氷河期世代のおじさん異世界に降り立つ!

本条蒼依

文字の大きさ
35 / 70
第1章 レアスキルは偉大

34話 想定外の最上位種

しおりを挟む
 ショウは、ゴブリンに囚われている女性の檻を破壊する。しかし、女性達は余程酷い経験があったようで既に生きる希望を失っており檻から出ようとしなかった。

「私達に構わないでください・・・」
「帰る村ももうありませんし、私はここで死にたいと思います」
「駄目だ!」

 ショウは女性達の辛さはわからないが自殺するのは許さないと大声で言う。これはショウが過労死しこの世界にやってきた事にある。確かに日本での暮らしは辛いものがあったが、それでも生きていれば楽しい事もあったからだ。ショウは仕事は辛かったが嫌いではなかった。ただ、自分のペースでできずにこの世を去ってしまいもっと人生を謳歌したかったのだ。それ故に辛い目に遭った事は同情するが、女性達が自ら命を絶とうとしているのは看過できなかったのだ。

「あんたは冒険者だろ?パーティーの仲間は生きたかったはずだ。君はまだ生きているだろ?なのに、自ら死を選ぶつもりか?」
「うわぁああああああああ!」

 女性冒険者は泣き出してしまった。その泣き声にゴブリンが寄って来る。

「主様・・・女性を追い詰めないでください」
「こんな言い方しかできなくて悪いな・・・だが、自殺は駄目だ!」
「ううっ・・・」
「女性達を守りたいからできるだけこの場所でゴブリンの数を減らしてくれ」
「「「「「「はい!」」」」」」

 アユミ達は女性の檻を背にしてゴブリンを討伐していく。そして、とうとうゴブリンの最上位種と言われるゴブリンジェネラルやゴブリンマスター、ゴブリンライダーやゴブリンクルセイダーが姿を現す。ただし、下級ゴブリンとは違い数は少なく3匹ほどだった。

「数は少ないがやれるか?」
「「「「「「見くびらないでください!」」」」」」

 カホとイチョウ以外は前線に飛び出す。そして、ゴブリン最上位種に斬りつける。

『グギャアアアアアアアアア!』

 ゴブリンマスターでも、アユミ達の剣を止められないが、ゴブリンジェネラルがアユミの剣を止めてニヤリと嘲笑したのだった。

『ぐぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!』
「あたしをなめんじゃねぇ!」
「アユミ!もっと冷静になりなさい」

 アユミに声をかけるのはヨシノだ。ヨシノは槍術を持つが盾術も持ちタンカーも熟すホムンクルスだ。普段は温厚で癒し系の性格で戦闘時も沈着冷静な一面を持つ。

「アユミ!頭に血が昇って足元を掬われるわ。ゴブリンジェネラルは私達にとって大した魔物じゃないわ」

 そう言って、ヨシノはゴブリンジェネラルの大剣を盾で薙ぎ払い出来た隙を見逃さす槍を穿った。

『グギャアアアアアアアアア!』

 しかし、ゴブリンジェネラルの体力はヨシノの一撃では削り切ることは出来ない。

「さすがにジェネラルは体力があるわね・・・」
「あたしが盾になる!ヨシノは後ろに回り込んで」
「分かったわ!」

 アユミとヨシノの連携攻撃が発動する。アユミがジェネラルにヘイトを掛け、ジェネラルはアユミに攻撃を仕掛ける。しかし、ヨシノの盾さばきを学びジェネラルの攻撃を受け流してタンカーの役目に徹したのだった。ジェネラルの攻撃はアユミに届かなくて、苛立ち始めるジェネラルの背中に槍で攻撃するヨシノ。しかし、ジェネラルの攻撃はアユミの盾さばきを圧倒し始める。

「くっ・・・ゴブリンの癖に」
「アユミ!正面でまともに受けちゃ駄目!体力が削られるわよ」
「そんな事言われても・・・」

 ゴブリンジェネラルはアユミのヘイトで目が血走り、アユミを乱打する。その凄まじい腕力から繰り出される斬撃はアユミの顔をゆがめるのだった。

「アユミ!何を戸惑っている。たかがゴブリンだ!こうやって力でねじ伏せるんだよ!」
「「アスカ!」」

 アスカはアユミとヨシノの戦闘に割って入る。そして、ゴブリンジェネラルを大剣で真っ二つに切り裂いてしまった。

『ぐがががががががががが・・・』

 ゴブリンジェネラルは言葉にならない絶叫でその場に崩れ落ちる。

「た、助かったよ・・・アスカありがと」
「どういたしまして」

 アスカの強さは、ホムンクルスで一番のレベルの高さだ。この世界のレベルは一応100レベルが上限とされている。一応とされているのは、それ以上のレベルが確認されていないのだ。その理由は1レベルから100レベルに上がる経験値と100レベルから101レベルに上がる経験値が同じという鬼畜仕様だからだ。そんな膨大な経験値を稼ぐなど寿命が先に尽きる事になる。つまり、長命種ならば101レベルになる可能性はあるがそんな事はなく限りなく不可能だった。100レベルに上がった人物より弱い魔物を倒しても経験値は微々たるものだからだ。その理由からして、100レベルがこの世界の上限とされていた。
 そんな世界でアスカのレベルは95というのだからゴブリンジェネラルの強さなど赤子のようなものである。当然だがこの戦いでアスカ達のレベルは一つも上がってはいない。

「そろそろ来るよ!みんな気を引き締めて」

 ゴブリン最上位種達を全滅させたアスカ達は、集落の奥から咆哮をあげ突進してくるゴブリンを睨みつけた。

『ぐおぉおおおおお!』
「さすがゴブリンだな。仲間が全滅するまで戦わないなんて愚か者だ」

 しかし、目の前に現れたゴブリンキングにアスカ達は驚愕する。

「なんでゴブリンキングが3匹もいるんだ?」

 咆哮をあげたゴブリンキングの後ろに二匹のゴブリンキングが一緒に現れたのだ。しかし、アスカ達は一瞬驚きはしたもののゴブリンキングに突進する。

「あたしが一匹を担当するから、スミエとアユミのペア、ヨシノとカオリのペアでゴブリンキングを倒して!」
「「「「分かったわ」」」」

 アスカはとっさにタンカーとしての役割をもつアユミとヨシノを分けた。そして、3組に分けてゴブリンキングと戦うホムンクルス達は善戦をする。

『『ぐおぉおおおおおおおおおお!』』

 そして、ショウは新たな咆哮に目を見開き驚いた。キング3匹の後方に新たなゴブリンキングらしき二匹が姿をあらわしたのだ。

「う、嘘だろ?ゴブリンキングが更に二匹・・・だと・・・冗談だろ?いや、違う!あれはゴブリンエンペラーとマザーか!」

 その時、集落の外では数人の人影がその様子を見ていた。

「「「「「なんだあれは・・・」」」」」
「俺達は幻でもみているのか?」
「あれは魔導士様か?それにあの戦士達は」
「あれってまさかいつも仮面をかぶっていた女の護衛か?」
「なんか様子が違うみたいだが・・・」
「まさか、あの女性達を助けるつもりで集落に突入したのか?」

 そうこの人影は冒険者ギルドの偵察部隊の斥候隊員であった。斥候隊員の一人は急いでその事実を伝えに町へと帰還する。また、残りの数十人は奥歯を噛み締め現状を見守る事しかできずにいた。

「おじちゃん!」
「イチョウどうした?」
「集落の外に人間がたくさんいる・・・多分斥候の人間だと思う・・・」

 イチョウはパーティーの斥候の役割を担うホムンクルスだ。ギルドの斥候隊員が村に報せに戻った時に慌てて戻った時に気配が乱れたのをイチョウは察知したのだ。そして、イチョウは集落の外に数十人の気配を感じ取り、ショウに報告したのだった。

「ひょっとしてギルドの斥候隊員か・・・」
「そこまでは分からないけど嫌な感じはしない・・・」
「そうか。なら、イチョウ。その斥候隊員に伝えてくれないか?」
「分かった・・・」

 ショウの言葉を聞いた瞬間、イチョウの姿がスッと消えてしまう。システィナとアリサの護衛はぶっちゃけカホだけでもなんとかなっていた。

「とりあえず時間を稼がないといけないな。時空の刃よ。敵を穿て!時空の槍スペイスタムジャベリン!」

 ショウは、襲い来るゴブリンエンペラーとマザーの二匹にスペイスタムジャベリンを撃ち込んだ。

『ぐがっ?』
「旦那様の魔法が効かないなんてなんてやつだ!」

 スペイスタムジャベリンが命中するが、エンペラーとマザーの二匹は微動だにしない姿を見てアスカは驚愕する。

「アスカ!お前は目の前のキングに集中しろ」
「旦那様すいません!」
「早く倒してアユミ達の援護に回れ!」
「はい!」

 アスカにキングを一人で倒す実力があるのは確実なのは分かっていたショウは、アスカに早く倒してアユミ達を助けるように指示をだす。そして、ショウはエンペラーとマザーに更にスペイスタムジャベリンを撃ち込む。

『『ぐがっがががががががが!?』』

 そして、3発目の一撃でエンペラーとマザーの突進が止まったのだった。

「やっと効いたか・・・」

 スペイスタムジャベリンは80%の確率でタイムストップがかかる。80%と聞くとかなりの確率で発動すると思うがそうではない。相手にもマジックレジストという能力がある可能性がある。当然だが、エンペラーやマザーのような最上位種の魔物がマジックレジストの能力があるのは当然で、その値は脅威の50%だ。つまり80%でかかる確率も50%を差し引かれ、30%まで低下してしまうのだ。

「エンペラーとマザーの動かなくなった!」

 システィナが驚いて大声を出す。その様子を見届けていた斥候隊員達も驚き言葉を失ってしまう。

「まさかこの集落にエンペラーとマザーがいたなんて・・・マートンの町が滅んでいたかもしれなかったな」
「それにしても魔導士様の魔法はなんてとんでもないんだ。エンペラーとマザーに状態異常に陥れるなんて・・・」

 その時、ギルド斥候隊員の背後にスッと姿を現したのはイチョウだった。

「すいません。おじちゃんからの伝言を伝えにきました」
「「「「「「!」」」」」」

 ギルド斥候隊員全員が、イチョウの気配すら察知できなくて固まった。

「幼女がこんな所に・・・」
「幼女・・・」
「ここを早く離れるんだ。ここは危険だ」
「わかってる。おじちゃんが貴方達に頼みたい事があるから伝えにきた」
「おじちゃんって誰だ?」
「あっ・・・おじちゃんはあそこにいる魔導士」
「君は魔導士様の側にいたのか?」
「うん・・・」

 イチョウはショウからの伝言を伝えた。内容はゴブリンに捕らえられていた女性の保護だった。女性達を集落から連れ出してほしいとイチョウに言われたのだった。

「しかし、我々が集落に入るのは・・・」
「あの女性達がいる為、おじちゃんが力を出せない・・・足手まといの女性を連れ出して欲しい・・・貴方達の安全はあたしが保証する」
「君があの場所に連れて行ってくれるのか?」
「うん・・・それに集落に残るゴブリンはあの五匹だけだから安心して・・・」
「後はあの五匹だけなのか?」
「うん・・・あたしが保証する。ゴブリンの気配はもうないから安心して・・・」
「わ、わかった。魔導士様の役に立てるなら我々も協力は惜しまない」

 そう言って、ギルド斥候隊員はイチョウに連れられ、ゴブリンの集落に潜入を開始したのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜

涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。 ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。 しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。 奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。 そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。

異世界に迷い込んだ盾職おっさんは『使えない』といわれ町ぐるみで追放されましたが、現在女の子の保護者になってます。

古嶺こいし
ファンタジー
異世界に神隠しに遭い、そのまま10年以上過ごした主人公、北城辰也はある日突然パーティーメンバーから『盾しか能がないおっさんは使えない』という理由で突然解雇されてしまう。勝手に冒険者資格も剥奪され、しかも家まで壊されて居場所を完全に失ってしまった。 頼りもない孤独な主人公はこれからどうしようと海辺で黄昏ていると、海に女の子が浮かんでいるのを発見する。 「うおおおおお!!??」 慌てて救助したことによって、北城辰也の物語が幕を開けたのだった。 基本出来上がり投稿となります!

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。 この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。 ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。 少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。 更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。 そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。 少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。 どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。 少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。 冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。 すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く… 果たして、その可能性とは⁉ HOTランキングは、最高は2位でした。 皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°. でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )

前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る

がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。 その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。 爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。 爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。 『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』 人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。 『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』 諸事情により不定期更新になります。 完結まで頑張る!

処理中です...