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第1章 レアスキルは偉大
50話 商人ギルド謝罪会見
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王都グシリア商人ギルド本部では、ヤン率いる冒険者達が押しかけ騒然としていた。その頃、ショウ達は私有地の自分の家にいた。
「ご主人様、約束の半年が過ぎましたがこれからどうするつもりですか?」
「何もしないな」
「「「「「「えっ?」」」」」」
ショウの言葉にシスティナ達が声をあげる。
「なんでですか?」
「俺は何もしない。今頃、王都グシリアでは大騒ぎになっているはずだけどな」
「どういう事ですか?」
「王都グシリアへの行商人はもういないし、新しいポーションの流通は完全に止まったからな。このポーションが欲しけりゃ片道一ヶ月以上かけて自分でマートンの町に購入しないといけないんだ」
「そうですね。この半年の間に何人もの冒険者が買いにきましたもんね」
「それで、商人ギルドの事を話し行商人に迷惑をかける訳にはいかないと事情を話し渋々だが納得してもらったが、そう簡単に納得できるものではないさ。そうなれば、怒りの矛先は商人ギルドのラーダに向けるしかなくなるからな」
「そうなれば損害賠償を払うしかなくなるって事ですね」
「まぁ、それだけじゃなくなるけどな」
「どういう事ですか?」
「システィナは時々マートンの町に出向いていてどう感じてる?」
システィナのレベルは既に30だ。それにアリサもまた28レベルになっていて2人だけでマートンの町に行けるまでになっていた。自分達の服や日用品を買うのに2人やホムンクルス達だけでマートンの町に来ていたのだ。
「そういえば、冒険者が増えて賑やかに感じますね。ご主人様のポーションのおかげで、この町の冒険者の死亡率が下がったからですかね?」
「それもあるだろうけどな。増えた冒険者は王都グシリアを拠点に活動していた冒険者だよ」
「本当ですか!」
「ああ。基本的に冒険者は自由を好むからな。死亡率が下がった町に流れるのも普通の事だ」
「確かに冒険者ギルドが冒険者の行動を制限する事はありませんね」
「でだ。この事が問題になってくる」
「冒険者が増えて何が問題なんですか?」
「いやいや・・・マートンの町は冒険者が増えてダンジョン攻略が安定して助かるんだが、問題は王都グシリアの冒険者ギルドだよ」
「あっ!」
「当然王都グシリアはブリガンダイン王国の中心都市だ。その近くにあるダンジョン攻略が滞るとどうなる?」
「それって大変じゃないですか?」
「それもあるだろうけど問題は商人ギルドだよ」
「えっ?」
「わからないか?今回、王都グシリアから冒険者が減った原因は半年前に、俺の製作したポーションが王都グシリアに入荷した時から始まったんだ」
「それはわかりますが・・・」
「それで問題なのは、当初マートン支部の特産として新しいポーションが入荷したはいいが、商人ギルドの馬鹿な上層部のせいで入荷がストップしたんだ。これにより、賢い冒険者は王都グシリアよりマートンの町を選んだんだ。この噂はまだまだ広がりマートンに冒険者が集まってくる」
「うわぁ・・・」
「となればだ。ダンジョンの危険性が高まる事になり、国の兵士がダンジョンの攻略や入り口の警備をしなければならなくなるんだ。ここまで言えばシスティナも理解できるな?」
「つまり、商人ギルドのせいで王都グシリアの危険性が高まったって事ですね」
「これから大変な事になるから、商人ギルドは大混乱に陥るぞ」
ショウは悪い顔になりニヤリと笑う。そんなショウを何回も見てきたシスティナはドン引きだった。そんなショウにシスティナが苦笑いをしていた頃、王都グシリアの商人ギルドでは、冒険者達と商人ギルド職員が一触即発の状態だった。
その緊迫の中、ドカドカと商人ギルドホールに入ってきた第三の人間達が入ってきた。
「誰かが衛兵に連絡してくれたのか?」
「「「「「「なっ!?」」」」」」
姿を現したのは、王都グシリアを警備する王国騎士団だった。
「よく来てくれました!早くこの乱暴者達を逮捕してくれ」
王国騎士団の姿を見て、ラーダは安堵して冒険者達の逮捕を促した。ラーダの言葉に冒険者達は意気消沈し大人しくなる。しかし、王国騎士団団長は冒険者達にウィンクをしてヤンの肩に手おいて安心しろと言う。
「私は王国騎士団団長ネオと申す。商人ギルドギルドマスターラーダに勧告する!」
「へっ?」
王国騎士団は冒険者達を逮捕する為に、商人ギルドに来たのではないと知りラーダから変な声が漏れる。
「ちょっと待って下さい!こいつ等冒険者が商人ギルドに乱暴を!」
「お前達、商人ギルドで暴れたのか?」
「「「「「「「暴れてはいません!」」」」」」」
「じゃあ、誰かに暴力を振るったのか?」
「「「「「「「振るってません!」」」」」」」
「なら、何も問題はないな」
王国騎士団団長ネオはヤン達冒険者には何の落ち度はないと言う。その言葉にラーダを始めギルド職員は言葉を失う。そんなギルド職員達に対してネオは言葉を続けた。
「ラーダに忠告する。マートンの町に住む魔道士ショウにすぐさま損害賠償を払わないと逮捕する!」
「な、なんで国がギルド組織に口を出すのですか!これは商人ギルドと魔道士様の事です!」
「このままだと、商人ギルド組織のせいで王都グシリアの安全が脅かされると判断した!国とは関係のない組織だが、王都のいや王国の安全が脅かされるとなれば話は別だ!速やかに魔道士ショウ殿に損害賠償を支払いなさい!」
「ちょっと待って下さい!」
「言い訳は聞かぬ!本人との交渉でなら話は別だが損害賠償は本来すぐに支払わないといけないものだ。ラーダに警告する!このままでは王都に活動する冒険者が減少しダンジョン攻略に支障をきたし安全が脅かされる!」
「なっ!」
王国騎士団は、冒険者がどこを拠点に活動するかは自由としていたが、王都を離れる原因が商人ギルドにあるならその原因を解決する事は当然の行動である。
「もし払えないならば貴様等経営陣を逮捕する!」
「「「「「「!」」」」」」
「で、どうする?魔道士ショウ殿に損害賠償を支払うのなら王国騎士団はこのまま引き下がるが、言い訳を並べるなら拘束させてもらう」
騎士団団長ネオが、ラーダに対して睨みつけるとその迫力にラーダはその場に崩れ落ちるのだった。そして、小さな声で「支払います・・・」と呟いた。その瞬間、商人ギルドのホールは冒険者の声で歓喜の渦で沸き上がった。そして、王国騎士団は商人ギルドから出ていくのだった。
そして、数日後マートン支部では王都グシリア本部から20億ゴルドの入金があり、その損害賠償金が冒険者ギルドに入金されショウのギルドカードに振り込まれたのだった。
これによりラーダは奴隷に落ちることなくギルドマスターの続投を表明する。
「この度は私達経営陣の見通しが甘く、皆さん職員には迷惑をおかけいたしました。申し訳ありません」
ギルドマスターラーダを始めギルド経営陣の上層部は会見を開き、王都グシリア本部職員達の目の前で頭をさげる。
「「「「「「「これからどうするつもりだ!」」」」」」」
「「「「「「「そうだ!」」」」」」」
「運用資金が無いのだろう!」
「本当に申し訳ございません。これから私達が身を粉にして考えます」
「考えるじゃなく確実な方法を教えろ!」
「そ、それは・・・みなさんにも協力をお願いしたく・・・思っています・・・」
「馬鹿な!お前達経営陣のせいでなんで俺達まで割を食わねばならんのだ!」
「そうしないと商人ギルドは潰れてしまいます!」
「何が潰れてしまいますだ!あんた達のせいで潰れるんだ!履き違えるな!」
「「「「「「「「そうだそうだ!」」」」」」」」
「お前達経営陣はこの責任をとって辞任しろ!」
「「「「「「「「そうだ!」」」」」」」」
「俺達はもうあんた達の言いなりにはならないし、あんた達がいたら本当に商人ギルドの未来はない!」
「待って下さい・・・私はギルドマスターを辞めるつもりはない!私はギルドマスターとして商人ギルドを立て直せる自信はある。そして、この責任は必ず取るつもりだ。だが、それは今ではなく折を見て決めたいと思います」
「そんな事を言ってギルドマスターの地位にしがみつく気だろうが!」
「今回の責任を取るつもりです。だが、ギルドマスターを辞めるのはいつでもできる。今は、商人ギルドの立て直せるのは自分だとも思っています。だから、私にチャンスをください!」
ラーダは、机に頭を擦り付け職員の同意を得ようと必死に懇願したのだった。そして、ラーダの話は続き職員の給料の3割削減をお願いする。この決定には職員達から猛反発があるが、経営陣の給料も5割削減を削減を発表されたのだったが、職員の不満はおさまることはない。
そして、職員達の怒りは凄まじくラーダ達経営陣が辞任しないなら、業務は行わないと言う声も上がるほどだった。
その声に、ラーダ達は顔を真っ赤にする。今まで自分の王国のように振る舞っていたラーダ達上層部はもう堪えきれなくなってきていたのだ。
「私達には今までの経験がある。もし仮に私達が辞任してしまってお前達に経営が出来ると言うのか?商人ギルドを潰れてしまえば、今度はお前達の誰かが責任を取る事になるがその覚悟はあるのか?」
「「「「「「・・・・・・・・・」」」」」」
「私はそれだけの覚悟を持っているつもりだ!」
「覚悟だぁ?なら、なんで商人ギルドを潰しかける。なんで俺達が給料を減らされないといけない!覚悟があるなら、経営陣の給料8割減ぐらいしたらどうだ!」
「そんな事をすれば私達の生活が・・・」
「何が覚悟だ!5割削減と言っても元からもらっている額が多いんだから、8割減ぐらいにしても庶民と同じ額になるんだから生活ができない訳がない!」
「「「「「「そうだそうだ!」」」」」」
「「「「「「こっちは元の額が少ないんだ!」」」」」」
「「「「「「3割も削られるわよ方が大変なんだよ!」」」」」」
「それにラーダ。お前が責任を持って魔道士様の損害賠償金を支払うと言っていたのに、何も対応せずギルドの資産を食い潰しただけじゃないか」
「「「「「「「それの何が覚悟だ!」」」」」」」
「うぐっ・・・と、とにかくだ!私達は考えを改めて立て直せる自信はある。これからを見てほしい・・・以上だ!」
ラーダ達上層部は頭を下げ席を立ち、説得会見を強引に終わらせてしまった。職員達はその対応に納得もできず声を上げる事しか出来なかった。そして、ラーダ達が退出する時に掴みかかろうとする職員もいたが、警備の人間にガードされてしまう。
「だ、駄目だ・・・手を出したらお前が逮捕されるんだぞ」
「なんであんな奴を庇うんだよ!」
「俺達護衛も納得はしていない・・・だが、それで手を出した瞬間お前達が損をする事になるんだぞ」
「くそぉ・・・」
上層部の護衛隊は、どちらかといえば手を出させないようにする職員達のガードマンの役割が大きい。しかし、ラーダ達は殴りかかる職員が止められるのを見て舌打ちをして退出するのだった。
「ご主人様、約束の半年が過ぎましたがこれからどうするつもりですか?」
「何もしないな」
「「「「「「えっ?」」」」」」
ショウの言葉にシスティナ達が声をあげる。
「なんでですか?」
「俺は何もしない。今頃、王都グシリアでは大騒ぎになっているはずだけどな」
「どういう事ですか?」
「王都グシリアへの行商人はもういないし、新しいポーションの流通は完全に止まったからな。このポーションが欲しけりゃ片道一ヶ月以上かけて自分でマートンの町に購入しないといけないんだ」
「そうですね。この半年の間に何人もの冒険者が買いにきましたもんね」
「それで、商人ギルドの事を話し行商人に迷惑をかける訳にはいかないと事情を話し渋々だが納得してもらったが、そう簡単に納得できるものではないさ。そうなれば、怒りの矛先は商人ギルドのラーダに向けるしかなくなるからな」
「そうなれば損害賠償を払うしかなくなるって事ですね」
「まぁ、それだけじゃなくなるけどな」
「どういう事ですか?」
「システィナは時々マートンの町に出向いていてどう感じてる?」
システィナのレベルは既に30だ。それにアリサもまた28レベルになっていて2人だけでマートンの町に行けるまでになっていた。自分達の服や日用品を買うのに2人やホムンクルス達だけでマートンの町に来ていたのだ。
「そういえば、冒険者が増えて賑やかに感じますね。ご主人様のポーションのおかげで、この町の冒険者の死亡率が下がったからですかね?」
「それもあるだろうけどな。増えた冒険者は王都グシリアを拠点に活動していた冒険者だよ」
「本当ですか!」
「ああ。基本的に冒険者は自由を好むからな。死亡率が下がった町に流れるのも普通の事だ」
「確かに冒険者ギルドが冒険者の行動を制限する事はありませんね」
「でだ。この事が問題になってくる」
「冒険者が増えて何が問題なんですか?」
「いやいや・・・マートンの町は冒険者が増えてダンジョン攻略が安定して助かるんだが、問題は王都グシリアの冒険者ギルドだよ」
「あっ!」
「当然王都グシリアはブリガンダイン王国の中心都市だ。その近くにあるダンジョン攻略が滞るとどうなる?」
「それって大変じゃないですか?」
「それもあるだろうけど問題は商人ギルドだよ」
「えっ?」
「わからないか?今回、王都グシリアから冒険者が減った原因は半年前に、俺の製作したポーションが王都グシリアに入荷した時から始まったんだ」
「それはわかりますが・・・」
「それで問題なのは、当初マートン支部の特産として新しいポーションが入荷したはいいが、商人ギルドの馬鹿な上層部のせいで入荷がストップしたんだ。これにより、賢い冒険者は王都グシリアよりマートンの町を選んだんだ。この噂はまだまだ広がりマートンに冒険者が集まってくる」
「うわぁ・・・」
「となればだ。ダンジョンの危険性が高まる事になり、国の兵士がダンジョンの攻略や入り口の警備をしなければならなくなるんだ。ここまで言えばシスティナも理解できるな?」
「つまり、商人ギルドのせいで王都グシリアの危険性が高まったって事ですね」
「これから大変な事になるから、商人ギルドは大混乱に陥るぞ」
ショウは悪い顔になりニヤリと笑う。そんなショウを何回も見てきたシスティナはドン引きだった。そんなショウにシスティナが苦笑いをしていた頃、王都グシリアの商人ギルドでは、冒険者達と商人ギルド職員が一触即発の状態だった。
その緊迫の中、ドカドカと商人ギルドホールに入ってきた第三の人間達が入ってきた。
「誰かが衛兵に連絡してくれたのか?」
「「「「「「なっ!?」」」」」」
姿を現したのは、王都グシリアを警備する王国騎士団だった。
「よく来てくれました!早くこの乱暴者達を逮捕してくれ」
王国騎士団の姿を見て、ラーダは安堵して冒険者達の逮捕を促した。ラーダの言葉に冒険者達は意気消沈し大人しくなる。しかし、王国騎士団団長は冒険者達にウィンクをしてヤンの肩に手おいて安心しろと言う。
「私は王国騎士団団長ネオと申す。商人ギルドギルドマスターラーダに勧告する!」
「へっ?」
王国騎士団は冒険者達を逮捕する為に、商人ギルドに来たのではないと知りラーダから変な声が漏れる。
「ちょっと待って下さい!こいつ等冒険者が商人ギルドに乱暴を!」
「お前達、商人ギルドで暴れたのか?」
「「「「「「「暴れてはいません!」」」」」」」
「じゃあ、誰かに暴力を振るったのか?」
「「「「「「「振るってません!」」」」」」」
「なら、何も問題はないな」
王国騎士団団長ネオはヤン達冒険者には何の落ち度はないと言う。その言葉にラーダを始めギルド職員は言葉を失う。そんなギルド職員達に対してネオは言葉を続けた。
「ラーダに忠告する。マートンの町に住む魔道士ショウにすぐさま損害賠償を払わないと逮捕する!」
「な、なんで国がギルド組織に口を出すのですか!これは商人ギルドと魔道士様の事です!」
「このままだと、商人ギルド組織のせいで王都グシリアの安全が脅かされると判断した!国とは関係のない組織だが、王都のいや王国の安全が脅かされるとなれば話は別だ!速やかに魔道士ショウ殿に損害賠償を支払いなさい!」
「ちょっと待って下さい!」
「言い訳は聞かぬ!本人との交渉でなら話は別だが損害賠償は本来すぐに支払わないといけないものだ。ラーダに警告する!このままでは王都に活動する冒険者が減少しダンジョン攻略に支障をきたし安全が脅かされる!」
「なっ!」
王国騎士団は、冒険者がどこを拠点に活動するかは自由としていたが、王都を離れる原因が商人ギルドにあるならその原因を解決する事は当然の行動である。
「もし払えないならば貴様等経営陣を逮捕する!」
「「「「「「!」」」」」」
「で、どうする?魔道士ショウ殿に損害賠償を支払うのなら王国騎士団はこのまま引き下がるが、言い訳を並べるなら拘束させてもらう」
騎士団団長ネオが、ラーダに対して睨みつけるとその迫力にラーダはその場に崩れ落ちるのだった。そして、小さな声で「支払います・・・」と呟いた。その瞬間、商人ギルドのホールは冒険者の声で歓喜の渦で沸き上がった。そして、王国騎士団は商人ギルドから出ていくのだった。
そして、数日後マートン支部では王都グシリア本部から20億ゴルドの入金があり、その損害賠償金が冒険者ギルドに入金されショウのギルドカードに振り込まれたのだった。
これによりラーダは奴隷に落ちることなくギルドマスターの続投を表明する。
「この度は私達経営陣の見通しが甘く、皆さん職員には迷惑をおかけいたしました。申し訳ありません」
ギルドマスターラーダを始めギルド経営陣の上層部は会見を開き、王都グシリア本部職員達の目の前で頭をさげる。
「「「「「「「これからどうするつもりだ!」」」」」」」
「「「「「「「そうだ!」」」」」」」
「運用資金が無いのだろう!」
「本当に申し訳ございません。これから私達が身を粉にして考えます」
「考えるじゃなく確実な方法を教えろ!」
「そ、それは・・・みなさんにも協力をお願いしたく・・・思っています・・・」
「馬鹿な!お前達経営陣のせいでなんで俺達まで割を食わねばならんのだ!」
「そうしないと商人ギルドは潰れてしまいます!」
「何が潰れてしまいますだ!あんた達のせいで潰れるんだ!履き違えるな!」
「「「「「「「「そうだそうだ!」」」」」」」」
「お前達経営陣はこの責任をとって辞任しろ!」
「「「「「「「「そうだ!」」」」」」」」
「俺達はもうあんた達の言いなりにはならないし、あんた達がいたら本当に商人ギルドの未来はない!」
「待って下さい・・・私はギルドマスターを辞めるつもりはない!私はギルドマスターとして商人ギルドを立て直せる自信はある。そして、この責任は必ず取るつもりだ。だが、それは今ではなく折を見て決めたいと思います」
「そんな事を言ってギルドマスターの地位にしがみつく気だろうが!」
「今回の責任を取るつもりです。だが、ギルドマスターを辞めるのはいつでもできる。今は、商人ギルドの立て直せるのは自分だとも思っています。だから、私にチャンスをください!」
ラーダは、机に頭を擦り付け職員の同意を得ようと必死に懇願したのだった。そして、ラーダの話は続き職員の給料の3割削減をお願いする。この決定には職員達から猛反発があるが、経営陣の給料も5割削減を削減を発表されたのだったが、職員の不満はおさまることはない。
そして、職員達の怒りは凄まじくラーダ達経営陣が辞任しないなら、業務は行わないと言う声も上がるほどだった。
その声に、ラーダ達は顔を真っ赤にする。今まで自分の王国のように振る舞っていたラーダ達上層部はもう堪えきれなくなってきていたのだ。
「私達には今までの経験がある。もし仮に私達が辞任してしまってお前達に経営が出来ると言うのか?商人ギルドを潰れてしまえば、今度はお前達の誰かが責任を取る事になるがその覚悟はあるのか?」
「「「「「「・・・・・・・・・」」」」」」
「私はそれだけの覚悟を持っているつもりだ!」
「覚悟だぁ?なら、なんで商人ギルドを潰しかける。なんで俺達が給料を減らされないといけない!覚悟があるなら、経営陣の給料8割減ぐらいしたらどうだ!」
「そんな事をすれば私達の生活が・・・」
「何が覚悟だ!5割削減と言っても元からもらっている額が多いんだから、8割減ぐらいにしても庶民と同じ額になるんだから生活ができない訳がない!」
「「「「「「そうだそうだ!」」」」」」
「「「「「「こっちは元の額が少ないんだ!」」」」」」
「「「「「「3割も削られるわよ方が大変なんだよ!」」」」」」
「それにラーダ。お前が責任を持って魔道士様の損害賠償金を支払うと言っていたのに、何も対応せずギルドの資産を食い潰しただけじゃないか」
「「「「「「「それの何が覚悟だ!」」」」」」」
「うぐっ・・・と、とにかくだ!私達は考えを改めて立て直せる自信はある。これからを見てほしい・・・以上だ!」
ラーダ達上層部は頭を下げ席を立ち、説得会見を強引に終わらせてしまった。職員達はその対応に納得もできず声を上げる事しか出来なかった。そして、ラーダ達が退出する時に掴みかかろうとする職員もいたが、警備の人間にガードされてしまう。
「だ、駄目だ・・・手を出したらお前が逮捕されるんだぞ」
「なんであんな奴を庇うんだよ!」
「俺達護衛も納得はしていない・・・だが、それで手を出した瞬間お前達が損をする事になるんだぞ」
「くそぉ・・・」
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