47 / 161
マリーベル編〜楽しく長生きしたい私
あっという間に
しおりを挟む
辺境伯領に泊めてもらってタダ飯を食べるのは悪いので、後半は魔物討伐に連れて行ってもらうことにした。
フィークス卿が腕を失う程に強い魔物が気になっていたのもある。それは上級の魔物が多く住む、森の奥に潜んでいるバンパイアもどきらしい。見た目はバンパイアで空を飛べるので、空から攻撃してくる事もあって、戦うのに危険を伴うようだ。鋭い爪や牙と、怪力を持つようだ。もどきと言うのは、普通のバンパイアみたいに吸血したり、人間をバンパイアに変えたりはしないからだって。バンパイア系なら燃やせばいいのではと言うと、確かに火の攻撃に弱い魔物だが、森の奥深くで、木が生い茂っているので、一歩間違えると森林火災になるので、強い火の魔法を使うのも難しかったらしい。じゃあ、火の魔法で攻撃してから、水魔法で火を消せればいいかな?と聞くと、それならばOKということになり、私とレジーナ、辺境伯軍の精鋭8人と、フィークス卿はまだ無理しないでいいと言ったのに、ついて来てしまった。
さすが森の奥深く、昼間でも薄暗くて不気味な雰囲気である。なるほど、バンパイアとかそういう系統の魔物が出て来そうね。ん、少し前にゾンビみたいな魔物が!うーん、ますます不気味ね。近付きたくないから、離れた所から久しぶりに炎の矢で攻撃してみた。ミハエル先生の厳しい特訓のお陰で、コントロールはいい感じなのだ。よし!命中ね。この魔物も、きちんと、とどめを刺さないと復活するらしいので、最後に勢いよく燃やしておいた。綺麗に燃えた後に水で消火してっと。あれー?赤い石発見!レジーナが、それは貴重な魔石だから、とっておくようにと教えてくれた。色々使えるし、高く売れるし、そこそこの魔物からしか取れないらしい。そんな事を聞いたら、中身アラサー頑張っちゃうわよ!
金に目が眩んだ中身アラサーは、その後も積極的に魔物討伐を楽しむのだった。
そんな時に、空からバサバサっと大きな翼の音が。すっかり他の魔物に夢中になっていたが、当初の目的のアイツだわ!私達に気づいたのか、こっちを見ているようだ。本当にバンパイアみたいね。不気味な程に無表情で綺麗な顔。それが、何となく恐怖を感じさせる。本能がアイツは強いぞと警告しているわ。
騎士達に私が矢で仕留めるので、バンパイアもどきの囮になって欲しいと頼んだ。隠れて背後から仕留めようと。仕留めたら、すぐに火で燃やすので、近くから素早く離れて欲しいと言うと、足の速さに自信がある騎士様が自分がやりますと言ってくれた。フィークス卿は私の背中を守ってもらえますかとお願いすると、勿論ですと引き受けてくれた。こら!レジーナと他の騎士達、ニヤニヤして私達を見るのやめろよ!!
心の準備をし、皆んなでアイコンタクトして。よし、行くぞ!!
囮の騎士と、一応念の為に他の騎士3名は、わざとバンパイアもどきの目に付くように出て行く。囮の騎士が交戦的な態度で、剣を抜刀して煽る。
来たわね。上空から、囮の騎士を目掛けておりて来た。囮の騎士が走って逃げるのを追いかける、こっちに背を向けている。今だ!私は炎の矢を射る。よし、一本目命中。ヤツの動きが止まった所に、2本目、3本目と射る。5本目が命中したところで、バンパイアもどきが地面に倒れた!そこで、騎士達に離れてーと声をかける。そこで、火炎放射器のミニ版位の炎で勢いよく燃やす。気合いをかけ過ぎたのか、勢いよく燃え過ぎて、あっという間に灰になってしまった。
これでいい?レジーナを見ると、ぐほっ!勢いよく、タックルじゃなくて抱きしめられた。
「やったわ!これは大物よ!お父様たちに自慢できるわよ。」
それは良かったわ。騎士達も嬉しそうだ。思わず、笑みが溢れ、囮の騎士にありがとうと言うと、頭を撫でられた。フィークス卿にもありがとうを言うと、優しく微笑んで、こちらこそ、倒してくれてありがとうございますだって。なんか騎士達と仲間意識が強くなって来たぞ。
森林火災にならない様に、灰だけでなく、近くの木や草にも水をまいておきました。アラサーは心配性なので。
そして、バンパイアもどきの灰の中から出て来たのは、何と他の魔物の倍のサイズの魔石!凄いわね。でもこれはみんなのだから、レジーナに渡しておこう。
その後もお金が欲しい私は、上級の魔物を沢山と、さらに追加でバンパイアもどきを倒したのであった。
鞄にパンパンの魔石を詰めて、辺境伯邸に戻る途中で、辺境伯軍の騎士とは違う制服を来た騎士団に遭遇する。50人位いるね。実はあれは王都騎士団が、遠征で魔物討伐に来ているんだって。王都では魔物が少ないので、魔物討伐の訓練として定期的に辺境伯領に来るらしい。と、フィークス卿が教えてくれた。フィークス卿達は顔見知りらしく、騎士団長らしき人に挨拶をしている。私とレジーナも辺境伯軍の女騎士の格好でドレスを着ていないので、何となく覚えた騎士の礼をした。
うん。こんな辺境の森の中で、まだ年若い女騎士で美人なレジーナと、自称美少女の私達は目立つらしく、王都騎士団の騎士達にジロジロ見られてる。その沢山の視線を無礼だと感じたのだろうね。辺境伯軍の騎士の1人が私達を王都騎士団の騎士達に紹介してしまったのだ。辺境伯の令嬢のレジーナと、王弟の侯爵家の令嬢の私を。大貴族2人の令嬢に対して、その視線は止めろという牽制を込めて。その瞬間、ジロジロ見られてることは無くなったのだが、約1名、さっきから私を見て固まっているお方がいるのだ。あれは騎士団長かしらね?王都騎士団に知り合いは居ないけど、見たことがあるような気もする。お父様の知り合いかしら?フィークス卿もそれに気付いたようで、さり気なく私の前に立って隠してくれた。さすがわたしの騎士様ね。安堵から思わず彼に笑顔を向けてしまう。
魔物討伐を終えて帰る所だと話をして、そのまま別れようとしたが、よく見ると、王都騎士団に怪我をしている騎士が何名かいる。慣れない魔物討伐では、怪我もあるよね。せっかくだから、治療しようか。レジーナやフィークス卿に聞いてみると、倒れるまでやらないという約束で、許してくれた。フィークス卿から王都騎士団長に、治癒魔法で怪我をしている騎士の治療をしてよいか聞いてもらうと、お願いしたいと言ってくれたので、怪我の酷い方から先にどうぞと声を掛けてから、どんどん治療していく。フィークス卿の腕の治療をしてから、治癒魔法がまた強くなった気がする。それが嬉しくて自然に笑顔になる私。人間は上機嫌な時ほど、他人に優しくなれるよね。騎士達にお大事にしてくださいね、って優しく微笑んで治療を終えました。
辺境伯邸に戻り、おじ様達に今日の出来事を報告する。大量の魔石を渡そうとしたら、それは私が持って行けと。でもタダ飯を食べるわけにはと言うと、上級の魔物を沢山倒しただけで、十分だと言う。バンパイアもどきの大きな魔石もくれると言う。さすがにそれは、ちょっと貰いすぎなので、大きな魔石2個は辺境伯軍の騎士達に、何か美味しいものを食べさせてあげて欲しいとおじ様に渡した。だって、みんなで協力して倒したんだもん。それを伝えると、おじ様やレジーナ達は、分かったと言って私の頭を撫でてくれた。
その大きさの魔石が凄まじい値段がつく魔石だとは知らない私であった。
魔石には、色々な力を込める事が出来るらしい。せっかくなので魔石に強力な治癒の力を込めて、フィークス卿にプレゼントした。もう怪我しないでねと言って。フィークス卿は破顔した。イケメンの笑顔、ご馳走様でした。
沢山作ったので、レジーナとおじ様・おば様・妹・おじ様側近と、一緒に魔物討伐に行った騎士達にもプレゼントした。それと、レジーナの大切な人には、レジーナがプレゼントしてきなさいと言って渡しておいた。顔を赤くして、レジーナってばかわいいわね。
まだ残っている魔石は、今後の蓄えとしてとっておこう。
こうして初等部最後の長期休暇は、あっという間に終わるのであった。
フィークス卿が腕を失う程に強い魔物が気になっていたのもある。それは上級の魔物が多く住む、森の奥に潜んでいるバンパイアもどきらしい。見た目はバンパイアで空を飛べるので、空から攻撃してくる事もあって、戦うのに危険を伴うようだ。鋭い爪や牙と、怪力を持つようだ。もどきと言うのは、普通のバンパイアみたいに吸血したり、人間をバンパイアに変えたりはしないからだって。バンパイア系なら燃やせばいいのではと言うと、確かに火の攻撃に弱い魔物だが、森の奥深くで、木が生い茂っているので、一歩間違えると森林火災になるので、強い火の魔法を使うのも難しかったらしい。じゃあ、火の魔法で攻撃してから、水魔法で火を消せればいいかな?と聞くと、それならばOKということになり、私とレジーナ、辺境伯軍の精鋭8人と、フィークス卿はまだ無理しないでいいと言ったのに、ついて来てしまった。
さすが森の奥深く、昼間でも薄暗くて不気味な雰囲気である。なるほど、バンパイアとかそういう系統の魔物が出て来そうね。ん、少し前にゾンビみたいな魔物が!うーん、ますます不気味ね。近付きたくないから、離れた所から久しぶりに炎の矢で攻撃してみた。ミハエル先生の厳しい特訓のお陰で、コントロールはいい感じなのだ。よし!命中ね。この魔物も、きちんと、とどめを刺さないと復活するらしいので、最後に勢いよく燃やしておいた。綺麗に燃えた後に水で消火してっと。あれー?赤い石発見!レジーナが、それは貴重な魔石だから、とっておくようにと教えてくれた。色々使えるし、高く売れるし、そこそこの魔物からしか取れないらしい。そんな事を聞いたら、中身アラサー頑張っちゃうわよ!
金に目が眩んだ中身アラサーは、その後も積極的に魔物討伐を楽しむのだった。
そんな時に、空からバサバサっと大きな翼の音が。すっかり他の魔物に夢中になっていたが、当初の目的のアイツだわ!私達に気づいたのか、こっちを見ているようだ。本当にバンパイアみたいね。不気味な程に無表情で綺麗な顔。それが、何となく恐怖を感じさせる。本能がアイツは強いぞと警告しているわ。
騎士達に私が矢で仕留めるので、バンパイアもどきの囮になって欲しいと頼んだ。隠れて背後から仕留めようと。仕留めたら、すぐに火で燃やすので、近くから素早く離れて欲しいと言うと、足の速さに自信がある騎士様が自分がやりますと言ってくれた。フィークス卿は私の背中を守ってもらえますかとお願いすると、勿論ですと引き受けてくれた。こら!レジーナと他の騎士達、ニヤニヤして私達を見るのやめろよ!!
心の準備をし、皆んなでアイコンタクトして。よし、行くぞ!!
囮の騎士と、一応念の為に他の騎士3名は、わざとバンパイアもどきの目に付くように出て行く。囮の騎士が交戦的な態度で、剣を抜刀して煽る。
来たわね。上空から、囮の騎士を目掛けておりて来た。囮の騎士が走って逃げるのを追いかける、こっちに背を向けている。今だ!私は炎の矢を射る。よし、一本目命中。ヤツの動きが止まった所に、2本目、3本目と射る。5本目が命中したところで、バンパイアもどきが地面に倒れた!そこで、騎士達に離れてーと声をかける。そこで、火炎放射器のミニ版位の炎で勢いよく燃やす。気合いをかけ過ぎたのか、勢いよく燃え過ぎて、あっという間に灰になってしまった。
これでいい?レジーナを見ると、ぐほっ!勢いよく、タックルじゃなくて抱きしめられた。
「やったわ!これは大物よ!お父様たちに自慢できるわよ。」
それは良かったわ。騎士達も嬉しそうだ。思わず、笑みが溢れ、囮の騎士にありがとうと言うと、頭を撫でられた。フィークス卿にもありがとうを言うと、優しく微笑んで、こちらこそ、倒してくれてありがとうございますだって。なんか騎士達と仲間意識が強くなって来たぞ。
森林火災にならない様に、灰だけでなく、近くの木や草にも水をまいておきました。アラサーは心配性なので。
そして、バンパイアもどきの灰の中から出て来たのは、何と他の魔物の倍のサイズの魔石!凄いわね。でもこれはみんなのだから、レジーナに渡しておこう。
その後もお金が欲しい私は、上級の魔物を沢山と、さらに追加でバンパイアもどきを倒したのであった。
鞄にパンパンの魔石を詰めて、辺境伯邸に戻る途中で、辺境伯軍の騎士とは違う制服を来た騎士団に遭遇する。50人位いるね。実はあれは王都騎士団が、遠征で魔物討伐に来ているんだって。王都では魔物が少ないので、魔物討伐の訓練として定期的に辺境伯領に来るらしい。と、フィークス卿が教えてくれた。フィークス卿達は顔見知りらしく、騎士団長らしき人に挨拶をしている。私とレジーナも辺境伯軍の女騎士の格好でドレスを着ていないので、何となく覚えた騎士の礼をした。
うん。こんな辺境の森の中で、まだ年若い女騎士で美人なレジーナと、自称美少女の私達は目立つらしく、王都騎士団の騎士達にジロジロ見られてる。その沢山の視線を無礼だと感じたのだろうね。辺境伯軍の騎士の1人が私達を王都騎士団の騎士達に紹介してしまったのだ。辺境伯の令嬢のレジーナと、王弟の侯爵家の令嬢の私を。大貴族2人の令嬢に対して、その視線は止めろという牽制を込めて。その瞬間、ジロジロ見られてることは無くなったのだが、約1名、さっきから私を見て固まっているお方がいるのだ。あれは騎士団長かしらね?王都騎士団に知り合いは居ないけど、見たことがあるような気もする。お父様の知り合いかしら?フィークス卿もそれに気付いたようで、さり気なく私の前に立って隠してくれた。さすがわたしの騎士様ね。安堵から思わず彼に笑顔を向けてしまう。
魔物討伐を終えて帰る所だと話をして、そのまま別れようとしたが、よく見ると、王都騎士団に怪我をしている騎士が何名かいる。慣れない魔物討伐では、怪我もあるよね。せっかくだから、治療しようか。レジーナやフィークス卿に聞いてみると、倒れるまでやらないという約束で、許してくれた。フィークス卿から王都騎士団長に、治癒魔法で怪我をしている騎士の治療をしてよいか聞いてもらうと、お願いしたいと言ってくれたので、怪我の酷い方から先にどうぞと声を掛けてから、どんどん治療していく。フィークス卿の腕の治療をしてから、治癒魔法がまた強くなった気がする。それが嬉しくて自然に笑顔になる私。人間は上機嫌な時ほど、他人に優しくなれるよね。騎士達にお大事にしてくださいね、って優しく微笑んで治療を終えました。
辺境伯邸に戻り、おじ様達に今日の出来事を報告する。大量の魔石を渡そうとしたら、それは私が持って行けと。でもタダ飯を食べるわけにはと言うと、上級の魔物を沢山倒しただけで、十分だと言う。バンパイアもどきの大きな魔石もくれると言う。さすがにそれは、ちょっと貰いすぎなので、大きな魔石2個は辺境伯軍の騎士達に、何か美味しいものを食べさせてあげて欲しいとおじ様に渡した。だって、みんなで協力して倒したんだもん。それを伝えると、おじ様やレジーナ達は、分かったと言って私の頭を撫でてくれた。
その大きさの魔石が凄まじい値段がつく魔石だとは知らない私であった。
魔石には、色々な力を込める事が出来るらしい。せっかくなので魔石に強力な治癒の力を込めて、フィークス卿にプレゼントした。もう怪我しないでねと言って。フィークス卿は破顔した。イケメンの笑顔、ご馳走様でした。
沢山作ったので、レジーナとおじ様・おば様・妹・おじ様側近と、一緒に魔物討伐に行った騎士達にもプレゼントした。それと、レジーナの大切な人には、レジーナがプレゼントしてきなさいと言って渡しておいた。顔を赤くして、レジーナってばかわいいわね。
まだ残っている魔石は、今後の蓄えとしてとっておこう。
こうして初等部最後の長期休暇は、あっという間に終わるのであった。
170
あなたにおすすめの小説
全てを捨てて、わたしらしく生きていきます。
彩華(あやはな)
恋愛
3年前にリゼッタお姉様が風邪で死んだ後、お姉様の婚約者であるバルト様と結婚したわたし、サリーナ。バルト様はお姉様の事を愛していたため、わたしに愛情を向けることはなかった。じっと耐えた3年間。でも、人との出会いはわたしを変えていく。自由になるために全てを捨てる覚悟を決め、わたしはわたしらしく生きる事を決意する。
2度目の結婚は貴方と
朧霧
恋愛
前世では冷たい夫と結婚してしまい子供を幸せにしたい一心で結婚生活を耐えていた私。気がついたときには異世界で「リオナ」という女性に生まれ変わっていた。6歳で記憶が蘇り悲惨な結婚生活を思い出すと今世では結婚願望すらなくなってしまうが騎士団長のレオナードに出会うことで運命が変わっていく。過去のトラウマを乗り越えて無事にリオナは前世から数えて2度目の結婚をすることになるのか?
魔法、魔術、妖精など全くありません。基本的に日常感溢れるほのぼの系作品になります。
重複投稿作品です。(小説家になろう)
愛すべきマリア
志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。
学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。
家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。
早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。
頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。
その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。
体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。
しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。
他サイトでも掲載しています。
表紙は写真ACより転載しました。
何年も相手にしてくれなかったのに…今更迫られても困ります
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢のアンジュは、子供の頃から大好きだった幼馴染のデイビッドに5度目の婚約を申し込むものの、断られてしまう。さすがに5度目という事もあり、父親からも諦める様言われてしまった。
自分でも分かっている、もう潮時なのだと。そんな中父親から、留学の話を持ち掛けられた。環境を変えれば、気持ちも落ち着くのではないかと。
彼のいない場所に行けば、彼を忘れられるかもしれない。でも、王都から出た事のない自分が、誰も知らない異国でうまくやっていけるのか…そんな不安から、返事をする事が出来なかった。
そんな中、侯爵令嬢のラミネスから、自分とデイビッドは愛し合っている。彼が騎士団長になる事が決まった暁には、自分と婚約をする事が決まっていると聞かされたのだ。
大きなショックを受けたアンジュは、ついに留学をする事を決意。専属メイドのカリアを連れ、1人留学の先のミラージュ王国に向かったのだが…
【完結】魔女令嬢はただ静かに生きていたいだけ
⚪︎
恋愛
公爵家の令嬢として傲慢に育った十歳の少女、エマ・ルソーネは、ちょっとした事故により前世の記憶を思い出し、今世が乙女ゲームの世界であることに気付く。しかも自分は、魔女の血を引く最低最悪の悪役令嬢だった。
待っているのはオールデスエンド。回避すべく動くも、何故だが攻略対象たちとの接点は増えるばかりで、あれよあれよという間に物語の筋書き通り、魔法研究機関に入所することになってしまう。
ひたすら静かに過ごすことに努めるエマを、研究所に集った癖のある者たちの脅威が襲う。日々の苦悩に、エマの胃痛はとどまる所を知らない……
笑い方を忘れた令嬢
Blue
恋愛
お母様が天国へと旅立ってから10年の月日が流れた。大好きなお父様と二人で過ごす日々に突然終止符が打たれる。突然やって来た新しい家族。病で倒れてしまったお父様。私を嫌な目つきで見てくる伯父様。どうしたらいいの?誰か、助けて。
嘘つくつもりはなかったんです!お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
季邑 えり
恋愛
異世界転生した記憶をもつリアリム伯爵令嬢は、自他ともに認めるイザベラ公爵令嬢の腰ぎんちゃく。
今日もイザベラ嬢をよいしょするつもりが、うっかりして「王子様は理想的な結婚相手だ」と言ってしまった。それを偶然に聞いた王子は、早速リアリムを婚約者候補に入れてしまう。
王子様狙いのイザベラ嬢に睨まれたらたまらない。何とかして婚約者になることから逃れたいリアリムと、そんなリアリムにロックオンして何とかして婚約者にしたい王子。
婚約者候補から逃れるために、偽りの恋人役を知り合いの騎士にお願いすることにしたのだけど…なんとこの騎士も一筋縄ではいかなかった!
おとぼけ転生娘と、麗しい王子様の恋愛ラブコメディー…のはず。
イラストはベアしゅう様に描いていただきました。
「結婚しよう」
まひる
恋愛
私はメルシャ。16歳。黒茶髪、赤茶の瞳。153㎝。マヌサワの貧乏農村出身。朝から夜まで食事処で働いていた特別特徴も特長もない女の子です。でもある日、無駄に見目の良い男性に求婚されました。何でしょうか、これ。
一人の男性との出会いを切っ掛けに、彼女を取り巻く世界が動き出します。様々な体験を経て、彼女達は何処へ辿り着くのでしょうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる