おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります

きむらきむこ

文字の大きさ
47 / 59

47 最終話

しおりを挟む
明里さんに引き続き、来年度からも数人奨学生が決定した。色々と考えたが、県在住者であれば、申込み可能、小論文にて査定。卒業成績次第で、返済不要。学校行って勉強しなかった人にはもちろん返してもらう。利息はつかないけどね。

 私自身のレベルアップに関しては、B棟男子に連れて行ってもらったダンジョン中層で、回復魔法もアップした。ポーションを作るのに全く不自由はないし、結構頭打ちな感じになってきた。今、自作ポーションのレベルは8である。

 多分9とか10には、もうちょっと何かが足りないんだと思う。治癒魔法のレベルとか根本的な何かだと思うので、個人的な努力はもう良いや、と言うことにした。

 自分のできる範囲のことは、したんじゃないかな?と思うことにしたのだ。
最近は土魔法を使えるようになったので、そっちの活用法を考えたりしてる。社屋建設の時に、コレ使えたら楽チンだよね~と、思ってしまったのだ。

 教会ダンジョンで、土魔法で耕したり穴をほったりして、魔法を楽しんでる。土魔法は使えるようになるのに時間がかかるのに、使用法が少ない。せいぜいストーンバレットという拳銃の代わりみたいな使い方しか見たことがない。

 ストーンバレットも、ダンジョンの中では効果的ではある。でももっと便利にできると思うの。小さい畑や狭い農道のために、機械を入れられない農家とかで役に立つんじゃない?とか…既得権益に挑むことになるけど今更よね。

 せっかくなので「鋼の◯金術師」ごっこもやってみた。かなり頑張ったけど、十円玉程度の銅が出来たのみ。さすがに等価交換というわけには行かないので。

 どこかの金鉱とか銀山とかに行ってやったら、ソレナリのモノになるんだろうか?

 ダンジョンでは、狼系のモンスターに囲まれた時に落とし穴を作って落としてみた。落とし穴に落ちたオオカミたちを水浸しにしてから電撃を一発。おお、簡単!

「集合!」と両手を合わせて言ってみた。うわ~はずかし~。やっぱり声に出すのはムリ~。
 横で見てた史郎くんには「詠唱が残念すぎます」と言われた。

 中二病的な詠唱も考えたんだけど、口に出して言うのに更に恥ずかしさが増すじゃん。
 
 こうして魔物の核を集めるのも、ハ○レンごっこのおかげで楽になった。楽しい~。会社のメンバーには呆れられたが。ふふん、そんな態度では教えてやらんぞ。

 そんなこんなで毎日を慌ただしく暮らしてます。意外にも、娘も息子も近場で暮らすことになりました。自分を養うくらいにはポーション作りで稼げてます。夫の年金だよりの老後になると思ってたのに、人生って何があるか分からないよね。

 スッゴい激動の2年だったよ。

 田中優子 次の春で63才。4桁ダイバーからポーション作りの第一人者(かもしれない、多分メイビー)へ転身しました。

 自分をおばちゃんと言うと、亡き夫から「おばあちゃんだろうが、見栄を張るな」との突っ込みが聞こえる…でも、言っておこう。

 おばちゃんダイバーは、今もダンジョンの浅い層で頑張ってます。









 最後までお読みいただき、ありがとうございます。
番外編がありますので、よろしければもう少しお付き合い下さい。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

弁えすぎた令嬢

ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
 元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。  彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。  彼女は思った。 (今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。  今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。  小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。

リンダの入念な逃走計画

ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
愛人の子であるリンダは、先妻が亡くなったことで母親が後妻に入り侯爵令嬢となった。  特に家族との確執もないが、幼い時に受けた心の傷はリンダの歩みを決めさせる。 「貴族なんて自分には無理!」  そんな彼女の周囲の様子は、護衛に聞いた噂とは違うことが次々に分かっていく。  真実を知った彼女は、やっぱり逃げだすのだろうか? (小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています)

逆行転生って胎児から!?

章槻雅希
ファンタジー
冤罪によって処刑されたログス公爵令嬢シャンセ。母の命と引き換えに生まれた彼女は冷遇され、その膨大な魔力を国のために有効に利用する目的で王太子の婚約者として王家に縛られていた。家族に冷遇され王家に酷使された彼女は言われるままに動くマリオネットと化していた。 そんな彼女を疎んだ王太子による冤罪で彼女は処刑されたのだが、気づけば時を遡っていた。 そう、胎児にまで。 別の連載ものを書いてる最中にふと思いついて書いた1時間クオリティ。 長編予定にしていたけど、プロローグ的な部分を書いているつもりで、これだけでも短編として成り立つかなと、一先ずショートショートで投稿。長編化するなら、後半の国王・王妃とのあれこれは無くなる予定。

【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません

ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。 文化が違う? 慣れてます。 命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。 NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。 いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。 スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。 今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。 「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」 ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。 そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。

透明な貴方

ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
 政略結婚の両親は、私が生まれてから離縁した。  私の名は、マーシャ・フャルム・ククルス。  ククルス公爵家の一人娘。  父ククルス公爵は仕事人間で、殆ど家には帰って来ない。母は既に年下の伯爵と再婚し、伯爵夫人として暮らしているらしい。  複雑な環境で育つマーシャの家庭には、秘密があった。 (カクヨムさん、小説家になろうさんにも載せています)

私の生前がだいぶ不幸でカミサマにそれを話したら、何故かそれが役に立ったらしい

あとさん♪
ファンタジー
その瞬間を、何故かよく覚えている。 誰かに押されて、誰?と思って振り向いた。私の背を押したのはクラスメイトだった。私の背を押したままの、手を突き出した恰好で嘲笑っていた。 それが私の最後の記憶。 ※わかっている、これはご都合主義! ※設定はゆるんゆるん ※実在しない ※全五話

持参金が用意できない貧乏士族令嬢は、幼馴染に婚約解消を申し込み、家族のために冒険者になる。

克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 セントフェアファクス皇国徒士家、レイ家の長女ラナはどうしても持参金を用意できなかった。だから幼馴染のニコラに自分から婚約破棄を申し出た。しかし自分はともかく妹たちは幸せにしたたい。だから得意の槍術を生かして冒険者として生きていく決断をした。

【短編】子猫をもふもふしませんか?〜転生したら、子猫でした。私が国を救う!

碧井 汐桜香
ファンタジー
子猫の私は、おかあさんと兄弟たちと“かいぬし”に怯えながら、過ごしている。ところが、「柄が悪い」という理由で捨てられ、絶体絶命の大ピンチ。そんなときに、陛下と呼ばれる人間たちに助けられた。連れていかれた先は、王城だった!? 「伝わって! よく見てこれ! 後ろから攻められたら終わるでしょ!?」前世の知識を使って、私は国を救う。 そんなとき、“かいぬし”が猫グッズを売りにきた。絶対に許さないにゃ! 小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。

処理中です...