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第9話 彼女への敬意
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午前の光がヴェルディアの街並みに斜めに差し込み、石畳の上を淡く照らしていた。
宰相府の議事堂を後にした私は、馬車に揺られながら街の脈動を眺めていた。
朝から続くざわめき。行き交う商人たちの声。焼き立てのパンの香り。
王都の華やかさとは違う、土の人々の活気がそこにあった。
「お嬢様、本当に現地に行かれるのですね」
向かいに座るセリーヌが、不安を隠し切れない表情で私を見つめる。
「ええ。与えられた役目ですもの」
「ですが、南部は“灰のルート”と呼ばれる盗賊の通り道です。宰相閣下もお止めにならなかったのですか?」
「止めなかったわ。むしろ“自分の目で確かめてこい”と言われたくらい」
「危険すぎます」
「覚悟の上。怖れていては、国も自分も動かせないから」
窓の外では、遠くに見える山脈がゆらりと霞の向こうに浮かんでいる。
あの山の向こうに調査対象の村々があるという。
「でも」
セリーヌの声が小さくなった。
「もし万一のことがあったら……あの方が、きっと悲しまれます」
「あの方?」
「アルヴェン様です。お嬢様が危険に晒されるとお分かりになっても、止められなかったのは、信頼しているから。それに……」
セリーヌはそこまで言って、言葉を飲み込んだ。
「それに?」
「いえ。ただ、貴方様を“顧問”ではなく“一人の人”として見ていらっしゃるように感じるのです」
車輪が石に当たり、小さく揺れた。
心臓の奥を軽く叩かれたような感覚。
アルヴェンが見せた、一瞬の熱を帯びた瞳が思い出の中で揺らめく。
そして同時に、昨夜見た黒衣の影の記憶も。
同じ熱さと冷たさが交錯して、心の中が混乱していく。
「セリーヌ」
「はい」
「私が何のためにこの国に来たか、覚えている?」
「ええ。過去の屈辱を超えるため、そして“自分”を取り戻すため、ですね」
「そうよ。……誰かに見られるために生きるのをやめたの。でも――」
言葉が自然と途切れる。頬に当たる風が少しだけ冷たく感じられる。
「もし、誰かが“私自身”を見てくれるのだとしたら。それは、悪くないことなのかもしれないわね」
セリーヌは微笑み、視線を窓の外に移した。
「お嬢様が笑う日は、近いかもしれませんね」
◆
宰相府ではその頃、アルヴェンが資料を手に書斎へと向かっていた。
昨日の会議の記録、南部の治安・財政に関する報告書、そして――リリアナ・フォン・エルディンの観察記録。
すべてが机の上に整然と並べられている。
「報告書を上げました、アルヴェン様」
部下の文官が書類を持って現れる。
「南部行きの護衛部隊の件です。王の直轄兵を五名、宰相府警備隊を十名、総勢十五名を同行させるようにとの指示がありました」
「……十五名では足りない」
「しかし、王命が――」
「彼女はただの顧問ではない。制度そのものを背負っている。彼女に何かあれば、この国の均衡が崩れる」
その口調には、理では説明できない焦りが混じっていた。
文官が去った後、アルヴェンは静かに溜息を吐いた。
机の端に置かれた一枚のメモに目が留まる。
宰相閣下の字で書かれている。
――お前の目は、氷の裏に炎がある。それを制御できるか。
「制御……?」
独り言のように呟く。
彼は思い知らされていた。
理性を信条としてきた自分が、リリアナという存在を前にすると、理性と本能の狭間で揺れる。
美しいからでも、哀れだからでもない。
彼女の一言一言が国を変える力を持っているからだ。
その危うさに惹かれ、同時に恐れてもいるのだ。
“彼女を守ること”と“彼女に依存すること”が、紙一重になっていく危うさを。
扉がノックされ、セバスティアン宰相副官が入ってきた。
「アルヴェン殿。陛下より、密命が」
「密命?」
「南部行きの件だ。……どうやら、ルクレイスがまた動いている」
「アレクシス王子の?」
「ああ。南部の交易路一帯に“特使”を派遣している。名目上は貿易調査だが、本当の目的は分からん」
「……なるほど。リリアナ嬢が行く先と重なる」
アルヴェンの眉間に深い皺が寄る。
「宰相閣下には報告を?」
「既に上奏された。だが陛下のご意向で、同行する護衛の中に密偵を入れるよう指示が出ている。……つまり、内通者が出ている可能性があるということだ」
「……彼女を“守る”任務が“監視”に変わる、というわけですか」
「そうなるな」
アルヴェンはしばらく黙り込み、拳を握りしめた。
「俺が行きます」
「何?」
「彼女の随行員として。正式な任命を閣下に申請します」
「は? 補佐官が? そのようなこと前例が――」
「前例などどうでもいい。……誰にも、彼女を傷つけさせはしない」
◆
夕刻。
宿舎に戻ったリリアナのもとに、一本の書状が届いた。
“出発の件、宰相補佐アルヴェン・クロスフォードが同行することとなった。
詳しい理由は明日直接説明する。
――ヴェルディア宰相府”
紙を見つめたまま、胸の鼓動が跳ね上がる。
まさか、あの彼が自ら同行するとは。
理由は“安全のため”と書かれているが、文の端に滲む言葉の温度がそれだけではないことを告げていた。
「お嬢様、またアルヴェン様ですか?」
セリーヌが覗き込み、にこにこと笑う。
「にらめっこでもするように、ずっとその手紙を見つめていらっしゃる」
「違うの。ただ、意外だっただけ」
「世の中、意外なことほど嬉しいものですよ」
「……そんなものかしらね」
しかし、机に手紙を戻しても、胸の鼓動はまるで止まりそうになかった。
この感情に名前をつけるのはまだ早い。
けれど、その夜は不思議と眠りが浅く、夢の中で何度もあの冷たい瞳と目が合った。
そして、その奥で微かに揺れる炎が、私の心を焼いた。
◆
翌朝。
石畳の坂道を馬車が並ぶ。
南部行きの調査団が王都を出発する日。
先頭には宰相府の旗が掲げられ、そのすぐ後ろにアルヴェンの馬車が控えていた。
彼は朝日に照らされる鎧姿で現れた。
装いはいつもの文官服ではなく、護衛用の黒い軍装。
まるで、この国そのものの冷静さを纏ったような姿だった。
「リリアナ嬢」
「補佐官殿、まさか本当に一緒に来られるとは」
「ええ。閣下より正式に許可が下りました。とはいえ……護衛名目ですよ」
「護衛のつもりで、監督する気では?」
目を細めると、彼が小さく笑う。
「貴女は鋭い。だが、監視されても困るようなことをするのですか?」
「さて、どうでしょう。貴方が見張っていないところでは、案外大胆かもしれません」
「それは楽しみです」
馬車の扉が閉まり、車輪が動き出す。
王都を包む朝靄の中、二人の影は少しずつ遠ざかっていく。
アルヴェンは窓の外を見つめ、わずかに呟いた。
「――敬意という言葉は、時に愛よりも深い」
その言葉は、風に紛れて誰の耳にも届かなかった。
続く
宰相府の議事堂を後にした私は、馬車に揺られながら街の脈動を眺めていた。
朝から続くざわめき。行き交う商人たちの声。焼き立てのパンの香り。
王都の華やかさとは違う、土の人々の活気がそこにあった。
「お嬢様、本当に現地に行かれるのですね」
向かいに座るセリーヌが、不安を隠し切れない表情で私を見つめる。
「ええ。与えられた役目ですもの」
「ですが、南部は“灰のルート”と呼ばれる盗賊の通り道です。宰相閣下もお止めにならなかったのですか?」
「止めなかったわ。むしろ“自分の目で確かめてこい”と言われたくらい」
「危険すぎます」
「覚悟の上。怖れていては、国も自分も動かせないから」
窓の外では、遠くに見える山脈がゆらりと霞の向こうに浮かんでいる。
あの山の向こうに調査対象の村々があるという。
「でも」
セリーヌの声が小さくなった。
「もし万一のことがあったら……あの方が、きっと悲しまれます」
「あの方?」
「アルヴェン様です。お嬢様が危険に晒されるとお分かりになっても、止められなかったのは、信頼しているから。それに……」
セリーヌはそこまで言って、言葉を飲み込んだ。
「それに?」
「いえ。ただ、貴方様を“顧問”ではなく“一人の人”として見ていらっしゃるように感じるのです」
車輪が石に当たり、小さく揺れた。
心臓の奥を軽く叩かれたような感覚。
アルヴェンが見せた、一瞬の熱を帯びた瞳が思い出の中で揺らめく。
そして同時に、昨夜見た黒衣の影の記憶も。
同じ熱さと冷たさが交錯して、心の中が混乱していく。
「セリーヌ」
「はい」
「私が何のためにこの国に来たか、覚えている?」
「ええ。過去の屈辱を超えるため、そして“自分”を取り戻すため、ですね」
「そうよ。……誰かに見られるために生きるのをやめたの。でも――」
言葉が自然と途切れる。頬に当たる風が少しだけ冷たく感じられる。
「もし、誰かが“私自身”を見てくれるのだとしたら。それは、悪くないことなのかもしれないわね」
セリーヌは微笑み、視線を窓の外に移した。
「お嬢様が笑う日は、近いかもしれませんね」
◆
宰相府ではその頃、アルヴェンが資料を手に書斎へと向かっていた。
昨日の会議の記録、南部の治安・財政に関する報告書、そして――リリアナ・フォン・エルディンの観察記録。
すべてが机の上に整然と並べられている。
「報告書を上げました、アルヴェン様」
部下の文官が書類を持って現れる。
「南部行きの護衛部隊の件です。王の直轄兵を五名、宰相府警備隊を十名、総勢十五名を同行させるようにとの指示がありました」
「……十五名では足りない」
「しかし、王命が――」
「彼女はただの顧問ではない。制度そのものを背負っている。彼女に何かあれば、この国の均衡が崩れる」
その口調には、理では説明できない焦りが混じっていた。
文官が去った後、アルヴェンは静かに溜息を吐いた。
机の端に置かれた一枚のメモに目が留まる。
宰相閣下の字で書かれている。
――お前の目は、氷の裏に炎がある。それを制御できるか。
「制御……?」
独り言のように呟く。
彼は思い知らされていた。
理性を信条としてきた自分が、リリアナという存在を前にすると、理性と本能の狭間で揺れる。
美しいからでも、哀れだからでもない。
彼女の一言一言が国を変える力を持っているからだ。
その危うさに惹かれ、同時に恐れてもいるのだ。
“彼女を守ること”と“彼女に依存すること”が、紙一重になっていく危うさを。
扉がノックされ、セバスティアン宰相副官が入ってきた。
「アルヴェン殿。陛下より、密命が」
「密命?」
「南部行きの件だ。……どうやら、ルクレイスがまた動いている」
「アレクシス王子の?」
「ああ。南部の交易路一帯に“特使”を派遣している。名目上は貿易調査だが、本当の目的は分からん」
「……なるほど。リリアナ嬢が行く先と重なる」
アルヴェンの眉間に深い皺が寄る。
「宰相閣下には報告を?」
「既に上奏された。だが陛下のご意向で、同行する護衛の中に密偵を入れるよう指示が出ている。……つまり、内通者が出ている可能性があるということだ」
「……彼女を“守る”任務が“監視”に変わる、というわけですか」
「そうなるな」
アルヴェンはしばらく黙り込み、拳を握りしめた。
「俺が行きます」
「何?」
「彼女の随行員として。正式な任命を閣下に申請します」
「は? 補佐官が? そのようなこと前例が――」
「前例などどうでもいい。……誰にも、彼女を傷つけさせはしない」
◆
夕刻。
宿舎に戻ったリリアナのもとに、一本の書状が届いた。
“出発の件、宰相補佐アルヴェン・クロスフォードが同行することとなった。
詳しい理由は明日直接説明する。
――ヴェルディア宰相府”
紙を見つめたまま、胸の鼓動が跳ね上がる。
まさか、あの彼が自ら同行するとは。
理由は“安全のため”と書かれているが、文の端に滲む言葉の温度がそれだけではないことを告げていた。
「お嬢様、またアルヴェン様ですか?」
セリーヌが覗き込み、にこにこと笑う。
「にらめっこでもするように、ずっとその手紙を見つめていらっしゃる」
「違うの。ただ、意外だっただけ」
「世の中、意外なことほど嬉しいものですよ」
「……そんなものかしらね」
しかし、机に手紙を戻しても、胸の鼓動はまるで止まりそうになかった。
この感情に名前をつけるのはまだ早い。
けれど、その夜は不思議と眠りが浅く、夢の中で何度もあの冷たい瞳と目が合った。
そして、その奥で微かに揺れる炎が、私の心を焼いた。
◆
翌朝。
石畳の坂道を馬車が並ぶ。
南部行きの調査団が王都を出発する日。
先頭には宰相府の旗が掲げられ、そのすぐ後ろにアルヴェンの馬車が控えていた。
彼は朝日に照らされる鎧姿で現れた。
装いはいつもの文官服ではなく、護衛用の黒い軍装。
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「補佐官殿、まさか本当に一緒に来られるとは」
「ええ。閣下より正式に許可が下りました。とはいえ……護衛名目ですよ」
「護衛のつもりで、監督する気では?」
目を細めると、彼が小さく笑う。
「貴女は鋭い。だが、監視されても困るようなことをするのですか?」
「さて、どうでしょう。貴方が見張っていないところでは、案外大胆かもしれません」
「それは楽しみです」
馬車の扉が閉まり、車輪が動き出す。
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「――敬意という言葉は、時に愛よりも深い」
その言葉は、風に紛れて誰の耳にも届かなかった。
続く
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