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マリーベル編〜楽しく長生きしたい私
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毎日、追い込まれるように忙しく過ごしていた私は12歳になっていた。
相変わらず、領地に籠って王都には一度も行っていない。わざわざ王都に行かなくても、領内に大きな街があるし、不便はないのだ。
父や母は休みが取れる時に、会いに来てくれる。離れていても、私の事を大切にしてくれているのがとても伝わる。そして、義理の兄にはまだ会っていない。侯爵家の後継者としての勉強や、剣術などで忙しいようだ。なかなか優秀らしい。
それを聞いてほくそ笑む私。ふふっ。そのまま、いい感じに疎遠に過ごそうね、これからもずっと…。
偶に、ご機嫌伺いの手紙と手作りのクッキーや手芸品を贈っている。両親の話だと、喜んでくれているようだ。…表面的にはね。心の中までは分からないし、両親を亡くして、叔父夫婦に虐められたら、精神病んでもおかしくないからね。引き続き警戒しつつ、お父様とお母様には、これからも義兄を大切にして欲しいことを、会う度に念を押して伝えている。とにかく、家族で1番義兄を優先するようにと。
義兄からは、両親が会いに来るときに手紙を持って来てくれる。当たり障りのない内容で、文面からは、特に悪意や憎悪は感じられないが、私は油断せずに行くことに決めている。
剣術をやっているなら、剣に付けられるアミュレットでも作ってプレゼントでもする?刺繍のハンカチは沢山贈っているしね。
刺繍糸は色々な種類の物を持っているので、刺繍糸を使って、ミサンガ風に作ろうか!杏奈の時に、部活の友達にあげたりしたんだよね。懐かしい。
剣のイメージで銀糸をメインにして、ミサンガを作り、お母様の瞳のエメラルドと、お父様の瞳のアクアマリンのペンダントトップを宝石商にお願いして作って貰い、ミサンガに付けてみた。邪魔にならない様に、小ぶりの大きさの宝石ね。なかなか良く出来たぞ。
あっ!どうせなら、宝石に癒しの魔法を付与しておこうか。まだ練習中の魔法だから、どこまで効果が期待出来るか分からないけど、怪我した時とかに直ぐに回復出来るようにね。うちの大切な跡取りを守ってくれるように。私はそう思って、宝石に力を込めたのだった。
そして、今更だが貴族の令嬢として、マナーやダンスも練習するようになった。一応ね。役に立つか分からないけど、お父様やお母様が恥をかかないように、ちゃんとしなきゃね。
でも、転生チートなのか体が勝手に動いてくれる。
まるで知っていたかのように。マナーとダンスの講師のユースリー伯爵夫人は、ビックリしていた。これならどこに行っても大丈夫だと。えっ!一応、王弟の娘だからって、気を遣って褒めたりしてないかな?普通の子供なら喜ぶかもしれないけど、中身アラサーは心配なのです。なので、大丈夫と言われても不安なのでと言って、何度も練習をしたのであった。
ただ不安だから練習したいと言っただけなのに、謙虚で努力家だとユースリー伯爵夫人が王都で噂を広めていた事を、私は知らないのであった。
現在12歳の私は、来年の13歳になったら、学園に行かなければならないという問題に直面していた。お父様は自分の母校の王都にある貴族学園に行かせたいみたいだが、私は断固拒否。高位の貴族令息に関わって、断罪されたくないから、共学には行きたくない。
実はそんな私にピッタリの学園を見つけてしまった。修道院がやっている聖女子学園だ。王都からは離れている場所にあるものの、ここは平民から貴族の令嬢まで試験さえ受かれば入学できる。そのかわり、試験が難しく、優秀な平民の方が沢山受験するので、かなり狭き門だ。しかも、入学しても、身分なんて全く関係なく、完全に実力主義で、講師のシスター達もかなり厳しいらしい。全寮制で、貴族令嬢であっても自分の事は、全部自分でやらなければいけないのだ。しかし、この学園の凄いところは、厳しい分、学力のレベルが高いので、卒業したら王宮の文官になったり、海外に留学したりと成功している人が多いらしいのだ。あとは、跡取りの貴族令嬢が本気で学ぶ為に入学する人も多いらしい。この国でも女性の社会進出が進んできているので、以前より入学希望者が増えたとか。
ここしかないわね。貴族なら誰でも入れる学園より、私にはこっちが合っている。女子校だし!全寮制で、義兄に関わらなくて済むし。
思い切ってお父様とお母様が会いに来てくれた時に、聖女子学園を受験したいと言ってみた。そしたら、2人は言葉を失ってしまったのだ。やっぱりダメかな?お父様は悲しそうだ。お母様も、残念そうな表情をしている。
「お父様とお母様は、マリーが貴族学園に入学したら、王都で一緒に住めると思って楽しみにしていたのだけれど……。聖女子学園でやりたいことがあるのかい?」
うっ。そんな事を言われたら、アラサーでも心が痛むのです。しかし、私の長生き計画の為には、心を鬼にするのだ!
「私もお父様とお母様と一緒に住むのは楽しみですが、聖女子学園で今まで頑張ってきたことが、どれくらい通用するのか試してみたいのです。どうか、お許しくださいませんか?」
「そうか。マリーが今まで努力してきた事は、離れて暮らしていても、ちゃんと分かっていたよ。マリーは自慢の娘だからね。王都でもマリーのことはみんな凄いって話しているんだよ。」
ん?王都で何でそんな話になってるの?ただの引きこもりの令嬢じゃん。私の存在は知らなくていいのだけど。
「今まで頑張って来れたのは、お父様とお母様、家庭教師の先生方と、セバスチャン達のお陰ですわ。お父様とお母様の娘で、私はとっても幸せなのです。」
お母様は嬉しそうに微笑む。
「マリーがそこまで言うなら、許可していいと思うわよ。」
「そうだな。だけど、初等部の3年間だけだよ。貴族は初等部はどこでもいいけど、その後の中等部は貴族学園を卒業する決まりだからね。」
はい?中等部は貴族学園って指定なの?
「そうなのですか?知りませんでした。」
「中等部になる16歳の年にはデビュタントを迎えて、本格的に社交会入りするだろう。その為にも、王都にいないと不便だし。初等部に聖女子学園に在籍していたってだけで箔がつくから、卒業後に有利なのは変わりないし。聖女子学園に進学した貴族令嬢は、みんな中等部から貴族学園に入学してくるから大丈夫だよ。しかし、最近人気の学校らしいから、入学試験の勉強、頑張ってね。」
「ありがとうございます。侯爵家の恥にならないように、頑張りますね。」
よし、とりあえず許可を貰えたので、受験に向けてひたすら勉強だね。
しかし、初等部の3年だけか。中等部は王都に行かなければならないのね。貴族学園も寮があるよね?最悪、馬車で通うの大変と言って、寮に入れてもらうしかないわね。ちなみに、初等部が前世でいう中学で、中等部は高校にあたるのだと思う。
それから、入試に向けてひたすらガリ勉になる私であった。
相変わらず、領地に籠って王都には一度も行っていない。わざわざ王都に行かなくても、領内に大きな街があるし、不便はないのだ。
父や母は休みが取れる時に、会いに来てくれる。離れていても、私の事を大切にしてくれているのがとても伝わる。そして、義理の兄にはまだ会っていない。侯爵家の後継者としての勉強や、剣術などで忙しいようだ。なかなか優秀らしい。
それを聞いてほくそ笑む私。ふふっ。そのまま、いい感じに疎遠に過ごそうね、これからもずっと…。
偶に、ご機嫌伺いの手紙と手作りのクッキーや手芸品を贈っている。両親の話だと、喜んでくれているようだ。…表面的にはね。心の中までは分からないし、両親を亡くして、叔父夫婦に虐められたら、精神病んでもおかしくないからね。引き続き警戒しつつ、お父様とお母様には、これからも義兄を大切にして欲しいことを、会う度に念を押して伝えている。とにかく、家族で1番義兄を優先するようにと。
義兄からは、両親が会いに来るときに手紙を持って来てくれる。当たり障りのない内容で、文面からは、特に悪意や憎悪は感じられないが、私は油断せずに行くことに決めている。
剣術をやっているなら、剣に付けられるアミュレットでも作ってプレゼントでもする?刺繍のハンカチは沢山贈っているしね。
刺繍糸は色々な種類の物を持っているので、刺繍糸を使って、ミサンガ風に作ろうか!杏奈の時に、部活の友達にあげたりしたんだよね。懐かしい。
剣のイメージで銀糸をメインにして、ミサンガを作り、お母様の瞳のエメラルドと、お父様の瞳のアクアマリンのペンダントトップを宝石商にお願いして作って貰い、ミサンガに付けてみた。邪魔にならない様に、小ぶりの大きさの宝石ね。なかなか良く出来たぞ。
あっ!どうせなら、宝石に癒しの魔法を付与しておこうか。まだ練習中の魔法だから、どこまで効果が期待出来るか分からないけど、怪我した時とかに直ぐに回復出来るようにね。うちの大切な跡取りを守ってくれるように。私はそう思って、宝石に力を込めたのだった。
そして、今更だが貴族の令嬢として、マナーやダンスも練習するようになった。一応ね。役に立つか分からないけど、お父様やお母様が恥をかかないように、ちゃんとしなきゃね。
でも、転生チートなのか体が勝手に動いてくれる。
まるで知っていたかのように。マナーとダンスの講師のユースリー伯爵夫人は、ビックリしていた。これならどこに行っても大丈夫だと。えっ!一応、王弟の娘だからって、気を遣って褒めたりしてないかな?普通の子供なら喜ぶかもしれないけど、中身アラサーは心配なのです。なので、大丈夫と言われても不安なのでと言って、何度も練習をしたのであった。
ただ不安だから練習したいと言っただけなのに、謙虚で努力家だとユースリー伯爵夫人が王都で噂を広めていた事を、私は知らないのであった。
現在12歳の私は、来年の13歳になったら、学園に行かなければならないという問題に直面していた。お父様は自分の母校の王都にある貴族学園に行かせたいみたいだが、私は断固拒否。高位の貴族令息に関わって、断罪されたくないから、共学には行きたくない。
実はそんな私にピッタリの学園を見つけてしまった。修道院がやっている聖女子学園だ。王都からは離れている場所にあるものの、ここは平民から貴族の令嬢まで試験さえ受かれば入学できる。そのかわり、試験が難しく、優秀な平民の方が沢山受験するので、かなり狭き門だ。しかも、入学しても、身分なんて全く関係なく、完全に実力主義で、講師のシスター達もかなり厳しいらしい。全寮制で、貴族令嬢であっても自分の事は、全部自分でやらなければいけないのだ。しかし、この学園の凄いところは、厳しい分、学力のレベルが高いので、卒業したら王宮の文官になったり、海外に留学したりと成功している人が多いらしいのだ。あとは、跡取りの貴族令嬢が本気で学ぶ為に入学する人も多いらしい。この国でも女性の社会進出が進んできているので、以前より入学希望者が増えたとか。
ここしかないわね。貴族なら誰でも入れる学園より、私にはこっちが合っている。女子校だし!全寮制で、義兄に関わらなくて済むし。
思い切ってお父様とお母様が会いに来てくれた時に、聖女子学園を受験したいと言ってみた。そしたら、2人は言葉を失ってしまったのだ。やっぱりダメかな?お父様は悲しそうだ。お母様も、残念そうな表情をしている。
「お父様とお母様は、マリーが貴族学園に入学したら、王都で一緒に住めると思って楽しみにしていたのだけれど……。聖女子学園でやりたいことがあるのかい?」
うっ。そんな事を言われたら、アラサーでも心が痛むのです。しかし、私の長生き計画の為には、心を鬼にするのだ!
「私もお父様とお母様と一緒に住むのは楽しみですが、聖女子学園で今まで頑張ってきたことが、どれくらい通用するのか試してみたいのです。どうか、お許しくださいませんか?」
「そうか。マリーが今まで努力してきた事は、離れて暮らしていても、ちゃんと分かっていたよ。マリーは自慢の娘だからね。王都でもマリーのことはみんな凄いって話しているんだよ。」
ん?王都で何でそんな話になってるの?ただの引きこもりの令嬢じゃん。私の存在は知らなくていいのだけど。
「今まで頑張って来れたのは、お父様とお母様、家庭教師の先生方と、セバスチャン達のお陰ですわ。お父様とお母様の娘で、私はとっても幸せなのです。」
お母様は嬉しそうに微笑む。
「マリーがそこまで言うなら、許可していいと思うわよ。」
「そうだな。だけど、初等部の3年間だけだよ。貴族は初等部はどこでもいいけど、その後の中等部は貴族学園を卒業する決まりだからね。」
はい?中等部は貴族学園って指定なの?
「そうなのですか?知りませんでした。」
「中等部になる16歳の年にはデビュタントを迎えて、本格的に社交会入りするだろう。その為にも、王都にいないと不便だし。初等部に聖女子学園に在籍していたってだけで箔がつくから、卒業後に有利なのは変わりないし。聖女子学園に進学した貴族令嬢は、みんな中等部から貴族学園に入学してくるから大丈夫だよ。しかし、最近人気の学校らしいから、入学試験の勉強、頑張ってね。」
「ありがとうございます。侯爵家の恥にならないように、頑張りますね。」
よし、とりあえず許可を貰えたので、受験に向けてひたすら勉強だね。
しかし、初等部の3年だけか。中等部は王都に行かなければならないのね。貴族学園も寮があるよね?最悪、馬車で通うの大変と言って、寮に入れてもらうしかないわね。ちなみに、初等部が前世でいう中学で、中等部は高校にあたるのだと思う。
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