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アンネマリー編〜転生に気付いたのでやり直します
助っ人登場
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人だかりの中から出て来たこのお方は、宰相閣下の嫡男で学園一の秀才と言われる、シリル・マディソン侯爵子息。サラサラの水色の髪にグレーの涼しげな目、眼鏡の似合うイケメンである。確か婚約者と同じ学年で、会話するのは初めてだったと思う。
そしてこのお方は、言い寄って来る令嬢にはハッキリと拒否的態度をとるので、よっぽど仲の良い友人以外には、近寄り難い印象を与えていると思われる。
「君たちの会話はずっと聴いていたから、何か聞かれたら、全部証言出来るし、何なら今、文書として残しておこうか。君たちのサインも入れて。」
「シリルさまぁ、私がイジメられないように証言してくれるのですかぁ。」
ヒロイン気取りが、目をウルウルさせて、上目遣いでマディソン侯爵子息に話かけるが…、
「友人でもないのに、その呼び方やめてくれと何度言ったら分かる?本当に不愉快だな君は!」
「あと、誰がイジメだって?自分から絡んだの忘れたのか?年下の後輩に。本当に残念な頭を持った先輩だ。」
まるで虫ケラを見るような目で、バッサリ斬り捨てるマディソン侯爵子息。うん。清々しいよね。
あのヒロイン気取りが「うっ」と言葉を失っている。
後ろでレベッカが、笑いを堪えてる。目が潤んでるのバレてますから。
「マディソン侯爵子息様ですよね?私はアンネマリー・スペンサーと申します。何かあれば証言よろしいですか?」
「私の名前知っていたんだな。後々何かあれば、今の会話とやり取りは全部証言するし、後々何も起こらないように、今、文書に残してしまおうか。」
マディソン侯爵子息はそう言うと、近くの友人に紙とペンを持ってきてもらい、ヒロイン気取りにペンを渡す。
「さっき、スペンサー嬢に話していたことをありのままに書いてくれ。親同士の決めた愛のない結婚はかわいそうだし、彼も嫌がっているようだから、解放してあげてと言っていたアレだよ。最後に今日の日付けと、君のフルネームのサインも宜しく。あっ、2枚書いて貰おうか!予備が必要だし。」
この人、ヒロイン気取りの話したことを一字一句覚えてるの?
ヒロイン気取りが「えっ?」と不思議そうにしたところで、更に言い包める。
「愛しい彼が、不本意な婚約から解放されるようにしたいのだろう?君はその愛に満ちた優しい気持ちで、彼の為に、婚約者であるスペンサー嬢に婚約が無くなるように頼んだ訳だよな?」
「はいっ!そうなんですよぉ。」
マディソン侯爵子息の口車に乗せられたヒロイン気取りが、紙にサラサラと書いて行く。
「スペンサー嬢も、ケール嬢に上記のようにに言われたと、下の部分に書いて。サインと日付けと忘れずに。」
私達が書き終わり、内容をチェックしたマディソン侯爵子息は、満面の笑みで
「ケール嬢の思いが伝わることを祈っているよ。それと、この書類は私が預かっておく。いいか?」
イケメン眼鏡の笑顔に気を良くしたヒロイン気取りは、快く書類を託して去って行った。
ふふっ。自ら公爵家と侯爵家の縁談について、苦情とも取れる口出しを肯定する文書を書いて置いて行ってくれるなんて…ヒロイン気取り、ざまあだぜ!
マディソン侯爵子息様、グッジョブ差し上げます!
「ありがとうございました。ここまでして下さって。」
ヒロイン気取りがいなくなった後、私はマディソン侯爵子息にお礼を伝える。
「なかなか面白い場面に出くわしたからな。この書類は、今日、王宮に行く用事があるから、次いでに公爵閣下とスペンサー侯爵に渡しておくけど、いいか?」
お父様だけでなく、公爵閣下にまで?大丈夫かしら?というか、そこまでしてくれるの?
「流石にそこまで迷惑を掛ける訳にはいきませんわ。」
「面白そうだから、やらせて欲しい。こういう事は、第三者が伝えた方がいい事もあるし。大丈夫、君の悪いようにはしないから。」
引いてくれなさそうだから、お願いする事にした。
しかし、全て面白そうだからで済まされたわね。
頭の切れる腹黒って感じね。仕事の進め方も早いし。私はマディソン侯爵子息には絶対に逆らわないようにしようと決めたのだった。
ヒロイン気取り=エイミー・ケール嬢
そしてこのお方は、言い寄って来る令嬢にはハッキリと拒否的態度をとるので、よっぽど仲の良い友人以外には、近寄り難い印象を与えていると思われる。
「君たちの会話はずっと聴いていたから、何か聞かれたら、全部証言出来るし、何なら今、文書として残しておこうか。君たちのサインも入れて。」
「シリルさまぁ、私がイジメられないように証言してくれるのですかぁ。」
ヒロイン気取りが、目をウルウルさせて、上目遣いでマディソン侯爵子息に話かけるが…、
「友人でもないのに、その呼び方やめてくれと何度言ったら分かる?本当に不愉快だな君は!」
「あと、誰がイジメだって?自分から絡んだの忘れたのか?年下の後輩に。本当に残念な頭を持った先輩だ。」
まるで虫ケラを見るような目で、バッサリ斬り捨てるマディソン侯爵子息。うん。清々しいよね。
あのヒロイン気取りが「うっ」と言葉を失っている。
後ろでレベッカが、笑いを堪えてる。目が潤んでるのバレてますから。
「マディソン侯爵子息様ですよね?私はアンネマリー・スペンサーと申します。何かあれば証言よろしいですか?」
「私の名前知っていたんだな。後々何かあれば、今の会話とやり取りは全部証言するし、後々何も起こらないように、今、文書に残してしまおうか。」
マディソン侯爵子息はそう言うと、近くの友人に紙とペンを持ってきてもらい、ヒロイン気取りにペンを渡す。
「さっき、スペンサー嬢に話していたことをありのままに書いてくれ。親同士の決めた愛のない結婚はかわいそうだし、彼も嫌がっているようだから、解放してあげてと言っていたアレだよ。最後に今日の日付けと、君のフルネームのサインも宜しく。あっ、2枚書いて貰おうか!予備が必要だし。」
この人、ヒロイン気取りの話したことを一字一句覚えてるの?
ヒロイン気取りが「えっ?」と不思議そうにしたところで、更に言い包める。
「愛しい彼が、不本意な婚約から解放されるようにしたいのだろう?君はその愛に満ちた優しい気持ちで、彼の為に、婚約者であるスペンサー嬢に婚約が無くなるように頼んだ訳だよな?」
「はいっ!そうなんですよぉ。」
マディソン侯爵子息の口車に乗せられたヒロイン気取りが、紙にサラサラと書いて行く。
「スペンサー嬢も、ケール嬢に上記のようにに言われたと、下の部分に書いて。サインと日付けと忘れずに。」
私達が書き終わり、内容をチェックしたマディソン侯爵子息は、満面の笑みで
「ケール嬢の思いが伝わることを祈っているよ。それと、この書類は私が預かっておく。いいか?」
イケメン眼鏡の笑顔に気を良くしたヒロイン気取りは、快く書類を託して去って行った。
ふふっ。自ら公爵家と侯爵家の縁談について、苦情とも取れる口出しを肯定する文書を書いて置いて行ってくれるなんて…ヒロイン気取り、ざまあだぜ!
マディソン侯爵子息様、グッジョブ差し上げます!
「ありがとうございました。ここまでして下さって。」
ヒロイン気取りがいなくなった後、私はマディソン侯爵子息にお礼を伝える。
「なかなか面白い場面に出くわしたからな。この書類は、今日、王宮に行く用事があるから、次いでに公爵閣下とスペンサー侯爵に渡しておくけど、いいか?」
お父様だけでなく、公爵閣下にまで?大丈夫かしら?というか、そこまでしてくれるの?
「流石にそこまで迷惑を掛ける訳にはいきませんわ。」
「面白そうだから、やらせて欲しい。こういう事は、第三者が伝えた方がいい事もあるし。大丈夫、君の悪いようにはしないから。」
引いてくれなさそうだから、お願いする事にした。
しかし、全て面白そうだからで済まされたわね。
頭の切れる腹黒って感じね。仕事の進め方も早いし。私はマディソン侯爵子息には絶対に逆らわないようにしようと決めたのだった。
ヒロイン気取り=エイミー・ケール嬢
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