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第十六話 真実
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おう園崎……っと、弟もいるから分かりにくいか。美羽、この書類なんだが……」
「あ、筋肉」
筋肉だ。
何やら分厚い書類を片手にせわしなく何かを確認しているあたり、どうやら園崎さんと事務についての話があるよう。
筋肉といったワードに反応し、私がいたことに気付く筋肉。
怪我はないか、何か変なことは起こらなかったかと聞いてきたので、今日起こったことを教えてあげる。
粘液を使えばピンクナメクジを簡単に倒せるという事、カリバーがユニーク武器になって壊れなくなったこと、そしてナメクジ肉は凄い美味しいという事を。
「ほう……見た目や酸で人気が無い場所だったが、そういった方法があったか。ガラス製の武器なんかを用意すれば、誰でも簡単に狩れるかもしれないな……」
「あ、でもカリバーがユニーク武器にならなかったら、私も危なかったかもしれない。スウォームの時もそうだけど、筋肉は多分倒せるだの適当過ぎる」
「あー……悪い。ちょっと細々した感覚が怪しくてな」
実は結構この事について怒っていた。
お前ならいけると勇気づけるのは良いが、結構死にかけることもあったし、彼の大丈夫はいまいち信用が出来ない。
頭を掻き、ばつの悪そうな顔で謝る筋肉。
まあ結局今のところは生きているから許すが、彼の知識量は信用しても大丈夫という言葉は信頼しない方がいいかもしれない。
「ああそうだ、お嬢ちゃん」
「……?」
「アシッドスラッグの肉は魔法触媒になると聞いたことがあるが、食う奴は初めて見た。 腹壊すなよ」
「……!?」
うまいうまいと食べていた私と園崎さんが、顔を見合わせ驚愕する。
大丈夫……だいじょうぶだよね?
◇
翌日、特に体調の異常などもなかった。
良かった、これならナメクジ肉を食べていっても問題なさそうだ。
さて、今日も今日とてダンジョン探索と言いたいところだが、その前にすることがある。
紙コップに無料の水を注ぎ、ネットカフェの個室でステータスを開く。
―――――――――――――――
結城 フォリア 15歳
LV 38
HP 84 MP 180
物攻 81 魔攻 0
耐久 233 俊敏 225
知力 38 運 0
SP 30
スキル
スキル累乗 LV1
悪食 LV5
口下手 LV11
経験値上昇 LV2
鈍器 LV1
活人剣 LV1
称号
生と死の逆転
―――――――――――――――
なんてことは無い、私のステータス。
しかし昨日のナメクジ狩りでSPが入ったので、何かスキルを強化するなり、基礎スキルを習得するなりを考えている。
一般的にスキルはレベルと基礎SPを掛け合わせることで、次のレベルにおける必要SPが計算できる。
基礎SPというのはLV1からLV2にあげる時必要なSPで、私の『経験値上昇』なら10だ。
すると高ランカーのスキルはとんでもないレベルになるんじゃないか、なんて思うが、現実はそう上手くは行かない。
なんとスキルレベル10ごとに必要SPが10倍へ跳ね上がってしまう。
例えば『経験値上昇』の基礎SPは10だったが、スキルレベル11へ上げるためには100SPではなく、1000SP必要になる
勿論その分メリットもあって、新たなスキルを習得したり、性能が大きく上がるのだが。
まあその話はレベル数万、Cランカー以上でないとあまり関係のない話。
今の私には遠い話である。
「うーん……どうしよ」
―――――――――――
スキル累乗LV1→LV2
必要SP:100
経験値上昇LV2→LV3
必要SP:20
鈍器LV1→LV2
必要SP:10
活人剣LV1→LV2
必要SP:50
―――――――――――
勿論悪食や口下手のスキルレベルは考慮に入れない。
第一私は悪食と言われるほどそこまで変なものは食べていないし、口下手なんて変なスキルこれ以上上がっても困る。
希望の実はダンジョンの遭難者が口をそろえて、あれが無ければ死んでいたという程凄い実なのだ。
同じ口で、次遭難したら餓死を選ぶなんて言うほど不味いが。
すると現状上げられるのは『経験値上昇』と『鈍器』の組み合わせか、レベルが上がるのを待って『活人剣』や『スキル累乗』を上げるかになる。
『経験値上昇がLV3に上昇しました』
『鈍器がLV2に上昇しました』
が、やはりここは『経験値上昇』と『鈍器』だろう。
『活人剣』は案外便利なスキルであったが必要SPが高いのと、今調べてみた所1%しか効果量が上昇しないらしい。
今のところLV1でも十分戦えているし、無理にあげる必要はない。
そして私の一番の強みである『スキル累乗』だが、恐らくSP100まで我慢してこのままで上げるより、SPが溜まるごとに『経験値上昇』を上げていって成長を加速していった方が、恐らく効率が良いと考えた。
まあ計算は苦手なので、あっているかは分からない。
ぶっちゃけ誤差だと思うけど、本音を言うと経験値が沢山入ってレベルを上げたほうが楽しそうという、すごい個人的な考えだ。
最終的な目標は誰にも嫌がらせされない最強になる事だし、多少過程が変化しようとどうでもいいのだ。
――――――――――――――――――
経験値上昇 LV3
パッシブスキル
経験値を獲得する時、その量を【×9倍】
現在『スキル累乗』発動中
鈍器 LV2
パッシブスキル
打撃系武器の威力が1.15倍
――――――――――――――――――
経験値上昇は予想通り三倍、スキル累乗の効果もかかって九倍。
しかしながら鈍器は1.2倍まで上がると思いきや、想像以上にこまごまとした数値になってしまった。
勿論『ストライク』のように、基礎スキルを上げていくことで生えてくるスキルもあるので、これが無駄だとは言わない。
よし、今日もナメクジいじめに行くか。
紙コップの水を一気に飲み干しクシャッと潰すと、私はカリバー片手に立ち上がった。
「あ、筋肉」
筋肉だ。
何やら分厚い書類を片手にせわしなく何かを確認しているあたり、どうやら園崎さんと事務についての話があるよう。
筋肉といったワードに反応し、私がいたことに気付く筋肉。
怪我はないか、何か変なことは起こらなかったかと聞いてきたので、今日起こったことを教えてあげる。
粘液を使えばピンクナメクジを簡単に倒せるという事、カリバーがユニーク武器になって壊れなくなったこと、そしてナメクジ肉は凄い美味しいという事を。
「ほう……見た目や酸で人気が無い場所だったが、そういった方法があったか。ガラス製の武器なんかを用意すれば、誰でも簡単に狩れるかもしれないな……」
「あ、でもカリバーがユニーク武器にならなかったら、私も危なかったかもしれない。スウォームの時もそうだけど、筋肉は多分倒せるだの適当過ぎる」
「あー……悪い。ちょっと細々した感覚が怪しくてな」
実は結構この事について怒っていた。
お前ならいけると勇気づけるのは良いが、結構死にかけることもあったし、彼の大丈夫はいまいち信用が出来ない。
頭を掻き、ばつの悪そうな顔で謝る筋肉。
まあ結局今のところは生きているから許すが、彼の知識量は信用しても大丈夫という言葉は信頼しない方がいいかもしれない。
「ああそうだ、お嬢ちゃん」
「……?」
「アシッドスラッグの肉は魔法触媒になると聞いたことがあるが、食う奴は初めて見た。 腹壊すなよ」
「……!?」
うまいうまいと食べていた私と園崎さんが、顔を見合わせ驚愕する。
大丈夫……だいじょうぶだよね?
◇
翌日、特に体調の異常などもなかった。
良かった、これならナメクジ肉を食べていっても問題なさそうだ。
さて、今日も今日とてダンジョン探索と言いたいところだが、その前にすることがある。
紙コップに無料の水を注ぎ、ネットカフェの個室でステータスを開く。
―――――――――――――――
結城 フォリア 15歳
LV 38
HP 84 MP 180
物攻 81 魔攻 0
耐久 233 俊敏 225
知力 38 運 0
SP 30
スキル
スキル累乗 LV1
悪食 LV5
口下手 LV11
経験値上昇 LV2
鈍器 LV1
活人剣 LV1
称号
生と死の逆転
―――――――――――――――
なんてことは無い、私のステータス。
しかし昨日のナメクジ狩りでSPが入ったので、何かスキルを強化するなり、基礎スキルを習得するなりを考えている。
一般的にスキルはレベルと基礎SPを掛け合わせることで、次のレベルにおける必要SPが計算できる。
基礎SPというのはLV1からLV2にあげる時必要なSPで、私の『経験値上昇』なら10だ。
すると高ランカーのスキルはとんでもないレベルになるんじゃないか、なんて思うが、現実はそう上手くは行かない。
なんとスキルレベル10ごとに必要SPが10倍へ跳ね上がってしまう。
例えば『経験値上昇』の基礎SPは10だったが、スキルレベル11へ上げるためには100SPではなく、1000SP必要になる
勿論その分メリットもあって、新たなスキルを習得したり、性能が大きく上がるのだが。
まあその話はレベル数万、Cランカー以上でないとあまり関係のない話。
今の私には遠い話である。
「うーん……どうしよ」
―――――――――――
スキル累乗LV1→LV2
必要SP:100
経験値上昇LV2→LV3
必要SP:20
鈍器LV1→LV2
必要SP:10
活人剣LV1→LV2
必要SP:50
―――――――――――
勿論悪食や口下手のスキルレベルは考慮に入れない。
第一私は悪食と言われるほどそこまで変なものは食べていないし、口下手なんて変なスキルこれ以上上がっても困る。
希望の実はダンジョンの遭難者が口をそろえて、あれが無ければ死んでいたという程凄い実なのだ。
同じ口で、次遭難したら餓死を選ぶなんて言うほど不味いが。
すると現状上げられるのは『経験値上昇』と『鈍器』の組み合わせか、レベルが上がるのを待って『活人剣』や『スキル累乗』を上げるかになる。
『経験値上昇がLV3に上昇しました』
『鈍器がLV2に上昇しました』
が、やはりここは『経験値上昇』と『鈍器』だろう。
『活人剣』は案外便利なスキルであったが必要SPが高いのと、今調べてみた所1%しか効果量が上昇しないらしい。
今のところLV1でも十分戦えているし、無理にあげる必要はない。
そして私の一番の強みである『スキル累乗』だが、恐らくSP100まで我慢してこのままで上げるより、SPが溜まるごとに『経験値上昇』を上げていって成長を加速していった方が、恐らく効率が良いと考えた。
まあ計算は苦手なので、あっているかは分からない。
ぶっちゃけ誤差だと思うけど、本音を言うと経験値が沢山入ってレベルを上げたほうが楽しそうという、すごい個人的な考えだ。
最終的な目標は誰にも嫌がらせされない最強になる事だし、多少過程が変化しようとどうでもいいのだ。
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経験値上昇 LV3
パッシブスキル
経験値を獲得する時、その量を【×9倍】
現在『スキル累乗』発動中
鈍器 LV2
パッシブスキル
打撃系武器の威力が1.15倍
――――――――――――――――――
経験値上昇は予想通り三倍、スキル累乗の効果もかかって九倍。
しかしながら鈍器は1.2倍まで上がると思いきや、想像以上にこまごまとした数値になってしまった。
勿論『ストライク』のように、基礎スキルを上げていくことで生えてくるスキルもあるので、これが無駄だとは言わない。
よし、今日もナメクジいじめに行くか。
紙コップの水を一気に飲み干しクシャッと潰すと、私はカリバー片手に立ち上がった。
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