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実り月の終わり ~長い冬の始まり~
第15話
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「……それはどうしてか、聞いてもいいかい?」
「さすがにここで民の血税を使い続けるのも気が引けるので。あと、ここで長く過ごせば過ごすほど、皇王陛下に借りが積み重なり続けるじゃないですか。得策ではないと思うんです」
すう、と息を吸う音が聞こえる。ルクレーシャスさんの言いたいことは聞かなくても分かった。だから小さな手を上げて遮る。
「そう、ぼくが払うべき借りではありません。しかし親が支払わない借りは、子に取り立てが来るのが世の中の常では? それが分かっている負債を積み重ね続けるのがバカらしいのです」
ぼくを助けるか助けないかを天秤にかけ、助けることで得られる利益を冷静に見極めた上で離宮へ隔離していること、現皇王が為政者として冷酷な人間であることを、ぼくはよく知っている。そして両親はそんな貴族的駆け引きが苦手な人たちだからこそ、利用されてしまったのだということも分かっている。その結果、フリュクレフ公爵令嬢はどうなっただろう。新聞社が少なく閉鎖的な貴族社会に於いて、社交界とは貴重な情報収集の場である。その社交界から実質、追放されてしまった。貴族としては致命的である。ぼくまでそうなるわけには行かない。
ああ、スヴァンテ・フリュクレフ。ただの五歳児だった君なら、きっと気づいた時には手遅れだっただろう。だが幸運にもぼくは中身が二十五歳成人男子だ。だからやれるだけのことをやる。
ルクレーシャスさんは耳の横の髪をかき毟り、それから眼鏡を外した。シャツの裾で眼鏡を拭きながら、ぶつぶつと吐き出す。
「ほんと、君の周りの大人は禄でもないヤツばかりで腹が立つ。でも君は、今の時点でわたくしがわたくしの棲み処においでと言っても『うん』とは言わないだろう。本当に……慎重な子だ……」
「ルカ様に甘えるのは、本当に緊急時の最終手段にしたいんです。頼りにしています」
離宮と皇宮は庭で繋がっている。その境には門があり、そこには門兵が二人見張りをしている。離宮の出入り口はそこしかない。その庭の方から、ぼくを呼ばう声が聞こえて来た。
「スヴェン! スヴェンはいるか! ラルク! 庭にいないのか!」
護衛騎士三人を連れた皇太子殿下、ジークフリードである。
「うへぇ……」
ジークフリードが噴水の向こうを歩いて来る姿を見るなり、ルクレーシャスさんはあからさまに嫌そうな声を出した。いつでも逃げ出せるよう、眼鏡をかけ直している。
ぼくに続けて呼ばれたラルクは、すっかり葉っぱだけになったモッコウバラの日陰棚の上からひょい、と顔を出した。
「なんかようか?」
「おお、ラルク。今日はな、スヴェンとお前にしょうたいじょうをもって来たのだ」
しばらく勉強をサボってまでボードゲームをしに来ていたジークフリードだが、さすがに皇王に咎められたらしく、久しぶりである。しかし招待状とは。文字を習い始めたんだね、ジークフリード。
ラルクと共にテラスのいつものテーブルへやって来たジークフリードは、自慢げにぼくへ封筒を差し出した。
「こうぐうの、オレのへやへのしょうだいじょうだ。ほんらいなら、めしつかいにもって来させるものだが、お前はゆうじんだからとくべつにオレがみずからもって来てやったのだ。どうだ、ありがたいだろう!」
「誠に光栄の極みでございます、殿下」
椅子を下り、左足を一歩引いて胸へ手を置き頭を垂れる。ジークフリードはさらに得意満面といった表情で封筒を上下させる。うーん、この皇太子ちゃんとマナー教育を受けているのだろうか。皇国内の貴族は言うに及ばず、よしんば他国の王族にこんな態度取ったら外交問題だが、誰も叱る人がいないのだろうか。心配になってきた。
「殿下、僭越ながら申し上げてもよろしいでしょうか」
「なんだ」
「殿下より直々のお誘い大変に光栄ではございます。もちろん、わたくしと殿下は格別の仲でございますので構いませんが、わたくし以外にこのような所作で招待状をお渡しになってはなりません。大変な失礼に当たります。他国の方にこのようになさっては、殿下の品位、ひいては皇国の品位を疑われてしまいますゆえ」
「……っ!」
護衛騎士たちに緊張が走る。だってジークフリードは我儘放題のバカ殿下って皇宮の使用人たちの間で有名だもん。離宮から出ないぼくの耳にも入るくらいだ。
絶対に暴れるだろうなぁ。最悪、殴られるぐらいは覚悟の上だ。正しいことを教えてもらえないのは不幸だ。そうして積み重なった無知というのは、その子の周りの大人の罪である。ジークフリードはちらり、と我関せずとばかりに紅茶を飲むルクレーシャスさんを見た。ルクレーシャスさんは初めに「あの子、嫌い」と言ってから、ジークフリードへ視線を投げかけることすらしない。
「……そうか。スヴェンがいうのなら、そうであろう。すまなかった」
意外にもジークフリードはあっさり頷いた。びっくりして一瞬固まってしまったよ。どうしたんだ、どんな心境の変化があったんだ。
「いいえ。招待状はありがたく頂戴いたしますね」
ことさら大げさに両手のひらを上へ向け、ジークフリードが差し出した封筒を受け取る。するとジークフリードは、ぼくへ向けてもう一度空いた手を差し出した。
「どのようにわたすのがよいか、スヴェンがやって見せよ」
「そうですね、自国の貴族ならばこうして、受け取りやすいように差し出せばよいでしょう。先ほどのように、受け取ることを催促していると捉えられるような上下させる行動は失礼に当たります」
片手で受け取りやすい位置へ差し出す。ただそれだけでいい。なのにわざわざ相手の気を悪くさせるような行動をしたのだと、誰もこの皇太子に教えていないのだ。
「うむ。かんたんではないか」
「そうですね。例え目下の者が相手でも、失礼なことをしてはいけません。殿下はいずれ、皇になられるのですから。皇といえど、貴族の支えなくして国を動かすことはできません」
「……なぜだ」
碧《あお》い瞳が真っ直ぐにぼくへ問いかけた。この子は、決して愚かではない。そんな気がして、ぼくも彼へ向き合うことにした。
「殿下お一人で、全ての国務を担うことはできませんね?」
「お……うむ」
「殿下が腕を見込んで大臣に採用しようとした貴族に、失礼な態度を取り続けていたらどうなりますか」
「……きらわれる、か?」
「殿下は殿下へ失礼な態度を取る者の言葉を、お聞き入れになられますか?」
ジークフリードは顎の下へ手を置き、しばし沈黙した。碧の瞳が真っ直ぐに、ぼくを見つめ返す。
「……スヴェンのいいたいことはわかった。気をつける」
少し項垂れたジークフリードに言いすぎただろうかと心配する。ちょっと前まで床に大の字になって暴れていたのが嘘みたいだ。
「お分かりいただけたのなら幸いです」
「うむ」
素直に頷いたジークフリードに、護衛騎士も安心したようだ。体の力を抜いたのが見て取れた。テラスに置かれたテーブルセットの椅子を引いて、手で指し示す。
「よろしければ殿下、お茶を用意させますがいかがですか」
「うむ。茶が来るまでのあいだに、つづきをおしえよ」
「続き、ですか」
「うむ。あいてがたこくの王族であったら、どうする」
「お相手が他国の王族であった場合はこことここに両手を添えてお渡しするか、侍従がトレイに載せて準備した場合はトレイを両手で掴んで差し出すのがよいでしょう。大抵の場合はトレイに書状を載せて差し出すことになりましょう」
「ふむ。そういえばちちうえがそうしておったな」
「さすがにここで民の血税を使い続けるのも気が引けるので。あと、ここで長く過ごせば過ごすほど、皇王陛下に借りが積み重なり続けるじゃないですか。得策ではないと思うんです」
すう、と息を吸う音が聞こえる。ルクレーシャスさんの言いたいことは聞かなくても分かった。だから小さな手を上げて遮る。
「そう、ぼくが払うべき借りではありません。しかし親が支払わない借りは、子に取り立てが来るのが世の中の常では? それが分かっている負債を積み重ね続けるのがバカらしいのです」
ぼくを助けるか助けないかを天秤にかけ、助けることで得られる利益を冷静に見極めた上で離宮へ隔離していること、現皇王が為政者として冷酷な人間であることを、ぼくはよく知っている。そして両親はそんな貴族的駆け引きが苦手な人たちだからこそ、利用されてしまったのだということも分かっている。その結果、フリュクレフ公爵令嬢はどうなっただろう。新聞社が少なく閉鎖的な貴族社会に於いて、社交界とは貴重な情報収集の場である。その社交界から実質、追放されてしまった。貴族としては致命的である。ぼくまでそうなるわけには行かない。
ああ、スヴァンテ・フリュクレフ。ただの五歳児だった君なら、きっと気づいた時には手遅れだっただろう。だが幸運にもぼくは中身が二十五歳成人男子だ。だからやれるだけのことをやる。
ルクレーシャスさんは耳の横の髪をかき毟り、それから眼鏡を外した。シャツの裾で眼鏡を拭きながら、ぶつぶつと吐き出す。
「ほんと、君の周りの大人は禄でもないヤツばかりで腹が立つ。でも君は、今の時点でわたくしがわたくしの棲み処においでと言っても『うん』とは言わないだろう。本当に……慎重な子だ……」
「ルカ様に甘えるのは、本当に緊急時の最終手段にしたいんです。頼りにしています」
離宮と皇宮は庭で繋がっている。その境には門があり、そこには門兵が二人見張りをしている。離宮の出入り口はそこしかない。その庭の方から、ぼくを呼ばう声が聞こえて来た。
「スヴェン! スヴェンはいるか! ラルク! 庭にいないのか!」
護衛騎士三人を連れた皇太子殿下、ジークフリードである。
「うへぇ……」
ジークフリードが噴水の向こうを歩いて来る姿を見るなり、ルクレーシャスさんはあからさまに嫌そうな声を出した。いつでも逃げ出せるよう、眼鏡をかけ直している。
ぼくに続けて呼ばれたラルクは、すっかり葉っぱだけになったモッコウバラの日陰棚の上からひょい、と顔を出した。
「なんかようか?」
「おお、ラルク。今日はな、スヴェンとお前にしょうたいじょうをもって来たのだ」
しばらく勉強をサボってまでボードゲームをしに来ていたジークフリードだが、さすがに皇王に咎められたらしく、久しぶりである。しかし招待状とは。文字を習い始めたんだね、ジークフリード。
ラルクと共にテラスのいつものテーブルへやって来たジークフリードは、自慢げにぼくへ封筒を差し出した。
「こうぐうの、オレのへやへのしょうだいじょうだ。ほんらいなら、めしつかいにもって来させるものだが、お前はゆうじんだからとくべつにオレがみずからもって来てやったのだ。どうだ、ありがたいだろう!」
「誠に光栄の極みでございます、殿下」
椅子を下り、左足を一歩引いて胸へ手を置き頭を垂れる。ジークフリードはさらに得意満面といった表情で封筒を上下させる。うーん、この皇太子ちゃんとマナー教育を受けているのだろうか。皇国内の貴族は言うに及ばず、よしんば他国の王族にこんな態度取ったら外交問題だが、誰も叱る人がいないのだろうか。心配になってきた。
「殿下、僭越ながら申し上げてもよろしいでしょうか」
「なんだ」
「殿下より直々のお誘い大変に光栄ではございます。もちろん、わたくしと殿下は格別の仲でございますので構いませんが、わたくし以外にこのような所作で招待状をお渡しになってはなりません。大変な失礼に当たります。他国の方にこのようになさっては、殿下の品位、ひいては皇国の品位を疑われてしまいますゆえ」
「……っ!」
護衛騎士たちに緊張が走る。だってジークフリードは我儘放題のバカ殿下って皇宮の使用人たちの間で有名だもん。離宮から出ないぼくの耳にも入るくらいだ。
絶対に暴れるだろうなぁ。最悪、殴られるぐらいは覚悟の上だ。正しいことを教えてもらえないのは不幸だ。そうして積み重なった無知というのは、その子の周りの大人の罪である。ジークフリードはちらり、と我関せずとばかりに紅茶を飲むルクレーシャスさんを見た。ルクレーシャスさんは初めに「あの子、嫌い」と言ってから、ジークフリードへ視線を投げかけることすらしない。
「……そうか。スヴェンがいうのなら、そうであろう。すまなかった」
意外にもジークフリードはあっさり頷いた。びっくりして一瞬固まってしまったよ。どうしたんだ、どんな心境の変化があったんだ。
「いいえ。招待状はありがたく頂戴いたしますね」
ことさら大げさに両手のひらを上へ向け、ジークフリードが差し出した封筒を受け取る。するとジークフリードは、ぼくへ向けてもう一度空いた手を差し出した。
「どのようにわたすのがよいか、スヴェンがやって見せよ」
「そうですね、自国の貴族ならばこうして、受け取りやすいように差し出せばよいでしょう。先ほどのように、受け取ることを催促していると捉えられるような上下させる行動は失礼に当たります」
片手で受け取りやすい位置へ差し出す。ただそれだけでいい。なのにわざわざ相手の気を悪くさせるような行動をしたのだと、誰もこの皇太子に教えていないのだ。
「うむ。かんたんではないか」
「そうですね。例え目下の者が相手でも、失礼なことをしてはいけません。殿下はいずれ、皇になられるのですから。皇といえど、貴族の支えなくして国を動かすことはできません」
「……なぜだ」
碧《あお》い瞳が真っ直ぐにぼくへ問いかけた。この子は、決して愚かではない。そんな気がして、ぼくも彼へ向き合うことにした。
「殿下お一人で、全ての国務を担うことはできませんね?」
「お……うむ」
「殿下が腕を見込んで大臣に採用しようとした貴族に、失礼な態度を取り続けていたらどうなりますか」
「……きらわれる、か?」
「殿下は殿下へ失礼な態度を取る者の言葉を、お聞き入れになられますか?」
ジークフリードは顎の下へ手を置き、しばし沈黙した。碧の瞳が真っ直ぐに、ぼくを見つめ返す。
「……スヴェンのいいたいことはわかった。気をつける」
少し項垂れたジークフリードに言いすぎただろうかと心配する。ちょっと前まで床に大の字になって暴れていたのが嘘みたいだ。
「お分かりいただけたのなら幸いです」
「うむ」
素直に頷いたジークフリードに、護衛騎士も安心したようだ。体の力を抜いたのが見て取れた。テラスに置かれたテーブルセットの椅子を引いて、手で指し示す。
「よろしければ殿下、お茶を用意させますがいかがですか」
「うむ。茶が来るまでのあいだに、つづきをおしえよ」
「続き、ですか」
「うむ。あいてがたこくの王族であったら、どうする」
「お相手が他国の王族であった場合はこことここに両手を添えてお渡しするか、侍従がトレイに載せて準備した場合はトレイを両手で掴んで差し出すのがよいでしょう。大抵の場合はトレイに書状を載せて差し出すことになりましょう」
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