迷子の会社員、異世界で契約取ったら騎士さまに溺愛されました!?

翠月 瑠々奈

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お宅訪問いってきます①

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 昔、父が「数字にはそれぞれ意味がある」と言ったことがあった。

 0には無や無限を意味し、1には始まりを意味する。確か私が4という数字が死に繋がるから怖いと言った時だったと思う。

 それは金運の数字だから、逆にラッキーなんだぞ、と何故か頭をグシャグシャに撫でられた。

 じゃあ、6は……? 

 視線を落とした先にあるスマホの画面。相変わらず、斜め上に表示されてる時刻は6時を指したままだった。ほんの少しも進みはしない。

 始めはさほど気にならなかったそれが、だんだん何かを意味してるようで気になり始めた。

「……」

 指先で画面をスクロールさせていく。そのほとんどが、父と一緒に映ってる画像データだった。

 私のスマホに残っている数少ない思い出。他にあるのは、拙い文章で書かれた父からのメールぐらい。

 変換が出来なくて平仮名ばかりだった。

 そんなことを思い返していたら、ふと言葉が掠めた。

「別れ、だ……」

 6は離別、別れを意味してる。そう思い出した。

 別れ……。

 私は誰と別れるのだろう。

 誰から……離れるのだろうか。

 そんなことを考えていたら声をかけられた。

「ルミ様、アルワーフご令嬢ががいらっしゃいましたよ」
「あ、はい!」

 かけられた声に思わず立ち上がる。ガタンと揺れた椅子にエラが苦笑した。

「そこまで急がれなくても大丈夫ですよ」
「そ、そうですよね」

 手早くスマホをカバンにしまい、エラの元に駆け寄る。私は彼女に促されるまま階下へと向かった。

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