13 / 17
4-2 血筋の秘密――目覚めるもの
しおりを挟む
第4章 真実の影と誓い
4-2 血筋の秘密――目覚めるもの
「侵入者だぁぁっ!!」
その叫びが屋敷全体に響き渡った瞬間、公爵邸はまるで戦場のような緊張に包まれた。
アナスタシアは思わず身をすくめたが、その前にルキウスが立ちふさがった。
彼の背は大きく、広く――
アナスタシアの世界を丸ごと覆い隠すような安心感を与えてくれる。
「アナスタシア、離れるな。絶対に」
「……はい!」
震える声で答えた瞬間、屋敷の廊下を駆ける騎士たちの足音が近づいてきた。
その中から副団長が報告のために駆け寄ってくる。
「旦那様! 邸内の裏口を突破しようとする者を発見しました! 拘束済みです!」
「全員だな? 取り逃がした者はいないか?」
「はい、現在は一名のみ。だが――」
「だが?」
「そいつは、まるで意識が朦朧としており……“自分が何をしていたのかわからない”と」
アナスタシアの胸がざわめいた。
「記憶喪失……? そんなことが……」
「普通ではありえん」
ルキウスは低く呟いた。
ただの賊なら記憶を失うはずがない。
「旦那様。これは……」
「ああ。禁術師か、それに類する術者の仕業だ」
禁術師――
人の意識を曖昧にし、ある時は支配し、ある時は操る。
アナスタシアは背筋が凍るのを感じた。
(わたくしを狙う者……
王宮の侍従だけでなく、禁術師とも繋がっている……?
なぜ……?)
その答えはまだ見えない。
しかし、ルキウスは一つ確信していた。
――アナスタシア自身が“目的”なのだ。
---
拘束された賊を確認するため、アナスタシアも同行することになった。
ルキウスが側から離れる気配がないため、彼女も逆らえない。
地下牢に降りると、湿った空気が肌を撫でた。
灯された松明が、薄暗い通路を照らしている。
牢の中では、一人の男が壁にもたれかかっていた。
痩せ、目は虚ろ。
肌には奇妙な灰色の痕が広がっている。
「旦那様、報告通り……意思を失っているようで……」
副団長が説明するが、アナスタシアはその男から目が離せなかった。
次の瞬間――
男がアナスタシアを見た。
ぼんやりとした瞳が、ゆっくりと焦点を合わせる。
その視線が彼女へと定まった瞬間、
「し、白の……血……」
かすれた声が漏れた。
「!!」
アルナスタシアは衝撃で動けなくなった。
(白の……血……?)
ルキウスがアナスタシアを庇うように前へ出た。
「何を言っている? 答えろ」
「白……白の……血筋……奪え……ば……」
男は苦しげに喉を鳴らした。
まるでその言葉そのものが呪いのようで。
「白の血……?」
アナスタシアの胸がざわついた。
ルキウスが険しい目を向ける。
「アナスタシア。君の母方の家系……“白の魔力師”を知っているか?」
「白の……魔力師……?」
聞いたことのない言葉だった。
しかしルキウスは静かに説明する。
「昔、白き魔力を操る一族がいた。
彼らは浄化と治癒の力に優れ、王家にも重用されていたが……
ある事件をきっかけに滅んだとされている」
アナスタシアは息を呑んだ。
「わたくしの母は……その家系に?」
「可能性がある。
君の体質や、幼い頃の逸話から見て……疑うに値する」
アナスタシアは驚いた。
そんな話を聞いたこともなかった。
家族からは「平凡以下」「役に立たない」と言われ続けた。
(わたくしに……そんな力が……?)
現実味はないはずなのに、胸の奥がざわつく。
すると、男が突然叫んだ。
「奪え……ば……我らの……王が……!」
次の瞬間、男の口から黒い煙が漏れた。
「下がれ、アナスタシア!」
「きゃっ!」
ルキウスがアナスタシアを抱き寄せ、男の前から瞬時に離れた。
煙はしばらく漂った後、霧のように消えていく。
男は、完全に息絶えていた。
「自己消滅の術……か」
騎士が震えた声で言った。
「禁術師に操られた者の末路だ。意識を失い、用済みになれば処理される」
アナスタシアは震えた。
(わたくしの……血筋……?
わたくしが、狙われて……?)
深い恐怖と共に、もう一つの感情が芽生え始めていた。
「アナスタシア」
「……はい」
ルキウスはアナスタシアを抱き寄せるように、そっと肩を掴んだ。
その瞳は怒りと痛みに揺れている。
「私は……君を奪われるぐらいなら、この国を敵に回しても構わない」
「っ……!」
耳が熱くなり、身体が熱を帯びた。
(……それではまるで……)
恋の告白に等しい。
「旦那様……わたくしは……」
言いかけた瞬間、
「旦那様! 大至急の知らせです!」
騎士の声が割って入った。
「邸内の侍女の一人が、こちらを逃げ出そうと……!
拘束しましたが、所持品に“禁術師の印章”が……!」
「何だと……!」
アナスタシアは息を呑んだ。
「屋敷の……誰かが……裏切っていた……?」
ルキウスの表情が凄絶に染まる。
「アナスタシア。君を狙う者は、外にも中にもいる。
だからこそ――」
彼はアナスタシアの手を強く握った。
「私は絶対に君を一人にしない。
何があっても、君を失いたくない」
「旦那様……」
アナスタシアは震える唇を噛んだ。
怖さは確かにある。
でも、それ以上に――
(この人の言葉が……わたくしを支えている……)
胸の奥で何かが輝き始めていた。
逃げたい。
守られたい。
でも、それ以上に――この人を信じたい。
「わたくし……旦那様と共に……真実を知りたいですわ」
アナスタシアの言葉に、ルキウスの瞳が熱を帯びた。
「アナスタシア……」
二人の指が絡み合った。
――その瞬間。
アナスタシアの胸の奥が、微かに光ったような気がした。
まだ気のせいに過ぎない。
しかし、これが後に“白の魔力”と呼ばれる力の兆しだと、誰も知らなかった。
---
アナスタシアは決意した。
(もう隠れたり、恐れてばかりではいけませんわ……
わたくしは、旦那様と共に……前に進みたい)
夜が静かに幕を下ろす中、
アナスタシアの心だけが熱く燃えていた。
4-2 血筋の秘密――目覚めるもの
「侵入者だぁぁっ!!」
その叫びが屋敷全体に響き渡った瞬間、公爵邸はまるで戦場のような緊張に包まれた。
アナスタシアは思わず身をすくめたが、その前にルキウスが立ちふさがった。
彼の背は大きく、広く――
アナスタシアの世界を丸ごと覆い隠すような安心感を与えてくれる。
「アナスタシア、離れるな。絶対に」
「……はい!」
震える声で答えた瞬間、屋敷の廊下を駆ける騎士たちの足音が近づいてきた。
その中から副団長が報告のために駆け寄ってくる。
「旦那様! 邸内の裏口を突破しようとする者を発見しました! 拘束済みです!」
「全員だな? 取り逃がした者はいないか?」
「はい、現在は一名のみ。だが――」
「だが?」
「そいつは、まるで意識が朦朧としており……“自分が何をしていたのかわからない”と」
アナスタシアの胸がざわめいた。
「記憶喪失……? そんなことが……」
「普通ではありえん」
ルキウスは低く呟いた。
ただの賊なら記憶を失うはずがない。
「旦那様。これは……」
「ああ。禁術師か、それに類する術者の仕業だ」
禁術師――
人の意識を曖昧にし、ある時は支配し、ある時は操る。
アナスタシアは背筋が凍るのを感じた。
(わたくしを狙う者……
王宮の侍従だけでなく、禁術師とも繋がっている……?
なぜ……?)
その答えはまだ見えない。
しかし、ルキウスは一つ確信していた。
――アナスタシア自身が“目的”なのだ。
---
拘束された賊を確認するため、アナスタシアも同行することになった。
ルキウスが側から離れる気配がないため、彼女も逆らえない。
地下牢に降りると、湿った空気が肌を撫でた。
灯された松明が、薄暗い通路を照らしている。
牢の中では、一人の男が壁にもたれかかっていた。
痩せ、目は虚ろ。
肌には奇妙な灰色の痕が広がっている。
「旦那様、報告通り……意思を失っているようで……」
副団長が説明するが、アナスタシアはその男から目が離せなかった。
次の瞬間――
男がアナスタシアを見た。
ぼんやりとした瞳が、ゆっくりと焦点を合わせる。
その視線が彼女へと定まった瞬間、
「し、白の……血……」
かすれた声が漏れた。
「!!」
アルナスタシアは衝撃で動けなくなった。
(白の……血……?)
ルキウスがアナスタシアを庇うように前へ出た。
「何を言っている? 答えろ」
「白……白の……血筋……奪え……ば……」
男は苦しげに喉を鳴らした。
まるでその言葉そのものが呪いのようで。
「白の血……?」
アナスタシアの胸がざわついた。
ルキウスが険しい目を向ける。
「アナスタシア。君の母方の家系……“白の魔力師”を知っているか?」
「白の……魔力師……?」
聞いたことのない言葉だった。
しかしルキウスは静かに説明する。
「昔、白き魔力を操る一族がいた。
彼らは浄化と治癒の力に優れ、王家にも重用されていたが……
ある事件をきっかけに滅んだとされている」
アナスタシアは息を呑んだ。
「わたくしの母は……その家系に?」
「可能性がある。
君の体質や、幼い頃の逸話から見て……疑うに値する」
アナスタシアは驚いた。
そんな話を聞いたこともなかった。
家族からは「平凡以下」「役に立たない」と言われ続けた。
(わたくしに……そんな力が……?)
現実味はないはずなのに、胸の奥がざわつく。
すると、男が突然叫んだ。
「奪え……ば……我らの……王が……!」
次の瞬間、男の口から黒い煙が漏れた。
「下がれ、アナスタシア!」
「きゃっ!」
ルキウスがアナスタシアを抱き寄せ、男の前から瞬時に離れた。
煙はしばらく漂った後、霧のように消えていく。
男は、完全に息絶えていた。
「自己消滅の術……か」
騎士が震えた声で言った。
「禁術師に操られた者の末路だ。意識を失い、用済みになれば処理される」
アナスタシアは震えた。
(わたくしの……血筋……?
わたくしが、狙われて……?)
深い恐怖と共に、もう一つの感情が芽生え始めていた。
「アナスタシア」
「……はい」
ルキウスはアナスタシアを抱き寄せるように、そっと肩を掴んだ。
その瞳は怒りと痛みに揺れている。
「私は……君を奪われるぐらいなら、この国を敵に回しても構わない」
「っ……!」
耳が熱くなり、身体が熱を帯びた。
(……それではまるで……)
恋の告白に等しい。
「旦那様……わたくしは……」
言いかけた瞬間、
「旦那様! 大至急の知らせです!」
騎士の声が割って入った。
「邸内の侍女の一人が、こちらを逃げ出そうと……!
拘束しましたが、所持品に“禁術師の印章”が……!」
「何だと……!」
アナスタシアは息を呑んだ。
「屋敷の……誰かが……裏切っていた……?」
ルキウスの表情が凄絶に染まる。
「アナスタシア。君を狙う者は、外にも中にもいる。
だからこそ――」
彼はアナスタシアの手を強く握った。
「私は絶対に君を一人にしない。
何があっても、君を失いたくない」
「旦那様……」
アナスタシアは震える唇を噛んだ。
怖さは確かにある。
でも、それ以上に――
(この人の言葉が……わたくしを支えている……)
胸の奥で何かが輝き始めていた。
逃げたい。
守られたい。
でも、それ以上に――この人を信じたい。
「わたくし……旦那様と共に……真実を知りたいですわ」
アナスタシアの言葉に、ルキウスの瞳が熱を帯びた。
「アナスタシア……」
二人の指が絡み合った。
――その瞬間。
アナスタシアの胸の奥が、微かに光ったような気がした。
まだ気のせいに過ぎない。
しかし、これが後に“白の魔力”と呼ばれる力の兆しだと、誰も知らなかった。
---
アナスタシアは決意した。
(もう隠れたり、恐れてばかりではいけませんわ……
わたくしは、旦那様と共に……前に進みたい)
夜が静かに幕を下ろす中、
アナスタシアの心だけが熱く燃えていた。
0
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたので田舎で猫と暮らします
たくわん
恋愛
社交界の華と謳われた伯爵令嬢セレスティアは、王太子から「完璧すぎて息が詰まる」と婚約破棄を告げられる。傷心のまま逃げるように向かったのは、亡き祖母が遺した田舎の小さな屋敷だった。
荒れ果てた屋敷、慣れない一人暮らし、そして庭に住みついた五匹の野良猫たち。途方に暮れるセレスティアの隣には、無愛想で人嫌いな青年医師・ノアが暮らしていた。
「この猫に構うな。人間嫌いだから」
冷たく突き放すノアだが、捨て猫を保護し、傷ついた動物を治療する彼の本当の姿を知るうちに、セレスティアの心は少しずつ惹かれていく。
猫の世話を通じて近づく二人。やがて明かされるノアの過去と、王都から届く縁談の催促。「完璧な令嬢」を脱ぎ捨てた先に待つ、本当の自分と本当の恋——。
『白い結婚』が好条件だったから即断即決するしかないよね!
三谷朱花
恋愛
私、エヴァはずっともう親がいないものだと思っていた。亡くなった母方の祖父母に育てられていたからだ。だけど、年頃になった私を迎えに来たのは、ピョルリング伯爵だった。どうやら私はピョルリング伯爵の庶子らしい。そしてどうやら、政治の道具になるために、王都に連れていかれるらしい。そして、連れていかれた先には、年若いタッペル公爵がいた。どうやら、タッペル公爵は結婚したい理由があるらしい。タッペル公爵の出した条件に、私はすぐに飛びついた。だって、とてもいい条件だったから!
本物聖女の力は無力でした ――見世物レベルの聖女のおかげで婚約破棄されました――**
鷹 綾
恋愛
魔法が存在しないと信じられていた世界に、
突如として現れた「本物の聖女」。
空中浮遊、瞬間移動、念動力――
奇跡を披露した平民の少女は、たちまち市民の熱狂を集め、
王太子はその力に目を奪われる。
その結果、
王太子の婚約者だった公爵令嬢アストリアは、
一方的に婚約を破棄されてしまった。
だが、聖女の力は――
・空中浮遊は、地上三十センチ
・瞬間移動は、秒速一メートル
・念動力は、手で持てる重さまで
派手ではあるが、実用性は乏しい。
聖女の力は、見世物レベル。
少なくとも、誰もがそう判断していた。
それでも人々は喝采し、
権威は少女を縛り、
「聖女」という立場だけが一人歩きしていく。
そんな中、婚約破棄された公爵令嬢アストリアは、
ある違和感に気づき始める。
――奇跡よりも、奪われているものがあることに。
派手な復讐はない。
怒鳴り返しもしない。
けれど静かに、確実に、
“正しさ”は明らかになっていく。
見世物にされた奇跡と、
尊厳を取り戻す少女たちの物語。
---
『婚約破棄された令嬢、白い結婚で第二の人生始めます ~王太子ざまぁはご褒美です~』
鷹 綾
恋愛
「完璧すぎて可愛げがないから、婚約破棄する」――
王太子アルヴィスから突然告げられた、理不尽な言葉。
令嬢リオネッタは涙を流す……フリをして、内心ではこう叫んでいた。
(やった……! これで自由だわーーーッ!!)
実家では役立たずと罵られ、社交界では張り付いた笑顔を求められる毎日。
だけど婚約破棄された今、もう誰にも縛られない!
そんな彼女に手を差し伸べたのは、隣国の若き伯爵家――
「干渉なし・自由尊重・離縁もOK」の白い結婚を提案してくれた、令息クリスだった。
温かな屋敷、美味しいご飯、優しい人々。
自由な生活を満喫していたリオネッタだったが、
王都では元婚約者の評判がガタ落ち、ざまぁの嵐が吹き荒れる!?
さらに、“形式だけ”だったはずの婚約が、
次第に甘く優しいものへと変わっていって――?
「私はもう、王家とは関わりません」
凛と立つ令嬢が手に入れたのは、自由と愛と、真の幸福。
婚約破棄が人生の転機!? ざまぁ×溺愛×白い結婚から始まる、爽快ラブファンタジー!
---
「君を愛することはない」と言われたので、私も愛しません。次いきます。 〜婚約破棄はご褒美です!
放浪人
恋愛
【「愛さない」と言ったのはあなたです。私はもっとハイスペックな次(夫)と幸せになりますので、どうぞお構いなく!】
侯爵令嬢リディアは、建国記念舞踏会の最中に、婚約者である王太子レオンハルトから婚約破棄を宣言される。 「君を愛することはない!」という王太子の言葉は、国中に響く『公的拒絶誓約』となってしまった。
しかし、リディアは泣かなかった。 「承知しました。私も愛しません。次いきます」 彼女は即座に撤退し、その場で慰謝料請求と名誉回復の手続きを開始する。その潔さと有能さに目をつけたのは、国の行政を牛耳る『氷の宰相』アシュ・ヴァレンシュタインだった。
「私の政治的盾になれ。条件は『恋愛感情の禁止』と『嘘がつけない契約』だ」
利害の一致した二人は、愛のない契約結婚を結ぶ。 はずだったのだが――『嘘がつけない契約』のせいで、冷徹なはずの宰相の本音が暴走! 「君を失うのは非合理だ(=大好きだ)」「君は私の光だ(=愛してる)」 隠せない溺愛と、最強の夫婦による論理的で容赦のない『ざまぁ』。
一方、リディアを捨てた王太子は「愛さない誓約」の呪いに苦しみ、自滅していく。 これは、悪役令嬢と呼ばれた女が、嘘のない真実の愛を手に入れ、国中を巻き込んで幸せになるまでの物語。
お金がありすぎて困っておりますの(悪役令嬢ver.) ~悪役令嬢は噂も相場も支配しますわ~
ふわふわ
恋愛
「お金がありすぎて、困っておりますの」
ヴァレンティス侯爵家当主・シグネアは、若くして膨大な資産と権限を手にした“悪役令嬢”。 しかし彼女は、金にも噂にも振り回されない。
──ならば、支配すればよろしいのですわ。
社交界を飛び交う根拠のない噂。 無能な貴族の見栄と保身。 相場を理解しない者が引き起こす経済混乱。 そして「善意」や「情」に見せかけた、都合のいい救済要求。
シグネアは怒鳴らない。 泣き落としにも応じない。 復讐も、慈善も、選ばない。
彼女がするのはただ一つ。 事実と数字と構造で、価値を測ること。
噂を操り、相場を読まず、裁かず、助けず、 それでもすべてを終わらせる“悪役令嬢”の統治劇。
「助けなかったのではありませんわ」 「助ける必要がなかっただけです」
一撃で終わる教育的指導。 噂も相場も、そして人の価値さえも―― 悪役令嬢は、今日も静かに支配する。
老伯爵へ嫁ぐことが決まりました。白い結婚ですが。
ルーシャオ
恋愛
グリフィン伯爵家令嬢アルビナは実家の困窮のせいで援助金目当ての結婚に同意させられ、ラポール伯爵へ嫁ぐこととなる。しかし祖父の戦友だったというラポール伯爵とは五十歳も歳が離れ、名目だけの『白い結婚』とはいえ初婚で後妻という微妙な立場に置かれることに。
ぎこちなく暮らす中、アルビナはフィーという女騎士と出会い、友人になったつもりだったが——。
完璧すぎると言われ婚約破棄された令嬢、冷徹公爵と白い結婚したら選ばれ続けました
鷹 綾
恋愛
「君は完璧すぎて、可愛げがない」
その理不尽な理由で、王都の名門令嬢エリーカは婚約を破棄された。
努力も実績も、すべてを否定された――はずだった。
だが彼女は、嘆かなかった。
なぜなら婚約破棄は、自由の始まりだったから。
行き場を失ったエリーカを迎え入れたのは、
“冷徹”と噂される隣国の公爵アンクレイブ。
条件はただ一つ――白い結婚。
感情を交えない、合理的な契約。
それが最善のはずだった。
しかし、エリーカの有能さは次第に国を変え、
彼女自身もまた「役割」ではなく「選択」で生きるようになる。
気づけば、冷徹だった公爵は彼女を誰よりも尊重し、
誰よりも守り、誰よりも――選び続けていた。
一方、彼女を捨てた元婚約者と王都は、
エリーカを失ったことで、静かに崩れていく。
婚約破棄ざまぁ×白い結婚×溺愛。
完璧すぎる令嬢が、“選ばれる側”から“選ぶ側”へ。
これは、復讐ではなく、
選ばれ続ける未来を手に入れた物語。
---
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる