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第82話 闇の獣人、特殊空間のファイティングゾーンで魔神王達とバトルする(その1)
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あれからゴルガルスに魔神王のことを聞いてみたら、全員がとても個性的ですでに俺の事は知れ渡っているのだという。時空の大精霊を何体も眷属にして、元・神獣のエンペラースライムさえも眷属にしている、漆黒の獣人がいるという情報をどこからか聞いていたらしい。
それで誰か一柱でも、俺の眷属になったら他の魔神王達が総出で創造したファイティングゾーンという、どんな激しい戦闘をしても周囲への影響を及ぼさない特殊空間に招待してやろうという話になっているらしい。
どうも俺が魔神を10体も眷属にしたことで、俺の事は魔神王達もある程度までは把握しているようだった。
「なるほど。つまり俺がその特殊空間に行けば、多くの魔神王に会えて、まとめて眷属にできると思っていいのかな?」
「はい。彼らにも魔神王としてのプライドがありますから、あなたさまが相手にした魔神達のように、複数で勝負しようとは思わないでしょう。よほどの窮地に陥らない限りは、一対一の戦いを始めて、誰か一柱が敗れたら、また次の魔神王が戦いを挑むという形式になっております」
体を小さく震わせて俺の問いに素早く、かつ礼儀正しく返答するゴルガルス。どうやら俺が全裸で彼の全身全霊の一撃を受けても、全くダメージを受けないような防御力を身に着けたことに畏怖を感じているらしい。
ちなみに今の俺はマントで前を隠している状態だ。他の魔神王がどんな攻撃をしてくるかわからないが、また魔法防御力と物理防御力を上げるチャンスだからな。それが複数揃っていれば尚更だ。
だが少しの怯えで済んでおり、恐怖によって歯の根が合わないほどじゃないのが助かる。あまりに恐怖に震えていると腰が抜けてまともに動けなくなるからな。
「ではそこへ案内してもらおうか。…で、魔神王はそこに何体ほどいるんだ?」
「それが…気まぐれな者が多いので我にも正確な数はわかりませんが、少なくとも3柱はあなたさまに関心があるようです」
塔の最上階から開かれた空間へと足を踏み入れた俺とゴルガルスは、歩きながらそんな事を話していた。
他の魔神王の元に案内するという役割上、俺の前に立って歩くゴルガルスはちらちらと俺の方を振り向きながらも迷いのない足取りで先を進んでいく。
そんなに心配しなくても俺はお前と契約したんだから、はぐれたりしない。万が一はぐれたとしても、すぐにお前の位置を把握できるんだから。
そう思っていたら、彼が足を止めた。
「こちらです。この木の向こう側が魔神王達が総出で作り上げた戦闘の場、ファイティングフィールドになりますので、覚悟なされた方がいいかと」
「覚悟なんてとっくに済んでいるさ。それじゃ行くとしようか」
全く平気な顔をしている俺に鼻白んだ顔をしたゴルガルスだが、軽くため息をつくと木の中に入っていった。
いや、これは幻像だ。実際には木なんて生えていない。ただのまやかしだった。
そして俺はゴルガルスに続いて中に入っていく。
そこは非常に広大な草原だった。見渡す限り、地平線の彼方まで草原のみ。空を見上げれば蒼天で雲は小さなものがまばらにあるだけだ。
だが複数のアビリティを吸収した俺はこの空間が人工的なもの…即ち、魔力によって作られたものであることがわかっていた。
それも複数の魔力によってこの空間が作られている。確かにここなら海神王の槍を30レベルの100メートル大のものを召喚して、敵にぶつけても1回だけなら確実に周囲に被害をもたらすことはないだろう。
もっとも2回以上だと、どうなるのかはわからないが…。
そして俺はこの空間の中から複数の反応があるのに気づいていた。ゴルガルスと同じかそれ以上の気配。
間違いなく魔神王が何体かいる。少なくとも3体はいるな。
と、思っていたら目の前に転移してくるのがいた。どうやら向こうから来てくれたようだった。
「はじめましてー。あたしはスライムマスターのスリナっていいます。ゴルガルス倒してここまで来たようだね。
偉いねぇ。それじゃ他の魔神王と契約したいんでしょ? だったらあたしと戦って勝てたら――」
「抜け駆けはいけないなぁ。スリナ。僕だってこのラフィアスって獣人と戦いたいんだから、勝手に一番手を名乗るのは感心しないよ?」
真紅の髪を三つ編みにして後ろに流している、快活な少女だが…その纏う魔力はゴルガルス以上かも。
手には短杖(ワンド)にこれまた真紅のローブ。その下には白のタンクトップと半ズボンと女の子らしくない恰好している。いや、この恰好の方が動きやすいからだな。
で、彼女の台詞の途中に割り込んだ少年は、スリナという魔神王とは対照的に水色の髪を生やしている。
こちらは典型的な魔術師の恰好だ。茶色のフード付きローブに髪を同じ水色の襟付きのシャツとズボンと靴。
さすがに靴は茶色だが、シャツとズボンまで髪と同じ色とは、よっぽど水色が好きなんだな。
「はじめまして。ラフィアスさんと言ったかな? 僕は蟲使いのジェゼラン。いろんな蟲が大好きでね。戦うんならすごく嫌な相手だと思うよ、僕は…」
そう言いながらフフッと笑っているジェゼラン。おー言うじゃないか。だったらその蟲達をまとめて駆除してやろうじゃないの。
その時、第三の声が頭上から降ってきた。
「おまえら、ボクを置き去りにしていったと思ったらこんな楽しそうなことしててズルイぞ!
…あ、はじめまして。ゴルガルスを倒した獣人さんだっけ? 確かラフィアスさんだっけかな?
ボクも魔神王の一柱なんだよ。ボクの名前はね、ミルリアーシェっていうの。長いんならミルリアでもいいよ?
ね、契約したい? 契約したいでしょ? でも残念でしたー。ボクたちはね、自分達より強い奴でないと契約したくないの。というわけでボク達の誰かと戦って勝てたら、君は二人目の魔神王と契約した、人類史上でもほんの数人しか遂げていない偉業を果たしたことになるの」
「つまり、契約したらあたしらはそこのゴルガルス同様にあんたの下僕になるってことだからね。戦ってあんたの実力を見極めさせてほしいってわけ」
紫のショートカットヘアに黒いローブを着たミルリアの言葉を継いでスリナが締めくくる。なるほどな。確かによほど惚れた相手でない限り、自分より弱い奴の下僕になんかなりたくないな。こいつらが俺の実力を確かめたいというのも納得だ。
「言っておくが俺はそこそこ強いぞ? 何ならお前ら全員で俺と戦ってみるか?」
だが彼等は互いの顔を見つめていたが、すぐに互いの首を横に振った。
「それは無理だね。だって僕達全員で挑んだら君が粉々になっちゃうもん」
「それに誰が攻撃をするのかについても早い者勝ちになっているからね。下手したら喧嘩になって殺し合いになっちゃう。あんたがそれを狙っているとは思えないけどさ。あたしらチームワークってあんまりないのよ、これが」
「うんうん。ボク達はみんな個性的だからねー。あ、でも最初に誰と戦うのかぐらいは君が選んでもいいと思うよ? だって君はあのゴルガルスと戦って勝ったわけだし。そのご褒美という意味でも君に相手を選ばせてあげようじゃないか。そして君が勝ったら、次の相手をまたご褒美として君が選ぶ。みんなはどう思う?」
「賛成だわ。考えてみればゴルガルスを倒したことも信じられないけど、それが本当ならご褒美の一つもあげないとね。あたしら魔神王なんだし。偉業や覇業を為した人物を賞賛して何かあげないと。でないと名前だけの魔神王になっちゃうからね」
「僕も賛成だね。この獣人、隠しているけどさ。こうして近くで見ると相当な実力者だよ? 僕の蟲達がさっきから落ち着かないからね。こんなにソワソワしているのって何百年ぶりだろうね。この子達をなだめるのも一苦労だよ、全く」
スリナとジェゼランが同意したのを見て、俺はもう面倒なのでスリナを指さした。
「あら、あたしでいいの? ま、興味本位で聞くけど何で? もしかしてあたしの美貌に惚れちゃった?」
悪戯っぽい笑顔を浮かべるスリナ。どうやら最初に戦えるので嬉しくてたまらないらしい。俺は彼女の軽口を一蹴した。
「別に。単に最初に会話したから。それだけだ。もしも俺に惚れられたいんなら、その纏う魔力を抑えて、もっと女の子らしい恰好をしろ。それからその目つき。血に飢えた魔獣そのものだぞ? そんな目つきしているんじゃ男にはモテないな」
顔つきは悪くないが、こいつも戦闘狂なのか、バトルに飢えているのがビンビン伝わってくる。
俺の指摘に顔をしかめたが、スリナはすぐにまた上機嫌な顔になる。
「結構言ってくれるじゃないの。ま、いいわ。どうせあんたはあたしのスライム達の餌食になるんだからさ」
「御託はいいさ。俺の目的はお前らを滅ぼすことじゃない。契約することだ。だから死なない程度には手加減してやるから、かかってこい」
俺の挑発にオレンジの瞳が怒りに燃える。他の魔神王は苦笑を浮かべると、姿を消したが気配は感じる。巻き込まれないための対策といったところか。
スリナはいくつもの魔法陣を空中に発生させると、次々にスライムを召喚していく。
燃え盛る炎をまとったフレイムスライムに。雷を全身にまとっているサンダースライムか。
そして全身から鋭いトゲを生やしているスライムに、ナイフのような刃を生やしているスライム。
いずれも金属質のメタル系のスライムだ。そいつらが俺目掛けて襲い掛かってくる。
幸いなのは、同士討ちを恐れて一斉に襲い掛かってこないところか。
鬱陶しいので全員の寿命を強奪。さすがにスライムだと抵抗力がないのでボトボトと地面に落ちていく。
スリナは一瞬、眉をひそめたが…懲りずにさっきよりも大量の魔法陣を出現させてスライムを沢山召喚していく。
空中から現れてきた大量のスライムは、俺には目もくれずに次々に集まっていき、直径20メートル。高さ30メートルはあろうかというスライムになっていった。
「アッハハハハ! どう? あたしのヒュージ・スライムは! これなら魔法抵抗力も50倍以上。下手な攻撃まほうなんかは効かな――」
空中から見ていたスリナは俺がまた寿命強奪のアビリティを使ったことで、あっさりと倒れて元のスライムの集団に戻ったことにあんぐりと口を開けていた。
「うーん。大して寿命はもっていなかったな。せいぜい500年ってとこか。あまり長く育っていないばかりだったようだな」
ピクリとも動かないスライムの集団と俺を交互に見たスリナは、顔を徐々に真っ赤にしていき、俺に人差し指を突き付けて宣言した。
「な、何よいい気になっちゃって! こうなったらあたしの得意技を見せてやる。あたしを本気で怒らせたこと。後悔させてやるわ!」
完全に負け犬の遠吠えにしか聞こえない台詞を言いながら、彼女は目をつぶって真紅のオーラを全身から放出していく。
そして光が彼女の全身を覆いつくし、そのまぶしさに俺は闇の壁をドーム状に展開して光から身を守る。
光が収まった時…気配が変わったのを感じた俺は闇の壁を解除してみた。
そこには全長30メートル。幅も25メートルはあろうかという、一匹の巨大なスライムが俺の前に鎮座していた。
「ふふっ。どうお? このあたしの変化魔法は! 今のあたしはクイーンスライム! ありとあらゆる攻撃を繰り出すことができるんだから。さあ、あんたに攻撃方法を選ばせてあげる。
どう? 燃やされたい? それとも凍らされたい? それとも溶かされたい? どれでも好きな方法を選んでくれても構わないわよ?」
俺はマントをはだけて、また全裸になると、そのままあぐらをかいて座り込んだ。はっきり言って大したことがなくて戦う気力が涌かなくなってきた。
確かに彼女の変化術はすごい。ここまで大きなスライムに変身できる術者は少ないだろう。しかもクイーンスライムとなると伝説級のスライムだ。少なく見積もってもその実力はS級からSS級だ。
いきなり全裸になった俺に、彼女は戸惑ったような声を上げた。
「ちょ、何いきなり脱いでるのよ! もしかしてあんた露出狂? さらにはマゾヒストの特徴でもあるの?」
「違う。防御には自信があるから、酸や火で服がボロボロになるのが嫌なだけだった。それだけだよ。大した意味はない」
「へぇえ…。意外と潔いのねぇ。それじゃあんたのその潔さに免じて、ドロドロに溶かしてあげるわ!」
そう言うなり、樽の水10杯分はあろうかという大容量の酸を俺めがけて浴びせてくる。
水竜は水のブレスを吐くということで有名だが、それを細くして水圧を強めたものを浴びせるのがスリナの得意技だったようだ。
その大量の酸は俺に直撃した。結構熱いな。体中がビリビリと電撃を食らったのとは似て非なるしびれを感じさせる。染み通るようなその痺れを感じることはあっても、俺の体毛を溶かしたり、痛みを感じさせることはない。
「その程度か? この程度の酸じゃ俺を殺すどころか、傷つけることさえできないぞ?」
俺は浄化魔法・ピュリファイをかけて酸を消していく。やっぱり不快だと思った対象物は酸であっても有効みたいだな。
しかしさすがは覇王竜の装備シリーズだな。あれだけ大量の酸を浴びても傷一つ付いてないのには驚いた。
結構気に入っている装備品だから、少しでも傷が付いていたら即座に「修復」のアビリティで直すつもりだったんだが、額当てにもマントにも指輪にもブーツにも全く傷がついていないし、傷んでもいない。
どうやらゴルガルスに全身全霊の一撃を1000回浴びせてもらっただけの甲斐はあったようだ。
あれは物理・魔力の両方を大ダメージで与える奥義だからな。
その分だけ俺の防御力も上がって酸を大量に浴びても溶けないほどの防御力になったことが証明された。
「な、何よ。こうなったらあたしの攻撃を全部浴びせてやる! 得意面していられるのも今だけなんだから!」
その言葉が終わらないうちに、酸、火炎、凍気を浴びせてくるが、俺に直撃しても傷をつけるまでには至らない。
さらには触手を変化させて鋭利な刃にして左右から切り刻もうとしてくるが、それをまともに食らっても、俺の体には傷一つつかない。
しびれを切らしたスリナは、ジャンプすると勢いよく空中へと飛び上がった。
何をするのかと思ったら、そのまま俺の頭上へと降ってきた。
ズシーン!! とでかい音を立てて、大重量による衝撃が散らした無数の草が草原中に散らばっていく。
「ふふっ。見事に下敷きになったようね。いくら物理・魔法の両方にすさまじい防御力があったとしても、今のあたしのクイーンスライムによる大重量によるのしかかり攻撃の前には無力。よって相手が圧死した以上、この勝負はあたしの勝ち、えっ?」
勝利の宣言をしようとした際に、己の巨体が下から揺らされて中断されてしまったスリナ。
驚く彼女を尻目に、俺はクイーンスライムの体を持ち上げてそのまま10メートルほど離れた所に放り投げる。
これでも射精するのに飽きた時はリビング・ホイールの遺体を持っては、そのまま上げるという鍛錬もしていたんだ。その時はどこまで重いものを持ち上げられるか試してみたんだが、黄金竜の遺体とかも軽く持ち上げられるからまさかと思って50メートルはあろうかというリビング・ホイールを持ち上げてみたら、本当に持ち上がった。
もっとも最初は4、5秒が限界だったけどな。今では10分くらいなら持ち上げ続けることができる。
その俺がクイーンスライムを持ち上げられないはずがない。よってこいつの、のしかかり攻撃も俺には通用しないというわけだ。
とはいえ、これも多くのアビリティの相乗効果によるものであって、決して威張れるものじゃないんだけどな。
「まだよ! まだあたしは負けていない。こうなったら…こうなったら! もっと多くのスライムを召喚して、取り込んで最強のスライムになってやる!」
「無駄だ。お前の実力では俺には勝てない。お前のかわいいスライムを無駄に消耗させるだけだ」
「そんなのやってみないとわからないでしょ! …ははぁ。さてはあんた怖いのね? あたしが最恐のエンプレス・スライムになることが」
「いや、違う。俺はエンペラースライムをすでに下僕にしているからな。だからそいつに比べたらお前が成長しても俺には勝てないと断言できるのさ。…来い、我が下僕の魔獣、エペラン!」
俺が草原の適当な場所を指さすと、そこの空間が揺らぎ始めた。
5秒も経たない内に、そこには紫色の30cmほどのスライムが現れて、触手を伸ばして俺に挨拶をした。
「やっほー。あるじ様! エペランを呼んでくれて嬉しいな。それで今回は何をすればいいの?」
「とりあえずあそこのクイーンスライムを屈服させたいんで、死なない程度に倒しておきたいんだが。何かいい知恵はあるか?」
するとエペランは対抗意識を燃やしたのか、あっという間に全長60メートルはあろうかという巨大スライムになってしまった。
「エペランはね。エンペラースライムなの。だからお前みたいなクイーンスライムごときがエペランのあるじ様には勝てないってはっきりわかるの。だからね、降参するなら今のうちだよ? これでもあるじ様は手加減してやっているんだから」
その言葉にスリナは激怒したのか、白いスライムが真っ赤になった。
続いてその真っ赤なクイーンスライムが3つに分裂した。おお、すごいな。その質量と魔力からして、単なる幻や幻影といった小細工じゃない。
本当にあのでかさで分裂したんだ。さすがは魔神王だな。あなどれない。
「うーん。分裂したのはいいけど…駄目だね。あの程度の魔力じゃあるじ様には勝てないよ」
眼下の3体に分裂したクイーンスライムを冷静に分析するエペラン。
「それじゃどうすればあいつを屈服させられるかわかるか? エペラン」
「そんなの簡単だよ。分裂した左右の分身をね。あるじ様がふっとばしちゃえばそれで戦意喪失すると思うよ」
俺はエペランのアドバイスを参考にして、闇の中の空間からリビング・ホイールの遺体を取り出した。
全長50メートルの巨体を持った車輪型の魔法生物だ。それを俺は持ち上げて、右の分裂体に向けてぶん投げた。
見事に直撃した分裂体はそのまま崩壊していく。俺は念動のアビリティで投げたリビング・ホイールの遺体を引き寄せると、また持ち上げては左の分裂体に向けてぶん投げて破壊してやった。
まさかこれほどの大きさと質量を魔法なしで破壊できるとは思わなかったのだろう。
だが目の前で己の生み出した分裂体を二体も破壊されたのを目の当たりにしたスリナは、元の少女の姿になると、俺の前でひれ伏して全面降伏したのだった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
後書きです。最近暑いので話が浮かんでも断片的だったり、うまくまとめられなかったりというのが顕著になってきています。
またラフィアスも強くなっていますが、彼自身が作中で語っているようにアビリティの相乗効果によるものが強いので、威張れるものじゃないのです。
逆に強くなっているから、相手を殺さないでどうやって手加減するかを考えなければいけなくなってしまっています。
これも部下の魔獣エペランや大精霊達に任せればいいのでしょうが、あまりに頼り過ぎると自分が成長しないので
ラフィアスはなるべく自分でやろうとしています。
そんなわけでスライム関係のお話を読んでくれてありがとうございます。
それで誰か一柱でも、俺の眷属になったら他の魔神王達が総出で創造したファイティングゾーンという、どんな激しい戦闘をしても周囲への影響を及ぼさない特殊空間に招待してやろうという話になっているらしい。
どうも俺が魔神を10体も眷属にしたことで、俺の事は魔神王達もある程度までは把握しているようだった。
「なるほど。つまり俺がその特殊空間に行けば、多くの魔神王に会えて、まとめて眷属にできると思っていいのかな?」
「はい。彼らにも魔神王としてのプライドがありますから、あなたさまが相手にした魔神達のように、複数で勝負しようとは思わないでしょう。よほどの窮地に陥らない限りは、一対一の戦いを始めて、誰か一柱が敗れたら、また次の魔神王が戦いを挑むという形式になっております」
体を小さく震わせて俺の問いに素早く、かつ礼儀正しく返答するゴルガルス。どうやら俺が全裸で彼の全身全霊の一撃を受けても、全くダメージを受けないような防御力を身に着けたことに畏怖を感じているらしい。
ちなみに今の俺はマントで前を隠している状態だ。他の魔神王がどんな攻撃をしてくるかわからないが、また魔法防御力と物理防御力を上げるチャンスだからな。それが複数揃っていれば尚更だ。
だが少しの怯えで済んでおり、恐怖によって歯の根が合わないほどじゃないのが助かる。あまりに恐怖に震えていると腰が抜けてまともに動けなくなるからな。
「ではそこへ案内してもらおうか。…で、魔神王はそこに何体ほどいるんだ?」
「それが…気まぐれな者が多いので我にも正確な数はわかりませんが、少なくとも3柱はあなたさまに関心があるようです」
塔の最上階から開かれた空間へと足を踏み入れた俺とゴルガルスは、歩きながらそんな事を話していた。
他の魔神王の元に案内するという役割上、俺の前に立って歩くゴルガルスはちらちらと俺の方を振り向きながらも迷いのない足取りで先を進んでいく。
そんなに心配しなくても俺はお前と契約したんだから、はぐれたりしない。万が一はぐれたとしても、すぐにお前の位置を把握できるんだから。
そう思っていたら、彼が足を止めた。
「こちらです。この木の向こう側が魔神王達が総出で作り上げた戦闘の場、ファイティングフィールドになりますので、覚悟なされた方がいいかと」
「覚悟なんてとっくに済んでいるさ。それじゃ行くとしようか」
全く平気な顔をしている俺に鼻白んだ顔をしたゴルガルスだが、軽くため息をつくと木の中に入っていった。
いや、これは幻像だ。実際には木なんて生えていない。ただのまやかしだった。
そして俺はゴルガルスに続いて中に入っていく。
そこは非常に広大な草原だった。見渡す限り、地平線の彼方まで草原のみ。空を見上げれば蒼天で雲は小さなものがまばらにあるだけだ。
だが複数のアビリティを吸収した俺はこの空間が人工的なもの…即ち、魔力によって作られたものであることがわかっていた。
それも複数の魔力によってこの空間が作られている。確かにここなら海神王の槍を30レベルの100メートル大のものを召喚して、敵にぶつけても1回だけなら確実に周囲に被害をもたらすことはないだろう。
もっとも2回以上だと、どうなるのかはわからないが…。
そして俺はこの空間の中から複数の反応があるのに気づいていた。ゴルガルスと同じかそれ以上の気配。
間違いなく魔神王が何体かいる。少なくとも3体はいるな。
と、思っていたら目の前に転移してくるのがいた。どうやら向こうから来てくれたようだった。
「はじめましてー。あたしはスライムマスターのスリナっていいます。ゴルガルス倒してここまで来たようだね。
偉いねぇ。それじゃ他の魔神王と契約したいんでしょ? だったらあたしと戦って勝てたら――」
「抜け駆けはいけないなぁ。スリナ。僕だってこのラフィアスって獣人と戦いたいんだから、勝手に一番手を名乗るのは感心しないよ?」
真紅の髪を三つ編みにして後ろに流している、快活な少女だが…その纏う魔力はゴルガルス以上かも。
手には短杖(ワンド)にこれまた真紅のローブ。その下には白のタンクトップと半ズボンと女の子らしくない恰好している。いや、この恰好の方が動きやすいからだな。
で、彼女の台詞の途中に割り込んだ少年は、スリナという魔神王とは対照的に水色の髪を生やしている。
こちらは典型的な魔術師の恰好だ。茶色のフード付きローブに髪を同じ水色の襟付きのシャツとズボンと靴。
さすがに靴は茶色だが、シャツとズボンまで髪と同じ色とは、よっぽど水色が好きなんだな。
「はじめまして。ラフィアスさんと言ったかな? 僕は蟲使いのジェゼラン。いろんな蟲が大好きでね。戦うんならすごく嫌な相手だと思うよ、僕は…」
そう言いながらフフッと笑っているジェゼラン。おー言うじゃないか。だったらその蟲達をまとめて駆除してやろうじゃないの。
その時、第三の声が頭上から降ってきた。
「おまえら、ボクを置き去りにしていったと思ったらこんな楽しそうなことしててズルイぞ!
…あ、はじめまして。ゴルガルスを倒した獣人さんだっけ? 確かラフィアスさんだっけかな?
ボクも魔神王の一柱なんだよ。ボクの名前はね、ミルリアーシェっていうの。長いんならミルリアでもいいよ?
ね、契約したい? 契約したいでしょ? でも残念でしたー。ボクたちはね、自分達より強い奴でないと契約したくないの。というわけでボク達の誰かと戦って勝てたら、君は二人目の魔神王と契約した、人類史上でもほんの数人しか遂げていない偉業を果たしたことになるの」
「つまり、契約したらあたしらはそこのゴルガルス同様にあんたの下僕になるってことだからね。戦ってあんたの実力を見極めさせてほしいってわけ」
紫のショートカットヘアに黒いローブを着たミルリアの言葉を継いでスリナが締めくくる。なるほどな。確かによほど惚れた相手でない限り、自分より弱い奴の下僕になんかなりたくないな。こいつらが俺の実力を確かめたいというのも納得だ。
「言っておくが俺はそこそこ強いぞ? 何ならお前ら全員で俺と戦ってみるか?」
だが彼等は互いの顔を見つめていたが、すぐに互いの首を横に振った。
「それは無理だね。だって僕達全員で挑んだら君が粉々になっちゃうもん」
「それに誰が攻撃をするのかについても早い者勝ちになっているからね。下手したら喧嘩になって殺し合いになっちゃう。あんたがそれを狙っているとは思えないけどさ。あたしらチームワークってあんまりないのよ、これが」
「うんうん。ボク達はみんな個性的だからねー。あ、でも最初に誰と戦うのかぐらいは君が選んでもいいと思うよ? だって君はあのゴルガルスと戦って勝ったわけだし。そのご褒美という意味でも君に相手を選ばせてあげようじゃないか。そして君が勝ったら、次の相手をまたご褒美として君が選ぶ。みんなはどう思う?」
「賛成だわ。考えてみればゴルガルスを倒したことも信じられないけど、それが本当ならご褒美の一つもあげないとね。あたしら魔神王なんだし。偉業や覇業を為した人物を賞賛して何かあげないと。でないと名前だけの魔神王になっちゃうからね」
「僕も賛成だね。この獣人、隠しているけどさ。こうして近くで見ると相当な実力者だよ? 僕の蟲達がさっきから落ち着かないからね。こんなにソワソワしているのって何百年ぶりだろうね。この子達をなだめるのも一苦労だよ、全く」
スリナとジェゼランが同意したのを見て、俺はもう面倒なのでスリナを指さした。
「あら、あたしでいいの? ま、興味本位で聞くけど何で? もしかしてあたしの美貌に惚れちゃった?」
悪戯っぽい笑顔を浮かべるスリナ。どうやら最初に戦えるので嬉しくてたまらないらしい。俺は彼女の軽口を一蹴した。
「別に。単に最初に会話したから。それだけだ。もしも俺に惚れられたいんなら、その纏う魔力を抑えて、もっと女の子らしい恰好をしろ。それからその目つき。血に飢えた魔獣そのものだぞ? そんな目つきしているんじゃ男にはモテないな」
顔つきは悪くないが、こいつも戦闘狂なのか、バトルに飢えているのがビンビン伝わってくる。
俺の指摘に顔をしかめたが、スリナはすぐにまた上機嫌な顔になる。
「結構言ってくれるじゃないの。ま、いいわ。どうせあんたはあたしのスライム達の餌食になるんだからさ」
「御託はいいさ。俺の目的はお前らを滅ぼすことじゃない。契約することだ。だから死なない程度には手加減してやるから、かかってこい」
俺の挑発にオレンジの瞳が怒りに燃える。他の魔神王は苦笑を浮かべると、姿を消したが気配は感じる。巻き込まれないための対策といったところか。
スリナはいくつもの魔法陣を空中に発生させると、次々にスライムを召喚していく。
燃え盛る炎をまとったフレイムスライムに。雷を全身にまとっているサンダースライムか。
そして全身から鋭いトゲを生やしているスライムに、ナイフのような刃を生やしているスライム。
いずれも金属質のメタル系のスライムだ。そいつらが俺目掛けて襲い掛かってくる。
幸いなのは、同士討ちを恐れて一斉に襲い掛かってこないところか。
鬱陶しいので全員の寿命を強奪。さすがにスライムだと抵抗力がないのでボトボトと地面に落ちていく。
スリナは一瞬、眉をひそめたが…懲りずにさっきよりも大量の魔法陣を出現させてスライムを沢山召喚していく。
空中から現れてきた大量のスライムは、俺には目もくれずに次々に集まっていき、直径20メートル。高さ30メートルはあろうかというスライムになっていった。
「アッハハハハ! どう? あたしのヒュージ・スライムは! これなら魔法抵抗力も50倍以上。下手な攻撃まほうなんかは効かな――」
空中から見ていたスリナは俺がまた寿命強奪のアビリティを使ったことで、あっさりと倒れて元のスライムの集団に戻ったことにあんぐりと口を開けていた。
「うーん。大して寿命はもっていなかったな。せいぜい500年ってとこか。あまり長く育っていないばかりだったようだな」
ピクリとも動かないスライムの集団と俺を交互に見たスリナは、顔を徐々に真っ赤にしていき、俺に人差し指を突き付けて宣言した。
「な、何よいい気になっちゃって! こうなったらあたしの得意技を見せてやる。あたしを本気で怒らせたこと。後悔させてやるわ!」
完全に負け犬の遠吠えにしか聞こえない台詞を言いながら、彼女は目をつぶって真紅のオーラを全身から放出していく。
そして光が彼女の全身を覆いつくし、そのまぶしさに俺は闇の壁をドーム状に展開して光から身を守る。
光が収まった時…気配が変わったのを感じた俺は闇の壁を解除してみた。
そこには全長30メートル。幅も25メートルはあろうかという、一匹の巨大なスライムが俺の前に鎮座していた。
「ふふっ。どうお? このあたしの変化魔法は! 今のあたしはクイーンスライム! ありとあらゆる攻撃を繰り出すことができるんだから。さあ、あんたに攻撃方法を選ばせてあげる。
どう? 燃やされたい? それとも凍らされたい? それとも溶かされたい? どれでも好きな方法を選んでくれても構わないわよ?」
俺はマントをはだけて、また全裸になると、そのままあぐらをかいて座り込んだ。はっきり言って大したことがなくて戦う気力が涌かなくなってきた。
確かに彼女の変化術はすごい。ここまで大きなスライムに変身できる術者は少ないだろう。しかもクイーンスライムとなると伝説級のスライムだ。少なく見積もってもその実力はS級からSS級だ。
いきなり全裸になった俺に、彼女は戸惑ったような声を上げた。
「ちょ、何いきなり脱いでるのよ! もしかしてあんた露出狂? さらにはマゾヒストの特徴でもあるの?」
「違う。防御には自信があるから、酸や火で服がボロボロになるのが嫌なだけだった。それだけだよ。大した意味はない」
「へぇえ…。意外と潔いのねぇ。それじゃあんたのその潔さに免じて、ドロドロに溶かしてあげるわ!」
そう言うなり、樽の水10杯分はあろうかという大容量の酸を俺めがけて浴びせてくる。
水竜は水のブレスを吐くということで有名だが、それを細くして水圧を強めたものを浴びせるのがスリナの得意技だったようだ。
その大量の酸は俺に直撃した。結構熱いな。体中がビリビリと電撃を食らったのとは似て非なるしびれを感じさせる。染み通るようなその痺れを感じることはあっても、俺の体毛を溶かしたり、痛みを感じさせることはない。
「その程度か? この程度の酸じゃ俺を殺すどころか、傷つけることさえできないぞ?」
俺は浄化魔法・ピュリファイをかけて酸を消していく。やっぱり不快だと思った対象物は酸であっても有効みたいだな。
しかしさすがは覇王竜の装備シリーズだな。あれだけ大量の酸を浴びても傷一つ付いてないのには驚いた。
結構気に入っている装備品だから、少しでも傷が付いていたら即座に「修復」のアビリティで直すつもりだったんだが、額当てにもマントにも指輪にもブーツにも全く傷がついていないし、傷んでもいない。
どうやらゴルガルスに全身全霊の一撃を1000回浴びせてもらっただけの甲斐はあったようだ。
あれは物理・魔力の両方を大ダメージで与える奥義だからな。
その分だけ俺の防御力も上がって酸を大量に浴びても溶けないほどの防御力になったことが証明された。
「な、何よ。こうなったらあたしの攻撃を全部浴びせてやる! 得意面していられるのも今だけなんだから!」
その言葉が終わらないうちに、酸、火炎、凍気を浴びせてくるが、俺に直撃しても傷をつけるまでには至らない。
さらには触手を変化させて鋭利な刃にして左右から切り刻もうとしてくるが、それをまともに食らっても、俺の体には傷一つつかない。
しびれを切らしたスリナは、ジャンプすると勢いよく空中へと飛び上がった。
何をするのかと思ったら、そのまま俺の頭上へと降ってきた。
ズシーン!! とでかい音を立てて、大重量による衝撃が散らした無数の草が草原中に散らばっていく。
「ふふっ。見事に下敷きになったようね。いくら物理・魔法の両方にすさまじい防御力があったとしても、今のあたしのクイーンスライムによる大重量によるのしかかり攻撃の前には無力。よって相手が圧死した以上、この勝負はあたしの勝ち、えっ?」
勝利の宣言をしようとした際に、己の巨体が下から揺らされて中断されてしまったスリナ。
驚く彼女を尻目に、俺はクイーンスライムの体を持ち上げてそのまま10メートルほど離れた所に放り投げる。
これでも射精するのに飽きた時はリビング・ホイールの遺体を持っては、そのまま上げるという鍛錬もしていたんだ。その時はどこまで重いものを持ち上げられるか試してみたんだが、黄金竜の遺体とかも軽く持ち上げられるからまさかと思って50メートルはあろうかというリビング・ホイールを持ち上げてみたら、本当に持ち上がった。
もっとも最初は4、5秒が限界だったけどな。今では10分くらいなら持ち上げ続けることができる。
その俺がクイーンスライムを持ち上げられないはずがない。よってこいつの、のしかかり攻撃も俺には通用しないというわけだ。
とはいえ、これも多くのアビリティの相乗効果によるものであって、決して威張れるものじゃないんだけどな。
「まだよ! まだあたしは負けていない。こうなったら…こうなったら! もっと多くのスライムを召喚して、取り込んで最強のスライムになってやる!」
「無駄だ。お前の実力では俺には勝てない。お前のかわいいスライムを無駄に消耗させるだけだ」
「そんなのやってみないとわからないでしょ! …ははぁ。さてはあんた怖いのね? あたしが最恐のエンプレス・スライムになることが」
「いや、違う。俺はエンペラースライムをすでに下僕にしているからな。だからそいつに比べたらお前が成長しても俺には勝てないと断言できるのさ。…来い、我が下僕の魔獣、エペラン!」
俺が草原の適当な場所を指さすと、そこの空間が揺らぎ始めた。
5秒も経たない内に、そこには紫色の30cmほどのスライムが現れて、触手を伸ばして俺に挨拶をした。
「やっほー。あるじ様! エペランを呼んでくれて嬉しいな。それで今回は何をすればいいの?」
「とりあえずあそこのクイーンスライムを屈服させたいんで、死なない程度に倒しておきたいんだが。何かいい知恵はあるか?」
するとエペランは対抗意識を燃やしたのか、あっという間に全長60メートルはあろうかという巨大スライムになってしまった。
「エペランはね。エンペラースライムなの。だからお前みたいなクイーンスライムごときがエペランのあるじ様には勝てないってはっきりわかるの。だからね、降参するなら今のうちだよ? これでもあるじ様は手加減してやっているんだから」
その言葉にスリナは激怒したのか、白いスライムが真っ赤になった。
続いてその真っ赤なクイーンスライムが3つに分裂した。おお、すごいな。その質量と魔力からして、単なる幻や幻影といった小細工じゃない。
本当にあのでかさで分裂したんだ。さすがは魔神王だな。あなどれない。
「うーん。分裂したのはいいけど…駄目だね。あの程度の魔力じゃあるじ様には勝てないよ」
眼下の3体に分裂したクイーンスライムを冷静に分析するエペラン。
「それじゃどうすればあいつを屈服させられるかわかるか? エペラン」
「そんなの簡単だよ。分裂した左右の分身をね。あるじ様がふっとばしちゃえばそれで戦意喪失すると思うよ」
俺はエペランのアドバイスを参考にして、闇の中の空間からリビング・ホイールの遺体を取り出した。
全長50メートルの巨体を持った車輪型の魔法生物だ。それを俺は持ち上げて、右の分裂体に向けてぶん投げた。
見事に直撃した分裂体はそのまま崩壊していく。俺は念動のアビリティで投げたリビング・ホイールの遺体を引き寄せると、また持ち上げては左の分裂体に向けてぶん投げて破壊してやった。
まさかこれほどの大きさと質量を魔法なしで破壊できるとは思わなかったのだろう。
だが目の前で己の生み出した分裂体を二体も破壊されたのを目の当たりにしたスリナは、元の少女の姿になると、俺の前でひれ伏して全面降伏したのだった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
後書きです。最近暑いので話が浮かんでも断片的だったり、うまくまとめられなかったりというのが顕著になってきています。
またラフィアスも強くなっていますが、彼自身が作中で語っているようにアビリティの相乗効果によるものが強いので、威張れるものじゃないのです。
逆に強くなっているから、相手を殺さないでどうやって手加減するかを考えなければいけなくなってしまっています。
これも部下の魔獣エペランや大精霊達に任せればいいのでしょうが、あまりに頼り過ぎると自分が成長しないので
ラフィアスはなるべく自分でやろうとしています。
そんなわけでスライム関係のお話を読んでくれてありがとうございます。
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