71 / 161
マリーベル編〜楽しく長生きしたい私
お誘い 2
しおりを挟む
隣で観劇を観ていたシリル様が、私の手を握っていた!観劇に夢中になり過ぎて、気がつかなかったわ。恥ずかしー!
私の視線に気付いたシリル様と目が合う。すると、優しく微笑んで、握っていた手を恋人繋ぎにしてきた。何?これは、何?
照明が暗いままだから、バレていないと思うけど、顔が赤くなっていると思う。だって熱いんだもん。
さすが大人ね。アラサーも、こんなのは久しぶり過ぎて、ビックリよ。
その後の観劇の内容は頭に入って来ませんでした。
そして、観劇を見終えて劇場を出る時も、なぜか手を繋いだままのシリル様。手汗かいたら恥ずかしいから、思い切って聞いてみる?
「あの、手はこのままでいいのでしょうか?」
「ああ、失礼した。このまま繋いでいてもいいだろうか?マリーベル嬢は、いつも義兄上のエスコートではこうしていると、耳にしたものだから。」
ん?その笑顔、少し黒い気がする。
しかもその話、何で知ってんのよ!恥ずかしいし、そんな風に言われたらNOとは言えないじゃない。
「お恥ずかしいですわ。義兄は最近、とても過保護なようでして…。手を繋がないと不安だと話すのです。ああ見えて、心配性のようですわ。」
「義兄上の気持ちは、何となく分かる気がするな。私も手を繋いでいた方が安心する。私がエスコートする時も、手を繋いでもよろしいだろうか?勿論、私的な場でだが。」
私的な場って、まぁそうよね。しかしエスコートって、こんな風に手を繋ぐのも普通なの?しかも、大人なシリル様が、あのシスコンを肯定しているようで、何か複雑ね。
「義兄に合わせて頂くのは、シリル様に悪いので、普通の一般的なエスコートで大丈夫ですわ。」
シリル様が無理にシスコン義兄と同じことをしなくて済むように、やんわりと断ろう。しかし…
「いや、こんな人が沢山いる場では、この方がはぐれる心配が無くて安心するから、このままがいいと思う。いいか?」
そこまで言われてしまうと…
「…シリル様がそこまで言われるなら。」
うっ。大人の男に負けちゃったわ。
そのまま馬車に乗り、食事に連れて行ってくれると言う。馬車の中でも隣に座り、手を繋いでくる。何となく恥ずかしいので、観劇が感動したことを話して、改めてお礼を伝えると、実は観劇は妃殿下が進めてくれたので、後でお礼の手紙でも書けば喜ぶだろうと教えてくれた。まぁ、妃殿下が!素晴らしい趣味をお持ちの方ね。この感動は、手紙に感想まで書いてしまうかもしれないわね。
「マリーベル嬢は、今日の観劇の話が好きなのだな。」
「ええ。話の内容は、物語として好きですわ。子どもの頃からの結婚の約束は、なかなか現実的には難しいのは知っていますから。私は子供の頃、お父様に、勝手に婚約者を決めないで欲しいとお願いしたのです。幼い頃に自分の意思とは関係なく決められて、大きくなった時に、どちらかの心変わりで上手くいかなくなったら、不幸になりそうで怖かったので。」
婚約者が乙女ゲームの攻略対象者だったら、恐ろしいもんね。
しかし、私の話を聞いたシリル様は、悲痛な表情をする。えっ!私、よくない話をしちゃった?あっ、シリル様も、子供の頃から好きだった人がいたけど、上手くいかなかったとか?ああ!だから、モテるのに独身なのね。やっちゃったわ。傷ついたよね?
「あの、私、失礼なことを言ってしまったようで…」
「…やっぱり、マリーベル嬢は……。」
「あの、申し訳ありませんでした。」
「どうして、謝る必要があるんだ?謝らないでくれ。君には幸せになってもらいたい。」
そう言って、寂しそうに笑う。ああ、ごめんなさい。こんな時でも、私の幸せを口にするなんて、人格者なのね。と思ったら、ぐいっと抱き寄せられる。
えっ??
「ごめん。少しだけ、このままでいさせて欲しい。」
つらい過去を思い出させてしまったから、これくらいはしょうがないよね。
大人の知的イケメンに抱きしめられるのは、アラサーでもドキドキしちゃうけど、この人は、そういう意味で抱きしめてないもんね。かわいそうだから、抱きしめ返してあげよう。イケメンにフリーハグされてラッキーくらいに思っていよう。
結局、レストランに着き、護衛騎士に馬車のドアをノックされるまで、抱きしめられたままの私であった。
落ち着いた、お洒落なレストランでは個室に通されて、コース料理を頂いた。学園のご飯も美味しいけど、このお店の食事はレベルが違うわね!美味しすぎて、笑みが溢れちゃうわ。
「マリーベル嬢は、美味しそうに食べるんだな。」
「とても美味しいですわ。こんなステキなお店に連れて来てもらえて、幸せですわ。ありがとうございます。」
さっき優しいシリル様は、私の幸せを願ってくれていたから、美味しいものが食べれて幸せアピールしておこう。
シリル様は優しく微笑んでくれた。
「それは、良かった。」
食後のお茶は、高そうなソファーとテーブルが置いてある別室に通される。そこでは私の大好きな生クリームの乗ったロイヤルミルクティーが出された。ラム酒も添えてある。
もしかして、お母様に私の好みを聞いてくれていたのかしら?シリル様って、気遣いの出来る紳士ね!さすがモテる男は違うわ!
私はいつものように、ミルクティーにラム酒をスプーンで垂らして、かき混ぜる。ああ、いい匂い。
ん?シリル様は私の様子をじっと見ている?何だろう?見つめ返したら、目が合ってしまったから、ありがとうの気持ちを込めて、微笑んでみた。シリル様も微笑んでくれた。
シリル様はコーヒーね。似合っているわ。
その後は貴族学園の話になり、剣術の授業は先生より、王都騎士団の騎士様達の方が親切に教えてくれている話とか、令嬢方の教養の授業は、聖女子学園の友人達は、お遊びと話していた事とか、聞き上手なシリル様に沢山話しちゃった。シリル様は、私ばかり話しているのに、嫌な顔一つせずに聞いてくれた。ああ、大人の男性っていいわね。中身はアラサーだから、これくらいの人が付き合いやすいのかもしれないわ。お母様が、社会勉強に行ってくるように進めてくれて良かったわね。後で、楽しかったと報告しよう!
シリル様は、帰りは寮まで送ってくれた。最後まで、完璧なエスコートだったわね。
人気の観劇に、美味しい食事、イケメン紳士のエスコート付きという、素晴らしい時間を過ごした私は、満足して、寮の自室に戻ったのであった。
寮の部屋で、恐ろしい者が待つとは知らずに…。
私の視線に気付いたシリル様と目が合う。すると、優しく微笑んで、握っていた手を恋人繋ぎにしてきた。何?これは、何?
照明が暗いままだから、バレていないと思うけど、顔が赤くなっていると思う。だって熱いんだもん。
さすが大人ね。アラサーも、こんなのは久しぶり過ぎて、ビックリよ。
その後の観劇の内容は頭に入って来ませんでした。
そして、観劇を見終えて劇場を出る時も、なぜか手を繋いだままのシリル様。手汗かいたら恥ずかしいから、思い切って聞いてみる?
「あの、手はこのままでいいのでしょうか?」
「ああ、失礼した。このまま繋いでいてもいいだろうか?マリーベル嬢は、いつも義兄上のエスコートではこうしていると、耳にしたものだから。」
ん?その笑顔、少し黒い気がする。
しかもその話、何で知ってんのよ!恥ずかしいし、そんな風に言われたらNOとは言えないじゃない。
「お恥ずかしいですわ。義兄は最近、とても過保護なようでして…。手を繋がないと不安だと話すのです。ああ見えて、心配性のようですわ。」
「義兄上の気持ちは、何となく分かる気がするな。私も手を繋いでいた方が安心する。私がエスコートする時も、手を繋いでもよろしいだろうか?勿論、私的な場でだが。」
私的な場って、まぁそうよね。しかしエスコートって、こんな風に手を繋ぐのも普通なの?しかも、大人なシリル様が、あのシスコンを肯定しているようで、何か複雑ね。
「義兄に合わせて頂くのは、シリル様に悪いので、普通の一般的なエスコートで大丈夫ですわ。」
シリル様が無理にシスコン義兄と同じことをしなくて済むように、やんわりと断ろう。しかし…
「いや、こんな人が沢山いる場では、この方がはぐれる心配が無くて安心するから、このままがいいと思う。いいか?」
そこまで言われてしまうと…
「…シリル様がそこまで言われるなら。」
うっ。大人の男に負けちゃったわ。
そのまま馬車に乗り、食事に連れて行ってくれると言う。馬車の中でも隣に座り、手を繋いでくる。何となく恥ずかしいので、観劇が感動したことを話して、改めてお礼を伝えると、実は観劇は妃殿下が進めてくれたので、後でお礼の手紙でも書けば喜ぶだろうと教えてくれた。まぁ、妃殿下が!素晴らしい趣味をお持ちの方ね。この感動は、手紙に感想まで書いてしまうかもしれないわね。
「マリーベル嬢は、今日の観劇の話が好きなのだな。」
「ええ。話の内容は、物語として好きですわ。子どもの頃からの結婚の約束は、なかなか現実的には難しいのは知っていますから。私は子供の頃、お父様に、勝手に婚約者を決めないで欲しいとお願いしたのです。幼い頃に自分の意思とは関係なく決められて、大きくなった時に、どちらかの心変わりで上手くいかなくなったら、不幸になりそうで怖かったので。」
婚約者が乙女ゲームの攻略対象者だったら、恐ろしいもんね。
しかし、私の話を聞いたシリル様は、悲痛な表情をする。えっ!私、よくない話をしちゃった?あっ、シリル様も、子供の頃から好きだった人がいたけど、上手くいかなかったとか?ああ!だから、モテるのに独身なのね。やっちゃったわ。傷ついたよね?
「あの、私、失礼なことを言ってしまったようで…」
「…やっぱり、マリーベル嬢は……。」
「あの、申し訳ありませんでした。」
「どうして、謝る必要があるんだ?謝らないでくれ。君には幸せになってもらいたい。」
そう言って、寂しそうに笑う。ああ、ごめんなさい。こんな時でも、私の幸せを口にするなんて、人格者なのね。と思ったら、ぐいっと抱き寄せられる。
えっ??
「ごめん。少しだけ、このままでいさせて欲しい。」
つらい過去を思い出させてしまったから、これくらいはしょうがないよね。
大人の知的イケメンに抱きしめられるのは、アラサーでもドキドキしちゃうけど、この人は、そういう意味で抱きしめてないもんね。かわいそうだから、抱きしめ返してあげよう。イケメンにフリーハグされてラッキーくらいに思っていよう。
結局、レストランに着き、護衛騎士に馬車のドアをノックされるまで、抱きしめられたままの私であった。
落ち着いた、お洒落なレストランでは個室に通されて、コース料理を頂いた。学園のご飯も美味しいけど、このお店の食事はレベルが違うわね!美味しすぎて、笑みが溢れちゃうわ。
「マリーベル嬢は、美味しそうに食べるんだな。」
「とても美味しいですわ。こんなステキなお店に連れて来てもらえて、幸せですわ。ありがとうございます。」
さっき優しいシリル様は、私の幸せを願ってくれていたから、美味しいものが食べれて幸せアピールしておこう。
シリル様は優しく微笑んでくれた。
「それは、良かった。」
食後のお茶は、高そうなソファーとテーブルが置いてある別室に通される。そこでは私の大好きな生クリームの乗ったロイヤルミルクティーが出された。ラム酒も添えてある。
もしかして、お母様に私の好みを聞いてくれていたのかしら?シリル様って、気遣いの出来る紳士ね!さすがモテる男は違うわ!
私はいつものように、ミルクティーにラム酒をスプーンで垂らして、かき混ぜる。ああ、いい匂い。
ん?シリル様は私の様子をじっと見ている?何だろう?見つめ返したら、目が合ってしまったから、ありがとうの気持ちを込めて、微笑んでみた。シリル様も微笑んでくれた。
シリル様はコーヒーね。似合っているわ。
その後は貴族学園の話になり、剣術の授業は先生より、王都騎士団の騎士様達の方が親切に教えてくれている話とか、令嬢方の教養の授業は、聖女子学園の友人達は、お遊びと話していた事とか、聞き上手なシリル様に沢山話しちゃった。シリル様は、私ばかり話しているのに、嫌な顔一つせずに聞いてくれた。ああ、大人の男性っていいわね。中身はアラサーだから、これくらいの人が付き合いやすいのかもしれないわ。お母様が、社会勉強に行ってくるように進めてくれて良かったわね。後で、楽しかったと報告しよう!
シリル様は、帰りは寮まで送ってくれた。最後まで、完璧なエスコートだったわね。
人気の観劇に、美味しい食事、イケメン紳士のエスコート付きという、素晴らしい時間を過ごした私は、満足して、寮の自室に戻ったのであった。
寮の部屋で、恐ろしい者が待つとは知らずに…。
163
あなたにおすすめの小説
【完結】公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
行動あるのみです!
棗
恋愛
※一部タイトル修正しました。
シェリ・オーンジュ公爵令嬢は、長年の婚約者レーヴが想いを寄せる名高い【聖女】と結ばれる為に身を引く決意をする。
自身の我儘のせいで好きでもない相手と婚約させられていたレーヴの為と思った行動。
これが実は勘違いだと、シェリは知らない。
「君以外を愛する気は無い」と婚約者様が溺愛し始めたので、異世界から聖女が来ても大丈夫なようです。
海空里和
恋愛
婚約者のアシュリー第二王子にべた惚れなステラは、彼のために努力を重ね、剣も魔法もトップクラス。彼にも隠すことなく、重い恋心をぶつけてきた。
アシュリーも、そんなステラの愛を静かに受け止めていた。
しかし、この国は20年に一度聖女を召喚し、皇太子と結婚をする。アシュリーは、この国の皇太子。
「たとえ聖女様にだって、アシュリー様は渡さない!」
聖女と勝負してでも彼を渡さないと思う一方、ステラはアシュリーに切り捨てられる覚悟をしていた。そんなステラに、彼が告げたのは意外な言葉で………。
※本編は全7話で完結します。
※こんなお話が書いてみたくて、勢いで書き上げたので、設定が緩めです。
【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
八重
恋愛
※発売日少し前を目安に作品を引き下げます
修道院で生まれ育ったローゼマリーは、14歳の時火事に巻き込まれる。
その火事の唯一の生き残りとなった彼女は、領主であるヴィルフェルト公爵に拾われ、彼の養子になる。
彼には息子が一人おり、名をラルス・ヴィルフェルトといった。
ラルスは容姿端麗で文武両道の次期公爵として申し分なく、社交界でも評価されていた。
一方、怠惰なシスターが文字を教えなかったため、ローゼマリーは読み書きができなかった。
必死になんとか義理の父や兄に身振り手振りで伝えようとも、なかなか伝わらない。
なぜなら、彼女は火事で声を失ってしまっていたからだ──
そして次第に優しく文字を教えてくれたり、面倒を見てくれるラルスに恋をしてしまって……。
これは、義理の家族の役に立ちたくて頑張りながら、言えない「好き」を内に秘める、そんな物語。
※小説家になろうが先行公開です
有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!!
お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。
皆様、お気に入り登録ありがとうございました。
現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
赤貧令嬢の借金返済契約
夏菜しの
恋愛
大病を患った父の治療費がかさみ膨れ上がる借金。
いよいよ返す見込みが無くなった頃。父より爵位と領地を返還すれば借金は国が肩代わりしてくれると聞かされる。
クリスタは病床の父に代わり爵位を返還する為に一人で王都へ向かった。
王宮の中で会ったのは見た目は良いけど傍若無人な大貴族シリル。
彼は令嬢の過激なアプローチに困っていると言い、クリスタに婚約者のフリをしてくれるように依頼してきた。
それを条件に父の医療費に加えて、借金を肩代わりしてくれると言われてクリスタはその契約を承諾する。
赤貧令嬢クリスタと大貴族シリルのお話です。
【完結】記憶にありませんが、責任は取りましょう
楽歩
恋愛
階段から落ちて三日後、アイラは目を覚ました。そして、自分の人生から十年分の記憶が消えていることを知らされる。
目の前で知らない男が号泣し、知らない子どもが「お母様!」としがみついてくる。
「状況を確認いたします。あなたは伯爵、こちらは私たちの息子。なお、私たちはまだ正式な夫婦ではない、という理解でよろしいですね?」
さらに残されていたのは鍵付き箱いっぱいの十年分の日記帳。中身は、乙女ゲームに転生したと信じ、攻略対象を順位付けして暴走していた“過去のアイラ”の黒歴史だった。
アイラは一冊の日記を最後の一行まで読み終えると、無言で日記を暖炉へ投げ入れる。
「これは、焼却処分が妥当ですわね」
だいぶ騒がしい人生の再スタートが今、始まる。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる