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【第2章】 華麗なる社交界デビューと、愚か者たちへの断罪
第18話 決戦前夜、愛の誓いと青い髪飾り
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リカルドさんによる「変身合宿」とも呼べる猛特訓は、夜会の前日まで続いた。
「背筋を伸ばして! 顎(あご)を引く! 視線は常に相手の瞳の奥を射抜くように!」
「は、はいっ!」
「歩き方は流れる水のように優雅に、でも足取りは大地を踏みしめるように力強く! あなたは公爵夫人なのよ、道端の石ころに躓(つまづ)くような真似は許さないわ!」
彼の指導は、まさにスパルタだった。
ドレスの着こなし、扇子の使い方、表情の作り方、果ては皮肉を言われた時の優雅な切り返し方まで。
王都の別邸にあるレッスン室で、私は朝から晩まで鏡と向き合い続けた。
足は棒のようだし、慣れないコルセットで息も苦しい。
けれど、弱音は吐かなかった。
鏡の中に映る自分が、昨日よりも今日、今日よりも明日と、確実に洗練されていくのが分かったからだ。
そして、夜会の前日の夕暮れ時。
「……よし。完璧よ」
リカルドさんが扇子を閉じ、満足げにうなずいた。
「今のあなたなら、王族の隣に立っても見劣りしないわ。もう私が教えることは何もない。……あとは、自信を持って戦ってくるだけよ」
「ありがとうございます、リカルドさん。……あなたのおかげで、私は変われました」
私が深々と頭を下げると、彼は照れ隠しのようにフンと鼻を鳴らし、「本番でドジを踏んだら承知しないわよ」と言って部屋を出て行った。
嵐のような特訓が終わり、部屋に静寂が戻る。
私はドッと疲れが出て、近くのソファへ座り込んだ。
「お疲れ様、エリス」
タイミングを見計らったように、ジークハルト様が入ってきた。
その手には、湯気の立つハーブティーと、小さな包みがある。
「見ていたぞ。よく頑張ったな」
「ジークハルト様……。見ていらしたのですか? 無様な姿をお見せしてしまって……」
「無様などころか、美しかった。懸命に努力するお前の姿は、どんな着飾った貴婦人よりも輝いて見えたぞ」
彼は私の隣に腰を下ろすと、自然な動作で私の頭を肩に引き寄せた。
ハーブの優しい香りと、彼の体温に包まれ、張り詰めていた緊張の糸がふわりと緩む。
「……ハンスから報告が入った。王都の『噂』の件だ」
ジークハルト様の声のトーンが、少しだけ低くなった。
私はカップを置く手を止めた。
「どうなっているのですか?」
「ひどい有様だ。……お前の実家の男爵は、あちこちのサロンで触れ回っているらしい。『娘は公爵に拉致され、氷漬けにされて殺された』とな」
「殺された、ですか……」
「ああ。さらに『公爵家は慰謝料も払わず、我々被害者を門前払いした』と涙ながらに語り、同情を買って借金の返済を待ってもらっているそうだ」
呆れて物が言えないとは、このことだ。
自分たちが私を売っておきながら、今度は「悲劇の被害者」になりすますなんて。
彼らの妄想の中では、私はもうこの世にいないことになっているらしい。
「許せぬ」
ジークハルト様が握りしめた拳から、ピキピキと冷気が漏れ出した。
「私を悪く言うのは構わん。だが、生きているお前を死者扱いし、その『死』すらも金儲けの道具にするとは……。あの愚か者たちは、人の親以前に、人間としての尊厳が欠落している」
彼の怒りはもっともだ。部屋の空気が凍りつきそうになる。
けれど私は、不思議と冷静だった。
以前なら恐怖で震えていたかもしれない。でも今は、彼らのその浅はかさが、むしろ哀れに思えた。
「落ち着いてください、ジークハルト様」
私は彼の手を取り、その冷たい拳を温めるように撫でた。
「怒る価値もありません。……明日の夜会で、私たちが元気な姿を見せれば、その嘘は一瞬で崩れ去ります」
「……ああ、そうだな」
「彼らが騒げば騒ぐほど、嘘がバレた時の反動は大きくなる。……自ら掘った墓穴に、自分たちで飛び込んでいくようなものですわ」
私が少し意地悪く微笑むと、ジークハルト様は目を丸くし、それから「くくっ」と噴き出した。
「……強くなったな、エリス。以前のお前なら、泣いて怯えていただろうに」
「あなたの妻になると決めた時から、強くなると誓いましたから。……それに、私は守りたいんです」
「守る?」
「はい。あなたの名誉を。あなたは『氷の怪物』なんかじゃない。私を大切にしてくれる、世界一優しい旦那様です。……それを汚すような噂を、私は絶対に許しません」
真っ直ぐに彼を見つめて伝えると、ジークハルト様は一瞬息を呑み、それから愛おしそうに目を細めた。
「……勝てないな、お前には」
彼は苦笑すると、持ってきた小さな包みを開いた。
そこに入っていたのは、繊細な銀細工と、青い魔石で作られた「髪飾り」だった。
あの温室で彼が作ってくれた「氷の薔薇」を模したデザインだが、より洗練され、宝石としての輝きを放っている。
「これは……?」
「リカルドが用意したドレスに合わせて、職人に作らせた。……あの氷の薔薇と同じく、私の守護魔法を込めてある」
彼はその髪飾りを手に取り、私の髪にそっと挿(さ)してくれた。
「明日は、会場の視線が全てお前に注がれるだろう。好意的なものばかりではないかもしれない。嫉妬や、悪意ある視線もあるだろう」
「はい」
「だが、忘れるな。私が常に隣にいる。この髪飾りが、指輪が、そして私が、お前を全ての害意から守る盾になる」
彼の大きな手が、私の頬を包み込む。
至近距離で見つめ合う、サファイア色の瞳。そこには、揺るぎない愛と決意が宿っていた。
「だからエリス。お前はただ、胸を張って笑っていればいい。……世界で一番美しい私の妻を、存分に見せつけてやろう」
「……はい、あなた」
私たちは静かに唇を重ねた。
明日は決戦だ。
私を捨てた家族、私を見下した元婚約者、そして私を嘲笑った社交界。
全ての因縁に決着をつける時が来た。
窓の外には、王都の夜景が広がっている。
その光の一つ一つが、明日は私を照らすスポットライトになる。
不安はない。
私の心は、この青い髪飾りと同じくらい、透き通って、硬く、強い意思で満たされていた。
◇
そして翌日。
建国記念祝賀会の夜。
王城の舞踏会場は、国中から集まった貴族たちで埋め尽くされていた。
きらびやかなシャンデリア、生演奏の音楽、高級な香水の香り。
華やかな社交の場だが、今夜の話題はある「一点」に集中していた。
「おい、聞いたか? 男爵が言っていたぞ。ジークハルト公爵は欠席するだろうって」
「娘を殺したのがバレるのが怖いからだろう?」
「なんて恐ろしい……。やはり『氷の怪物』に人間の心などなかったのだ」
グラスを片手に、好き勝手な噂話に花を咲かせる人々。
その中心で、我が物顔で振る舞っているのが、私の実家の面々だった。
「ええ、ええ! 可哀想な娘でしたわ……! わたくしたちも、悲しみで夜も眠れませんの!」
派手なドレスを着た継母が、嘘泣きをしながら周囲の同情を買っている。
その横で父とカイルも、神妙な顔をしてうなずいている。
――その時だった。
会場の入り口を守る衛兵が、かつてないほど大きな声で、来訪者の名を告げた。
その声は、音楽をかき消し、会場のざわめきを一瞬で凍りつかせた。
「――北の辺境伯、ジークハルト公爵閣下! ならびに……」
一呼吸置いて、衛兵の声が響き渡る。
「公爵夫人、エリス様のご到着!!」
シン、と静まり返る会場。
巨大な扉が、重々しい音を立ててゆっくりと開かれた。
そこからあふれ出したのは、圧倒的な「青」の輝きと、見る者全てをひれ伏させるほどの「美」の衝撃だった。
「背筋を伸ばして! 顎(あご)を引く! 視線は常に相手の瞳の奥を射抜くように!」
「は、はいっ!」
「歩き方は流れる水のように優雅に、でも足取りは大地を踏みしめるように力強く! あなたは公爵夫人なのよ、道端の石ころに躓(つまづ)くような真似は許さないわ!」
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ドレスの着こなし、扇子の使い方、表情の作り方、果ては皮肉を言われた時の優雅な切り返し方まで。
王都の別邸にあるレッスン室で、私は朝から晩まで鏡と向き合い続けた。
足は棒のようだし、慣れないコルセットで息も苦しい。
けれど、弱音は吐かなかった。
鏡の中に映る自分が、昨日よりも今日、今日よりも明日と、確実に洗練されていくのが分かったからだ。
そして、夜会の前日の夕暮れ時。
「……よし。完璧よ」
リカルドさんが扇子を閉じ、満足げにうなずいた。
「今のあなたなら、王族の隣に立っても見劣りしないわ。もう私が教えることは何もない。……あとは、自信を持って戦ってくるだけよ」
「ありがとうございます、リカルドさん。……あなたのおかげで、私は変われました」
私が深々と頭を下げると、彼は照れ隠しのようにフンと鼻を鳴らし、「本番でドジを踏んだら承知しないわよ」と言って部屋を出て行った。
嵐のような特訓が終わり、部屋に静寂が戻る。
私はドッと疲れが出て、近くのソファへ座り込んだ。
「お疲れ様、エリス」
タイミングを見計らったように、ジークハルト様が入ってきた。
その手には、湯気の立つハーブティーと、小さな包みがある。
「見ていたぞ。よく頑張ったな」
「ジークハルト様……。見ていらしたのですか? 無様な姿をお見せしてしまって……」
「無様などころか、美しかった。懸命に努力するお前の姿は、どんな着飾った貴婦人よりも輝いて見えたぞ」
彼は私の隣に腰を下ろすと、自然な動作で私の頭を肩に引き寄せた。
ハーブの優しい香りと、彼の体温に包まれ、張り詰めていた緊張の糸がふわりと緩む。
「……ハンスから報告が入った。王都の『噂』の件だ」
ジークハルト様の声のトーンが、少しだけ低くなった。
私はカップを置く手を止めた。
「どうなっているのですか?」
「ひどい有様だ。……お前の実家の男爵は、あちこちのサロンで触れ回っているらしい。『娘は公爵に拉致され、氷漬けにされて殺された』とな」
「殺された、ですか……」
「ああ。さらに『公爵家は慰謝料も払わず、我々被害者を門前払いした』と涙ながらに語り、同情を買って借金の返済を待ってもらっているそうだ」
呆れて物が言えないとは、このことだ。
自分たちが私を売っておきながら、今度は「悲劇の被害者」になりすますなんて。
彼らの妄想の中では、私はもうこの世にいないことになっているらしい。
「許せぬ」
ジークハルト様が握りしめた拳から、ピキピキと冷気が漏れ出した。
「私を悪く言うのは構わん。だが、生きているお前を死者扱いし、その『死』すらも金儲けの道具にするとは……。あの愚か者たちは、人の親以前に、人間としての尊厳が欠落している」
彼の怒りはもっともだ。部屋の空気が凍りつきそうになる。
けれど私は、不思議と冷静だった。
以前なら恐怖で震えていたかもしれない。でも今は、彼らのその浅はかさが、むしろ哀れに思えた。
「落ち着いてください、ジークハルト様」
私は彼の手を取り、その冷たい拳を温めるように撫でた。
「怒る価値もありません。……明日の夜会で、私たちが元気な姿を見せれば、その嘘は一瞬で崩れ去ります」
「……ああ、そうだな」
「彼らが騒げば騒ぐほど、嘘がバレた時の反動は大きくなる。……自ら掘った墓穴に、自分たちで飛び込んでいくようなものですわ」
私が少し意地悪く微笑むと、ジークハルト様は目を丸くし、それから「くくっ」と噴き出した。
「……強くなったな、エリス。以前のお前なら、泣いて怯えていただろうに」
「あなたの妻になると決めた時から、強くなると誓いましたから。……それに、私は守りたいんです」
「守る?」
「はい。あなたの名誉を。あなたは『氷の怪物』なんかじゃない。私を大切にしてくれる、世界一優しい旦那様です。……それを汚すような噂を、私は絶対に許しません」
真っ直ぐに彼を見つめて伝えると、ジークハルト様は一瞬息を呑み、それから愛おしそうに目を細めた。
「……勝てないな、お前には」
彼は苦笑すると、持ってきた小さな包みを開いた。
そこに入っていたのは、繊細な銀細工と、青い魔石で作られた「髪飾り」だった。
あの温室で彼が作ってくれた「氷の薔薇」を模したデザインだが、より洗練され、宝石としての輝きを放っている。
「これは……?」
「リカルドが用意したドレスに合わせて、職人に作らせた。……あの氷の薔薇と同じく、私の守護魔法を込めてある」
彼はその髪飾りを手に取り、私の髪にそっと挿(さ)してくれた。
「明日は、会場の視線が全てお前に注がれるだろう。好意的なものばかりではないかもしれない。嫉妬や、悪意ある視線もあるだろう」
「はい」
「だが、忘れるな。私が常に隣にいる。この髪飾りが、指輪が、そして私が、お前を全ての害意から守る盾になる」
彼の大きな手が、私の頬を包み込む。
至近距離で見つめ合う、サファイア色の瞳。そこには、揺るぎない愛と決意が宿っていた。
「だからエリス。お前はただ、胸を張って笑っていればいい。……世界で一番美しい私の妻を、存分に見せつけてやろう」
「……はい、あなた」
私たちは静かに唇を重ねた。
明日は決戦だ。
私を捨てた家族、私を見下した元婚約者、そして私を嘲笑った社交界。
全ての因縁に決着をつける時が来た。
窓の外には、王都の夜景が広がっている。
その光の一つ一つが、明日は私を照らすスポットライトになる。
不安はない。
私の心は、この青い髪飾りと同じくらい、透き通って、硬く、強い意思で満たされていた。
◇
そして翌日。
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王城の舞踏会場は、国中から集まった貴族たちで埋め尽くされていた。
きらびやかなシャンデリア、生演奏の音楽、高級な香水の香り。
華やかな社交の場だが、今夜の話題はある「一点」に集中していた。
「おい、聞いたか? 男爵が言っていたぞ。ジークハルト公爵は欠席するだろうって」
「娘を殺したのがバレるのが怖いからだろう?」
「なんて恐ろしい……。やはり『氷の怪物』に人間の心などなかったのだ」
グラスを片手に、好き勝手な噂話に花を咲かせる人々。
その中心で、我が物顔で振る舞っているのが、私の実家の面々だった。
「ええ、ええ! 可哀想な娘でしたわ……! わたくしたちも、悲しみで夜も眠れませんの!」
派手なドレスを着た継母が、嘘泣きをしながら周囲の同情を買っている。
その横で父とカイルも、神妙な顔をしてうなずいている。
――その時だった。
会場の入り口を守る衛兵が、かつてないほど大きな声で、来訪者の名を告げた。
その声は、音楽をかき消し、会場のざわめきを一瞬で凍りつかせた。
「――北の辺境伯、ジークハルト公爵閣下! ならびに……」
一呼吸置いて、衛兵の声が響き渡る。
「公爵夫人、エリス様のご到着!!」
シン、と静まり返る会場。
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