氷河期世代のおじさん異世界に降り立つ!

本条蒼依

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第2章 新たな商売

21話 インビジビリティリング

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 沸き上がる冒険者ギルドで唯一号泣していたのがシャーロットである。ショウ達がマートンの町を去ったのではないとわかって本当に心の底から安堵したのだった。

「よ、よかった・・・私のせいじゃない・・・」
「シャーロットさんごめんなさい・・・てっきり魔道士様達はこの間の事で町を去ってしまったと・・・」
「「「「「「ごめんなさい・・・」」」」」」
「まぁいいわ。前に私もあなた達に迷惑をかけたからおあいこにしてあげるわ」

 シャーロットは自虐混じりに笑顔を見せるのだった。そして、冒険者達は最初に情報を持ち込んだ冒険者を冗談交じりに頭を小突いたりしていた。

「お前があんな慌てて飛び込んで来るからいけないんだぞ」
「だってよぉ・・・魔道士様の家が無くなっていたんだぜ?誰だって慌てるだろ?」
「まぁとりあえずお前シャーロットさんに謝っておけよ」
「ああ・・・そうだな。シャーロットさん悪かったよ。俺が早とちりしちまってよぉ」
「いえいえ。魔道士様の家が無くなっていたら焦りますしあまり気にしないでくださいっと言いたいところですが何か買って頂こうかしら」
「えっ!?」
「私、この間出たばかりの新作バッグが欲しかったのよねぇ」
「そ、そりゃねぇよ・・・」
「冗談よ。冗談!アハハハ!」
「た、助かったぜ・・・」

 ギルド内にいた冒険者達はシャーロットを絶対泣かせたら駄目だと顔を引き攣らせながら笑うのだった。



 そして、ショウ達が冒険者ギルドでそんな騒ぎが起こっているとは思ってもいなかった頃、ショウ達のダンジョン遠征は2週間経っても終わらなかった。

「ショウ!」
「アユミなんだ?」
「何だじゃないよ。いつまで6階層にいるつもりよ!早く7階層に行きたいんだけど・・・」
「自信がついてきたか?」
「うん!もうレベルも70になったし大丈夫!」

 ショウ達はこの2週間レベル上げに精を出して魔物を狩りまくりレベルを上げまくっていた。アユミ・カオリ・ヨシノの3人は50から70レベルになっていた。また、ショウとシスティナアリサの3人も60代となっていたのだった。そして、アスカは1レベル上がっていた。そして、なんとショウはとうとうパーティーで瞬間移動が出来る魔法【ゲートトラベル】を覚える。

●ゲートトラベル
 パーティー全員で瞬間移動が出来る魔法。現在いる場所とルーン晶石に位置記録した場所に異空間の門を開きつなげることができ、その門をくぐるとその場所に行ける。

 また、60レベルになった事でパッシブスキルも派生する。

●マジカルハイブースト
 自身の魔力を100%上昇させる。

 この時ショウはレベルが65となっており、魔力は85000となっており、マジカルハイブーストのおかげで17万まで上昇する。

「もう俺も魔力切れの心配はないな・・・」
「あたし達ももう6階層ではレベルは上がり辛いから7階層に行きたい」
「まぁ、アスカ達4人は適正レベルを満たしているから心配はないよ」

 カホとイチョウのレベルも70から80に上昇。スミエは3レベル上昇。アスカも1レベル上がっていたので問題は無かった。

「じゃあ、システィナとアリサは危なくなったらアクセサリーで身を隠せよ」
「「わかりました!」」
「ご主人様のこのアクセサリーは本当に凄いですね」
「ようやく製作できたからな」
「おじちゃん!本当にありがとね」
「イチョウもそのインビジビリティリングが気に入ったようだな」

 ショウ達はダンジョン遠征でレベルをあげまくり、ショウの錬金術の成功率がアップした事でミラーシーンの素材を使えるようになったのだ。そして、ようやく製作できたアクセサリーが【インビジビリティリング】である。

●インビジビリティリング(エピック級)
 装備した人物が指輪に魔力を込めると自身の姿を透明にする事ができる。効果時間24時間。ただし、透明になっている時に攻撃した場合その効果は切れる。使用回数24時間で3回まで。

 このマジックアイテムは斥候向けであり、ミラーシーンのように攻撃しながら使えるアイテムではなく、作った個数はシスティナ・アリサ・イチョウの3人分だけだ。
 ミラーシーンのように攻撃しながら使えれば全員に製作もしたがそうそう便利にはならなかった。

「おじちゃん。このアイテムもミラーシーンみたいに攻撃しながら消えれればよかったのにね」
「まぁそうだな。だが、ミラーシーンは能力で透明になっていたからできた芸当なのかもな」
「ミラーシーンって凄いね」
「だが、この透明にも弱点があるから気をつけろよ」
「攻撃しながら消えていられない事でしょ?」
「それだけじゃない。俺みたいに相手の存在が分かるやつには効かないって事だ」
「おじちゃんみたいな人間がそうそういるとは思えない・・・」
「いやいや!確かに世界地図ワールドマップは無理だとは思うが、システィナには消えても丸わかりになるぞ」
「えっ!?わたしがですか?」
「お前にはインフラビジョンというエルフ族特有の能力があるからな」
「そ、そうだったんですか?」
「それとアンデッドのような魔物には効かないからな」
「「「アンデッドにも!?」」」

 エルフやドワーフ族が有するインフラビジョンは、熱探知機のように体温を感じ取る魔眼のような能力である。つまり、インビジビリティリングで姿を透明にしても体温があるので丸わかりどなるのである。
 アンデッドは不死生物であり、生者の体温を感じ取り襲ってくるとされている。つまり、ただ透明になっているだけのインビジビリティではアンデッドには効果がないといえるのだ。

「いいか?いくら便利で見た事がないアイテムでもなにかしら弱点はあるもの考えないといけないんだ」
「「「わ、わかりました」」」
「うん。わかってくれたならいい。これから向かう7階層は本当に未知の領域で誰も到達した事がないからな。油断しないで行こう」
「「「はい!」」」
「お前達もだぞ」
「「「「「「は、はい!」」」」」」

 いきなり振られてアユミ達もびっくりして返事をしたのだった。そして、ショウ達は7階層のボス部屋の前に立つのだった。
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