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第12話 公爵家の晩餐
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春の夜、屋敷は珍しく賑わっていた。
客人を招いた晩餐。普段は質素な食卓しか囲まないアルドレッド公爵家で、これほどの催しが開かれるのは年に数度のことだった。
領の有力者が集まり、遠方から商人も訪れる。新しい交易の季節が始まる、その門出を祝う夜だった。
アイリス――いや、“グレイス”と呼ばれるようになった彼女は、厨房と客間を行き来していた。
普段の仕事のひとつとして、文官だけでなく会の準備にも携わっている。
だが、今日は特別だった。
「グレイス様は公爵様の隣席に」と、リーナが微笑みながら言ったのだ。
「わ、わたしが? 隣に?」
「ええ。公爵様のご指名です。あの方がそう仰るなんて、珍しいことでございますよ。」
その一言で、胸の奥が波打った。
***
夕刻、客間の扉が大きく開かれた。
豪奢な燭台の光が侯爵や伯爵たちの胸飾りを照らし、グラスに注がれた赤いワインが光を返す。
アイリスは少し緊張しながらも、用意された席に着いた。
レオン公爵はいつも通りの黒の礼装。
だが今夜は、領主としての彼ではなく、一人の男としての気配を湛えていた。
金の瞳が燭火を映し、まるで炎そのもののようだ。
「よく似合っているな。」
「……え?」
「その服だ。文官には見えん。」
アイリスが身に着けているのは、リーナの助言で仕立て直した淡い金色のドレスだった。
派手ではないが、彼女のやわらかな髪に春の光を閉じ込めたような色合い。
「ありがとうございます……普段とは違いすぎて、落ち着かなくて。」
「無理に着飾る必要はない。だが、今日だけは特別だ。」
「特別、ですか?」
「この夜を境に、わが領は新しい季節を迎える。お前もその一部だ。」
アイリスの頬が熱くなる。
公爵の視線が自分に向けられるたび、鼓動が速くなる。
彼はグラスを手に取り、ゆっくりと立ち上がった。
「――諸君。このアルドレッド領は幾多の戦乱を乗り越え、ようやく春を迎えた。」
低く響く声に、人々のざわめきが止む。
「我々の基本は働く者々の力であり、今宵ここに集う誰もが、その礎の一人だ。」
彼はゆっくりとグラスを高く掲げた。
「そして、私が信頼する文官補佐――アイリス・グレイス。この者の尽力なくして今の領の安定はない。」
一斉に視線が集まる。
心臓が跳ねる音が耳にまで響いた。
控えめに会釈するが、頬が赤くなっているのを止められない。
レオンは視線を外さず、穏やかに言った。
「彼女に……そしてこの春に、乾杯を。」
拍手と共に、グラスが鳴る音が広がる。
ワインの香りと人々の笑みが混じる中、アイリスは何も言えず、ただ俯いた。
いつの間にか、彼の言葉が心の深くに染み込んでいた。
***
晩餐が進み、音楽が流れ始める。
ワインの香りに満ちた空間の中で、人々の笑い声が花のように散った。
隣に座るレオンが静かに問いかけた。
「――お前は、こういう席が苦手か?」
「はい……正直に言えば。」
「だろうな。」
どこか楽しげな響きが混じっていた。
彼の笑みを見るだけで、胸がざわつく。
「けれど、今日は違います。皆が笑っていて、温かくて……。公爵様のおかげですね。」
「俺ではない。お前がここに光を持ち込んだ。」
一瞬、空気が止まった。
耳の奥で鼓動が大きく鳴る。
視線を向けられたまま、言葉が出なかった。
「……グレイス。」
「はい。」
「お前をこの屋敷に迎え入れたことを、後悔したことは一度もない。」
その真っ直ぐな言葉が胸に落ちた瞬間、息が震えた。
彼の瞳に映る自分が、まるで過去をすべて赦されたように見える。
涙が零れそうになり、必死に笑顔を作った。
「……嬉しいです。ありがとうございます。」
「感謝されるほどのことではない。」
少し照れたように視線を外し、ワインを口に含む。
そんな仕草が妙に優しくて、アイリスの胸の奥がじんとして痛む。
***
食事の後には音楽会が開かれ、若い楽士が竪琴を奏でた。
柔らかい旋律が流れ、庭にまでその音が響く。
まるで春の花が咲き広がるような音だった。
「踊りたい者は、外に出るがいい。」
レオンの声で、いくつかのカップルが広間へと出ていく。
ワルツの調べが始まり、ドレスの裾が月光のように揺れた。
しばらく眺めていたアイリスの元に、影が落ちる。
「……お前は踊らないのか?」
その声だけで心が跳ね上がる。
顔を上げると、そこに立っていたのは――もちろん彼だった。
「わ、わたしは……苦手です。王都でも披露する機会はあまりなくて。」
「なら教えてやろう。」
そう言って、レオンは手を差し出した。
場の空気が静かになる。
貴族たちの間から、驚きと興味の視線がいくつも注がれる。
戦場の鬼と呼ばれた男が、舞踏の輪に立つなど誰も想像していなかったのだ。
「公爵様……皆が見ています。」
「構わん。」
その一言と同時に、彼は手を取る。
指先が触れた瞬間、アイリスの体温よりも熱い温もりが伝わった。
「肩の力を抜け。歩幅は俺に合わせろ。」
「はい……」
音楽が揺れる。
一歩、二歩、三歩――。
ぎこちなかったはずの足取りが、彼の導きに馴染んでいく。
まるで長い間、こうして踊ってきたかのように。
見つめ合うと、レオンの瞳が柔らかく細められた。
「悪くない。」
「……ふふ、褒められましたね。」
「当然だ。俺の教え方がいい。」
思わず笑いがこぼれる。
周囲の視線など、もうどうでもよかった。
ただ、音楽が終わるまでこの温もりが消えなければいい――
そう願ってしまうほどに、彼の手が離れがたく感じた。
曲が終わると同時に拍手が沸き起こる。
レオンは軽く会釈し、それから小さく囁いた。
「少し風に当たろう。」
***
外は肌寒かったが、星がきらめいていた。
庭の灯火が夜露に反射し、幻想的な光景を作っている。
レオンは黙ったまま空を見上げた。
沈黙が続いたが、重くはなかった。
むしろ心地の良い静けさに包まれていた。
「……王都にいた時、こんな静かな夜はなかった。」
アイリスがぽつりと呟く。
「夜でも人の声と音楽が響いて、心が休まりませんでした。」
「それが賑わいだと、多くの貴族は言う。」
「でも、本当に静けさに耐えられないのでしょうね。」
レオンが少し笑った。
「お前はどうだ。」
「こういう夜が好きです。誰も争わない夜が。」
そう言うと、彼が視線を向けてきた。
「……俺もだ。」
互いの視線が重なった。
甘く、息が詰まるような距離。
風が吹き抜け、ドレスの裾が揺れる。
「グレイス。」
その低い声を聞くだけで、胸が震える。
「何でしょうか。」
「お前といると、静けさが怖くなくなる。」
息が詰まった。
喉の奥が熱くなり、胸に手を当てる。
「そんな言葉、反則です……公爵様。」
「何がだ。」
「心臓が、うるさいです。」
レオンは少しだけ笑い、その笑みが夜の光よりも優しかった。
そして、ゆっくりと囁く。
「その音を、俺は嫌いじゃない。」
星が瞬き、風の音が遠くで消えた。
二人の間の距離は、もうほんの少ししか残っていなかった。
(第12話 公爵家の晩餐 了)
客人を招いた晩餐。普段は質素な食卓しか囲まないアルドレッド公爵家で、これほどの催しが開かれるのは年に数度のことだった。
領の有力者が集まり、遠方から商人も訪れる。新しい交易の季節が始まる、その門出を祝う夜だった。
アイリス――いや、“グレイス”と呼ばれるようになった彼女は、厨房と客間を行き来していた。
普段の仕事のひとつとして、文官だけでなく会の準備にも携わっている。
だが、今日は特別だった。
「グレイス様は公爵様の隣席に」と、リーナが微笑みながら言ったのだ。
「わ、わたしが? 隣に?」
「ええ。公爵様のご指名です。あの方がそう仰るなんて、珍しいことでございますよ。」
その一言で、胸の奥が波打った。
***
夕刻、客間の扉が大きく開かれた。
豪奢な燭台の光が侯爵や伯爵たちの胸飾りを照らし、グラスに注がれた赤いワインが光を返す。
アイリスは少し緊張しながらも、用意された席に着いた。
レオン公爵はいつも通りの黒の礼装。
だが今夜は、領主としての彼ではなく、一人の男としての気配を湛えていた。
金の瞳が燭火を映し、まるで炎そのもののようだ。
「よく似合っているな。」
「……え?」
「その服だ。文官には見えん。」
アイリスが身に着けているのは、リーナの助言で仕立て直した淡い金色のドレスだった。
派手ではないが、彼女のやわらかな髪に春の光を閉じ込めたような色合い。
「ありがとうございます……普段とは違いすぎて、落ち着かなくて。」
「無理に着飾る必要はない。だが、今日だけは特別だ。」
「特別、ですか?」
「この夜を境に、わが領は新しい季節を迎える。お前もその一部だ。」
アイリスの頬が熱くなる。
公爵の視線が自分に向けられるたび、鼓動が速くなる。
彼はグラスを手に取り、ゆっくりと立ち上がった。
「――諸君。このアルドレッド領は幾多の戦乱を乗り越え、ようやく春を迎えた。」
低く響く声に、人々のざわめきが止む。
「我々の基本は働く者々の力であり、今宵ここに集う誰もが、その礎の一人だ。」
彼はゆっくりとグラスを高く掲げた。
「そして、私が信頼する文官補佐――アイリス・グレイス。この者の尽力なくして今の領の安定はない。」
一斉に視線が集まる。
心臓が跳ねる音が耳にまで響いた。
控えめに会釈するが、頬が赤くなっているのを止められない。
レオンは視線を外さず、穏やかに言った。
「彼女に……そしてこの春に、乾杯を。」
拍手と共に、グラスが鳴る音が広がる。
ワインの香りと人々の笑みが混じる中、アイリスは何も言えず、ただ俯いた。
いつの間にか、彼の言葉が心の深くに染み込んでいた。
***
晩餐が進み、音楽が流れ始める。
ワインの香りに満ちた空間の中で、人々の笑い声が花のように散った。
隣に座るレオンが静かに問いかけた。
「――お前は、こういう席が苦手か?」
「はい……正直に言えば。」
「だろうな。」
どこか楽しげな響きが混じっていた。
彼の笑みを見るだけで、胸がざわつく。
「けれど、今日は違います。皆が笑っていて、温かくて……。公爵様のおかげですね。」
「俺ではない。お前がここに光を持ち込んだ。」
一瞬、空気が止まった。
耳の奥で鼓動が大きく鳴る。
視線を向けられたまま、言葉が出なかった。
「……グレイス。」
「はい。」
「お前をこの屋敷に迎え入れたことを、後悔したことは一度もない。」
その真っ直ぐな言葉が胸に落ちた瞬間、息が震えた。
彼の瞳に映る自分が、まるで過去をすべて赦されたように見える。
涙が零れそうになり、必死に笑顔を作った。
「……嬉しいです。ありがとうございます。」
「感謝されるほどのことではない。」
少し照れたように視線を外し、ワインを口に含む。
そんな仕草が妙に優しくて、アイリスの胸の奥がじんとして痛む。
***
食事の後には音楽会が開かれ、若い楽士が竪琴を奏でた。
柔らかい旋律が流れ、庭にまでその音が響く。
まるで春の花が咲き広がるような音だった。
「踊りたい者は、外に出るがいい。」
レオンの声で、いくつかのカップルが広間へと出ていく。
ワルツの調べが始まり、ドレスの裾が月光のように揺れた。
しばらく眺めていたアイリスの元に、影が落ちる。
「……お前は踊らないのか?」
その声だけで心が跳ね上がる。
顔を上げると、そこに立っていたのは――もちろん彼だった。
「わ、わたしは……苦手です。王都でも披露する機会はあまりなくて。」
「なら教えてやろう。」
そう言って、レオンは手を差し出した。
場の空気が静かになる。
貴族たちの間から、驚きと興味の視線がいくつも注がれる。
戦場の鬼と呼ばれた男が、舞踏の輪に立つなど誰も想像していなかったのだ。
「公爵様……皆が見ています。」
「構わん。」
その一言と同時に、彼は手を取る。
指先が触れた瞬間、アイリスの体温よりも熱い温もりが伝わった。
「肩の力を抜け。歩幅は俺に合わせろ。」
「はい……」
音楽が揺れる。
一歩、二歩、三歩――。
ぎこちなかったはずの足取りが、彼の導きに馴染んでいく。
まるで長い間、こうして踊ってきたかのように。
見つめ合うと、レオンの瞳が柔らかく細められた。
「悪くない。」
「……ふふ、褒められましたね。」
「当然だ。俺の教え方がいい。」
思わず笑いがこぼれる。
周囲の視線など、もうどうでもよかった。
ただ、音楽が終わるまでこの温もりが消えなければいい――
そう願ってしまうほどに、彼の手が離れがたく感じた。
曲が終わると同時に拍手が沸き起こる。
レオンは軽く会釈し、それから小さく囁いた。
「少し風に当たろう。」
***
外は肌寒かったが、星がきらめいていた。
庭の灯火が夜露に反射し、幻想的な光景を作っている。
レオンは黙ったまま空を見上げた。
沈黙が続いたが、重くはなかった。
むしろ心地の良い静けさに包まれていた。
「……王都にいた時、こんな静かな夜はなかった。」
アイリスがぽつりと呟く。
「夜でも人の声と音楽が響いて、心が休まりませんでした。」
「それが賑わいだと、多くの貴族は言う。」
「でも、本当に静けさに耐えられないのでしょうね。」
レオンが少し笑った。
「お前はどうだ。」
「こういう夜が好きです。誰も争わない夜が。」
そう言うと、彼が視線を向けてきた。
「……俺もだ。」
互いの視線が重なった。
甘く、息が詰まるような距離。
風が吹き抜け、ドレスの裾が揺れる。
「グレイス。」
その低い声を聞くだけで、胸が震える。
「何でしょうか。」
「お前といると、静けさが怖くなくなる。」
息が詰まった。
喉の奥が熱くなり、胸に手を当てる。
「そんな言葉、反則です……公爵様。」
「何がだ。」
「心臓が、うるさいです。」
レオンは少しだけ笑い、その笑みが夜の光よりも優しかった。
そして、ゆっくりと囁く。
「その音を、俺は嫌いじゃない。」
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