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第5章:魔性の少女
第48話 魔性の少女
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その日はクリザンティ伯爵令息――ファウストが公爵邸に来ていた。
いつの頃からか、アンリと武術の腕を確かめ合うのが習慣になっていた。
午後の格闘術の時間にあわせてファウストがやってきては、力量を比べあっている。
ギーグが見守る中、アンリとファウストが拳を交え合う。
力で相手をねじ伏せるアンリと、冷静に受け流すファウストの互角の攻防が続いていく。
アンリの拳をファウストが受け流し損ね、態勢が崩れたところでアンリの膝蹴りがファウストの顔面に寸止めされた。
「そこまで! ――二人とも、だいぶ力を付けてきたな!」
ギーグが嬉しそうに告げた。
十五歳のアンリと十二歳のファウストでは、年齢による体格のアドバンテージが大きい。アンリが勝つのが当たり前だ。
だがクリザンティ伯爵家の武術は体格差を覆し得る、技巧の武術。
ファウストは年齢の割に、アンリに必死に食らいついていたと言える。
「私は用事があるので、今日の講義はここまでだ。あとは自由に練習をするといい」
ギーグは普段の時間よりも早めに講義を切り上げ、公爵邸に戻っていった。
型をおさらいしているアンリに、ファウストが尋ねる。
「シトラス様の故郷はどんなところだった?」
交流を重ねるうちに、ファウストの口調も砕けたものになっていた。
互いを友として認めあう仲と言えよう。
「のどかなところだったぞ。都会しか知らない私からすると、異世界のような場所だ。
森一つとっても、この辺りとは空気が違う」
「いいなぁ、私も目にしたかったなぁ。
アンリ様はシトラス様の家に滞在していたんだよね?
どんな家だった?」
アンリが苦笑を浮かべて応える。
「驚くほど質素だ。物置小屋と言われても、我々では疑問に思うまい。
あそこでシトラスが生まれ育ったなど、今でも想像がつかないな」
「それほどまでかぁ……平民の、しかも農村の暮らしなんて、我々は知らないものね。
アンリ様はそれをわずかな期間、体験できたわけだね」
アンリが型のおさらいを終え、ファウストに振り向いた。
「ああ、少しだけだがな。
あんな世界に骨を埋めるのも悪くない――そう思えた」
ファウストがニヤリと笑みを浮かべる。
「その横にシトラス様が居れば、という条件付きでしょ?」
アンリもニヤリと笑みを返す。
「当たり前だろう?」
二人が公爵邸を見上げる――その先には、シトラスの部屋の窓がある。
窓の向こうに刺繍をするシトラスの姿が見え、彼女が窓に目を向けた瞬間に目が合った。
シトラスが大きく手を振り、アンリたちも手を振り返した。
ファウストがごくりと喉を鳴らした。
「……シトラス様、また胸が大きくなったね」
「里帰りの間も、日に日に大きくなっていた。今が成長期のピークなんだろう」
十二歳のシトラスは、すでに十五歳の平均に近いボディラインを持っている。
そんなものが十二歳にしては小柄で可憐な少女に搭載されているのだ。
シトラスの姿を目にした男たちは、庇護欲と肉欲の板挟みになり、苦しむことになる。
その上、自分の魅力に無自覚で、無防備に男に近づく癖は直らなかった。
里帰りの間、散々アンリが指摘したのだが『男性ってめんどくさいね』と告げるのみで、自覚を持たせるに至らなかったのだ。
見事な魔性の少女が出来上がりつつあった。
アンリはシトラスから前回の人生の粗方を聞いている。
十七歳で処刑されるまで、男に言い寄られる事が無かったと本人は言っていた。
だが、ああも自覚がないのでは、その言葉もどこまで信用して良いか分からなかった。
しかもその前回の人生が実績となり、シトラスに『自分には魅力がない』と思わせているようなのだ。
確かな実績があると彼女が信じている以上、その意識を変革させるのは難しいと思えた。
兄として、また彼女を思う一人の男として、大変頭の痛い問題である。
「まぁシトラスに襲い掛かる男が居ても、あいつを捕まえることはできないと思うがな。
ギーグの本気の拳を避けるのだ、我々ですら彼女を捕まえるのは無理だろう」
ファウストが乾いた笑いで応える。
「ははは……でも、多数に囲まれれば話は変わるんじゃない?」
「よく思い出せ、あいつはイビル・ハウンドの群れすら無傷で撃退した実績を持つ。
同程度の集団なら、なんなく捌いて見せるだろう」
もちろん、アンリはシトラスをそんな状況に置くつもりはない。
守れる限り守り切る覚悟だ。
だが彼女自身の身体能力として、危機に対応できるのもまた確かだった。
アンリが大きく息をつき、ファウストに尋ねる。
「今度のダヴィデ殿下の誕生祝賀会、ファウストも行くのか?」
「ええ、私の元にも招待状が届いてるからね。
アンリ様も行くの?」
アンリが頷いた。
「シトラスが行くことになっているからな。当然、私が傍で守る」
ファウストが驚いて目を見開いた。
「シトラス様が社交界に行くの?!」
アンリが険しい顔で頷いた。
「あいつにとって、かなり厳しい試練になりかねない。
お前もシトラスを守る為に、力を尽くしてほしい」
ファウストはアンリの表情から、事態の深刻さを受け止めていた。
真剣な顔でアンリに頷き返す。
「わかった。私もなるだけシトラス様の傍にいるよう努めるよ」
「頼む」
男たちは目で会話をした後、着替えるために公爵邸の中へと消えて行った。
****
私は新しく届いた夜会用のドレスを着て、姿見の前に居た。
一緒に見ているお母様が、自分のことのように喜んでいる。
「まぁ! 良いわね! 可憐なシトラスに大人びた紫なんて、最初はどうかと思ったのだけれど……こうして合わせてみると、ミスマッチが逆にあなたの可憐さを引き立ててるわ!」
私は必死に愛想笑いを浮かべてお母様に応える。
「お母様がそう仰るのでしたら、安心して着れますわ。
私にはドレスの何たるかがわかりませんもの」
正直言って、私はドレスに興味がない。
着心地が良ければそれでよいと思うタイプだ。
そういう意味では、私の目でもこのドレスは合格点だ。
「ですが、なぜこうも胸を強調したデザインなのですか?
私は逆に隠したいのですけれど」
大きく開いた胸元には、綺麗に谷間が見えていた。
デコルテは薄いレースで覆われてはいるけれど、明らかに胸元を見せるデザインだ。
下品とまでは思わないけど、十二歳が着るドレスとも思えなかった。
……これ、もっと大人の女性が着るデザインじゃない?
「そこが良いのよ。あなたの可憐さをそのままに、大人びた魅力も隠さず見せているの。
そこがあなたの可憐さを引き立てるのよ」
袖を見てもオーガンジーで透けて見えている。
刺繍も施されているけれど、中身が見えるように邪魔にならない位置に敢えてずらして刺してあるみたいだ。
中身が魅力的な貴族令嬢なら、素敵だったかもしれない。
でも着るのは私、村娘のシトラスなんだけど。
体型にぴったりとしたドレスもどうかと思う。
成長期の私じゃ、今しか着れないんじゃない? 今度の夜会、一度きりの出番になるよ?
お金がもったいなくないのかな……。
「お母様、なぜこれほど体型にフィットしたドレスなのですか?」
お母様が眉をひそめて微笑んだ。
「そこを私に聞かれても困ってしまうわね。
でも今のあなたの魅力を余すことなく前面に押し出す意味でも、マーメイドドレスは良い選択だと思うわ」
「ですが、聖女が着るドレスとして、これはどうなのでしょうか……」
「大丈夫よ、今回は公爵令嬢として参加することになるんだもの。
社交界に一発ガツンと殴り込みをかける意味でも、インパクトのあるドレスが欲しかったところなの。
注文通り、攻撃力の高いドレスに仕上がってるわね!」
ドレスって攻撃力があるんだ……初めて知った。
私が遠い目をしていると、お母様が両手を打ち鳴らした。
「さぁ、ドレスを脱いでしまいましょうか。本番が楽しみね!」
私は不安しかないんだけど……。
いつの頃からか、アンリと武術の腕を確かめ合うのが習慣になっていた。
午後の格闘術の時間にあわせてファウストがやってきては、力量を比べあっている。
ギーグが見守る中、アンリとファウストが拳を交え合う。
力で相手をねじ伏せるアンリと、冷静に受け流すファウストの互角の攻防が続いていく。
アンリの拳をファウストが受け流し損ね、態勢が崩れたところでアンリの膝蹴りがファウストの顔面に寸止めされた。
「そこまで! ――二人とも、だいぶ力を付けてきたな!」
ギーグが嬉しそうに告げた。
十五歳のアンリと十二歳のファウストでは、年齢による体格のアドバンテージが大きい。アンリが勝つのが当たり前だ。
だがクリザンティ伯爵家の武術は体格差を覆し得る、技巧の武術。
ファウストは年齢の割に、アンリに必死に食らいついていたと言える。
「私は用事があるので、今日の講義はここまでだ。あとは自由に練習をするといい」
ギーグは普段の時間よりも早めに講義を切り上げ、公爵邸に戻っていった。
型をおさらいしているアンリに、ファウストが尋ねる。
「シトラス様の故郷はどんなところだった?」
交流を重ねるうちに、ファウストの口調も砕けたものになっていた。
互いを友として認めあう仲と言えよう。
「のどかなところだったぞ。都会しか知らない私からすると、異世界のような場所だ。
森一つとっても、この辺りとは空気が違う」
「いいなぁ、私も目にしたかったなぁ。
アンリ様はシトラス様の家に滞在していたんだよね?
どんな家だった?」
アンリが苦笑を浮かべて応える。
「驚くほど質素だ。物置小屋と言われても、我々では疑問に思うまい。
あそこでシトラスが生まれ育ったなど、今でも想像がつかないな」
「それほどまでかぁ……平民の、しかも農村の暮らしなんて、我々は知らないものね。
アンリ様はそれをわずかな期間、体験できたわけだね」
アンリが型のおさらいを終え、ファウストに振り向いた。
「ああ、少しだけだがな。
あんな世界に骨を埋めるのも悪くない――そう思えた」
ファウストがニヤリと笑みを浮かべる。
「その横にシトラス様が居れば、という条件付きでしょ?」
アンリもニヤリと笑みを返す。
「当たり前だろう?」
二人が公爵邸を見上げる――その先には、シトラスの部屋の窓がある。
窓の向こうに刺繍をするシトラスの姿が見え、彼女が窓に目を向けた瞬間に目が合った。
シトラスが大きく手を振り、アンリたちも手を振り返した。
ファウストがごくりと喉を鳴らした。
「……シトラス様、また胸が大きくなったね」
「里帰りの間も、日に日に大きくなっていた。今が成長期のピークなんだろう」
十二歳のシトラスは、すでに十五歳の平均に近いボディラインを持っている。
そんなものが十二歳にしては小柄で可憐な少女に搭載されているのだ。
シトラスの姿を目にした男たちは、庇護欲と肉欲の板挟みになり、苦しむことになる。
その上、自分の魅力に無自覚で、無防備に男に近づく癖は直らなかった。
里帰りの間、散々アンリが指摘したのだが『男性ってめんどくさいね』と告げるのみで、自覚を持たせるに至らなかったのだ。
見事な魔性の少女が出来上がりつつあった。
アンリはシトラスから前回の人生の粗方を聞いている。
十七歳で処刑されるまで、男に言い寄られる事が無かったと本人は言っていた。
だが、ああも自覚がないのでは、その言葉もどこまで信用して良いか分からなかった。
しかもその前回の人生が実績となり、シトラスに『自分には魅力がない』と思わせているようなのだ。
確かな実績があると彼女が信じている以上、その意識を変革させるのは難しいと思えた。
兄として、また彼女を思う一人の男として、大変頭の痛い問題である。
「まぁシトラスに襲い掛かる男が居ても、あいつを捕まえることはできないと思うがな。
ギーグの本気の拳を避けるのだ、我々ですら彼女を捕まえるのは無理だろう」
ファウストが乾いた笑いで応える。
「ははは……でも、多数に囲まれれば話は変わるんじゃない?」
「よく思い出せ、あいつはイビル・ハウンドの群れすら無傷で撃退した実績を持つ。
同程度の集団なら、なんなく捌いて見せるだろう」
もちろん、アンリはシトラスをそんな状況に置くつもりはない。
守れる限り守り切る覚悟だ。
だが彼女自身の身体能力として、危機に対応できるのもまた確かだった。
アンリが大きく息をつき、ファウストに尋ねる。
「今度のダヴィデ殿下の誕生祝賀会、ファウストも行くのか?」
「ええ、私の元にも招待状が届いてるからね。
アンリ様も行くの?」
アンリが頷いた。
「シトラスが行くことになっているからな。当然、私が傍で守る」
ファウストが驚いて目を見開いた。
「シトラス様が社交界に行くの?!」
アンリが険しい顔で頷いた。
「あいつにとって、かなり厳しい試練になりかねない。
お前もシトラスを守る為に、力を尽くしてほしい」
ファウストはアンリの表情から、事態の深刻さを受け止めていた。
真剣な顔でアンリに頷き返す。
「わかった。私もなるだけシトラス様の傍にいるよう努めるよ」
「頼む」
男たちは目で会話をした後、着替えるために公爵邸の中へと消えて行った。
****
私は新しく届いた夜会用のドレスを着て、姿見の前に居た。
一緒に見ているお母様が、自分のことのように喜んでいる。
「まぁ! 良いわね! 可憐なシトラスに大人びた紫なんて、最初はどうかと思ったのだけれど……こうして合わせてみると、ミスマッチが逆にあなたの可憐さを引き立ててるわ!」
私は必死に愛想笑いを浮かべてお母様に応える。
「お母様がそう仰るのでしたら、安心して着れますわ。
私にはドレスの何たるかがわかりませんもの」
正直言って、私はドレスに興味がない。
着心地が良ければそれでよいと思うタイプだ。
そういう意味では、私の目でもこのドレスは合格点だ。
「ですが、なぜこうも胸を強調したデザインなのですか?
私は逆に隠したいのですけれど」
大きく開いた胸元には、綺麗に谷間が見えていた。
デコルテは薄いレースで覆われてはいるけれど、明らかに胸元を見せるデザインだ。
下品とまでは思わないけど、十二歳が着るドレスとも思えなかった。
……これ、もっと大人の女性が着るデザインじゃない?
「そこが良いのよ。あなたの可憐さをそのままに、大人びた魅力も隠さず見せているの。
そこがあなたの可憐さを引き立てるのよ」
袖を見てもオーガンジーで透けて見えている。
刺繍も施されているけれど、中身が見えるように邪魔にならない位置に敢えてずらして刺してあるみたいだ。
中身が魅力的な貴族令嬢なら、素敵だったかもしれない。
でも着るのは私、村娘のシトラスなんだけど。
体型にぴったりとしたドレスもどうかと思う。
成長期の私じゃ、今しか着れないんじゃない? 今度の夜会、一度きりの出番になるよ?
お金がもったいなくないのかな……。
「お母様、なぜこれほど体型にフィットしたドレスなのですか?」
お母様が眉をひそめて微笑んだ。
「そこを私に聞かれても困ってしまうわね。
でも今のあなたの魅力を余すことなく前面に押し出す意味でも、マーメイドドレスは良い選択だと思うわ」
「ですが、聖女が着るドレスとして、これはどうなのでしょうか……」
「大丈夫よ、今回は公爵令嬢として参加することになるんだもの。
社交界に一発ガツンと殴り込みをかける意味でも、インパクトのあるドレスが欲しかったところなの。
注文通り、攻撃力の高いドレスに仕上がってるわね!」
ドレスって攻撃力があるんだ……初めて知った。
私が遠い目をしていると、お母様が両手を打ち鳴らした。
「さぁ、ドレスを脱いでしまいましょうか。本番が楽しみね!」
私は不安しかないんだけど……。
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