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046 ヒトではないものからの依頼?
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あれから数日。
マリアンヌが手配してくれた痛み止めを飲んでも、中々熱は下がらなかった。
ニカの屋敷より数本の苗が届いたものの、庭に植えることも出来ずに部屋で、みミーナたちが管理してくれている。
「お礼の手紙を書かなきゃいけないのに」
寝返りを打つと、熱のせいもあるのか全身がきしむように痛い。
何よりも心配するマリアンヌのためにも早く良くなりたいのに、思うように体は動かなかった。
「また動こうとなされたんですか、アンリエッタ様」
ベッド脇から落ちかけている私を見つけたミーアが声を上げた。
ミーアは掃除の合間などに、最近毎日看病にあたってくれている。
前世では誰一人この屋敷には味方がいなかったのに、今はたくさんの仲間も友人もいる。
それだけで十分心強い。
「いい加減、ニカ様に手紙を出したくて」
「そうやって無理するから治らないのかもしれないじゃないですか」
ミーアの言葉には一理ある。
死に戻ってからずっと動きっぱなしだったもんな。
さすがに休みなく動き回れば、怪我がなくたって熱くらいは出るわよね。
「分かってるけど……」
そう言いながら、部屋に置かれた苗を見る。
一株分けてくれればうれしいと言ったはずなのに、アンジェラの苗は十株ほど届いた。
これを上手く育てられれれば、かなりの量の薬として使えるはず。
むしろ株を増やす方法とか、そういうのも勉強しなきゃね。
あの病で死ぬ人が一人でも少なくなればいい。
もうあんな絶望は懲り懲りなのよ。
だからこそ、ちゃんとお礼を言いたいんだけど。
「にしてもですよ。この屋敷の方は何なんです? アンリエッタ様が怪我をして熱まで出されているというのに。誰も心配なさらないなんて」
「あー。まぁね」
「まあねではないです! もっと怒ってもいいと思うんですよ」
怒るかぁ。
そういう感情をすでに通り越してしまっているのよね。
初めからあの人たちになんて、何にも期待していないんだもの。
「でも想定内じゃない?」
「そういう問題じゃありません! 形だけでも、表面だけでも人間なら普通は心配するもんです」
「でもさぁ、お父様だってそうじゃない?」
「あれは、アンリエッタ様には申し訳ないですがヒトとは思ったことなどございません」
怒りながらもきっぱりと言い切るミーアに私は吹き出した。
他人から見ても、人だとは思われないって相当よね。
でも分かるわぁ。
娘でも価値がなくなれば捨てるくらいだしね。
人ではないか。
「すみません!」
ノックもそぞろに、一人の侍女が部屋に飛び込んでくる。
「どうしたの? アンリエッタ様は今静養中なのですよ」
ミーアはやや驚きつつも、侍女をいさめる。
「いいのよ、ミーア。何か急用なのでしょう?」
「申し訳ありません。ですが、今エントランスにお医者様がお見えになられて」
「医者? 誰の?」
侍女の言葉に、私は思わず聞き返す。
その言葉に二人は私を見ていた。
いや、分かってるわよ。
今この屋敷で医者が必要な人間は私しかいないって。
でも前の時も含めて医者になんて一度だってかかったことないのよ。
だいたいお金だってすごくかかるわけだし。
「え、なに。誰が医者なんて手配したの?」
「マリアンヌ様ですかねぇ」
ミーアの言葉に「ああ」と私も頷く。
かなり心配していたし、自分のせいだって落ち込んでいたからなぁ。
でもダミアンの手前、表立ってそういうのはダメだって念押ししておいたのに。
バレなきゃいいけど、困ったわね。
私もミーアもそうだと思ったのに、侍女から出た名前は予想だにしないものだった。
「商会長様が手配成されたとのことで」
「「は?」」
あまりの衝撃に、私たちはただ固まった。
マリアンヌが手配してくれた痛み止めを飲んでも、中々熱は下がらなかった。
ニカの屋敷より数本の苗が届いたものの、庭に植えることも出来ずに部屋で、みミーナたちが管理してくれている。
「お礼の手紙を書かなきゃいけないのに」
寝返りを打つと、熱のせいもあるのか全身がきしむように痛い。
何よりも心配するマリアンヌのためにも早く良くなりたいのに、思うように体は動かなかった。
「また動こうとなされたんですか、アンリエッタ様」
ベッド脇から落ちかけている私を見つけたミーアが声を上げた。
ミーアは掃除の合間などに、最近毎日看病にあたってくれている。
前世では誰一人この屋敷には味方がいなかったのに、今はたくさんの仲間も友人もいる。
それだけで十分心強い。
「いい加減、ニカ様に手紙を出したくて」
「そうやって無理するから治らないのかもしれないじゃないですか」
ミーアの言葉には一理ある。
死に戻ってからずっと動きっぱなしだったもんな。
さすがに休みなく動き回れば、怪我がなくたって熱くらいは出るわよね。
「分かってるけど……」
そう言いながら、部屋に置かれた苗を見る。
一株分けてくれればうれしいと言ったはずなのに、アンジェラの苗は十株ほど届いた。
これを上手く育てられれれば、かなりの量の薬として使えるはず。
むしろ株を増やす方法とか、そういうのも勉強しなきゃね。
あの病で死ぬ人が一人でも少なくなればいい。
もうあんな絶望は懲り懲りなのよ。
だからこそ、ちゃんとお礼を言いたいんだけど。
「にしてもですよ。この屋敷の方は何なんです? アンリエッタ様が怪我をして熱まで出されているというのに。誰も心配なさらないなんて」
「あー。まぁね」
「まあねではないです! もっと怒ってもいいと思うんですよ」
怒るかぁ。
そういう感情をすでに通り越してしまっているのよね。
初めからあの人たちになんて、何にも期待していないんだもの。
「でも想定内じゃない?」
「そういう問題じゃありません! 形だけでも、表面だけでも人間なら普通は心配するもんです」
「でもさぁ、お父様だってそうじゃない?」
「あれは、アンリエッタ様には申し訳ないですがヒトとは思ったことなどございません」
怒りながらもきっぱりと言い切るミーアに私は吹き出した。
他人から見ても、人だとは思われないって相当よね。
でも分かるわぁ。
娘でも価値がなくなれば捨てるくらいだしね。
人ではないか。
「すみません!」
ノックもそぞろに、一人の侍女が部屋に飛び込んでくる。
「どうしたの? アンリエッタ様は今静養中なのですよ」
ミーアはやや驚きつつも、侍女をいさめる。
「いいのよ、ミーア。何か急用なのでしょう?」
「申し訳ありません。ですが、今エントランスにお医者様がお見えになられて」
「医者? 誰の?」
侍女の言葉に、私は思わず聞き返す。
その言葉に二人は私を見ていた。
いや、分かってるわよ。
今この屋敷で医者が必要な人間は私しかいないって。
でも前の時も含めて医者になんて一度だってかかったことないのよ。
だいたいお金だってすごくかかるわけだし。
「え、なに。誰が医者なんて手配したの?」
「マリアンヌ様ですかねぇ」
ミーアの言葉に「ああ」と私も頷く。
かなり心配していたし、自分のせいだって落ち込んでいたからなぁ。
でもダミアンの手前、表立ってそういうのはダメだって念押ししておいたのに。
バレなきゃいいけど、困ったわね。
私もミーアもそうだと思ったのに、侍女から出た名前は予想だにしないものだった。
「商会長様が手配成されたとのことで」
「「は?」」
あまりの衝撃に、私たちはただ固まった。
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