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第2章 新たな商売
15話 貴族の理不尽な決定にショウのこれからが決まる
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ショウ達はガイガン男爵の判決に納得がいかなかったが、貴族と平民の罪の違いを思い知らされて、損害賠償金で納得するしかなかった。そして、損害賠償金が振り込まれる金額を前に目を回したのだった。
「ご主人様。どうでした?」
「システィナ。俺は貴族への認識が足りなかったと思い知らされたよ・・・」
「どういう事ですか?」
「振り込まれた損害賠償金いくらだと思う?」
「いくらだったんですか?」
「80億ゴルドだよ・・・」
「「「「「「「えぇ~!」」」」」」」
「商人ギルドからは20億ゴルドを請求したが、やりすぎたかと思っていたが、あっさりその4倍の損害賠償金を払うとは思わなかったよ」
「ご主人様・・・ガイガン男爵って下級貴族ですよね?」
「そうだな・・・男爵位の下は名誉貴族になるはずだから、貴族位としては一番下になるな・・・」
「あるところにはお金があるんですね・・・」
「そうだな・・・」
「ご主人様?さっきから何を考えているのですか?」
ショウはシスティナとの会話が進まなかった。考えがまとまらず黙り込んでいたのだ。
「ねぇ!ご主人様ったら・・・」
「ああ・・・すまんな」
そこにアユミ達全員がショウの周りに集まってきた。
「ショウなんか悩みでもあるの?」
「いや、悩みとかじゃないんだ。だが、このままではこの場所を去らなければならなくなるなと思ってな・・・」
「なんでなんだよ?」
「アユミ落ち着け。このままだと言っただろ」
「だけどなんでショウがここを去らなければならなくなるんだよ?この土地はショウの私有地でしょ?」
「それはそうなんだけどな・・・」
そこにアリサが話に割って入ってくる。
「ご主人様・・・ガイガン男爵の事、いえ・・・貴族の事を考えておられるのでしょう?」
「よくわかったな・・・」
「あたしも上司の理不尽に悩まされていましたからね。ご主人様は今回貴族への理不尽に怒っていましたからね」
「そうだな。確かにラーダは自業自得としか言いようがないが、ガイガン男爵は多分貴族の権力を使って賄賂を渡して助かったはずだ」
「「「「「「「えぇ~!賄賂を!?」」」」」」」
「ああ・・・衛兵部隊長がなんとも言えない理不尽な事情で罪を裁けないと言ってたからな」
「でも、それとここを離れる事は関係ないですよね?」
「今は大丈夫だろう。だが、貴族は特権階級だ。今回の事でわかったのは犯罪を犯しても金さえ払えば犯罪者にならないって事だよ」
「えぇ~狡い!」
「狡いだけならいいんだが、多分今回の事でガイガンが大人しくなるとは思えんよ」
「た、たしかに・・・」
「システィナ、まだ理解してないみたいだな?」
「そんな事ありませんよ!」
「俺が危惧しているのはお前達全員だ」
「あたし達全員!?」
「アユミ・・・お前はまだ50レベルだが、アスカは95レベルだぞ。そのアスカが今回戦闘不能になったんだ。これがどういう事かわかるか?」
「そ、それは・・・」
「このヤバさがどういう事か理解出来るか?」
「うっ・・・」
「ガイガン男爵はまた、闇ギルドに依頼しても罪には問えないし、アサシンは更に強力な奴が襲って来ることになる」
「そんなぁ!」
「システィナどうだ?どういう状況かわかったか?」
「は、はい・・・」
「まぁ、お前達ばかり責めてもしょうがない。俺も反省する事が多かったよ」
「ご主人様が?」
「ああ・・・そうだ。俺も自分の強さに胡座をかいていて何もしなかったからな」
「ですが・・・貴族相手に何が出来るというのですか?」
アリサは権力者の理不尽さに辟易していたので、いくらショウでもどうにもならないと言った。
「俺ももっと力をつけないとな・・・今のままだと貴族が直接喧嘩を売ってきた場合、我慢しなければ反対に不敬罪とかなんとか言われて処刑される未来しか見えん」
「ですが、ご主人様でも魔道士という肩書があっても、やはり貴族相手には・・・」
アリサのいう事は正論だったがそれは間違いだった。確かに、ショウの属性魔法がレア属性の空間属性魔法だった場合アリサのいう事が正論だった。しかし、ショウの属性魔法は上級レア属性魔法の時空間属性である。
つまり、ショウの地位的立場はこの世界にある第3のヒューマン大国である【アルジール聖神教国】の聖女と同じ位となる。聖人や聖人は神秘のベールに包まれて一般人は勿論だが、貴族ですら頭の上がらない唯一属性とされている。王族や教皇と対等に扱われる存在であった。
余談ではあるが、後2人上級レア属性魔法の所持者がいるはずなのだがその存在は今現在確認されてはいない。
ちなみにその属性は光属性の上級である熱属性と闇属性の上級である暗黒属性である。
「あ、そうでしたね。ご主人様の属性は時空間属性でした」
「ああ・・・時空間属性は言わず、今まで空間魔導士として振る舞ってきたからな」
「確かにそれなら!」
「ただ、今の状況で俺が上級レア属性でしたと打ち明ける事はできん!」
「ショウなんで?打ち明ければ王族ですらショウには頭が上がらないんでしょ?」
「アユミ・・・そう単純な話ではないんだぜ?」
「どういう事?」
「聖人聖女が王族と対等な立場でいられるのは、民衆からの信仰の対象だからだ。つまり、世論の力を持っているからだよ」
「「「「「「「???」」」」」」」
「みんなわからないのか?」
「「「「「「「はい・・・」」」」」」」
「つまり、俺がこのまま打ち明ければ王族のいいように囲まれるだけって事だ。力をもたない俺は王族に利用されて終わりって事だよ」
「そんなの駄目です!」
システィナが大きな声を出した。それに続きイチョウやカホも泣き出してしまう始末だった。
「つまりだな。力なき正義は無力って事だ。だから、俺達は力をつけなきゃならんって事だよ」
「「「「「「力を?」」」」」」
「ああ!当然だが俺はレベルを上げ、お前達の装備を充実させる。今のレベルでは錬金術も指輪ぐらいしか作れないからな」
「旦那様。って事は、いずれ武器防具なんかも作れるって事か?」
「アスカ何を言ってるんだ。そんな事当たり前じゃないか」
「でも、旦那様が製作するアイテムってとんでもない性能をしているじゃないか?」
「そうだな。それら装備を身に纏ったお前達全員がレベルを上げてみろ。ブリガンダイン王国でも俺達に手出し出来なくなれば、今回のような理不尽な決定に我慢しなくてもよくなるぞ」
ショウの言葉を聞いてアユミ達全員が歓喜するのだった。
「ご主人様。どうでした?」
「システィナ。俺は貴族への認識が足りなかったと思い知らされたよ・・・」
「どういう事ですか?」
「振り込まれた損害賠償金いくらだと思う?」
「いくらだったんですか?」
「80億ゴルドだよ・・・」
「「「「「「「えぇ~!」」」」」」」
「商人ギルドからは20億ゴルドを請求したが、やりすぎたかと思っていたが、あっさりその4倍の損害賠償金を払うとは思わなかったよ」
「ご主人様・・・ガイガン男爵って下級貴族ですよね?」
「そうだな・・・男爵位の下は名誉貴族になるはずだから、貴族位としては一番下になるな・・・」
「あるところにはお金があるんですね・・・」
「そうだな・・・」
「ご主人様?さっきから何を考えているのですか?」
ショウはシスティナとの会話が進まなかった。考えがまとまらず黙り込んでいたのだ。
「ねぇ!ご主人様ったら・・・」
「ああ・・・すまんな」
そこにアユミ達全員がショウの周りに集まってきた。
「ショウなんか悩みでもあるの?」
「いや、悩みとかじゃないんだ。だが、このままではこの場所を去らなければならなくなるなと思ってな・・・」
「なんでなんだよ?」
「アユミ落ち着け。このままだと言っただろ」
「だけどなんでショウがここを去らなければならなくなるんだよ?この土地はショウの私有地でしょ?」
「それはそうなんだけどな・・・」
そこにアリサが話に割って入ってくる。
「ご主人様・・・ガイガン男爵の事、いえ・・・貴族の事を考えておられるのでしょう?」
「よくわかったな・・・」
「あたしも上司の理不尽に悩まされていましたからね。ご主人様は今回貴族への理不尽に怒っていましたからね」
「そうだな。確かにラーダは自業自得としか言いようがないが、ガイガン男爵は多分貴族の権力を使って賄賂を渡して助かったはずだ」
「「「「「「「えぇ~!賄賂を!?」」」」」」」
「ああ・・・衛兵部隊長がなんとも言えない理不尽な事情で罪を裁けないと言ってたからな」
「でも、それとここを離れる事は関係ないですよね?」
「今は大丈夫だろう。だが、貴族は特権階級だ。今回の事でわかったのは犯罪を犯しても金さえ払えば犯罪者にならないって事だよ」
「えぇ~狡い!」
「狡いだけならいいんだが、多分今回の事でガイガンが大人しくなるとは思えんよ」
「た、たしかに・・・」
「システィナ、まだ理解してないみたいだな?」
「そんな事ありませんよ!」
「俺が危惧しているのはお前達全員だ」
「あたし達全員!?」
「アユミ・・・お前はまだ50レベルだが、アスカは95レベルだぞ。そのアスカが今回戦闘不能になったんだ。これがどういう事かわかるか?」
「そ、それは・・・」
「このヤバさがどういう事か理解出来るか?」
「うっ・・・」
「ガイガン男爵はまた、闇ギルドに依頼しても罪には問えないし、アサシンは更に強力な奴が襲って来ることになる」
「そんなぁ!」
「システィナどうだ?どういう状況かわかったか?」
「は、はい・・・」
「まぁ、お前達ばかり責めてもしょうがない。俺も反省する事が多かったよ」
「ご主人様が?」
「ああ・・・そうだ。俺も自分の強さに胡座をかいていて何もしなかったからな」
「ですが・・・貴族相手に何が出来るというのですか?」
アリサは権力者の理不尽さに辟易していたので、いくらショウでもどうにもならないと言った。
「俺ももっと力をつけないとな・・・今のままだと貴族が直接喧嘩を売ってきた場合、我慢しなければ反対に不敬罪とかなんとか言われて処刑される未来しか見えん」
「ですが、ご主人様でも魔道士という肩書があっても、やはり貴族相手には・・・」
アリサのいう事は正論だったがそれは間違いだった。確かに、ショウの属性魔法がレア属性の空間属性魔法だった場合アリサのいう事が正論だった。しかし、ショウの属性魔法は上級レア属性魔法の時空間属性である。
つまり、ショウの地位的立場はこの世界にある第3のヒューマン大国である【アルジール聖神教国】の聖女と同じ位となる。聖人や聖人は神秘のベールに包まれて一般人は勿論だが、貴族ですら頭の上がらない唯一属性とされている。王族や教皇と対等に扱われる存在であった。
余談ではあるが、後2人上級レア属性魔法の所持者がいるはずなのだがその存在は今現在確認されてはいない。
ちなみにその属性は光属性の上級である熱属性と闇属性の上級である暗黒属性である。
「あ、そうでしたね。ご主人様の属性は時空間属性でした」
「ああ・・・時空間属性は言わず、今まで空間魔導士として振る舞ってきたからな」
「確かにそれなら!」
「ただ、今の状況で俺が上級レア属性でしたと打ち明ける事はできん!」
「ショウなんで?打ち明ければ王族ですらショウには頭が上がらないんでしょ?」
「アユミ・・・そう単純な話ではないんだぜ?」
「どういう事?」
「聖人聖女が王族と対等な立場でいられるのは、民衆からの信仰の対象だからだ。つまり、世論の力を持っているからだよ」
「「「「「「「???」」」」」」」
「みんなわからないのか?」
「「「「「「「はい・・・」」」」」」」
「つまり、俺がこのまま打ち明ければ王族のいいように囲まれるだけって事だ。力をもたない俺は王族に利用されて終わりって事だよ」
「そんなの駄目です!」
システィナが大きな声を出した。それに続きイチョウやカホも泣き出してしまう始末だった。
「つまりだな。力なき正義は無力って事だ。だから、俺達は力をつけなきゃならんって事だよ」
「「「「「「力を?」」」」」」
「ああ!当然だが俺はレベルを上げ、お前達の装備を充実させる。今のレベルでは錬金術も指輪ぐらいしか作れないからな」
「旦那様。って事は、いずれ武器防具なんかも作れるって事か?」
「アスカ何を言ってるんだ。そんな事当たり前じゃないか」
「でも、旦那様が製作するアイテムってとんでもない性能をしているじゃないか?」
「そうだな。それら装備を身に纏ったお前達全員がレベルを上げてみろ。ブリガンダイン王国でも俺達に手出し出来なくなれば、今回のような理不尽な決定に我慢しなくてもよくなるぞ」
ショウの言葉を聞いてアユミ達全員が歓喜するのだった。
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