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33 〇子パイセン頑張ります!!
しおりを挟む来~る、きっと来る~。
ふんふん、ふっふふふん。
私はこの国の伯爵家の未亡人……ではなくれっきとしたそこは夫人です。
これでも一応子供もおります。
まだ3歳だけれど。
現在絶賛子育て中……です。
カラスの濡れ羽色とは言えそこは私の髪は年中しっとりと濡れております。
別に井戸の中にいる訳では――――ってお皿を数える〇子様ではありませんよ。
あの御方は井戸を中心に活動中ですからね。
私の場合はTV画面です。
それに時代も最先端ですわ。
ならば何故に何時も濡れているのかと言えば答えは簡単。
つまり私は水属性の魔力持ちに他ならないのです。
ただ普通ならばここまでにはならないのですが、魔力量が多い故の結果なのです。
ですのでホラーとは全くの無縁です。
しかしその魔力の高い故に年中髪は濡れっぱなしでおまけに肌は何処と泣くと言うかズバリ青白く生気は全く感じさせない死人同然。
貴族だけに髪を短く切る事もままならず、とは言え髪形を華やかにセットしても直ぐにべったりと崩れてしまう。
肌も常にしっとりと保湿効果120%ですわね。
ああ憧れの乾燥肌とサラサラの髪よ。
幼い頃からどんなに憧れていたでしょう。
そしてこんな私を当然皆は敬遠するのです。
今の夫とは幼い頃からの政略によるもの。
いえそうなのだと頑なに私は信じておりました。
だってそうでしょ。
こんなにも陰陰滅滅とした死人の様な外見の女を好きな男性なんて存在しない。
だからきっと爵位欲しさ。
または実家との益のある政略だけの、将来白い結婚決定でどこぞの愛人が生んだ子供を養子として迎えるのだろうと、私はずっとそう信じていたのです。
ええ勿論夫は昔から愛を囁いてくれておりました。
でもダイヤモンドの様に硬くも頑なな私の心がそれを信じなかったのです。
もういっそ本当の死人になろうかとそう思っていた時でしたわ。
まだ少女だったヤスミーン様と出逢ったのは……。
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