している」
(今はそんな問答している時でない事を解っているんだわ…やっぱオズ様、いい)
惚れ込み見惚れ、また顔がデレ始めたところでキャサドラが焦ったように声を上げた。
「って、リディアも行く気?敵は聖女も狙いなのよ?」
「だけど私が行かないと場所解らないでしょ?」
「そうだけど…」
「大丈夫、なんてったってこっちにはオズがいるわ」
「はっそれもそうだな」
心配の表情を浮かべていたキャサドラの表情が和らぐ。
だがすぐにスッと真顔になる。
「リディアに言われた通りジーク殿下に伝令兵を向かわせた、だけど援軍は難しいわ」
「解ってる」
ジークヴァルトに伝わったとしても、すでに敵はこの城近くまでやって来ているだろう。
リディアが頷くと用意された馬にイザークと乗る。
「キャサドラ、城は任せたわ」
「任せといて、リディアも気を付けて」
お互い頷くと前を見た。
「団長!リディアを頼みます」
「ああ」
「じゃ、行くわよ!」
「はい」
「リディア様、大丈夫ですか?」
心配そうに見下ろすイザークに笑む。
「見えた」
「あれがウラヌ山脈」
ウラヌ山脈の辺りで馬を止める。
「それでどうする?」
「少し待って」
リディアは自分の簪を抜く。
(この簪がカミルの手作りなら、セオリー的には通信に使えるはずだけど…)
上手くいくかどうかわからないが、とにかく試そうと簪に声を掛ける。
「カミル、聞こえる?」
「?」
オズワルドとイザークが少し訝しむ。
”聞こえているよ、やっぱり来たんだね”
声だけがリディアの頭に響く。
(よしっ、通じた!)
「『やっぱり』という事はやはり敵がこのウラヌ山脈を?」
「誰と喋っている?…ん?それは…」
オズワルドが怪訝に見、そしてその簪を凝視する。
”通っているね“
「ごめんなさい、あなたのウラヌを少し荒らすわ」
”解っているよ、聖女リディア、映像を送ろう、その先はあなた次第、あなたの好きなようにするといい“
「ありがとう」
「リディア様‥?」
リディアの脳裏にウラヌを通り抜けようとする軍の映像が浮かぶ。
ボーっとするリディアに心配そうにイザークが顔を覗き込む。
「この道をもう少し先に進みましょう」
「はい」
オズワルドが怪訝そうな表情のまま頷く。
「では馬を動かします」
リディアを気遣う様に最初はゆっくりと馬を動かす。
しばらく進むとリディアが止める。
そしてウラヌの森を指さす。
「この先に敵がいる」
「!」
「奥は広めだが出口付近は細い道となっているわ」
生い茂る木々からは全く中は見えない。
なのにハッキリと断言するリディアに戸惑いつつ馬から降りる。
「作戦はこうよ」
降りると同時にリディアが作戦を口にする。
そして、隊長のように二人の前に立つ。
「敵の頭は列の真ん中あたりにいる、前方には剣士が、後方には弓を持った兵、そして出口付近の道は細いが見晴らしがいい」
リディアがピンと人差し指を立てる。
「こちらはオズとイザーク二人だ、私は戦力にはならない、よって狙い目は細い道で1対1の攻撃戦が望ましい」
「後方の弓の位置は?」
「そこは心配しなくていい」
「?」
「ここでイザークの出番よ」
「闇を出せばいいのですね」
「!」
オズワルドがピクリと眉を動かす。
闇は黒魔法だ。
イザークが魔物だと言っているも当然。
(やはり、この男魔物だったか…)
「そう、闇で視界を遮る、そうすれば1対1の構図が出来上がる、もしも弓を射ったとしても、そこはイザークが援護すればいい、大した矢は射ってこないでしょう、闇の中で矢が降り注ぐような危険な真似は自殺行為だし出来ないでしょうからね」
リディアの言葉に頷く。
「ただ、一つこの作戦で確認しておかなくてはいけない事があるわ」
そこでリディアがオズワルドをまっすぐ見上げる。
「?」
「オズワルド、自信は?」
その言葉に一瞬ピクリと眉を動かす。
「問題ない」
その表情に満足気に頷く。
「なまってなくてよかったわ」
そこで真剣な眼差しでオズワルドを見る。
「この作戦、いえ、この国の運命は今あなたに委ねられている」
「解っている、敵の数を教えないという事はそれなりにいるのだな」
リディアが頷く。
「じゃ、ちょっと顔をこちらへ」
「? こうか?」
リディアの顔の前に自分の顔を近付ける。
そんなオズワルドの両頬を両手で覆う。
「!」
リディアの唇がオズワルドの瞼にキスを落とす。
すると瞳がじわっと温かくなる。
「これでイザークの闇の魔法を相殺できるはずよ」
(おおっオズワルドに口付け魔法!これ外から見たいわ~)
魔法なんて口付けなくても出来る。
そこを敢えて口付けて魔法を使ったのは、もちろんリディアの邪心からだ。
そんな二人をイザークが睨み見る。
(口付けて魔法を使う事で騎士の指揮を上げるとは流石です…ですが…)
自分の拳をギュッと握りしめる。
「なるほど、敵は闇の中だが俺には見晴らしばっちりとという事か」
「ええ」
ニッコリとリディアが笑うと二人を見た。
「準備はいい?」
「いつでも大丈夫です」
「ああ」
「では、イザーク、ウラヌに向かって闇を放て!」
「はい」
イザークが一歩前に出てウラヌの森に向かって手を翳す。
その手から見事な大きな陣が浮かび上がる。
――― 混沌の闇よ、人々から光を奪い全てを闇に包み込め
呪文と共にウラヌが闇に包み込まれていく。
(ほぉ、これが黒魔法か、見事だな)
その見事な黒魔法に魅入っていると目の前の小さな美女が腰に手を当てた。
「さて、オズワルド」
イザークからリディアに目線を移す。
「長く自由に動けず鬱憤が溜まっているでしょう?」
思わぬ声掛けにリディアを見る。
「解消法にここは最適な場所だと思わない?」
リディアがオズワルドを見てニヤリと笑う。
「ああ」
オズワルドも少し唇の端を上げ返事を返すと、ボキボキと体を慣らす。
「さぁ、あなたの出番よ」
リディアが敵の居るウラヌに向かって両手を大きく広げる。
「溜めに溜めた鬱憤を晴らすがいい!そして、この戦でオズワルドここに在り!と、敵にも味方にもあなたを蔑ろにした奴らに知らしめてやるがいい!!」
その言葉にオズワルドの全身の血がぶわっと沸騰する。
「さぁ行きなさいっ!思う存分暴れろ!アグダス王宮騎士団長オズワルド!!」
瞳がギンっと戦の眼となったと思った刹那、リディアの髪がスカートが突風に靡く。
「!」
次の瞬間には敵の悲鳴を聞いていた。
(こ‥‥、怖えぇ‥‥)
格好よく勇ましい事を言って見せたリディアは目を見開いたまま唇をひくひくと動かす。
オズワルドの戦闘モードをリアルで間近に見、恐怖に体ががくがくと震える。
「乗せ過ぎたかしら…?」
(でも一度はこういうの言ってみたかったのよね~)
まだバクバクいう心臓を手で押さえながら、森へと振り返った。
(はぁ~~でもやっぱ、本気モードのオズは素敵だわ)
と、こんな時でも相変わらずゲス思考を発揮していた。
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