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アンネマリー編〜転生に気付いたのでやり直します
閑話 ある公爵令息の話 3
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アンネマリーが病み上がりに登校し始めてから、以前よりも顔を合わせる機会が減ったような気がする。
遠くにいるのを見る事があってもそれだけで、以前のように挨拶に来ることが無くなったのだ。
そんな時に、ちょっとした出来事を耳にすることになる。同じ学年でやたら高位の貴族令息に媚を売りまくる事で有名な、ケール男爵令嬢がアンネマリーに絡んだらしい。
昨年までは王太子殿下に媚びを売り、殿下の婚約者のファーエル公爵令嬢を一方的に敵視し、王家から厳重注意を受けていたが、殿下が卒業したら、私に照準を合わせてきたようだ。迷惑以外の何でもない。
何を勘違いしているのか、アンネマリーに絡み、アンネマリーは最強の親友達と華麗に返り討ちにしたようだ。
あの迷惑女、これでアンネマリーには絡まなくなるだろうと安堵したものの、そこに同じクラスに在籍する、宰相家の嫡男のマディソンまで加わっていたと聞き言葉を失った。マディソンがなぜ、アンネマリーを助ける?
マディソンは宰相家の嫡男だけあって、とにかく頭の切れる男である。私と一緒で王太子殿下の側近であるが、騎士の家門である私と、宰相で文官の家門であるマディソンとは学園ではあまり交流がない。
冷静沈着で隙がなく、殿下と同様に腹黒な面を持っていると思われる。見目も良く、筆頭侯爵家の嫡男であるので、令嬢から人気があるようだが、全く相手にせず、近寄り難い雰囲気を持つ。
今まで色々な令嬢に言い寄られても、冷たくあしらってきた筈のあの男が、アンネマリーを助けた?
嫌な予感しかしない。そして、そんな嫌な予感ほど当たるのであった。
後日、アンネマリーに絡んだケール男爵令嬢が自宅謹慎に入ったらしい。どうやら、マディソンと王太子殿下が動いたようだ。迷惑女と顔を合わせなくて済むのは良かったが、どうしてマディソンが動くのか、不愉快でしかない。
そして、その頃から嫌な噂を耳にする。女性に冷たいあのマディソン侯爵令息が、スペンサー侯爵令嬢と仲良く話をしていると…。
そんな噂話なんて聞きたくなかった。
アンネマリーと徐々に疎遠になってきたことや、マディソンとの噂話のことで、心配したであろう親友のエリックから、放課後2人で歩いている時に聞かれる。
「最近、スペンサー嬢、お前の所に全く来なくなったよな。大丈夫なのか?」
そんなの前から気付いていた。以前は私に少なからずは、寄り添うような素振りがあったのに、今は彼女は全く自分を見てないし、恐らく避けられている。そうさせてしまったのは、他でもない自分だ。でも今更どうしたら良いのか分からない自分は強がってしまった。
「子供の頃からの政略結婚の婚約者に、今更、何も思わないし、気にならないさ。」
気になることは沢山あるが、子供の頃に自分が強く望んで婚約したのだから、今更、何があっても気持ちは変わらない…と言えたらどんなに良かったか。
無駄に強がって放った言葉に、すぐに後悔することになる。一番聞かれたくない人に、その言葉を聞かれてしまったのだ。
アンネマリーは一瞬、悲しそうな表情をしたような気がする。しかし、すぐに私を軽蔑したような目で見て、
「お互い、同じ気持ちだったようですね。親が決めただけのただの政略結婚。いつ無くなっても困りませんわね。…ご機嫌よう。」
そう言って、小走りで去ってしまった。
あんなに冷たい声で話す彼女は初めて見た。
親が決めただけの政略結婚じゃないし、無くなったら困るんだ。同じ気持ちって何だ?
しかし、それでも言えることは、彼女を傷つけたのだと言うことだ。
唖然として、動けなくなっている私にエリックは、すぐに追いかけて謝って来いと、背中を押してくれた。
慌てて追いかけるが、すでに彼女の姿は見当たらず、その日は謝る事が出来ずに終わった。
この日のことを、この先ずっと後悔し続ける事になるとは、この時の私はまだ知らないのであった。
アンネマリーとの会話がこれが最後になるなんて…。
遠くにいるのを見る事があってもそれだけで、以前のように挨拶に来ることが無くなったのだ。
そんな時に、ちょっとした出来事を耳にすることになる。同じ学年でやたら高位の貴族令息に媚を売りまくる事で有名な、ケール男爵令嬢がアンネマリーに絡んだらしい。
昨年までは王太子殿下に媚びを売り、殿下の婚約者のファーエル公爵令嬢を一方的に敵視し、王家から厳重注意を受けていたが、殿下が卒業したら、私に照準を合わせてきたようだ。迷惑以外の何でもない。
何を勘違いしているのか、アンネマリーに絡み、アンネマリーは最強の親友達と華麗に返り討ちにしたようだ。
あの迷惑女、これでアンネマリーには絡まなくなるだろうと安堵したものの、そこに同じクラスに在籍する、宰相家の嫡男のマディソンまで加わっていたと聞き言葉を失った。マディソンがなぜ、アンネマリーを助ける?
マディソンは宰相家の嫡男だけあって、とにかく頭の切れる男である。私と一緒で王太子殿下の側近であるが、騎士の家門である私と、宰相で文官の家門であるマディソンとは学園ではあまり交流がない。
冷静沈着で隙がなく、殿下と同様に腹黒な面を持っていると思われる。見目も良く、筆頭侯爵家の嫡男であるので、令嬢から人気があるようだが、全く相手にせず、近寄り難い雰囲気を持つ。
今まで色々な令嬢に言い寄られても、冷たくあしらってきた筈のあの男が、アンネマリーを助けた?
嫌な予感しかしない。そして、そんな嫌な予感ほど当たるのであった。
後日、アンネマリーに絡んだケール男爵令嬢が自宅謹慎に入ったらしい。どうやら、マディソンと王太子殿下が動いたようだ。迷惑女と顔を合わせなくて済むのは良かったが、どうしてマディソンが動くのか、不愉快でしかない。
そして、その頃から嫌な噂を耳にする。女性に冷たいあのマディソン侯爵令息が、スペンサー侯爵令嬢と仲良く話をしていると…。
そんな噂話なんて聞きたくなかった。
アンネマリーと徐々に疎遠になってきたことや、マディソンとの噂話のことで、心配したであろう親友のエリックから、放課後2人で歩いている時に聞かれる。
「最近、スペンサー嬢、お前の所に全く来なくなったよな。大丈夫なのか?」
そんなの前から気付いていた。以前は私に少なからずは、寄り添うような素振りがあったのに、今は彼女は全く自分を見てないし、恐らく避けられている。そうさせてしまったのは、他でもない自分だ。でも今更どうしたら良いのか分からない自分は強がってしまった。
「子供の頃からの政略結婚の婚約者に、今更、何も思わないし、気にならないさ。」
気になることは沢山あるが、子供の頃に自分が強く望んで婚約したのだから、今更、何があっても気持ちは変わらない…と言えたらどんなに良かったか。
無駄に強がって放った言葉に、すぐに後悔することになる。一番聞かれたくない人に、その言葉を聞かれてしまったのだ。
アンネマリーは一瞬、悲しそうな表情をしたような気がする。しかし、すぐに私を軽蔑したような目で見て、
「お互い、同じ気持ちだったようですね。親が決めただけのただの政略結婚。いつ無くなっても困りませんわね。…ご機嫌よう。」
そう言って、小走りで去ってしまった。
あんなに冷たい声で話す彼女は初めて見た。
親が決めただけの政略結婚じゃないし、無くなったら困るんだ。同じ気持ちって何だ?
しかし、それでも言えることは、彼女を傷つけたのだと言うことだ。
唖然として、動けなくなっている私にエリックは、すぐに追いかけて謝って来いと、背中を押してくれた。
慌てて追いかけるが、すでに彼女の姿は見当たらず、その日は謝る事が出来ずに終わった。
この日のことを、この先ずっと後悔し続ける事になるとは、この時の私はまだ知らないのであった。
アンネマリーとの会話がこれが最後になるなんて…。
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