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男装、完成です
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「これでどう?」
姿見の前に立たされる。
「これならば、アンジェリーナ様とはわからないですね」
「本当に。美しい騎士におなりですわ」
「我が妹ながら惚れ惚れするわね。やっぱり無理に男性らしくしなくて正解だったわね」
姿見には正に中性的な人物が立っていた。騎士服に身を包み、気持ちきりりとした眉に整えてもらっている。髪は後ろにしっかりと一つにまとめ、確かに男ともとれるし男勝りの女性ともとれる。
「胸が苦しい……」
「それは仕方ないわ。さらしで潰してるんだもの。まあ、コルセットと同じでそのうち慣れるでしょう。それと、あの小瓶はちゃんと常に持ち歩くのよ」
ディアナ姉様の言葉に、首から下げた小瓶を揺らして見せる。この中には私の声を低くする液体が入っている。暗部の長からもらったものだ。一定時間は低くできるのだが、いつ効力を失うかは使う人によって違うらしいので持ち歩く必要がある。
「大丈夫、常に下げておくから」
「そう?なら大丈夫ね」
「楽しみだわ」
「いい?アンジー。剣の楽しさは二の次なのよ。あなたの目的は結婚相手を探す事。ライの部隊なら実力者揃いだから見つけられるかもしれないし、もっと上にもいるしね。だからもう一度言うわよ、剣の楽しさは二の次。わかった」
「はい、わかってます」
「ああ、全然わかってない顔してるわ。アンジー、ここで失敗すると自分より弱い相手との結婚しか待っていないのよ。しかも一番の候補はあんぽんたんよ」
「アハハ、あんぽんたんって」
言い得て妙なフレーズに笑ってしまう。
「ニコロが言うのよ。カッシオおじ様はあんぽんたんって。一体誰に教わったんだか」
「それ、絶対フィエロ殿下よ」
「多分ね。まあ、それはいいとして頑張ってね。私も時間を見つけて見に行くわ」
「ありがとう、ディアナ姉様。大好きよ」
「ふふ、私も愛してるわ」
そこへ、ライ兄様が迎えに来た。
「おお!化けたなあ、アンジー」
「でしょ。私たちの力作よ」
「流石、ディア姉とディアナ姉自慢の優秀な侍女たちだな。これならイケる」
優秀と言われた侍女たちが顔を赤くして照れている。二人とも伯爵家の長女だ。礼儀作法を極めたいと自ら志願してディアナ姉様の侍女になったらしい。
「もうライ、無意識にたらし込まないでちょうだい。この子たちは大事に預かっているご令嬢たちなんだから」
「え?俺そんな事してないけど」
「だから無意識にって言っているでしょ。自覚がないのが一番質が悪いのよ」
実はライ兄様もモテる。も、というのはジル兄様もいるからだ。
ジル兄様は私と同じストレートの金髪で肩まで伸ばしている。瞳も私と一緒のサファイアブルーで長身の細マッチョ。常に冷静で自分にも他人にも厳しいのだが、その冷たい視線がたまらないと女性の心をつかんでいるらしい。そんな瞳がディアナ姉様とライ兄様と私を見る時だけ柔らかくなるそうで、その柔らかい視線で自分も見られたいと切に願う令嬢方がたくさんいるらしい。
ライ兄様の方は、同じ金髪でも少しくせ毛でざっくり短髪にしている。瞳はエメラルドグリーン。ガタイが良くて、私なんて片手で抱えられてしまう。そして、剣の腕は家族の中でお父様の次に強い。騎士団でも若干二十歳にして、第一部隊の隊長になっているその強さと、爽やかに笑うその表情に落ちてしまう令嬢方が後を絶たないそうだ。
「一番って……俺、ジル兄やルドルフォ副団長よりましでしょ」
「あら、いい勝負だと思うわよ。何と言っても三人の貴公子の一人なわけだし。なんだったかしら?ええと……」
「太陽の貴公子ですわ」
侍女が助け船を出す。
「あ、そうそう。太陽の貴公子。世間からはそう呼ばれているんですって」
「誰が?」
私とライ兄様の声が揃った。
「ライモンド、あなたよ」
「俺?」
「ライ兄様が?」
思わずライ兄様を凝視してしまう。確かに快活でよく笑う人だし、ムードメーカーではある。だけれど太陽っていうのは言い過ぎではないだろうか?
「アンジー、お前今すごく失礼な顔してるからな」
「あれ?顔に出てた?」
「このヤロー」
両頬をつままれた。
「いひゃい、いひゃい」
「で、ジル兄は?」
私の頬をつまんだまま、ディア姉様に続きを促す。
「可愛いほっぺが取れちゃわないうちに離してあげて」
ディア姉様が笑いながら言う。
「ジルはねえ、氷の貴公子よ。ちなみにルドルフォ副団長は月の貴公子だったわ」
「なんかわかるな」
「でしょ。特にジルなんて言い得て妙よね」
「だなあ。うちら身内以外は興味ない人だからな」
「だから、その身内に入って甘い視線を向けて欲しいって思うらしいわ」
「ジル兄様はいつも甘いわよ」
っていうか、私としては冷たいジル兄様が想像できない。
「ふふ、そうよねえ。でもね、あれは私たち家族の中だけなのよ。仕事してる時のジルは正に氷の如くよ。フィエロなんてあの視線でしょっちゅう凍らされてるわよ」
クスクスと笑うディア姉様。そういえば、先日の打ち合わせでもそんな片鱗を見た気もする。
「とにかく、ライは三人の貴公子の一人として、令嬢方に狙われているという事を念頭に置いて行動した方がいいわ。じゃないとまんまと罠にかかって望まぬ結婚を強いられるわよ」
「私、貴公子じゃないのに強いられてるわ」
「それは大丈夫。あなたはすぐに素敵な相手とめぐり合えるわ」
「ホント?」
「ホントよ。予感がするの」
「ふふ、なら頑張るわ。ところで、月の貴公子様ってどんな人?」
「どんな人も何も、これから行けば会えるぞ。俺よりも強い人の一人だ。剣の腕ならこの国最強かもしれない」
「それってお父様よりも?」
「剣だけなら多分、父上よりも強い」
思わずルイージ団長を想像する。あんな感じなのだろうか。
「なんだか月の貴公子って名前と合わない気がするわ」
聞いたライ兄様はニヤリとした。
「それは見ればわかる」
「そうね、百聞は一見にしかずよ」
ディアナ姉様も笑った。
「よし、じゃあそろそろ行くか?アンジェロ・マルケーゼ」
男装の時の名前で呼ばれる。アンジェロなら間違えてアンジーと兄様が呼んでしまっても違和感がないからだ。マルケーゼは団長のファミリーネーム。親戚だからとこうなった。
「はい!」
「頑張ってね、アンジー」
「はい、ディアナ姉様行ってきます」
手を振って、ディアナ姉様の部屋をあとにする。
「さあ、これからめちゃめちゃ面白いことをする覚悟はあるか?アンジー」
小瓶の液体を一口飲む。
「勿論!目一杯楽しんでやる」
「ハハハ、一丁やるか、アンジー坊主」
姿見の前に立たされる。
「これならば、アンジェリーナ様とはわからないですね」
「本当に。美しい騎士におなりですわ」
「我が妹ながら惚れ惚れするわね。やっぱり無理に男性らしくしなくて正解だったわね」
姿見には正に中性的な人物が立っていた。騎士服に身を包み、気持ちきりりとした眉に整えてもらっている。髪は後ろにしっかりと一つにまとめ、確かに男ともとれるし男勝りの女性ともとれる。
「胸が苦しい……」
「それは仕方ないわ。さらしで潰してるんだもの。まあ、コルセットと同じでそのうち慣れるでしょう。それと、あの小瓶はちゃんと常に持ち歩くのよ」
ディアナ姉様の言葉に、首から下げた小瓶を揺らして見せる。この中には私の声を低くする液体が入っている。暗部の長からもらったものだ。一定時間は低くできるのだが、いつ効力を失うかは使う人によって違うらしいので持ち歩く必要がある。
「大丈夫、常に下げておくから」
「そう?なら大丈夫ね」
「楽しみだわ」
「いい?アンジー。剣の楽しさは二の次なのよ。あなたの目的は結婚相手を探す事。ライの部隊なら実力者揃いだから見つけられるかもしれないし、もっと上にもいるしね。だからもう一度言うわよ、剣の楽しさは二の次。わかった」
「はい、わかってます」
「ああ、全然わかってない顔してるわ。アンジー、ここで失敗すると自分より弱い相手との結婚しか待っていないのよ。しかも一番の候補はあんぽんたんよ」
「アハハ、あんぽんたんって」
言い得て妙なフレーズに笑ってしまう。
「ニコロが言うのよ。カッシオおじ様はあんぽんたんって。一体誰に教わったんだか」
「それ、絶対フィエロ殿下よ」
「多分ね。まあ、それはいいとして頑張ってね。私も時間を見つけて見に行くわ」
「ありがとう、ディアナ姉様。大好きよ」
「ふふ、私も愛してるわ」
そこへ、ライ兄様が迎えに来た。
「おお!化けたなあ、アンジー」
「でしょ。私たちの力作よ」
「流石、ディア姉とディアナ姉自慢の優秀な侍女たちだな。これならイケる」
優秀と言われた侍女たちが顔を赤くして照れている。二人とも伯爵家の長女だ。礼儀作法を極めたいと自ら志願してディアナ姉様の侍女になったらしい。
「もうライ、無意識にたらし込まないでちょうだい。この子たちは大事に預かっているご令嬢たちなんだから」
「え?俺そんな事してないけど」
「だから無意識にって言っているでしょ。自覚がないのが一番質が悪いのよ」
実はライ兄様もモテる。も、というのはジル兄様もいるからだ。
ジル兄様は私と同じストレートの金髪で肩まで伸ばしている。瞳も私と一緒のサファイアブルーで長身の細マッチョ。常に冷静で自分にも他人にも厳しいのだが、その冷たい視線がたまらないと女性の心をつかんでいるらしい。そんな瞳がディアナ姉様とライ兄様と私を見る時だけ柔らかくなるそうで、その柔らかい視線で自分も見られたいと切に願う令嬢方がたくさんいるらしい。
ライ兄様の方は、同じ金髪でも少しくせ毛でざっくり短髪にしている。瞳はエメラルドグリーン。ガタイが良くて、私なんて片手で抱えられてしまう。そして、剣の腕は家族の中でお父様の次に強い。騎士団でも若干二十歳にして、第一部隊の隊長になっているその強さと、爽やかに笑うその表情に落ちてしまう令嬢方が後を絶たないそうだ。
「一番って……俺、ジル兄やルドルフォ副団長よりましでしょ」
「あら、いい勝負だと思うわよ。何と言っても三人の貴公子の一人なわけだし。なんだったかしら?ええと……」
「太陽の貴公子ですわ」
侍女が助け船を出す。
「あ、そうそう。太陽の貴公子。世間からはそう呼ばれているんですって」
「誰が?」
私とライ兄様の声が揃った。
「ライモンド、あなたよ」
「俺?」
「ライ兄様が?」
思わずライ兄様を凝視してしまう。確かに快活でよく笑う人だし、ムードメーカーではある。だけれど太陽っていうのは言い過ぎではないだろうか?
「アンジー、お前今すごく失礼な顔してるからな」
「あれ?顔に出てた?」
「このヤロー」
両頬をつままれた。
「いひゃい、いひゃい」
「で、ジル兄は?」
私の頬をつまんだまま、ディア姉様に続きを促す。
「可愛いほっぺが取れちゃわないうちに離してあげて」
ディア姉様が笑いながら言う。
「ジルはねえ、氷の貴公子よ。ちなみにルドルフォ副団長は月の貴公子だったわ」
「なんかわかるな」
「でしょ。特にジルなんて言い得て妙よね」
「だなあ。うちら身内以外は興味ない人だからな」
「だから、その身内に入って甘い視線を向けて欲しいって思うらしいわ」
「ジル兄様はいつも甘いわよ」
っていうか、私としては冷たいジル兄様が想像できない。
「ふふ、そうよねえ。でもね、あれは私たち家族の中だけなのよ。仕事してる時のジルは正に氷の如くよ。フィエロなんてあの視線でしょっちゅう凍らされてるわよ」
クスクスと笑うディア姉様。そういえば、先日の打ち合わせでもそんな片鱗を見た気もする。
「とにかく、ライは三人の貴公子の一人として、令嬢方に狙われているという事を念頭に置いて行動した方がいいわ。じゃないとまんまと罠にかかって望まぬ結婚を強いられるわよ」
「私、貴公子じゃないのに強いられてるわ」
「それは大丈夫。あなたはすぐに素敵な相手とめぐり合えるわ」
「ホント?」
「ホントよ。予感がするの」
「ふふ、なら頑張るわ。ところで、月の貴公子様ってどんな人?」
「どんな人も何も、これから行けば会えるぞ。俺よりも強い人の一人だ。剣の腕ならこの国最強かもしれない」
「それってお父様よりも?」
「剣だけなら多分、父上よりも強い」
思わずルイージ団長を想像する。あんな感じなのだろうか。
「なんだか月の貴公子って名前と合わない気がするわ」
聞いたライ兄様はニヤリとした。
「それは見ればわかる」
「そうね、百聞は一見にしかずよ」
ディアナ姉様も笑った。
「よし、じゃあそろそろ行くか?アンジェロ・マルケーゼ」
男装の時の名前で呼ばれる。アンジェロなら間違えてアンジーと兄様が呼んでしまっても違和感がないからだ。マルケーゼは団長のファミリーネーム。親戚だからとこうなった。
「はい!」
「頑張ってね、アンジー」
「はい、ディアナ姉様行ってきます」
手を振って、ディアナ姉様の部屋をあとにする。
「さあ、これからめちゃめちゃ面白いことをする覚悟はあるか?アンジー」
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