【完結】婚約者?勘違いも程々にして下さいませ

リリス

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43  Side王太子

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 カルステンを始め国王である父もだが私達は皆ヤスミーンを愛している。

 特に父上は彼女が誕生したのを殊の外喜びを表したものだ。

 何と言ってもこれでも我が一族は男腹だ。

 二人の伯母上がいる所為なのかどうも皆それを忘れがちである。


 先王ご夫妻が頑張って産み落としたのが我が父と言うけれどもだ。

 普通に致す事をすれば男が生まれるのだからして、特に頑張った……いやお祖母様は確かに頑張られたな。

 
 ただそれ以降生まれる子供は皆男児。

 まあどの子供も皆無事に元気に生まれてくるのだからそれを喜んでいない訳ではない。

 しかし偶には可愛い女の子が生まれても良いのでは……と思っていた所へ誕生したのがヤスミーンである。


 両親こそは恵まれはしなかったもののその他の親族は皆彼女を一番に愛している。

 その筆頭がカルステンと父上である。


 この目の前にいる屑と同棲させたのは父上の失態だ。

 故に父上は自分のやらかしを挽回する為にもと言うかだ。

 これ以上やらかせば間違いなくヤスミーンに嫌われると心底それを恐れたのだろう。

 母上も半ば呆れていたのだが、ヤスミーンの祖母でもある伯母上は物凄くそう今でもしっかりと父上に対して怒っていらっしゃる。

 だからカルステンに命じ……まあそこは親族とは言えだ。

 一貴族家に対し国王が表立って動く事は色々と憚れるからね。

 でも裏では王家の暗部がヤスミーンの影達と共に色々と動いてくれていた。


 この屑の事だけならば別に大した問題でもなかった。

 ただ屑を調べている間に色々と根深い事情が分かりそれに対しての証拠集めをしている方に時間を有してしまった。

 そう何と言っても今より約二十年も前の事だからね。

 また片方はこの世の者はない。

 生きていたとしても恥でしかないのだが、死んでいるからこそその証拠を集めるのが困難となった。


 しかし今宵の夜会までにその証拠は全て整えられた。

 これでヤスミーンは自由になれるし穢れた者達の排除も出来る。

 今まで我慢をさせてごめんねヤスミーン。

 これからは誰よりも幸せになって欲しい。

 私の愛する姫君。

 
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