碧天のノアズアーク

世良シンア

文字の大きさ
27 / 128
ノアズアーク始動編

14 万能薬エリクサーを入手せよⅢ

しおりを挟む
side ノア=オーガスト

湊が合流し、すぐにオレたちは山頂へと向かった。ちなみに湊はオレたちが食事の片付けやラドンへの対策会議をしている間に、肉団子スープを食べ終えた。

山頂への道のりはかなり険しく、中腹よりもさらに温度が下がったように感じる。オレたち神仙族は問題ないけど、この辺りから段々息がしづらくなってくるようだ。現にカズハやエルは、ぜぇぜぇと少し息苦しそうな呼吸音を出している。

山頂はもっと空気が薄いはず……これは不本意なことだけど、二人を置いていくことも考慮した方がいいのかもしれないな。

オレ、シン、秀、湊は歩くペースを変えることなく、どんどん山を登っていく。だけど現在、カズハとエルは少し遅れた位置にいる。オレは三人を先に行かせ、二人を待った。

「カズハ、エル、大丈夫か?」

「……ぜぇ……ぜぇ……だ、大丈夫、大丈夫。こんぐらい……何ともない、よー」

「……ぜぇ、ぜぇ……ぜぇ……わ、私も大丈夫……です」

どう見ても見栄を張っている二人。

「辛かったら一旦休んでもいいんだぞ?」

オレは二人の状態を見かねて、この提案をしたのだが……。

「それはダメ。一刻も早くあのリンゴを取らないといけないんだから……立ち止まってる暇なんかないよ」

「私のお母さんのためにここまで来たんです。……私が行かなくては意味がありません」

どうやらオレは二人の覚悟を甘く見ていたらしい。

「……オッケー。目的地はあともう少しだ。みんなでたどり着くぞ」







先行した三人が山頂に到着して十数分後、オレたち三人も無事にたどり着くことができた。もう少しかかると思っていたけど、二人がオレの歩くスピードに追いつこうと頑張ってくれたおかげで、そこまで遅れることはなかった。

膝に手をつき、乱れた呼吸を整えるカズハとエル。戻ったら二人には豪華ご馳走をプレゼントしよう。

「状況はどう?」

「ちょうど今はラドンがいねぇな。おそらく飯を漁りにでも行ってんだろ」

現在は朝日がちょうど顔を出し頃だ。ゴツゴツした岩肌を乗り越える山登りは、思ったよりも時間がかかったらしい。真っ暗だった空が、いつのまにか明るくなり始めているのだから。

なるほど。朝になって食料を取りに行ったってことか……。

たしかにこれは、チャンスといえばチャンスなんだろうけど……氣で繋がってるって話だからな。取ったらすぐにバレて襲われるだろうな。

「これは安易な考えかもしれないが、囮を使うのはどうだ?」

湊は腕を組みながら、この状況を打破する策を捻り出した。

「囮、か。具体的には?」

「例えば、俺たち四人の中から誰かひとりがリンゴを複数個もって逃げる。その隙に別のやつがリンゴをひとつ持っていく。もちろんそのどちらにも誰かしら護衛はつく」

ふむふむ。まあ神仙族のオレたちなら、本気出せばたとえ龍種であろうと問題ないだろうから、囮としては最も適任。そこは問題ないけど……。

「だけどラドンが複数のリンゴを持っている人物ではなく、たった一個のリンゴを持っている人物を襲う可能性もなくはないよなー。高位の魔物の場合、本能的に相手が強いか弱いか判断できるらしいってカズハが言ってたからなー。ラドンは下位の龍種らしいけど、その可能性は捨てきれない……。いっそのことオレたち四人全員が各々リンゴをもって走れば……んー、それもどうなんだ?」

……頭が痛くなってきた。どうするのが最善策なのか全くわからん。

シンの力でまたカズハとエルを別空間に収納するか?そうすれば二人に危険が及ぶことはない。

……けどそれじゃ、二人は絶対納得しないよな。

うーん……。

「それがいいと思うよー」

オレたちがどうするべきか悩んでいると、息を整えたカズハが会話に入ってきた。

「ただし、四人じゃなくて六人全員で、だけどねー」

「俺たちは問題ないだろうがカズハとエルはどうやって身を守る?」

「私とエルが二人で動くよ。私には守りに関しては最強の氣術があるからねー。万が一ラドンがこっちにきても絶対にエルは守り切る」 

湊のご尤もな指摘にカズハは平然と答えた。そんなカズハは、いつも以上に真剣な様子で話しているように見えた。確かにカズハの『絶対防御アブソリュートディフェンス』を使えば、ラドンからの攻撃を防ぐことは容易いはずだ。

これならいけるかもしれない……!

「そうだな。それなら何とかなるんじゃねぇか」

「だな……!よし!じゃあ五チームに分かれてーーー」

「なあ、兄さん」

「ん?どした?シン」

「五つも分けなくていいんじゃないか?ツーマンセルの三チームで十分だろ」

なるほど。二人なら何かあった時お互いを助けられるし、より安全にリンゴを持って帰れる、か……。

「そうだな。じゃあ、オレとシンのチーム、秀と湊のチーム、カズハとエルのチームで行くか」

こうして、当初のラドン拘束作戦とは別の作戦を急遽立てたオレたちは、黄金のリンゴが実る木へと近づいていった。

「よし。じゃあみんな作戦通りな。行くぞ!」

オレの合図で一斉にリンゴをもぎ取り、三チームそれぞれが三方向に分かれて走り出した。ちなみにリンゴはひとりひとつずつ取った。

理由としては、リンゴがなっている数がちょうど六つだったのと、取得数が多ければ多いほどエリクサーを作ることのできる本数が増えて、エルのお母さんのように苦しむ人々を一 ひとりでも多く救えるのではないかと考えたからだ。

オレたちは誰がどう見ても完全なるリンゴ泥棒ではあるが、人命には代えられない。ラドンには悪いが、このリンゴはありがたくもらっていこう。

「……あっぶね」

木から木へ飛び移りながら移動するオレとシン。オレの飛び移り先の枝が元々折れ目が入っていたらしく危うく落ちそうになったが、瞬時に氣で足下に板のようなものをつくり、落下を防いだ。

「兄さん、大丈夫か?」

「ああ、問題ない。それより、ラドンのやつはこっちには来てないみたいだな」

「ああ。さっき魔物の雄叫びが聞こえたから、俺たちがリンゴを奪ったことには気づいているはずだ。そして俺たちのところに来ないということは、秀と湊もしくはカズハとエルの方にいった可能性が高いな」

「だな……。あともう少しで集合予定地点だけど……大丈夫かな、みんな」







side 九条湊

「ラドンは……こっちに来ていないな、これは」

「ああ。テンに俺らの頭上を飛んでもらっているが、どうやらラドンは東方面に行ったらしい」

「東……カズハたちの方か」

俺たちは来た道を戻る感じで走っていた。その西側にノアとシン、その東側にカズハとエルが走っていったはずだ。

……加勢に行くべきか?

俺はスピードを緩め、やがて足を止めた。それを見た秀も俺より少し前でブレーキをかけた。

「紫苑。二人の位置はわかるな」

「無論だ」

「助けに行くのか……?」

「ああ。万が一にも二人が死ぬようなことがあれば、ノアが悲しむだろう」

「そうだなぁ。せっかく仲間になったんだ。死なれたら目覚めが悪りぃよな」

秀はそう言うと、左手を上げた。俺はその手目掛けて持っていたリンゴを投げた。秀は全く手を動かすことなくそれをキャッチした。

「……ナイスコントロール。流石だな」

「行ってくる」

「ああ。二人を頼んだぜ」

俺は進行方向を変えるとすぐに走り出し、一瞬にしてその場から立ち去った。






side カズハ

リンゴを奪ってから数分。魔物の咆哮がしてすぐに、そいつは私たちのすぐ後ろにピタリと張り付いてきた。

あれがラドン。初めて見るけど、かなり大きい。Aランク指定の魔物と同レベルと見ていいね、これは。見た感じはレックスに巨大な翼が生えた印象を受けるから、あんまり得意じゃないかも。

「カズハ!あれが……」

「うん。ラドンに間違いなさそうだねー。しかも、かなーりお怒りみたい」

『グギャー!!!』

再び耳を劈くつんざような雄叫びが今度は間近で発せられ、私たちは思わず立ち止まって耳を塞いだ。

「うっ……うるさすぎだよー、全く!」

「……っ……耳が壊れるかと思いました」

私は手を離し、すぐに集合地点へ向かって走り出す。そうこうしているとラドンは口を大きく開いた。

「……攻撃くるよ、エル!」

「はい!」

ラドンの口の中は真っ赤に燃え上がった炎でいっぱいになり、私たちへ向けてその凄まじい炎を解き放った。

『ドゴーン!!』

大きな爆発音が辺りに響き渡った。土煙が立ち込め、視界が悪くなる。地面には大穴が空き、木々は吹き飛んだ。ラドンの攻撃は直撃してはいないはずのところまで影響を与え、近くの木々は炎があちこちに燃え移り、辺りを火の海へと変えていた。

「大丈夫?エル……!」

「は、はい。……なんとか……」

私の『絶対防御アブソリュートディフェンス』でエルの周りに厚めのシールドを、長方形状にしたもので固めていた。さらに念入れということでエルの支援氣術で防御力と身体能力を向上させていたため、あの強力な攻撃が直撃したにも関わらず、私たちの身体は何ともなかった。

大穴の近くへと飛ばされた私たちは、すぐに立ち上がり、また走り出した。スザンヌさんの話によれば、ラドンはあの『黄金のリンゴ』が生えた山頂からはあまり遠くまで行けないらしく、山を降りることさえできれば、ラドンはもうそれ以上追ってくることはないそうだ。

つまり、先に山を降り切ることができれば私たちの勝ちということになる。

「はぁはぁ……あとどのくらいで……集合地点へ……着くでしょうか」

息を切らしながら私に問いかけるエル。

「そうだね……。あと……二、三十分ってとこかなー」

エルの身体能力向上の支援氣術のおかげで、いつも以上に速く走っているから、一般人がこの山を駆け降りるより速く着くけど……私の氣がそこまでもつかどうかが勝負の分かれ目になりそうだ。

私の『絶対防御アブソリュートディフェンス』は、その強力な効果ゆえに、代償もそれなりに大きい。これを使っている間は、私の氣がごりごり減っていくんだよねー……。

幸い私は氣の保有量はAだから、すぐに底をつくわけじゃないけど、私だけでなく他の人にも使うとなると、必然的にその分の氣の消費量が追加される。

「ただ……あいつがずっと私たちの邪魔をしてくるならもっとかかるだろうから……大きく見積もって一時間、かな」

そう、一時間……正直言ってそんなに長く『絶対防御アブソリュートディフェンス』は持たない。

『グギャー!!!』

「「…っく……」」

またもやラドンの憤怒の叫びが鳴り響く。私とエルは立ち止まって素早く耳を塞ぎ、その衝撃に耐える。

そしてラドンは、今度はその鋭く尖った大きな五本の爪で私たちを切り裂こうとした。が、私の無敵のシールドに阻まれ、ラドンの攻撃はあっさりと弾かれた。

ラドンは自身の攻撃で私たちが血飛沫を上げて倒れると思っていたのか、平然とその場に立つ私たちを見つめ、今まで聞いた中で一番の怒鳴り声を上げた。

『グギャー!!!!!!!!!』

「……うっ…あ、頭がっ…….」

「い、痛い……です……っ!」

耳を塞いでも耐えられないほどの音の衝撃が、私たちの身体に襲いかかる。味わったことのないほどのひどい頭痛が、私たちの身体を蝕んでいく。

咆哮が鳴り止み、目を開けると、ラドンの姿が目に見えるほどに変貌していた。ひとつだった頭は二つに増え、金色に光っていた目と身体中の鱗は、不気味なほどに赤黒く変色していた。

「カ、カズハ……あれは一体……?」

「……ヤバいね、あれは。今までの比じゃない攻撃が飛んでくることは明明白白……」

私が状況を把握しようとした時、邪悪な姿に成り変わったラドンは、赤黒く燃え盛る炎を自身の口から漏れ出すほどに溜め込んだ。

「まずい……エル、走るよ!!」

私はエルの手をしっかりと握りしめて走り出す。

私のシールドが破られることはないとは思うけど、あの攻撃は下手をすればSランク指定の魔物の攻撃と同等、あるいはそれ以上の威力があるかもしれない。私はSランクの魔物とは一度しか戦ったことはないけど、おそらくあいつよりもこの状態のラドンの方が断然強い。下位の龍種とはいっても、結局龍は龍ってことなんだろう、きっと。

ラドンがその巨大な赤黒い炎の球を、私たち目掛けて放った。

……なんとしても、直撃は避けたい!

私はエルの手を引いて必死に走る。しかし、エルは石につまずき転んでしまった。

「……っエル!」

私はすぐにエルに駆け寄る。だが、もう炎の球はすぐそこまで迫っていた。とてもじゃないが、これは直撃は避けられない。

……られる!

私はエルに覆いかぶさるようにエルを上から抱き込んだ。

……エルだけは、何としてでも守る!

「……よく耐えた。『水刃』……!」

聞き覚えのある声が頭上から響く。すると、私たちに迫っていたはずの炎の球は空中で爆発し、その爆風だけが私たちを襲った。飛ばされないよう地面に引っ付いていると、しばらくして強風が止んだ。

恐る恐る周りを見渡すと、辺り一帯にあったはずの木々が全て薙ぎ倒されていた。中には根っこからもぎ取れてしまったものもある。

「無事で何よりだ。……さあ、早く行くぞ」

両の手を私たちに差し伸べる湊。私たちはそれぞれの手を取り、立ち上がる。

「うん!」

「はい!」







side 九条湊

「またあの咆哮か……」

リンゴを奪い走り始めてから、三回目の怒号。二回目の時はその直後に巨大な爆発音も鳴り響いた。

……どうやらこの判断は、間違っていなかったようだな。

「ミナト。ラドンの氣が変化した」

「変化?」

「ああ。なにやらドス黒くなったな。……本気を出した、ということだろう」

紫苑はその特殊な眼で氣を正確に見定めることができる。ノアも似たような眼を持っているが、それよりもより精度が高い。紫苑がそう言うのなら間違いないのだろう。

「なるほど……どうやら、また紫苑の力を借りることになりそうだ」

「ふふっ。望むところだ」

俺は足に少し多く氣を流し、さらにスピードを上げた。氣の操作性が高いものなら、身体に流す氣の量を細かく調節することが可能だ。これができる者はそれだけでかなりの強者と言えるだろう。

「……見えたな」

葉が生い茂る木々の隙間から赤黒い鱗をその身に纏う魔物の姿を捉える。口には何やら赤黒い炎を蓄えているようだ。

「やるぞ、紫苑」

「了解した」






side エル

湊さんが助けに来てくれたおかげで、私たちは先ほどより楽に走ることができています。なぜなら、湊さんがあの恐ろしいラドンの攻撃を全て防いでくれているからです。ラドンはリンゴを持っている私たちを狙いたいようですが、湊さんがうまく邪魔をしてくれて、ラドンは容易に私たちに近づくことができなくなっています。

……湊さんは本当にお強いです。

ラドンとの距離がかなり離れたようで、後ろをチラと振り返ってみると、ラドンは豆粒のように小さくなって見えました。

「……湊、ヤバすぎでしょ。あいつをひとりで抑え込むなんて……」

私と並走するカズハは、私と同様の思いを口にしました。

「……はい。とっても頼もしいです」

先ほどまでの緊張感が嘘であったかのように、私とカズハは少し余裕のある声音で話をしながら走り続けました。

途中、あの爆風が再び発生したようで、後方から爆音が鳴り響き、私たちがいる所まで風が吹き渡りました。ただ、私たちはもうすでにかなり離れた場所を走っていたので、ほとんど影響がありませんでした。

ですが、湊さんの安否が気になり、私たちは立ち止まり後ろを振り返りました。土煙が巻き起こりすぐには湊さんの姿を捉えることはできませんでしたが、十数秒後にそのお姿を視界に捉えることに成功し、私とカズハはホッと息をつきました。

そうして私たちは山を無事降りることに成功しました。そしてリンゴが自身の行動可能範囲から消えたことがわかったのであろうラドンは、湊さんへの攻撃を止めて、山頂へと飛び去っていきました。

私たちはエリクサーを作成する上で必要になる材料のうち、最も入手困難な黄金のリンゴを無事持ち帰ることに成功したのです。

……これでやっとお母さんを治せるんだ……!
























しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ

双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。 彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。 そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。 洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。 さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。 持ち前のサバイバル能力で見敵必殺! 赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。 そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。 人々との出会い。 そして貴族や平民との格差社会。 ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。 牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。 うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい! そんな人のための物語。 5/6_18:00完結!

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

ダンジョンに捨てられた私 奇跡的に不老不死になれたので村を捨てます

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はファム 前世は日本人、とても幸せな最期を迎えてこの世界に転生した 記憶を持っていた私はいいように使われて5歳を迎えた 村の代表だった私を拾ったおじさんはダンジョンが枯渇していることに気が付く ダンジョンには栄養、マナが必要。人もそのマナを持っていた そう、おじさんは私を栄養としてダンジョンに捨てた 私は捨てられたので村をすてる

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

氷河期世代のおじさん異世界に降り立つ!

本条蒼依
ファンタジー
 氷河期世代の大野将臣(おおのまさおみ)は昭和から令和の時代を細々と生きていた。しかし、工場でいつも一人残業を頑張っていたがとうとう過労死でこの世を去る。  死んだ大野将臣は、真っ白な空間を彷徨い神様と会い、その神様の世界に誘われ色々なチート能力を貰い異世界に降り立つ。  大野将臣は異世界シンアースで将臣の将の字を取りショウと名乗る。そして、その能力の錬金術を使い今度の人生は組織や権力者の言いなりにならず、ある時は権力者に立ち向かい、又ある時は闇ギルド五竜(ウーロン)に立ち向かい、そして、神様が護衛としてつけてくれたホムンクルスを最強の戦士に成長させ、昭和の堅物オジサンが自分の人生を楽しむ物語。

処理中です...