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神罰が一回だけとは限らない
03 せいぜい後悔するといいわ、屑どもが
しおりを挟む話が一段落したところで、イシリス様が私ににっこりと微笑みながら腰を上げる。
「では、さっそく腐らしてくるな。ミネリア、小一時間離れるが、ここでじっとしとくんだぞ」
イシリス様は私の頭に、軽く唇を落とし抱き締めてくる。イシリス様って元が聖獣様だからか、あちこちにキスしてくるのよね。よく、匂いを嗅いだりしてくるし。もう、癖って感じかな。私からはしないわよ。人型の時はね。
「はい。あっ、でも、簡単に腐らせないでくださいね」
ちょっとだけ、注文をつけさせてもらった。あんな舐めた書簡を送ってきたことを、骨の髄まで後悔させてやるわ。
「わかっているよ、ミネリア。特別にじっくりとゆっくりと、腐らせてあげるから。もう、くっだらない馬鹿な書簡を送ってくる余裕がないようにな」
イシリス様は有言実行を旨とする方。安心してお任せできるわ。さすが、私の未来の旦那様。大好き。特に、尻尾が。
「それがいいですね、イシリス様。これ以上、屑に関わるのは時間の無駄ですし、不快ですから。あっ、でも、屑どもの最後は知りたいですわね」
そろそろ、食料や水の備蓄がなくなる頃だと思うのよね。だから、形振り構わず、あんな馬鹿げた書簡を送ってきたと思うし。
あ~思い返しても、ほんと、不愉快でしかない書簡だったわ。昔から、人の話を全く聞かなくて、自分の都合のいいように解釈する人たちだったけど、ここまで、捻じ曲げて言ってくるとは思わなかったわ。斜め上過ぎるのよ。てもまぁ、そこまで、切羽詰まってるのよね、きっと。
ニヤリと笑う。ラスボス感を出すお父様の娘だもの、私もそこそこのラスボス感は出てるんじゃないかな。
「わかったよ。最後は特等席で見ようか」
その提案は魅力的だけど。
「それは結構ですわ、イシリス様。汚い汚物を、わざわざ直接見たくはありませんもの。ただ……手ぶらで行くのは失礼ですよね? 陛下」
にっこりと微笑みながら、私はお父様に尋ねる。すぐにお父様は、私の意図に気付いたようだ。もちろん、ラリーお兄様もイシリス様も。
「そうだな。一応、王都を訪れるわけだし、少量だけだが生肉と水を恵んでやろう」
空腹で飢えた奴らに、少量の食料と水。それも生肉って。お父様の怒りの深さがわかるわ。グッジョブ。
生肉でも、食料は食料、ピーンと張り詰めた緊張状態を崩すことはできるわね、きっと。フフフ……どうなるか楽しみだわ。ベルケイド王国に舐めた口をきいてきたことをせいぜい後悔するといいわ、屑どもが。
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