4 / 40
【第1章】 捨てられ令嬢と氷の公爵
第4話 奥様の「改革」と、困惑する使用人たち
しおりを挟む
ジークハルト様との契約が成立した翌日から、私は早速行動を開始した。
与えられた執務室(元は使われていなかった空き部屋だ)に、屋敷の帳簿と在庫リストを山積みにし、片っ端から目を通していく。
「……なるほど。予算は潤沢、というより余りあるほどね」
私は実家から持ってきた愛用の万年筆を走らせながら独りごちた。持ち手部分の塗装が剥げ、私の指の形に馴染んだこの万年筆だけが、私の戦友だ。インクの出はまだ良い。これがあれば、どんな複雑な計算も苦にはならない。
公爵家の財政は盤石だ。北の山脈から産出される魔石や鉱物の資源収入が莫大で、金には全く困っていない。
けれど、その使い方はあまりに「無骨」だった。
例えば食料事情。
新鮮な野菜や肉が手に入る土地柄なのに、わざわざ王都から高価な保存食を取り寄せている。
屋敷の備品もそうだ。最高級品ばかりを揃えているが、メンテナンスが行き届いておらず、カーテンは重たくて暗い色のまま。
つまり、「お金はあるけれど、生活を豊かにする工夫」が欠けているのだ。
ジークハルト様は仕事人間だし、使用人たちも「余計なことをして主人の機嫌を損ねたくない」と萎縮して、最低限の維持管理しかしていないのだろう。
(もったいない! これだけの予算と素材があれば、もっと快適な生活ができるのに!)
実家の男爵家では、銅貨一枚の無駄も許されなかった。その貧乏性が染み付いている私にとって、この「宝の持ち腐れ」状態は我慢ならない。
「よし、決めました」
私はパンと両手を叩いて立ち上がった。
まずは食卓改革だ。昨日のスープは美味しかったけれど、使用人たちの食事までは目が行き届いていないようだったから。
◇
「お、奥様!? このような場所へ入られてはいけません!」
厨房に足を踏み入れると、料理長がギョッとして裏返った声を上げた。
油と煤(すす)で汚れた厨房は、貴族の令嬢が近づく場所ではないと思われているのだろう。
「こんにちは。あなたが料理長ね? 昨日のスープ、とても美味しかったわ」
「は、はあ……恐縮です。ですが、何か御用でしょうか? お食事ならお部屋にお持ちしますが」
「いいえ、相談に来たの。これを見てくれる?」
私は一枚のメモを渡した。
そこには、地元の市場で手に入る旬の野菜リストと、それを使った献立案が書かれている。
「王都からの取り寄せをやめて、地元の食材を使いましょう。輸送費が浮いた分で、使用人たちの食事の質も上げられるわ。寒い地域だもの、みんな温かくて栄養のあるものを食べるべきよ」
「なっ……」
料理長が絶句して目を丸くした。
「し、使用人の食事まで……ですか? 今まで嫁いでこられた方々は、『平民と同じものを食べるなんて耐えられない』とか『もっと高級なワインを出せ』と仰るばかりでしたが……」
「私は味の落ちた高級品より、新鮮な地元のカブの方が好きよ。……ダメかしら?」
私が小首を傾げると、強面(こわもて)の料理長の顔が、みるみるうちに赤くなった。
「め、滅相もございません!! 俺たちも、地元の食材を使いたいとずっと思っていたんです! ですが、前例がないと却下され続けて……」
「そう。なら、今日から私が許可します。最高の腕を振るってちょうだい」
「はいっ! 喜んで!!」
料理長の声が厨房に響き渡る。
周りの調理スタッフたちも、キラキラした目で私を見ている。どうやら、掴みはオーケーのようだ。
◇
その日の夕食。
仕事から戻ったジークハルト様は、食堂に入るなり足を止めた。
「……雰囲気が、変わったな」
いつもは重厚な遮光カーテンで閉ざされていた窓が少し開けられ、暖炉の光と燭台の明かりが、部屋全体を柔らかく照らしている。
そしてテーブルには、色とりどりの温野菜のサラダと、地鶏の香草焼きが並んでいた。
「お帰りなさいませ、ジークハルト様。勝手にメニューを変えてしまいましたが、お口に合いますでしょうか」
「……いや、いい匂いだ」
彼は席に着くと、一口食べて、ほう、と息を吐いた。
「うまい。……味が濃すぎず、素材の味がする」
「良かったです! 北の野菜は甘みが強くて美味しいんです」
「そうか。……屋敷の中も、何というか、明るくなった気がするな」
「はい。廊下の花瓶に花を生けて、カーテンも明るい色のものに変えるよう指示しました。ずっと暗いと、気分まで滅入ってしまいますから」
私が笑顔で答えると、ジークハルト様はスプーンを止めて、じっと私を見つめた。
「……お前は、魔法使いか何かか?」
「え?」
「たった一日で、この陰気な城を、こんなにも温かい場所に変えてしまうとは」
その瞳は、やはり氷のように冷たい色をしていたけれど、奥にある光はとても優しかった。
「ありがとう、エリス。……家に帰ってきて、ホッとしたのは初めてだ」
不意打ちの言葉に、今度は私が赤くなる番だった。
「家に帰ってきてホッとした」。それは、家を守る妻にとって、最高の褒め言葉ではないだろうか。
「そ、そんな……。私は、自分の好きにさせていただいているだけですから」
「働きすぎではないか? 顔色が良くなったとはいえ、まだ病み上がりだぞ」
「平気です! むしろ、働いている方が元気なんです」
私が力こぶを作る真似をすると、彼は「くくっ」と喉を鳴らして笑った。
その後ろで控えていた執事のハンスや、メイド長のマーサも、どこか嬉しそうに微笑んでいる。
氷の城の空気が、少しずつ解凍されていく。
そんな予感に、私は胸を弾ませていた。
――だが、私はまだ知らなかった。
この「幸せな生活」を面白く思わない者たちが、遠い王都で不穏な動きを見せていることを。
(お姉様、今頃どうしているかしら。きっと泣いて暮らしているわよねぇ……?)
遠く離れた実家で、妹のミリアがそんな嘲笑を浮かべていることなど、知る由もなかったのだ。
与えられた執務室(元は使われていなかった空き部屋だ)に、屋敷の帳簿と在庫リストを山積みにし、片っ端から目を通していく。
「……なるほど。予算は潤沢、というより余りあるほどね」
私は実家から持ってきた愛用の万年筆を走らせながら独りごちた。持ち手部分の塗装が剥げ、私の指の形に馴染んだこの万年筆だけが、私の戦友だ。インクの出はまだ良い。これがあれば、どんな複雑な計算も苦にはならない。
公爵家の財政は盤石だ。北の山脈から産出される魔石や鉱物の資源収入が莫大で、金には全く困っていない。
けれど、その使い方はあまりに「無骨」だった。
例えば食料事情。
新鮮な野菜や肉が手に入る土地柄なのに、わざわざ王都から高価な保存食を取り寄せている。
屋敷の備品もそうだ。最高級品ばかりを揃えているが、メンテナンスが行き届いておらず、カーテンは重たくて暗い色のまま。
つまり、「お金はあるけれど、生活を豊かにする工夫」が欠けているのだ。
ジークハルト様は仕事人間だし、使用人たちも「余計なことをして主人の機嫌を損ねたくない」と萎縮して、最低限の維持管理しかしていないのだろう。
(もったいない! これだけの予算と素材があれば、もっと快適な生活ができるのに!)
実家の男爵家では、銅貨一枚の無駄も許されなかった。その貧乏性が染み付いている私にとって、この「宝の持ち腐れ」状態は我慢ならない。
「よし、決めました」
私はパンと両手を叩いて立ち上がった。
まずは食卓改革だ。昨日のスープは美味しかったけれど、使用人たちの食事までは目が行き届いていないようだったから。
◇
「お、奥様!? このような場所へ入られてはいけません!」
厨房に足を踏み入れると、料理長がギョッとして裏返った声を上げた。
油と煤(すす)で汚れた厨房は、貴族の令嬢が近づく場所ではないと思われているのだろう。
「こんにちは。あなたが料理長ね? 昨日のスープ、とても美味しかったわ」
「は、はあ……恐縮です。ですが、何か御用でしょうか? お食事ならお部屋にお持ちしますが」
「いいえ、相談に来たの。これを見てくれる?」
私は一枚のメモを渡した。
そこには、地元の市場で手に入る旬の野菜リストと、それを使った献立案が書かれている。
「王都からの取り寄せをやめて、地元の食材を使いましょう。輸送費が浮いた分で、使用人たちの食事の質も上げられるわ。寒い地域だもの、みんな温かくて栄養のあるものを食べるべきよ」
「なっ……」
料理長が絶句して目を丸くした。
「し、使用人の食事まで……ですか? 今まで嫁いでこられた方々は、『平民と同じものを食べるなんて耐えられない』とか『もっと高級なワインを出せ』と仰るばかりでしたが……」
「私は味の落ちた高級品より、新鮮な地元のカブの方が好きよ。……ダメかしら?」
私が小首を傾げると、強面(こわもて)の料理長の顔が、みるみるうちに赤くなった。
「め、滅相もございません!! 俺たちも、地元の食材を使いたいとずっと思っていたんです! ですが、前例がないと却下され続けて……」
「そう。なら、今日から私が許可します。最高の腕を振るってちょうだい」
「はいっ! 喜んで!!」
料理長の声が厨房に響き渡る。
周りの調理スタッフたちも、キラキラした目で私を見ている。どうやら、掴みはオーケーのようだ。
◇
その日の夕食。
仕事から戻ったジークハルト様は、食堂に入るなり足を止めた。
「……雰囲気が、変わったな」
いつもは重厚な遮光カーテンで閉ざされていた窓が少し開けられ、暖炉の光と燭台の明かりが、部屋全体を柔らかく照らしている。
そしてテーブルには、色とりどりの温野菜のサラダと、地鶏の香草焼きが並んでいた。
「お帰りなさいませ、ジークハルト様。勝手にメニューを変えてしまいましたが、お口に合いますでしょうか」
「……いや、いい匂いだ」
彼は席に着くと、一口食べて、ほう、と息を吐いた。
「うまい。……味が濃すぎず、素材の味がする」
「良かったです! 北の野菜は甘みが強くて美味しいんです」
「そうか。……屋敷の中も、何というか、明るくなった気がするな」
「はい。廊下の花瓶に花を生けて、カーテンも明るい色のものに変えるよう指示しました。ずっと暗いと、気分まで滅入ってしまいますから」
私が笑顔で答えると、ジークハルト様はスプーンを止めて、じっと私を見つめた。
「……お前は、魔法使いか何かか?」
「え?」
「たった一日で、この陰気な城を、こんなにも温かい場所に変えてしまうとは」
その瞳は、やはり氷のように冷たい色をしていたけれど、奥にある光はとても優しかった。
「ありがとう、エリス。……家に帰ってきて、ホッとしたのは初めてだ」
不意打ちの言葉に、今度は私が赤くなる番だった。
「家に帰ってきてホッとした」。それは、家を守る妻にとって、最高の褒め言葉ではないだろうか。
「そ、そんな……。私は、自分の好きにさせていただいているだけですから」
「働きすぎではないか? 顔色が良くなったとはいえ、まだ病み上がりだぞ」
「平気です! むしろ、働いている方が元気なんです」
私が力こぶを作る真似をすると、彼は「くくっ」と喉を鳴らして笑った。
その後ろで控えていた執事のハンスや、メイド長のマーサも、どこか嬉しそうに微笑んでいる。
氷の城の空気が、少しずつ解凍されていく。
そんな予感に、私は胸を弾ませていた。
――だが、私はまだ知らなかった。
この「幸せな生活」を面白く思わない者たちが、遠い王都で不穏な動きを見せていることを。
(お姉様、今頃どうしているかしら。きっと泣いて暮らしているわよねぇ……?)
遠く離れた実家で、妹のミリアがそんな嘲笑を浮かべていることなど、知る由もなかったのだ。
24
あなたにおすすめの小説
婚約破棄寸前だった令嬢が殺されかけて眠り姫となり意識を取り戻したら世界が変わっていた話
ひよこ麺
恋愛
シルビア・ベアトリス侯爵令嬢は何もかも完璧なご令嬢だった。婚約者であるリベリオンとの関係を除いては。
リベリオンは公爵家の嫡男で完璧だけれどとても冷たい人だった。それでも彼の幼馴染みで病弱な男爵令嬢のリリアにはとても優しくしていた。
婚約者のシルビアには笑顔ひとつ向けてくれないのに。
どんなに尽くしても努力しても完璧な立ち振る舞いをしても振り返らないリベリオンに疲れてしまったシルビア。その日も舞踏会でエスコートだけしてリリアと居なくなってしまったリベリオンを見ているのが悲しくなりテラスでひとり夜風に当たっていたところ、いきなり何者かに後ろから押されて転落してしまう。
死は免れたが、テラスから転落した際に頭を強く打ったシルビアはそのまま意識を失い、昏睡状態となってしまう。それから3年の月日が流れ、目覚めたシルビアを取り巻く世界は変っていて……
※正常な人があまりいない話です。
【本編完結】婚約者を守ろうとしたら寧ろ盾にされました。腹が立ったので記憶を失ったふりをして婚約解消を目指します。
しろねこ。
恋愛
「君との婚約を解消したい」
その言葉を聞いてエカテリーナはニコリと微笑む。
「了承しました」
ようやくこの日が来たと内心で神に感謝をする。
(わたくしを盾にし、更に記憶喪失となったのに手助けもせず、他の女性に擦り寄った婚約者なんていらないもの)
そんな者との婚約が破談となって本当に良かった。
(それに欲しいものは手に入れたわ)
壁際で沈痛な面持ちでこちらを見る人物を見て、頬が赤くなる。
(愛してくれない者よりも、自分を愛してくれる人の方がいいじゃない?)
エカテリーナはあっさりと自分を捨てた男に向けて頭を下げる。
「今までありがとうございました。殿下もお幸せに」
類まれなる美貌と十分な地位、そして魔法の珍しいこの世界で魔法を使えるエカテリーナ。
だからこそ、ここバークレイ国で第二王子の婚約者に選ばれたのだが……それも今日で終わりだ。
今後は自分の力で頑張ってもらおう。
ハピエン、自己満足、ご都合主義なお話です。
ちゃっかりとシリーズ化というか、他作品と繋がっています。
カクヨムさん、小説家になろうさん、ノベルアッププラスさんでも連載中(*´ω`*)
表紙絵は猫絵師さんより(。・ω・。)ノ♡
私を見下していた婚約者が破滅する未来が見えましたので、静かに離縁いたします
ほーみ
恋愛
その日、私は十六歳の誕生日を迎えた。
そして目を覚ました瞬間――未来の記憶を手に入れていた。
冷たい床に倒れ込んでいる私の姿。
誰にも手を差し伸べられることなく、泥水をすするように生きる未来。
それだけなら、まだ耐えられたかもしれない。
だが、彼の言葉は、決定的だった。
「――君のような役立たずが、僕の婚約者だったことが恥ずかしい」
毒家族から逃亡、のち側妃
チャイムン
恋愛
四歳下の妹ばかり可愛がる両親に「あなたにかけるお金はないから働きなさい」
十二歳で告げられたベルナデットは、自立と家族からの脱却を夢見る。
まずは王立学院に奨学生として入学して、文官を目指す。
夢は自分で叶えなきゃ。
ところが妹への縁談話がきっかけで、バシュロ第一王子が動き出す。
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
完】異端の治癒能力を持つ令嬢は婚約破棄をされ、王宮の侍女として静かに暮らす事を望んだ。なのに!王子、私は侍女ですよ!言い寄られたら困ります!
仰木 あん
恋愛
マリアはエネローワ王国のライオネル伯爵の長女である。
ある日、婚約者のハルト=リッチに呼び出され、婚約破棄を告げられる。
理由はマリアの義理の妹、ソフィアに心変わりしたからだそうだ。
ハルトとソフィアは互いに惹かれ、『真実の愛』に気付いたとのこと…。
マリアは色々な物を継母の連れ子である、ソフィアに奪われてきたが、今度は婚約者か…と、気落ちをして、実家に帰る。
自室にて、過去の母の言葉を思い出す。
マリアには、王国において、異端とされるドルイダスの異能があり、強力な治癒能力で、人を癒すことが出来る事を…
しかしそれは、この国では迫害される恐れがあるため、内緒にするようにと強く言われていた。
そんな母が亡くなり、継母がソフィアを連れて屋敷に入ると、マリアの生活は一変した。
ハルトという婚約者を得て、家を折角出たのに、この始末……。
マリアは父親に願い出る。
家族に邪魔されず、一人で静かに王宮の侍女として働いて生きるため、再び家を出るのだが………
この話はフィクションです。
名前等は実際のものとなんら関係はありません。
婚約者の姉を婚約者にしろと言われたので独立します!
ユウ
恋愛
辺境伯爵次男のユーリには婚約者がいた。
侯爵令嬢の次女アイリスは才女と謡われる努力家で可愛い幼馴染であり、幼少の頃に婚約する事が決まっていた。
そんなある日、長女の婚約話が破談となり、そこで婚約者の入れ替えを命じられてしまうのだったが、婚約お披露目の場で姉との婚約破棄宣言をして、実家からも勘当され国外追放の身となる。
「国外追放となってもアイリス以外は要りません」
国王両陛下がいる中で堂々と婚約破棄宣言をして、アイリスを抱き寄せる。
両家から勘当された二人はそのまま国外追放となりながらも二人は真実の愛を貫き駆け落ちした二人だったが、その背後には意外な人物がいた
【完結】真実の愛に気付いたと言われてしまったのですが
入多麗夜
恋愛
【完結まで執筆済みです!!!】
かつて王国の誇りとされた名家の令嬢レティシア。王太子の婚約者として誰もが認める存在だった彼女は、ある日、突然の“婚約破棄”を言い渡される。
――理由は、「真実の愛に気づいてしまった」。
その一言と共に、王家との長年の絆は踏みにじられ、彼女の名誉は地に落ちる。だが、沈黙の奥底に宿っていたのは、誇り高き家の決意と、彼女自身の冷ややかな覚悟だった。
動揺する貴族たち、混乱する政権。やがて、ノーグレイブ家は“ある宣言”をもって王政と決別し、秩序と理念を掲げて、新たな自治の道を歩み出す。
一方、王宮では裏切りの余波が波紋を広げ、王太子は“責任”という言葉の意味と向き合わざるを得なくなる。崩れゆく信頼と、見限られる権威。
そして、動き出したノーグレイブ家の中心には、再び立ち上がったレティシアの姿があった。
※日常パートとシリアスパートを交互に挟む予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる