41 / 41
40 エピローグ
しおりを挟む
婚約してすぐ、私は社交に復帰することにした。
「フローラ、婚約おめでとう!
ルイスが病気で臥せっていたフローラに手紙を書いて励まし続けたことがきっかけで、恋が芽生えたんですってね!
〝ララ〟と〝ルイ〟って呼び合っているんですって? 幸せになってちょうだい」
「シーウェル嬢、私からも君達の婚約を祝福させて欲しい。ルイスをよろしく頼む」
ルイ様にエスコートされてやってきた王宮の夜会では、王太子殿下と王太子妃であるセシリアから早速、祝福の言葉を掛けられる。
家出していたことや、アストン侯爵令息に監禁されていたことは内密にしているので、表向きは私が病気で臥せっている時に、ルイ様が励ましの手紙を書き続けてくれたことがきっかけで恋仲になったということにしているのだ。
「王太子殿下・妃殿下の祝福のお言葉に大変感激しております。
いつも温かいご配慮やお心づかいに感謝しておりますわ」
「ララ、もう相手にしなくていい。この二人は私達を冷やかしに来ただけだ。
殿下と妃殿下に声を掛けてもらいたがっている方々は他に沢山いらっしゃるようです。どうぞそちらへ……」
「まあ! ルイスったら、フローラを独占したいからって見苦しいわよ」
「セシリア。ルイスを怒らずと仕事が増やされて大変だから、あまり刺激を与えない方がいい。ほら、行こう」
最近分かったことは、ルイ様は独占欲が強いということだった。王太子殿下と仲が良いのは知っていたが、あの扱いはどうかと思ってしまう。
「ルイ様。あのような態度を取るのはちょっと……」
「あの二人にはいつも振り回されているんだ。あのニヤニヤした顔を見ただろう?
それに今日は、愛するララを初めてエスコートする特別な夜会だから、二人の時間を邪魔されたくなかった」
婚約した途端、真っ直ぐに愛情を伝えてくれるルイ様に、私は赤面にされっぱなしだ。
そして、王太子殿下と王太子妃殿下が祝福する私達の婚約について、表立って批判してくる人はいなかった。久しぶりに会った友人達が喜んでくれたこともとても嬉しく感じた。
そんな中、ある人達からの視線に気づいてしまう。
それはアストン侯爵令息の友人達だ。何か言いたげな、複雑そうな目で私を見ていたのだ。
恐らくだが、彼らはアストン侯爵令息と仲が良かったので何か事情を知っているのだと思う。手紙のやり取りくらいはしているだろうし、あの友人達の中にはアストン侯爵令息と一緒になって、結婚前に仮面舞踏会に行っていた人もいると思われる。
彼らはきっと、私に話しかけてくることは出来ないだろう。私達の破局の原因の一つが、あの男が仮面舞踏会に誘われたことがきっかけなのだから……
「ララ。ダンスは沢山踊ったし、不愉快な視線が気になるから、王宮内にある私の執務室にでも行って休憩しよう。夜食を頼んであるんだ」
「はい。ありがとうございます」
ルイ様は細かいことにもよく気付いてくれて、とても頼り甲斐のある人だった。一緒にいると、とても安心出来る。
私達は婚約してから半年後に結婚することに決まった。お父様とお義母様、マクラーレン公爵様は、しっかり準備をしたいから結婚は婚約から一年後でいいのではないかと言っていたのだが、ルイ様は王太子殿下とセシリアを味方につけて、半年後に結婚すると言って聞かなかったのだ。
「私はララが婚約者になったからと安心するつもりはない。早く君を妻にして公爵家の人間にしてしまった方が、君をもっと強い力で守れるだろう?
あの男がいつ戻ってくるか分からないから、その前に私の妻にして、夫として守りたいんだ」
ルイ様は、かつての私が結婚の直前に破局してしまったことをまだ気にしているようだった。
「もうあの男とは終わっております。何も心配はないかと……」
「ララは終わっていると思っても、あの男は分からない。君を奪われたくないんだ。分かってくれ」
完璧な公爵令息だと思っていたルイ様は、心配性な方だったらしい。でも、そんなところも愛おしく感じてしまった。
結婚の準備や公爵家の勉強をする忙しい日々を過ごしていたら、半年はあっという間に過ぎて、私達の結婚式の日を迎えていた。
ウエディングドレスはAラインにして、長いトレーンが特徴的なデザインにしてもらった。あの時のドレスとは全く違ったデザインのドレスだ。
結婚式の司式については、今回は大神官様に依頼はしなかったらしい。ルイ様を孫のように可愛がってくれた大神官様には、結婚式は親族席にいて欲しいと頼んだようだ。
大神官様は物忘れがあるから司式はお願い出来ないと話すルイ様を見て、リリアン達の結婚式は意図的に大神官様に依頼していたことに気づいてしまった。自分を可愛がってくれている人を利用するなんて、ルイ様も腹が黒いところがあるらしい。
結婚式もパーティーもとても緊張したが、素晴らしい時間になった。
みんなから祝福されて結婚出来た私は幸せだ。
◇◇
結婚から十年後、私は二人の子供の母親になっていた。
今日は、子連れで参加する国王陛下主催のガーデンパーティーがあり、ルイ様と息子のセシル、娘のサラの四人で王宮に来ている。
「フローラ。今日は来てくれてありがとう。
あらー、セシルはルイスにそっくりになってきたわね。パパみたいに小言が多い男になってはダメよ。
サラは、誰が見てもフローラの娘だって分かるわね。うちの息子のお嫁さんになる?」
「王妃殿下! 私の娘は王家には渡しませんよ。
間違えて嫁いだりなんかしたら、姑が強烈過ぎて可愛いサラが苦労するに決まってますから」
「相変わらず、一言多い男だわ……
サラ、父君が煩くて嫌になったら王宮にいらっしゃい。可愛い部屋を用意して待っているわ」
「はい! ありがとうございます」
王妃になったセシリアは、まだ六歳のサラをとても可愛がってくれている。セシリアと国王陛下は娘が欲しかったようだが、賑やかな男の子が三人生まれ、娘は諦めることにしたとか。
「サラ。王妃殿下は怒るとこの国で一番怖い方なんだ。騙されてはいけないよ。
ほら、お父様とあっちで美味しいケーキでも食べてこよう。セシルも一緒に行こう!」
ルイ様は子供を可愛がってくれる良きパパなのだけど、いくら従兄妹でも王妃殿下であるセシリアに〝この国で一番怖い方〟なんて言うのは不敬だと思う。
「ルイス……! 将来、サラに嫌われてしまえばいいのよ」
世間では素晴らしい国母と言われているセシリアではあるが、私達の前では相変わらずだった。
バチっ!
その時、視線を感じた私は少し離れた場所にいたアストン侯爵様とうっかり目が合ってしまった。
最近の私は目が合ってしまっても、何事もなかったかのように目を逸らすことに慣れている。
「あの男はまたフローラを見つめていたのね。
そういえば、奥方との子供ができないからと、親戚から養子を迎えたらしいわよ。
あの夫婦はどう見ても仮面夫婦よね」
「仲の良い夫婦には見えないわね。私にはもう関係のない人だけど……」
5年ほど前、侯爵位を引き継いだアストン様は王都に戻ってきた。その時にはすでに結婚していて夫人を伴っていたが、二人は愛のある夫婦には見えなかった。両親が決めた政略結婚なのかもしれない。
政略結婚でも仲のいい夫婦は沢山いるが、あの二人の雰囲気は独特だ。仲が良くないことを隠さずにいるように見えるのだ。
アストン侯爵様は、王妃殿下や夫と一緒にいる私に近づいてはこないが、絡みつくような視線を向けてくるので気分の良いものではなかった。しかし、そんな時は必ず……
「ララ。そろそろ君もこっちに来て、一緒にスイーツを食べよう!」
「フローラ、妻が大好き過ぎる旦那様がお呼びよ」
「ふふっ……。王妃殿下、また後ほど」
ルイ様がアストン侯爵様を牽制するように私を呼んでくれる。愛する夫に守られていると感じて、私は嬉しくなってしまうのだ。
「ララ。君の好きなショコラだ。ほら、あーんして」
「もう! 人前で恥ずかしいですわ」
「父上と母上は仲が良いですよね。
毎日、毎日……、そんな二人を見ている私は胸焼けしそうですよ」
こんな私達夫婦を、息子のセシルは呆れたような目で見ている。
色々あったけど、この人と結婚出来て良かった……
《おわり》
これで完結です。
短編の予定でしたが、思っていたよりも長くなってしまいました。
最後までお付き合いして下さって、ありがとうございます。
「フローラ、婚約おめでとう!
ルイスが病気で臥せっていたフローラに手紙を書いて励まし続けたことがきっかけで、恋が芽生えたんですってね!
〝ララ〟と〝ルイ〟って呼び合っているんですって? 幸せになってちょうだい」
「シーウェル嬢、私からも君達の婚約を祝福させて欲しい。ルイスをよろしく頼む」
ルイ様にエスコートされてやってきた王宮の夜会では、王太子殿下と王太子妃であるセシリアから早速、祝福の言葉を掛けられる。
家出していたことや、アストン侯爵令息に監禁されていたことは内密にしているので、表向きは私が病気で臥せっている時に、ルイ様が励ましの手紙を書き続けてくれたことがきっかけで恋仲になったということにしているのだ。
「王太子殿下・妃殿下の祝福のお言葉に大変感激しております。
いつも温かいご配慮やお心づかいに感謝しておりますわ」
「ララ、もう相手にしなくていい。この二人は私達を冷やかしに来ただけだ。
殿下と妃殿下に声を掛けてもらいたがっている方々は他に沢山いらっしゃるようです。どうぞそちらへ……」
「まあ! ルイスったら、フローラを独占したいからって見苦しいわよ」
「セシリア。ルイスを怒らずと仕事が増やされて大変だから、あまり刺激を与えない方がいい。ほら、行こう」
最近分かったことは、ルイ様は独占欲が強いということだった。王太子殿下と仲が良いのは知っていたが、あの扱いはどうかと思ってしまう。
「ルイ様。あのような態度を取るのはちょっと……」
「あの二人にはいつも振り回されているんだ。あのニヤニヤした顔を見ただろう?
それに今日は、愛するララを初めてエスコートする特別な夜会だから、二人の時間を邪魔されたくなかった」
婚約した途端、真っ直ぐに愛情を伝えてくれるルイ様に、私は赤面にされっぱなしだ。
そして、王太子殿下と王太子妃殿下が祝福する私達の婚約について、表立って批判してくる人はいなかった。久しぶりに会った友人達が喜んでくれたこともとても嬉しく感じた。
そんな中、ある人達からの視線に気づいてしまう。
それはアストン侯爵令息の友人達だ。何か言いたげな、複雑そうな目で私を見ていたのだ。
恐らくだが、彼らはアストン侯爵令息と仲が良かったので何か事情を知っているのだと思う。手紙のやり取りくらいはしているだろうし、あの友人達の中にはアストン侯爵令息と一緒になって、結婚前に仮面舞踏会に行っていた人もいると思われる。
彼らはきっと、私に話しかけてくることは出来ないだろう。私達の破局の原因の一つが、あの男が仮面舞踏会に誘われたことがきっかけなのだから……
「ララ。ダンスは沢山踊ったし、不愉快な視線が気になるから、王宮内にある私の執務室にでも行って休憩しよう。夜食を頼んであるんだ」
「はい。ありがとうございます」
ルイ様は細かいことにもよく気付いてくれて、とても頼り甲斐のある人だった。一緒にいると、とても安心出来る。
私達は婚約してから半年後に結婚することに決まった。お父様とお義母様、マクラーレン公爵様は、しっかり準備をしたいから結婚は婚約から一年後でいいのではないかと言っていたのだが、ルイ様は王太子殿下とセシリアを味方につけて、半年後に結婚すると言って聞かなかったのだ。
「私はララが婚約者になったからと安心するつもりはない。早く君を妻にして公爵家の人間にしてしまった方が、君をもっと強い力で守れるだろう?
あの男がいつ戻ってくるか分からないから、その前に私の妻にして、夫として守りたいんだ」
ルイ様は、かつての私が結婚の直前に破局してしまったことをまだ気にしているようだった。
「もうあの男とは終わっております。何も心配はないかと……」
「ララは終わっていると思っても、あの男は分からない。君を奪われたくないんだ。分かってくれ」
完璧な公爵令息だと思っていたルイ様は、心配性な方だったらしい。でも、そんなところも愛おしく感じてしまった。
結婚の準備や公爵家の勉強をする忙しい日々を過ごしていたら、半年はあっという間に過ぎて、私達の結婚式の日を迎えていた。
ウエディングドレスはAラインにして、長いトレーンが特徴的なデザインにしてもらった。あの時のドレスとは全く違ったデザインのドレスだ。
結婚式の司式については、今回は大神官様に依頼はしなかったらしい。ルイ様を孫のように可愛がってくれた大神官様には、結婚式は親族席にいて欲しいと頼んだようだ。
大神官様は物忘れがあるから司式はお願い出来ないと話すルイ様を見て、リリアン達の結婚式は意図的に大神官様に依頼していたことに気づいてしまった。自分を可愛がってくれている人を利用するなんて、ルイ様も腹が黒いところがあるらしい。
結婚式もパーティーもとても緊張したが、素晴らしい時間になった。
みんなから祝福されて結婚出来た私は幸せだ。
◇◇
結婚から十年後、私は二人の子供の母親になっていた。
今日は、子連れで参加する国王陛下主催のガーデンパーティーがあり、ルイ様と息子のセシル、娘のサラの四人で王宮に来ている。
「フローラ。今日は来てくれてありがとう。
あらー、セシルはルイスにそっくりになってきたわね。パパみたいに小言が多い男になってはダメよ。
サラは、誰が見てもフローラの娘だって分かるわね。うちの息子のお嫁さんになる?」
「王妃殿下! 私の娘は王家には渡しませんよ。
間違えて嫁いだりなんかしたら、姑が強烈過ぎて可愛いサラが苦労するに決まってますから」
「相変わらず、一言多い男だわ……
サラ、父君が煩くて嫌になったら王宮にいらっしゃい。可愛い部屋を用意して待っているわ」
「はい! ありがとうございます」
王妃になったセシリアは、まだ六歳のサラをとても可愛がってくれている。セシリアと国王陛下は娘が欲しかったようだが、賑やかな男の子が三人生まれ、娘は諦めることにしたとか。
「サラ。王妃殿下は怒るとこの国で一番怖い方なんだ。騙されてはいけないよ。
ほら、お父様とあっちで美味しいケーキでも食べてこよう。セシルも一緒に行こう!」
ルイ様は子供を可愛がってくれる良きパパなのだけど、いくら従兄妹でも王妃殿下であるセシリアに〝この国で一番怖い方〟なんて言うのは不敬だと思う。
「ルイス……! 将来、サラに嫌われてしまえばいいのよ」
世間では素晴らしい国母と言われているセシリアではあるが、私達の前では相変わらずだった。
バチっ!
その時、視線を感じた私は少し離れた場所にいたアストン侯爵様とうっかり目が合ってしまった。
最近の私は目が合ってしまっても、何事もなかったかのように目を逸らすことに慣れている。
「あの男はまたフローラを見つめていたのね。
そういえば、奥方との子供ができないからと、親戚から養子を迎えたらしいわよ。
あの夫婦はどう見ても仮面夫婦よね」
「仲の良い夫婦には見えないわね。私にはもう関係のない人だけど……」
5年ほど前、侯爵位を引き継いだアストン様は王都に戻ってきた。その時にはすでに結婚していて夫人を伴っていたが、二人は愛のある夫婦には見えなかった。両親が決めた政略結婚なのかもしれない。
政略結婚でも仲のいい夫婦は沢山いるが、あの二人の雰囲気は独特だ。仲が良くないことを隠さずにいるように見えるのだ。
アストン侯爵様は、王妃殿下や夫と一緒にいる私に近づいてはこないが、絡みつくような視線を向けてくるので気分の良いものではなかった。しかし、そんな時は必ず……
「ララ。そろそろ君もこっちに来て、一緒にスイーツを食べよう!」
「フローラ、妻が大好き過ぎる旦那様がお呼びよ」
「ふふっ……。王妃殿下、また後ほど」
ルイ様がアストン侯爵様を牽制するように私を呼んでくれる。愛する夫に守られていると感じて、私は嬉しくなってしまうのだ。
「ララ。君の好きなショコラだ。ほら、あーんして」
「もう! 人前で恥ずかしいですわ」
「父上と母上は仲が良いですよね。
毎日、毎日……、そんな二人を見ている私は胸焼けしそうですよ」
こんな私達夫婦を、息子のセシルは呆れたような目で見ている。
色々あったけど、この人と結婚出来て良かった……
《おわり》
これで完結です。
短編の予定でしたが、思っていたよりも長くなってしまいました。
最後までお付き合いして下さって、ありがとうございます。
1,055
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
完結 貴方が忘れたと言うのなら私も全て忘却しましょう
音爽(ネソウ)
恋愛
商談に出立した恋人で婚約者、だが出向いた地で事故が発生。
幸い大怪我は負わなかったが頭を強打したせいで記憶を失ったという。
事故前はあれほど愛しいと言っていた容姿までバカにしてくる恋人に深く傷つく。
しかし、それはすべて大嘘だった。商談の失敗を隠蔽し、愛人を侍らせる為に偽りを語ったのだ。
己の事も婚約者の事も忘れ去った振りをして彼は甲斐甲斐しく世話をする愛人に愛を囁く。
修復不可能と判断した恋人は別れを決断した。
【完結】私は死んだ。だからわたしは笑うことにした。
彩華(あやはな)
恋愛
最後に見たのは恋人の手をとる婚約者の姿。私はそれを見ながら階段から落ちた。
目を覚ましたわたしは変わった。見舞いにも来ない両親にー。婚約者にもー。わたしは私の為に彼らをやり込める。わたしは・・・私の為に、笑う。
融資できないなら離縁だと言われました、もちろん快諾します。
音爽(ネソウ)
恋愛
無能で没落寸前の公爵は富豪の伯爵家に目を付けた。
格下ゆえに逆らえずバカ息子と伯爵令嬢ディアヌはしぶしぶ婚姻した。
正妻なはずが離れ家を与えられ冷遇される日々。
だが伯爵家の事業失敗の噂が立ち、公爵家への融資が停止した。
「期待を裏切った、出ていけ」とディアヌは追い出される。
いつまでも変わらない愛情を与えてもらえるのだと思っていた
奏千歌
恋愛
[ディエム家の双子姉妹]
どうして、こんな事になってしまったのか。
妻から向けられる愛情を、どうして疎ましいと思ってしまっていたのか。
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
[完結]婚約破棄してください。そして私にもう関わらないで
みちこ
恋愛
妹ばかり溺愛する両親、妹は思い通りにならないと泣いて私の事を責める
婚約者も妹の味方、そんな私の味方になってくれる人はお兄様と伯父さんと伯母さんとお祖父様とお祖母様
私を愛してくれる人の為にももう自由になります
完結 「愛が重い」と言われたので尽くすのを全部止めたところ
音爽(ネソウ)
恋愛
アルミロ・ルファーノ伯爵令息は身体が弱くいつも臥せっていた。財があっても自由がないと嘆く。
だが、そんな彼を幼少期から知る婚約者ニーナ・ガーナインは献身的につくした。
相思相愛で結ばれたはずが健気に尽くす彼女を疎ましく感じる相手。
どんな無茶な要望にも応えていたはずが裏切られることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる