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第2章 甘すぎる旦那様の秘密
10話
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こうして、二人きりの空間ができあがった。馬車の中で向かい合う形になり、外のざわめきが少し遠のく。
リゼットは思い切ってアレクシスを見つめ、言葉を選ぶように口を開いた。
「……改めまして、本日はありがとうございました。大勢の方に囲まれて、少し緊張してしまいましたが、あなたが色々と気遣ってくださったおかげで助かりました」
アレクシスは静かに目を伏せ、微かに笑んで答える。
「いや、私のほうこそ、リゼット様のおかげで面目を保てた部分もある。何しろ“冷酷な侯爵”なんて噂ばかり先行しているからね。あなたと並んでいるだけで、少しは穏やかな印象に見えただろうと思うよ」
その言葉に、リゼットは少しだけ笑ってしまった。冷酷な侯爵――確かにそういう噂は根強い。特に戦略的な発言や経営手腕などで王宮を驚かせることが多いアレクシスは、情に流されず厳しい決断を下す男という評価があるらしい。
けれどもリゼットの前では、どこが“冷酷”なのだろうと思ってしまうほど、思いやりのある姿を見せてくれる。もちろん、公の場では落ち着いた態度を崩さないし、必要以上に感情を露わにしないところは“冷静”と言えるかもしれない。しかしそれを“冷酷”と呼ぶのは、少し違うのではないだろうか。
そんな考えが頭をよぎると、リゼットは少し胸が温かくなった。
(政略結婚だからといって、私たちが心から分かり合えないわけではないのかもしれない……)
いつの間にか、そう思えるようになっている自分に気づく。
馬車が王都の大通りを抜け、やがてシュヴァルツ家の領内へと入る。先日、顔合わせの夕食会で訪れたときよりも、夜の景色はしんと静まり返っていた。大きな邸宅の正門をくぐり、玄関先に到着すると、使用人たちが整然と並び新夫婦を出迎える。
華々しい祝賀ムードから一転、夜の静けさの中、厳かな空気が漂っている。リゼットは内心、「少し息がつけるかもしれない」と安堵しながら馬車を降りた。ドレスの裾を持ち上げて邸内に入ると、メイド長が丁寧な言葉で挨拶を述べる。
「リゼット様、今宵よりこちらにお住まいになりますこと、心より歓迎いたします。お部屋の準備は万端でございますので、どうぞごゆっくりおくつろぎくださいませ」
その言葉にうなずきつつ、リゼットは複雑な感情を抱えたまま正面のホールを見渡す。先日訪れたときと変わらぬ荘厳な空間――しかし、今日はこれが自分の「新しい家」になるのだ。
アレクシスが一歩進み出て、使用人たちに静かに声をかける。
「皆、今夜は特別な日だ。彼女が安心して過ごせるよう、くれぐれも失礼のないように……よろしく頼む」
無表情に近い顔でそう言うと、使用人たちは口々に「承知いたしました」「かしこまりました」と頭を下げる。その光景を見て、リゼットは胸の奥で何かがくすぐったくなるような思いを抱いた。
(私のことをこんなふうに扱ってくれるなんて……。彼は本当に“形式”だけで結婚したわけじゃないの?)
その後、リゼットはメイド長の案内で自室――というより、夫婦の寝室に続く部屋へと向かった。もっとも、新婚とはいえ貴族の夫婦が完全に同室で寝起きすることは少なく、夫婦それぞれの個室と、真ん中に広めの応接兼用の部屋を設けるかたちが一般的だ。シュヴァルツ家でもその慣習に沿っており、リゼットの部屋とアレクシスの部屋を繋ぐ小部屋が存在する。
部屋に入ると、そこは豪奢な調度品で統一され、壁には上品な花の絵が飾られていた。リゼットの好みに合わせてくれたのか、カーテンやクッションには淡いピンクや生成りの色が多用されている。
「……まあ、綺麗」
思わず、リゼットは声をもらす。結婚前に打ち合わせしたインテリアの要望はほとんど伝えていないはずなのに、なぜここまで自分好みなのだろう。まさか、アレクシスがすべて調べ上げて設えてくれた――? そんな可能性に思い当たると、頬が熱くなった。
ちょうどそのとき、メイド長が「では失礼いたします。お召し替えのお手伝いは、ついている侍女がおりますので」と頭を下げ、扉を閉める。
広い部屋にひとり取り残されると、ようやくリゼットは安堵の息をついた。
(挙式と祝宴でずっと気が張り詰めていたし……少し座って休もう)
そう思って、部屋の中央に置かれたソファに腰かけたとき、軽く扉をノックする音がした。
「……リゼット様、よろしいでしょうか? 侍女のグレイシアと申します」
若い女性の声が聞こえる。リゼットが「どうぞ」と答えると、扉が開き、ブラウンの髪をまとめた上品な侍女が入ってきた。
「お召し物をお脱ぎになるお手伝いをいたします。もし何かご入用がございましたら、ご遠慮なくお申し付けくださいませ。これから当面の間、私がリゼット様付きの侍女を務めさせていただくことになっております」
グレイシアは柔らかな笑みを浮かべつつ、丁寧に挨拶をしてくれる。リゼットも微笑みを返し、「よろしくね、グレイシア」と応じた。
こうして新しい生活の始まりを実感させられる。侍女に手伝ってもらいながら窮屈なウェディングドレスを脱ぎ、楽な部屋着に着替えると、それだけで身体の芯から力が抜けていくようだ。
着替えを終えたころ、ふいに扉をノックする音がもう一度響いた。今度は、先ほどのグレイシアの声ではなく、低い男性の声――アレクシスだ。
「リゼット様、失礼します。着替えはお済みですか?」
リゼットは思わず戸惑う。この部屋に彼が来るなんて、まさかもう“夫婦の夜”を……? そんな考えが頭をよぎると、心臓が早鐘を打つ。自分はまだ心の準備ができていないのに、彼はどう思っているのか。
しかし、意を決して「どうぞ」と答えると、アレクシスはそっと扉を開けて入ってきた。彼はすでに礼服の上着を脱ぎ、ゆるやかな部屋着に近い服装へと着替えている。だが、そんな姿でも整った体躯を感じさせる風格は損なわれていない。
アレクシスは部屋の中央で足を止め、リゼットに視線を向けた。
「挙式と披露宴、お疲れさまでした。……さぞお疲れでしょう? 無理はしていませんか?」
その問いかけに、リゼットはかすかに首を横に振る。
「ありがとうございます。少し緊張しましたけれど、大丈夫です。……ただ、今日は本当に色々な方と挨拶を交わしたので、少し頭が混乱してしまって」
苦笑を浮かべながら答えると、アレクシスは納得したように微笑んだ。
「それは何よりです。もし、もう少し休みたいなら、今夜はあなたに負担をかけるつもりはありません。……たとえば、私は別室を用意してありますので、あなたが落ち着くまでそこで過ごすこともできます」
「……え?」
思わず聞き返すリゼット。それはつまり、今夜は“同じ寝室”を共にせずともよい、という提案だろうか。貴族の新婚夫婦としては珍しい対応だが、リゼットの体調や気持ちを優先してくれているように思える。
彼の気遣いに驚きと安堵を感じながら、リゼットは胸元を押さえた。政略結婚とはいえ、夫婦としての営みがあるのは当然だ。ましてや初夜ともなれば、それはもう避けがたい行事とも言える。
けれど、アレクシスは強要しようとはしていない。むしろ、彼女の心情を察して「気が進まないなら、今夜は無理をしなくていい」と暗に伝えている。
リゼットは少しだけ目を伏せ、素直に礼を言った。
「……お気遣い、ありがとうございます。実を言うと、まだあまりにも色々なことが一度に押し寄せてきて……。ただ、あなたがそう言ってくださると、気持ちが楽になります」
「そうですか。……よかった」
アレクシスはホッと息をつくように笑みを見せる。その顔を見たリゼットは、ふと疑問が湧いた。どうしてここまで自分を大切にしてくれるのだろうか。政略結婚なら、お互い家同士の繋がりだけで充分なはずではないのか。
けれどその疑問を口に出すことはできなかった。代わりに、遠慮がちに訊いてみる。
「あの……もしかして、私のことを色々と事前に調べてくださっていましたか? 部屋の色合いや、私の好きな花や紅茶のことなど……」
それを聞くと、アレクシスはわずかに眉を上げたあと、照れたように目をそらした。
「……ええ。お恥ずかしながら、そうです。私自身が直接動いたわけではありませんが、侍女を何人か通して、あなたの好みをそれとなく聞いたのです。――ご迷惑でしたか?」
リゼットは首を横に振る。むしろ、その一途な配慮がいとおしく感じられる。
「いいえ。迷惑だなんて……むしろ嬉しいです。そんなふうに私のことを考えてくださっていたなんて、正直、思っていませんでしたから」
そう素直に答えると、アレクシスはやや安堵したような表情を浮かべ、口の端を少しだけ持ち上げた。
リゼットは思い切ってアレクシスを見つめ、言葉を選ぶように口を開いた。
「……改めまして、本日はありがとうございました。大勢の方に囲まれて、少し緊張してしまいましたが、あなたが色々と気遣ってくださったおかげで助かりました」
アレクシスは静かに目を伏せ、微かに笑んで答える。
「いや、私のほうこそ、リゼット様のおかげで面目を保てた部分もある。何しろ“冷酷な侯爵”なんて噂ばかり先行しているからね。あなたと並んでいるだけで、少しは穏やかな印象に見えただろうと思うよ」
その言葉に、リゼットは少しだけ笑ってしまった。冷酷な侯爵――確かにそういう噂は根強い。特に戦略的な発言や経営手腕などで王宮を驚かせることが多いアレクシスは、情に流されず厳しい決断を下す男という評価があるらしい。
けれどもリゼットの前では、どこが“冷酷”なのだろうと思ってしまうほど、思いやりのある姿を見せてくれる。もちろん、公の場では落ち着いた態度を崩さないし、必要以上に感情を露わにしないところは“冷静”と言えるかもしれない。しかしそれを“冷酷”と呼ぶのは、少し違うのではないだろうか。
そんな考えが頭をよぎると、リゼットは少し胸が温かくなった。
(政略結婚だからといって、私たちが心から分かり合えないわけではないのかもしれない……)
いつの間にか、そう思えるようになっている自分に気づく。
馬車が王都の大通りを抜け、やがてシュヴァルツ家の領内へと入る。先日、顔合わせの夕食会で訪れたときよりも、夜の景色はしんと静まり返っていた。大きな邸宅の正門をくぐり、玄関先に到着すると、使用人たちが整然と並び新夫婦を出迎える。
華々しい祝賀ムードから一転、夜の静けさの中、厳かな空気が漂っている。リゼットは内心、「少し息がつけるかもしれない」と安堵しながら馬車を降りた。ドレスの裾を持ち上げて邸内に入ると、メイド長が丁寧な言葉で挨拶を述べる。
「リゼット様、今宵よりこちらにお住まいになりますこと、心より歓迎いたします。お部屋の準備は万端でございますので、どうぞごゆっくりおくつろぎくださいませ」
その言葉にうなずきつつ、リゼットは複雑な感情を抱えたまま正面のホールを見渡す。先日訪れたときと変わらぬ荘厳な空間――しかし、今日はこれが自分の「新しい家」になるのだ。
アレクシスが一歩進み出て、使用人たちに静かに声をかける。
「皆、今夜は特別な日だ。彼女が安心して過ごせるよう、くれぐれも失礼のないように……よろしく頼む」
無表情に近い顔でそう言うと、使用人たちは口々に「承知いたしました」「かしこまりました」と頭を下げる。その光景を見て、リゼットは胸の奥で何かがくすぐったくなるような思いを抱いた。
(私のことをこんなふうに扱ってくれるなんて……。彼は本当に“形式”だけで結婚したわけじゃないの?)
その後、リゼットはメイド長の案内で自室――というより、夫婦の寝室に続く部屋へと向かった。もっとも、新婚とはいえ貴族の夫婦が完全に同室で寝起きすることは少なく、夫婦それぞれの個室と、真ん中に広めの応接兼用の部屋を設けるかたちが一般的だ。シュヴァルツ家でもその慣習に沿っており、リゼットの部屋とアレクシスの部屋を繋ぐ小部屋が存在する。
部屋に入ると、そこは豪奢な調度品で統一され、壁には上品な花の絵が飾られていた。リゼットの好みに合わせてくれたのか、カーテンやクッションには淡いピンクや生成りの色が多用されている。
「……まあ、綺麗」
思わず、リゼットは声をもらす。結婚前に打ち合わせしたインテリアの要望はほとんど伝えていないはずなのに、なぜここまで自分好みなのだろう。まさか、アレクシスがすべて調べ上げて設えてくれた――? そんな可能性に思い当たると、頬が熱くなった。
ちょうどそのとき、メイド長が「では失礼いたします。お召し替えのお手伝いは、ついている侍女がおりますので」と頭を下げ、扉を閉める。
広い部屋にひとり取り残されると、ようやくリゼットは安堵の息をついた。
(挙式と祝宴でずっと気が張り詰めていたし……少し座って休もう)
そう思って、部屋の中央に置かれたソファに腰かけたとき、軽く扉をノックする音がした。
「……リゼット様、よろしいでしょうか? 侍女のグレイシアと申します」
若い女性の声が聞こえる。リゼットが「どうぞ」と答えると、扉が開き、ブラウンの髪をまとめた上品な侍女が入ってきた。
「お召し物をお脱ぎになるお手伝いをいたします。もし何かご入用がございましたら、ご遠慮なくお申し付けくださいませ。これから当面の間、私がリゼット様付きの侍女を務めさせていただくことになっております」
グレイシアは柔らかな笑みを浮かべつつ、丁寧に挨拶をしてくれる。リゼットも微笑みを返し、「よろしくね、グレイシア」と応じた。
こうして新しい生活の始まりを実感させられる。侍女に手伝ってもらいながら窮屈なウェディングドレスを脱ぎ、楽な部屋着に着替えると、それだけで身体の芯から力が抜けていくようだ。
着替えを終えたころ、ふいに扉をノックする音がもう一度響いた。今度は、先ほどのグレイシアの声ではなく、低い男性の声――アレクシスだ。
「リゼット様、失礼します。着替えはお済みですか?」
リゼットは思わず戸惑う。この部屋に彼が来るなんて、まさかもう“夫婦の夜”を……? そんな考えが頭をよぎると、心臓が早鐘を打つ。自分はまだ心の準備ができていないのに、彼はどう思っているのか。
しかし、意を決して「どうぞ」と答えると、アレクシスはそっと扉を開けて入ってきた。彼はすでに礼服の上着を脱ぎ、ゆるやかな部屋着に近い服装へと着替えている。だが、そんな姿でも整った体躯を感じさせる風格は損なわれていない。
アレクシスは部屋の中央で足を止め、リゼットに視線を向けた。
「挙式と披露宴、お疲れさまでした。……さぞお疲れでしょう? 無理はしていませんか?」
その問いかけに、リゼットはかすかに首を横に振る。
「ありがとうございます。少し緊張しましたけれど、大丈夫です。……ただ、今日は本当に色々な方と挨拶を交わしたので、少し頭が混乱してしまって」
苦笑を浮かべながら答えると、アレクシスは納得したように微笑んだ。
「それは何よりです。もし、もう少し休みたいなら、今夜はあなたに負担をかけるつもりはありません。……たとえば、私は別室を用意してありますので、あなたが落ち着くまでそこで過ごすこともできます」
「……え?」
思わず聞き返すリゼット。それはつまり、今夜は“同じ寝室”を共にせずともよい、という提案だろうか。貴族の新婚夫婦としては珍しい対応だが、リゼットの体調や気持ちを優先してくれているように思える。
彼の気遣いに驚きと安堵を感じながら、リゼットは胸元を押さえた。政略結婚とはいえ、夫婦としての営みがあるのは当然だ。ましてや初夜ともなれば、それはもう避けがたい行事とも言える。
けれど、アレクシスは強要しようとはしていない。むしろ、彼女の心情を察して「気が進まないなら、今夜は無理をしなくていい」と暗に伝えている。
リゼットは少しだけ目を伏せ、素直に礼を言った。
「……お気遣い、ありがとうございます。実を言うと、まだあまりにも色々なことが一度に押し寄せてきて……。ただ、あなたがそう言ってくださると、気持ちが楽になります」
「そうですか。……よかった」
アレクシスはホッと息をつくように笑みを見せる。その顔を見たリゼットは、ふと疑問が湧いた。どうしてここまで自分を大切にしてくれるのだろうか。政略結婚なら、お互い家同士の繋がりだけで充分なはずではないのか。
けれどその疑問を口に出すことはできなかった。代わりに、遠慮がちに訊いてみる。
「あの……もしかして、私のことを色々と事前に調べてくださっていましたか? 部屋の色合いや、私の好きな花や紅茶のことなど……」
それを聞くと、アレクシスはわずかに眉を上げたあと、照れたように目をそらした。
「……ええ。お恥ずかしながら、そうです。私自身が直接動いたわけではありませんが、侍女を何人か通して、あなたの好みをそれとなく聞いたのです。――ご迷惑でしたか?」
リゼットは首を横に振る。むしろ、その一途な配慮がいとおしく感じられる。
「いいえ。迷惑だなんて……むしろ嬉しいです。そんなふうに私のことを考えてくださっていたなんて、正直、思っていませんでしたから」
そう素直に答えると、アレクシスはやや安堵したような表情を浮かべ、口の端を少しだけ持ち上げた。
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